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ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
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印刷2013/01/22 11:54

テストレポート

ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた

 2013年1月22日,NTTドコモは都内で報道関係者向けイベントを開催。その場で,2013年春モデルとなるスマートフォンおよびタブレット計11製品を発表した。イベントにはタッチ&トライコーナーが併設されていたので,新製品のなかから,Xperiaシリーズの新たなフラグシップとなる「Xperia Z SO-02E」や,まさかの2画面スマートフォン「MEDIAS W N-05E」,ハイスペックタブレット「Xperia Tablet SO-03E」などを中心に触れてみた,その第一印象をお伝えしよう。

2013年春モデルを持つおねえさま方
画像集#003のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた


ソニーの香りがやたら漂うモノリス

Xperia Z SO-02E


Xperia Zを主役扱いしていた加藤 薫氏(NTTドコモ 代表取締役社長)
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 イベントで,NTTドコモの加藤 薫代表取締役社長により「2013年春モデルの目玉」として紹介されたのが,ソニーモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン,Xperia Z SO-02E(以下,Xperia Z)だ。
 ソニー製品の命名ルール的に,「Z」を冠する製品はフラグシップであり,挑戦的であり,ソニー的であることがお約束となっているので,当然のプッシュといったところだろうか。先に書いておくと,予約開始は1月23日からで,発売日は2月9日。ハイエンドなスマートフォンが欲しいというのであれば,迷うことなくいますぐGOなスケジュールだといえるだろう。

Xperia Z。本体前面にハードウェアスイッチはなく,上端にインカメラを備えるという,最近のAndroidスマートフォンらしいレイアウトだ
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 外観からしてiPhoneを意識しているのはもう明白と述べていいレベルだが,ソニーらしい,エッジの効いたビジュアルは,iPhoneとは明らかに異なる。ファンならば納得のデザインと述べていいのではなかろうか。

本体背面はガラスコートされ,高級感に溢れる感じ。上端にアウトカメラとLEDフラッシュを備えている。1310万画素のアウトカメラにLEDライトが搭載されるのは定番の構成だ。ちなみに本体色は白と紫,黒。紫が用意されるあたりもソニーらしい
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画像集#010のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
 ディスプレイパネルは5.0インチで,解像度は1080×1920ドット。5インチパネルということで巨大な印象を受けるかもしれないが,狭額縁かつ,本体が非常に薄いことも手伝って,実際に持ってみるとコンパクトに感じられる。気になる実寸は71(W)×7.9(D)×139(H)mmで,片手持ち時の親指操作に限界はあるものの,モバイル環境での使いやすさは十分に確保されていると述べていい。
 重量は約146g。バッテリー容量が2330mAhと多めであるためか,スマートフォンのなかではやや重い部類に入るが,体感だと,それほど重く感じなかった。ちなみに,IPX5/7対応の防水機能とIP5X対応の防塵機能を持つこともあって,本体はいわゆるブラックボックスタイプとなっており,バックパネルを開けてバッテリーを交換したりはできない。

本体頂部(左)。防水&防塵カバー付きのヘッドセット(ヘッドフォン)端子がある。端子は3.5mmミニピンと思われるが,やや特殊な形状になっていた(中央)。本体底面では写真右端のストラップホールに注目したい(右)
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本体左側面(左)。microSDXCカードスロットと,専用クレードル用の接点が用意されている。右は本体右側面のカットだ。デザイン上のワンポイントとなっている,アルミ製の電源/スリープボタンが目を引くほか,ボリュームボタンや,防水&防塵カバーに覆われたSIMカードスロットも用意されている
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専用クレードルにセットしたところ。本体側の接点経由での充電やPCとのデータのやり取りが行える
画像集#016のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
 ここまでに示してきた写真で気づいたと思うが,Xperia Zで特徴的なのは,最近のXperiaで共通して採用されていたラウンドフォルムになっていないところだろう。本体は,前面・背面ともにフルフラット。シルエットとしてはモノリスのような印象になっている。
 といっても,前述のとおり薄く,かつ,角やエッジ部に微妙な丸みが設けられているため,手に刺さるような感じはなく,端的に述べて持ちやすい。縦に持ったとき,電源/スリープボタンの位置が低く,ボリュームボタンがさらにそれよりも低い位置に置かれているのに疑問を持つかもしれないが,左手で握ってみると,指が届くよう配慮されているのに気づかされる。

