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[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート
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印刷2010/09/18 17:48

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[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート

画像集#005のサムネイル/[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート
 TGS 2010で2010年12月22日の発売が正式発表された(関連記事),スクウェア・エニックスのPSP用ソフト「The 3rd Birthday」。スクウェア・エニックスブースでは本作がプレイアブル出展されていたので,さっそくプレイしてみた。関連作品となる「パラサイト・イヴ」シリーズから11年,果たして,アヤ・ブレアの戦いはどういった内容になっているのだろうか。

画像集#002のサムネイル/[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート

「The 3rd Birthday」公式サイト


 本作は,PlayStationで大ヒットを記録した「パラサイト・イヴ」(1998年)「パラサイト・イヴ2」(1999年)の2部作に続き,ニューヨーク市警察の女性捜査官アヤ・ブレアが活躍する物語だ。といっても,ストーリーや登場人物などは「パラサイト・イヴ」シリーズとの繋がりは少なく,アヤ・ブレアという主人公こそ共通しているものの,事実上の新シリーズと捉えられる作品である。

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 今回アヤが戦う相手は「ネオ・ミトコンドリア」ではなく,新たに現れた生物「ツイステッド」。ゲームジャンルとしては,TPS風のアクションシューティング(公式のジャンル名は「シネマティック・アクションRPG」)となっている。

 さて本作の大きな特色として,△ボタンを用いた「オーバーダイブ」のアクションが挙げられる。これは味方兵士の身体などに乗り移れるアヤの能力で,ゲームシステムとストーリーの両方において非常に重要な意味を持っているのだ。

画像集#004のサムネイル/[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート
 基本的な操作方法は,アナログパッドで移動,Rボタン長押しでロックオン,□ボタンでショット(攻撃),×ボタンで回避行動,○ボタンでグレネードといった具合。Rボタンを長押しするだけで自動的に近くの敵に照準が合うため,エイミングの必要はない。なおロックオン中に方向キーを押せば,ロックオン対象を切り替えられる。
 TPSに慣れている人なら「自動的にロックオンできるなら,それほど苦労せずに敵を殲滅できるのでは?」と思うかもしれない。ところがいざプレイしてみると,アヤの射撃では対処が間に合わないほどの高い耐久力を持った敵が次々と現れるため,なかなか苦戦する。では,この不利な状況をアヤはどうやって切り抜けるのか? その回答が,先述した「オーバーダイブ」のアクションなのだ。

 ゲーム中,△ボタンを長押しすると画面が切り替わり,オーバーダイブ可能な最寄りの味方兵士が表示される。そこで方向キーの左右でオーバーダイブ対象を選択し,オーバーダイブ先を決めたら△ボタンを離すだけで瞬時にオーバーダイブ(乗り移り)が成功する。ちなみに,最寄りの味方兵にすぐオーバーダイブしたければ,△ボタンを短く押すだけで構わない。

 そしてこのオーバーダイブのアクションは,「移動」「回避」「回復」そして「攻撃」といったゲーム内のあらゆる行動に関連している。それぞれの要素について,一つずつ説明していこう。

 まずは,障害物の先や登るのに時間のかかる高台などに「移動」したい場合。そんな場所に味方兵がいれば,オーバーダイブを使ってそこへ瞬間移動できる。
 また,敵の攻撃に捕まって動けない場合や,敵の攻撃を急いで「回避」したい場合にも,オーバーダイブで近くの兵士に乗り移れば,敵から離れた安全な場所で体勢を立て直せる。アヤが傷ついて倒れそうになっても,身体はオーバーダイブ先の兵士のものなので,別の兵士に移れば体力も「回復」できる。

 最後は「攻撃」面。たとえば体力の高い敵を相手にする場合,画面に△の表示が出たらRで照準を合わせて△ボタンでオーバーダイブ攻撃を発動する。すると,銃とは比べものにほどの大ダメージを与えられる。