画像集#017のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
端末情報。OSはAndroid 4.1.2(Jelly Bean)だった
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ぺしぺしIkinaのテスト結果。制限時間内に93〜96タッチとなるペースで連射したので,90というスコアは「取得漏れがほとんどなく,30タッチめ付近の飽和によって一瞬反応しない分だけスコアが減少した程度」ということになる
 搭載するSoC(System-on-a-Chip)はQualcomm製の「Snapdragon S4 Pro APQ8064」。最大1.5GHz動作のCPUコア「Krait」を4基と,「Adreno 320」GPUを搭載しており,スペックは相当に高いと述べていいだろう。
 メインメモリ容量は2GB,内蔵ストレージ容量16GBで,microSDXCカードスロットを用いれば,ストレージ容量は最大64GB追加できる。先ほど防水&防塵の話をしたが,加えて下り100MbpsのLTE(Xi),NFC,Felica(おサイフケータイ),赤外線,ワンセグなど,いわゆる全部入り端末なので,スペック面の不足はない。

 いくつかプリインストールアプリを試してみたが,反応はよく,“独特すぎる”チューニングもないようで,総じて扱いやすい。なお,連射測定アプリ「ぺしぺしIkina」でテストした限り,タッチが飽和したのは30タッチめ前後。連射の取得漏れもごくわずかなので,ゲーム用途でも問題ないものに仕上がっていると述べていいだろう。

アウトカメラは1310万画素。イメージセンサーに「Exmor RS for mobile」を採用し,これまでよりも感度がかなり向上したと謳われている。実際の撮影データを見る限り,ダイナミックレンジは相当に広くなったようで,暗所の引き上げも上々だった(左)。またカメラの撮影インタフェースやメニュー項目の名称,アイコンがサイバーショットのαシリーズに近くなったのもチェックポイントだろうか(中央)。右は22万画素インカメラの撮影データ。意外とクセのない出色で,チューニングは良好だと判断できる。なお,インカメラ側でもピクチャーエフェクトなどの機能は利用可能
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●Xperia Z SO-02Eの主なスペック
  • メーカー:Sony Mobile Communications
  • OS:Android 4.1
  • ディスプレイパネル:5.0インチTFT液晶,解像1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon S4 Pro APQ8064」(クアッドCPUコア,1.5GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量16GB)+microSDXC(最大64GB)
  • 外側カメラ:有効画素数約1310万画素
  • 内側カメラ:有効画素数約220万画素
  • バッテリー容量:2330mAh
  • 3G連続通話/待受時間:約640分/約480時間
  • Xi対応:あり
  • 無線LAN対応:詳細未公開
  • 本体サイズ:71(W)×7.9(D)×139(H)mm
  • 本体重量:約146g
  • 本体カラー:Black,White,Purple
  • 主な対応サービス&機能:spモード,spモードメール,GPS,dマーケット,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),WORLD WING,赤外線通信,Bluetooth(Version.4.0),防水,防塵


Xperia Zと同じデザイン路線のタブレット

Xperia Tablet Z SO-03E


 2013年春モデルには,「Z」を冠するXperiaなタブレットも用意されている。Xperia Tablet Z SO-03E(以下,Xperia Tablet Z)という製品名からは,「Xperia Tablet S」の後継機,もしくは上位機といった印象を受けるかもしれないが,外観は別モノで,Xperia Zを10.1インチタブレットサイズに引き延ばしたような形になっている。ノートPCでいう「VAIO Z」と「VAIO S」の棲み分けと同じようなルールで製品名が付けられているのかもしれない。

Xperia Tablet Z。持ち方が異なるからか,額縁の幅はXperia Zと比べると幅がある
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本体背面。810万画素アウトカメラがあるだけという,さっぱりしたビジュアルだ
画像集#022のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
 Xperia Zを引き延ばしたような形なので,当然本体はフルフラット仕様。10.1インチ,解像度1920×1200ドットの大型製品でありながら,本体サイズは266(W)×6.9(D)×172(H)mm,重量は約495gと,非常に薄く,軽い点が大きなポイントといえるだろう。
 タブレットでも主流はラウンドフォルムなのだが,そこをあえて外しつつ,Xperia Zと同じようなエッジの処理によって持ちやすくしているあたりは,ソニーらしい部分といえそうだ。店頭などで実機を発見したときは,ぜひ持ちやすさをチェックしてみてほしい。

本体頂部(左)。マイクの存在を確認できる。右は底部だ。両端にスピーカーが埋め込まれている。バーチャルサラウンド技術「S-Forceフロントサラウンド 3D」を搭載しているのもトピックだ。なお,カバーの下にはmicroSDXCカードやSIMカードスロットが用意されている
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本体左側面は,写真左からワンセグ用アンテナ,電源/スリープボタン,ボリュームボタン,クレードル用接点となっている。右側面にインタフェースはなし。なお,両側面にもスピーカーが1基ずつ埋め込まれていた
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 「NFCを利用することで,Xperia Zとの写真などのデータシェアを行える」というギミックが用意されていることもあってか,Xperia Tablet Zは,外観だけでなく,スペックもよく似ている。OSはAndroid 4.1.2で,SoCはSnapdragon S4 Pro APQ8064(CPU動作クロック最大1.5GHz),メインメモリ容量2GB,内蔵ストレージ容量32GB,microSDXCカードスロット(最大64GB),NFC(※決済機能なし),防水&防塵,ワンセグなどなど。Xperia Zとの違いは,標準ストレージ容量と,おサイフケータイ機能の有無くらいである。

Xperia ZとXperia Tablet Zを並べてみたところ(左)。同じデザイン路線を共有しているのがよく分かる。NFC経由でデータを共有できたり,USBケーブル経由でタブレットからスマートフォンへ給電できたりと(右),2台セットでの運用が機能として提案されているのも納得がいく
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ぺしぺしIkinaテスト結果。テスト条件はXperia Zのときと同じだが,飽和がおきたのは25タッチ付近で,連射ペース93〜96回時にスコアは85だった。発売が3月なのでまだチューニング中だと思われるが,それを踏まえるに反応は上々
画像集#029のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
 また既存のソニーグループ製品とのリンクも想定されており,たとえばnasneで録画した番組を持ち出せる「おでかけ転送」に対応していたりする。写真にしろ動画にしろ効果を発揮するのは「モバイルブラビアエンジン2」だ。「モバイルブラビアエンジン」は,Xperiaを冠する端末でおなじみだが,それをより強化したものが「モバイルブラビアエンジン2」である。
 撮影した写真や動画をチェックしてみたが,気持ちよく鑑賞できるチューニングになっていた。アプリにも対応すると,ゲームがより楽しくなりそうだが,従来のモバイルブラビアエンジンの挙動からするに,その点は期待をしないほうがいいかもしれない。

●Xperia Tablet Z SO-03Eの主なスペック
  • メーカー:Sony Mobile Communications
  • OS:Android 4.1
  • ディスプレイパネル:10.1インチTFT液晶,解像1920×1200ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon S4 Pro APQ8064」(クアッドCPUコア,1.5GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大64GB)
  • 外側カメラ:有効画素数約810万画素
  • 内側カメラ:有効画素数約220万画素
  • バッテリー容量:6000mAh
  • 3G連続通話/待受時間:詳細未公開
  • Xi対応:あり
  • 無線LAN対応:詳細未公開
  • 本体サイズ:266(W)×6.9(D)×172(H)mm
  • 本体重量:約495g
  • 本体カラー:Black,White
  • 主な対応サービス&機能:spモード,spモードメール,GPS,dマーケット,ワンセグ,WORLD WING,Bluetooth(Version.4.0),防水,防塵


一部が大好きそうな変態的折りたたみ端末登場

MEDIAS W N-05E


 2画面で折りたたみ式のMEDIAS W N-05E(以下,MEDIAS W)は,好きな人にはたまらないであろう,非常に挑戦的なスマートフォンだ。折りたたみ式のスマートフォンというと,フィーチャーフォン風のデザインが注目を集めた「AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SH」や,ノートPC風の「IS01」といったあたりを思い浮かべる人も多いと思うが,MEDIAS Wは,折りたたむと,タッチセンサー付き液晶パネル部が本体の両面に置かれるという点で画期的な存在である。

MEDIAS W(を開いた状態)
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コンバーチブル型Ultrabookっぽい(?)立て方も可能。このとき,2枚の液晶パネルには同じ情報を表示することもできる
画像集#031のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
 折りたたんだ状態で正面から見ると普通の全面タッチパネルのスマートフォンだが,その状態で裏側を見ると,非表示の液晶パネルが用意されている。そして,これを開いて並べると,それまで背面にあった液晶パネルに“火が入り”,4.3インチ液晶パネルが横に2枚並んだような格好になるのだ。
 この状態では,2枚の液晶パネルで仮想的な1画面表示を行えるほか,セカンダリパネル側のソフトウェアスイッチをタップすると,そちらに異なるアプリを表示することもできる。WebブラウザとSNSクライアントの同時利用,なんてことができてしまうのである。