 このように本作は,オーバーダイブのアクション一つによって,ゲームにおけるさまざまな独自のアクションを可能とし,ゲーム自体のスピード感がグッと高められている。実のところ,慣れないうちはオーバーダイブの操作を誤って目的の逆方向にいる兵士へダイブしてしまうことなどもあったが,慣れれば非常に快適だ。目的地へ一瞬で飛び込めるスピード感が気持ち良く,どんどん癖になっていく。

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 また,オーバーダイブのほかにも「リバレーション」という新アクションがあった。これは,通常攻撃で溜めたゲージを消費して一定時間強力な攻撃が繰り出せるというもので,この間は二丁拳銃を用いた特殊攻撃が可能だった。

 アヤのメインウェポンであるハンドガンは弾数が無限だが,威力が低く,装弾数も少なめ。Lボタンを押しながら○×□△ボタンを押すことで,各ボタンに対応する武器へ切り替えられるので,相手との距離などに応じて武器を切り替えて戦うことになる。
 今回の試遊版ではL+○ボタンにショットガンが,L+□ボタンにアサルトライフルがそれぞれセットされていた。アサルトライフルの連射で相手をなぎ倒していくのも楽しいが,接近戦でショットガンの強力な一撃をお見舞いしたときの爽快感もかなりのものだ。
 また,L+×ボタンではオーバーダイブ先の兵士が持っていた武器を使うことができる。兵士から得られるアイテムには,マシンガンなどのスタンダードな武器から,スナイパーライフルやサテライトビーム(!)といった強力なものまで多くの武器が揃っているので,プレイヤーの好みの戦い方を楽しめそうだ。

画像集#012のサムネイル/[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート

 ゲームシステム以外では,グラフィックスのクオリティの高さにも要注目である。「PSPでここまでできるのか!」とひたすら驚くほどの作り込みなのだ。
 通常,多くのキャラクターが画面内で動き回るアクションゲームの場合,背景は書き割りのようにシンプルなものになりがちである。しかし,本作ではキャラクター・背景両方のグラフィックスが非常に高いクオリティを維持しているのだ。当時としては最高レベルのグラフィックスで話題となった「パラサイト・イヴ」「パラサイト・イヴ2」同様,今作のビジュアルも多くのプレイヤーを驚かせることだろう。

画像集#008のサムネイル/[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート 画像集#009のサムネイル/[TGS 2010]アヤ・ブレアの新たな戦いが,アクションRPGの新時代を告げる。スクウェア・エニックス「The 3rd Birthday」プレイレポート

 なお,今回試遊できたのは計3つのステージで,各ステージ開始時点のセーブデータから自由に選択してプレイできた。
 1番目のステージは,いきなり大型ボスとの戦闘からスタート。ボスと戦いながら,オーバーダイブによる回避を習得できる,いわばチュートリアルの役割を果たすステージとなっていた。
 2番目のステージは,ツイステッドを殲滅しながら,敵の「コア」を破壊するという内容。ヘリコプターからスナイパーライフルで巨大ボスを狙撃するシーンは必見だ。
 3番目のステージはほかの2つよりも難度が高めで,グレネードによる障害物の破壊,オーバーダイブなどを駆使しないと進めない内容であった。

 ゲームの進行については,画面の右上にレーダーが表示されているため,基本的にはそちらの指し示す方向へ向えば問題ないが,ツイステッドの殲滅やオーバーダイブが必要な箇所もあるため,それに気づかずに道に迷うこともある。その場合は,STARTボタンのポーズメニューから現在いるエリアのマップを表示し,詳しい現在位置を確認することで順路に復帰できた。

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 公開されたプレイアブルバージョンは,本編から一部のステージを抜き出した構成のため,ストーリーに関して不明な部分も多かったが,今回のプレイではとにかくアクションのスピード感と爽快感が印象的だった。オーバーダイブという大きな“発明”には,アクションRPGやシューティングの進化の可能性が感じられた。この面白さを,ぜひ多くのプレイヤーに体験してほしいと思う。
 なお「The 3rd Birthday」の公式サイトでは,TGS 2010試遊版のインストラクションマニュアルが公開されている。会場でプレイ予定の人は,あらかじめ目を通しておくと快適にプレイできるだろう。

「The 3rd Birthday」公式サイト

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