折りたたんだ状態で正面から見ると普通のスマートフォン(左)。このとき背面の液晶パネルは消灯している(右)。使い方を考えると,保護フィルムの利用は必須かも
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開くとこのとおり。仮想的な1画面として用いたり,2画面別々に使ったりできる
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 Qualcomm製SoC「Snapdragon S4 Plus MSM8960」(デュアルKrait/1.5GHz+Adreno 225)で,メインメモリ容量1GBを搭載するため,スペックはまずまずといったところではあるのだが,動作はややもっさり感があった。液晶パネルの解像度は1枚あたり540×960ドットだが,2画面を捌くには,ちょっと厳しいのかもしれない。2画面ゲームプレイまではあまり期待しないほうがよさそうだ。

2画面モードにおける本体背面。搭載されているバッテリー容量は2100mAhだった。2画面モードでの駆動時間はちょっと短そう
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ちょっと未来すぎる感もあるが,持ってみるとギミックが楽しく,また意外と見やすい。異色モノ好きにはたまらない所有感がある
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 気になるのは端末自体の堅牢性だ。持ち運びのときは,折りたたんだ状態になるため,常識的に考えて,傷や,点荷重によるパネル破損が気にかかるところ。またヒンジ部も,見る限りは頑丈そうだったが,「1年は大丈夫だろうけれども,2年後はどうだろう」的な不安は残る。
 なお,説明員によれば,専用ジャケットを開発中とのことなので,それが出てくれば,強度面はある程度クリアになるかもしれない。折りたたみを前提としたスマートフォンに向けて,どういうジャケットが登場してくるのか,大いに気になるところだ。

 ギミックとコンセプトにキュンときたのであれば,4月中旬が予定されている発売日に向けて,照準を合わせておくのもアリだと思われる。

●MEDIAS W N-05Eの主なスペック
  • メーカー:NECカシオモバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 4.1
  • メインディスプレイパネル:4.3インチTFT液晶,解像540×960ドット
  • サブディスプレイパネル:4.3インチTFT液晶,解像540×960ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon S4 Plus MSM8960」(デュアルCPUコア,1.5GHz)
  • メインメモリ容量:1GB
  • ストレージ:内蔵(容量16GB)+microSDHC(最大32GB)
  • 外側カメラ:有効画素数約810万画素
  • 内側カメラ:なし
  • バッテリー容量:2100mAh
  • 3G連続通話/待受時間:約500分/約630時間
  • Xi対応:あり
  • 無線LAN対応:詳細未公開
  • 本体サイズ:64(W)×12.2(D)×136(H)mm
  • 本体重量:約183g
  • 本体カラー:Black
  • 主な対応サービス&機能:spモード,spモードメール,GPS,dマーケット,WORLD WING,Bluetooth(Version.4.0)


そのほかの端末も

まとめてチェック


 そのほかの製品についても,ハイスペックモデルを中心に,駆け足で紹介してみたい。

■一番持ちやすかったELUGA X P-02E

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本体正面。ちょっと細長い印象を受ける。またバックキーとホームキー,メニューキーはオンスクリーンでない
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本体背面。アウトカメラにLED,赤外線の3点レイアウト。指紋が汚れが目立ちにくいマット調のバックパネルになっている。両端が丸みを帯びている点にも注目
 液晶パネルのサイズは5インチで,解像度は1080×1920ドット。大型スマートフォンだが,横幅は68mmと細い。写真を見ても分かるように,額縁を極端に細くして,横幅をカットしたというわけだ。機能面では,VIERAやLUMIXに搭載されているものと同等とされる,パナソニック独自の高画質化技術「モバイルPEAKSエンジン」を搭載するのがポイント。ビデオや写真の高精細化を行ってくれるとのことだが,ゲームへの影響は不明だ。

 Snapdragon S4 Pro APQ8064(CPUクロック最大1.5GHz),メインメモリ容量2GB,内蔵ストレージ容量32GB,microSDXC対応(最大64GB),NFC,赤外線,防水&防塵,ワンセグと全部入りのスペックは,紛うことなきハイエンド仕様。背面のラウンドフォルムも手伝って,今回登場した新モデルのなかでは最も持ちやすかった点も加えておこう。

画像集#039のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
付属スタンドと,USB Micro-B接続のワンセグアンテナ
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Qiでの無接点充電にも対応する


■スペック一直線のOptimus G pro L-04E

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本体正面。バックキーなどがオンスクリーンではない分,縦幅がある印象だ。ただ,最近のAndroidスマートフォンらしいレイアウトの域は逸脱していない
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本体背面。これも標準的なレイアウトだ。下部にあるのはスピーカーである
 2012年冬モデル「Optimus G」の強化型ともいえる端末。5インチ,解像度1080×1920ドットの液晶パネルに,クアッドコア,狭額縁など,ほかのメーカーと同じ路線を歩んでいるが,いくつかこだわりのポイントがある
 まず液晶パネルは新開発とされるLG Electronics製品「G2 Touch Hybrid」。カバーガラスとタッチセンサーを一体化することにより,パネル部を薄くできるだけでなく,タッチ反応速度の向上にも効果があったという。

 SoCはSnapdragon S4 Pro APQ8064だが,動作クロックは最大1.7GHzと,他社製品より高い。また,バッテリー容量も3000mAhと大きいのも特徴だ。独自機能としては,複数のアプリを同時に起動して表示できるfloating apps,インカメラとアウトカメラを同時に使用できるDual Recordingなども用意されている。
 バッテリー容量が大きいためか,本体の厚みは10mmある。ただ,ラウンドフォルムを採用していることと,そもそも5インチクラスだと,ある程度は厚みはあったほうが一般的には持ちやすいということもあり,握りやすさはなかなかのものだった。70(W)×10(D)×139(H)mmというサイズ,160gという重量は人を選ぶため,気になっている人は実機でのチェックをお忘れなく。


■これが新しいARROWS。ARROWS X F-02E

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多角形形状を採用した,ユニークなデザインとなるARROWS X F-02E。強度面とデザイン性を両立させたものだと思われるが,ARROWSらしいとんがり感があっていい
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本体背面の自己主張は少なめ。本体下部にある接点はクレードル接続用だ
 富士通のハイスペック端末。2013年春モデルのなかでは唯一,NVIDIA製SoC「Tegra 3」(Cortex-A9の4-PLUS-1,動作クロック最大1.7GHz)を採用している。
 「液晶パネルは5インチで,解像度は1080×1920ドット。以下略」といっていい“全部入り具合だが,メインメモリ容量2GB,内蔵ストレージ容量32GBという点は,容量を重視する人にとって重要な点だといえるだろう。
 カメラ用レンズが5枚組になっており,従来のARROWSよりも描写性能を大幅に向上させているところも注目だろうか。

 セキュリティ面では,スマート指紋センサーを搭載して,指紋認証によるロック解除に対応するところが,本製品ならではということになる。またブックマークや写真,ビデオを非表示にできる機能も用意されているため,見られたくない情報を持ち運ぶタイプの人は,チェックしておきたい端末だ。


■水滴付着時もタッチ操作OKなAscend D2 HW-03E

Ascend D2 HW-03E。正面からの外観は至って普通
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 5インチディスプレイ搭載ばかりを紹介してきたが,Ascend D2 HW-03Eは4.7インチ,解像度720×1280ドットと,やや小振りなスマートフォンとなる。SoCはHiSilicon Technologies製「K3V2」(クアッドCPUコア,動作クロック最大1.5GHz),メモリメモリ容量2GB,内蔵ストレージ容量32GBという基本スペックだ。
 解像度はフルHDではないのだが,そのためか,会場でタッチした端末のレスポンスはすこぶるよかった。またディスプレイは「水滴クリアタッチパネル」を採用するのが大きな特徴となっている。

会場では水滴を付着させた状態での操作が試せた。写真なくらい水滴がある状態での動作は楽勝の部類に入る。写真の3倍ほど水滴が付着していてもタッチ操作OKだった
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 従来のタッチパネルは,水滴が付着していると「タッチされている」と判定され,指先で操作できなかったり,動作がおかしくなったりすることがあった,それに対して水滴クリアタッチパネルは,指先と水滴の静電容量の違いを検出するため,霧吹きでドパッと水滴を付着させた状態でも操作が実行できるという。さすがに水中での操作は不可能だが,風呂場やキッチン,蒸気や水滴のかかるようなところで使うときに重宝することは間違いない。
 また撥水コーティングもされており,水滴が多い場合,軽く振るだけで水滴を飛ばせるというのもなかなかよかった。

背面はものすごくシンプル
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 なおこのコーティングは皮脂の汚れを付着しにくくしているほか,反射を抑制する機能も持ち合わせている。独自アプリは少なく,かつOSのチューニングも独自すぎないため,クセのないHuaweiのスマートフォンといえるだろう。

 仕様面では,Xiの現時点最高速度である下り112.5Mbpsに対応しているのがトピック。また,同時に発表されたモバイルルーター「HW-02E」も下り112.5Mbpsに対応している。
 Ascend D2 HW-03Eの発売時期は4月,HW-02Eは3月とのこと。最高速度の恩恵を受けられるエリアは限られるが,堅実志向の人には意外と面白い選択肢になりそうな気配である。

下り112.5Mbpsに対応したモバイルルーター,HW-02E。バッテリー容量は1780mAhでバッテリー駆動時間は約5時間となっている
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高精細・高速通信・高速処理の3本柱と

docomo Smart Home


 以上,発表された機種の中からdocomo NEXT seriesに属するハイエンド端末を中心に紹介してきた。NTTドコモ社長の加藤 薫氏は,今回出揃った端末を「高精細・高速通信・高速処理」の3本柱に対応する端末と位置づけていたが,確かに言うだけのスペックはあると述べていいだろう。
 5インチで1080×1920ドット解像度は,文句なしに高精細だ。また,今回紹介した全モデルがLTEの下り転送速度最大100Mbpsをクリアしている点もポイントといえるだろう。下り最大100Mbps,もしくは112.5Mbpsの対応エリアは,2013年3月時点で全国22都市,年6月には50都市以上を目指し,下り75Mbpsのエリアも2013年6月までに10000局に到達すると加藤氏は述べていた。現状,対応エリアに難のあるXi(クロッシィ)だが,他キャリアのLTE展開に対抗すべく,急ピッチで展開していくつもりなのだろう。

 高速処理の“内訳”は,クアッドコアCPUと大容量メインメモリ,Android 4.1の採用だと加藤氏。2013年春モデルのdocomo NEXT seriesは全機種がクアッドコアモデルという状況であり,またバッテリー駆動時間を伸ばすべく,すべての製品で容量2000mAh以上を実現してきたのもポイントとのことだ。2012年は平均して1500mAh前後だったことを考えるに,バッテリー駆動時間に関するユーザーからの要望が多かったと思われる。この点はKDDIも同様のスタンスを取っているが,バッテリー技術のブレイクスルーがあるまでは,バッテリー容量の増加もしくは省電力化で,バッテリー駆動時間を稼いでいくことになるはずだ。
 もちろん,バッテリー容量に余裕があれば,CPUをフルに活用できるため,高速処理が実現する。そういった点も踏まえて,バッテリー容量は今後も注目である。

画像集#051のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
 もうひとつ,発表会では「docomo Smart Home」の提案も行われ,またそれを牽引するためのハードも発表された。docomo Smart Homeは「スマートフォンのコンテンツを家庭(のテレビなど)で楽しむ」「家庭にあるコンテンツをスマートフォンで楽しむ」がコンセプトだ。

 docomo Smart Home用の製品としては,10.1インチのAndroidタブレットで,ホーム画面がdマーケットになっているタブレット「dtab」と,HDMI入力に対応するテレビをdマーケット端末化するAndroidスティック「Smart TV dstick」の2製品が用意される。これらをドコモスマートフォンと併用することにより,自宅でも手軽にdマーケットのコンテンツを利用できる,というわけである。ゲームとはあまり関係がないので,このあたりはNTTドコモのWebサイトで確認してもらえれば幸いだ。

dtabの概要。ビデオ配信サービス「dビデオ」を6か月以上利用する人に向けて,9975円で発売される予定だ
画像集#052のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた 画像集#053のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた
Smart TV dstickの概要。こちらはdビデオもしくは「dアニメストア」「dヒッツ」利用者のなかから抽選で7万名にプレゼントされる
画像集#054のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた 画像集#055のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた 画像集#056のサムネイル/ドコモ,「Xperia Z」や2画面MEDIASなど2013年春モデルスマートフォン&タブレットを発表。注目モデルをちょっと使ってみた

NTTドコモ公式Webサイト

NTTドコモの2013年春モデル特集ページ

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