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昨年5月に開催されたコンサート(関連記事)に続き,2回目となるJスタ音楽祭では,外部スタジオ制作のタイトルも含め,全10作品から67曲が演奏されるボリューム満載の内容となった。本稿ではその模様をレポートしていく。
なお4Gamerでは本公演の開催にあたり,事前にプロデューサーの伴 哲氏と,指揮者の志村健一氏へのインタビューを行っているので,そちらもご一読いただけると幸いだ。
![]() ロビーには公演のメインビジュアルをパネルで掲示 |
![]() 物販コーナーは複数に分けられ,当日の昼よりオープンしていた |
![]() プライム1スタジオより発売予定の「GRAVITY DAZE」のスタチューのサンプルも展示された |
![]() トロとクロも公演の応援に駆けつけた |
「GAME SYMPHONY JAPAN 41st CONCERT〜PlayStationを彩るJAPAN Studio音楽祭 2018〜」公演プログラム
「アークザラッド」シリーズ
・アークザラッドのテーマ
・Arc
・Kukuru
・Poko
・Tosh
・Gogen
・Chongara
・Iga
・明日へ
・Starting〜始動〜
「勇者のくせになまいきだ」シリーズ
・魔王の部屋で悪巧み
・すべてのはじまり
・さわやかな朝のダンジョン
・なごやかな夜のダンジョン
・トカゲおとこが叫んでる
・終わりなきゆうなま
・はじまりはいつもダンジョン
・トビラが開いたら
・魔王を守れのテーマ:3D
・ファイナル・ギャザリング!
・ミラクル・ダンジョニスタ!
・来たるべきセカイ
「ワイルドアームズ」シリーズ
・荒野の果てへ
・クリティカル・ヒット!
・バトルフォース
・ガンメタルアクション
・ガンブレイズ
・胸の撃鉄起こす時
・PRINCESS ARMY
・Million Memories
「GRAVITY DAZE 2」
・超磁力の女王
・世界の半分を統べる力
・灰燼に帰す
・ア クゥ オーン トゥ ワ / 赤いリンゴ(Chant Ver.)
・GRAVITY DAZE / 重力的眩暈(Ending Ver.)
「フリーダムウォーズ」
・Panopticon
・Uninstallation
・Code Red III
・System End
「SIREN」
・奉神御詠歌
「白騎士物語 -古の鼓動-」
・ブラスタ平原
・迫り来る強敵
・白き勇者
・白騎士物語〜旅人たち〜
「ワンダと巨像」
・荒ぶる邂逅〜巨像との戦い〜
・蘇る力〜巨像との戦い〜
・復活の予兆
・蘇生
・儀式の終演〜巨像との戦い〜
・禁断の術
・戦いの終り
「SOUL SACRIFICE」シリーズ
・希望なき序奏
・終わりの始まり
・魂の旋律-main theme-
・異形のメルヘン
・異端の白い灯
・漆黒の正義
・無神論者達の童謡
・永遠の戦いに終止符を
・人が語り継ぐ限り
「Bloodborne」
・Omen
・The Hunter
・Cleric Beast
・Ebrietas, Daughter of the Cosmos
・The First Hunter
・Bloodborne
アンコール
・その一撃に命を賭して(SOUL SACRIFICE DELTA)
第一部は,SIEの名作の楽曲を手がけたミュージシャンとの共演をテーマとした演奏が行われた。そのオープニングを飾る作品は「アークザラッド」だ。演奏では本作の楽曲を手がけたミュージシャンの安藤正容氏(from T-SQUARE)がギターを手に登場。ファンならずとも耳にしたことがあるであろう名曲「アークザラッドのテーマ」から,七勇者のテーマのメドレーを,ギターサウンドで奏でていく。
また,「アークザラッドII」の「明日へ」では,アコースティックギターとピアノの美しい旋律を響かせていた。最後には最新作である「アークザラッド R」(iOS / Android)の「Starting〜始動〜」も演奏されるなど,アークザラッドの歴史を一気に駆け抜けるかのような構成となっていた。
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「勇者のくせになまいきだ。」シリーズの演奏では,楽曲を手がける坂本英城氏が鍵盤ハーモニカで参加。そこにリコーダー奏者の中村栄広氏が加わり,オーケストラ演奏ながらも,楽しさや素朴さを感じさせる演奏が続く。
途中,ムスメによるトーク(茶々入れ!?)をはさみつつ,ラストの「来たるべきセカイ」は,坂本氏と中村氏が交互に奏でるメロディで来場者を楽しませた。
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そして第1部ラストの「ワイルドアームズ」では,前回の公演にも登場した口笛ミュージシャンの早川章弘氏が,本作らしいウエスタン風の姿で参加。本作を象徴する口笛は今回「荒野の果てへ」以外の楽曲でも披露され,来場者を魅了した。
最後の楽曲「Million Memories」は,現在サービス中の最新作「ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ」(iOS / Android)のテーマソングだ。ボーカリストの暁月 凛氏がオーケストラ演奏にも負けない声量で,会場を作品の世界観で包み込んだ。
休憩時間に行われたトークには,安藤氏,坂本氏,そして「ワイルドアームズ」楽曲を担当したなるけみちこ氏が登壇。演奏について安藤氏は「オーケストラとの演奏は久しぶりで緊張したけど,楽しかった」とコメント。また坂本氏は「中村さんに大きなステージで演奏するコツを聞いて実践したら,呼吸困難になりそうになった」と発言し,客席の笑いを誘う。そしてなるけ氏は「シリーズ22年のバトルメドレーと,最新作のテーマソングをこのような場所で同時に発表できることを幸せに思う」と感慨深げに述べ,「Million Memories」を歌った暁月さんのみずみずしい歌声を「ワイルドアームズ」の一番新しい思い出に刻んでほしいと来場者にアピールした
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第2部では,SIE気鋭のタイトル6作品の演奏された。「GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択」はラストバトルからエンディングまでをイメージさせる構成で,合唱隊による「ア クゥ オーン トゥ ワ / 赤いリンゴ(Chant Ver.)」にグッと来た来場者もいたのではなかろうか。合唱によるイントロから始まる「Panopticon」からの「フリーダムウォーズ」の楽曲や,原曲の激しいロックやテクノからのオーケストラアレンジは,非常に新鮮な演奏となった。
「SIREN」は1曲のみであったが,赤い照明が照らされたホールに不気味な「奉神御詠歌」の合唱が流れ,それに続いてあの長いサイレンの音が鳴り響くという演出で,来場者を恐怖に陥れた。
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次の「白騎士物語 -古の鼓動-」では会場の雰囲気が元に戻り,RPGらしいヒロイックな楽曲が続いていく。オープニングテーマ「白騎士物語〜旅人たち〜」では,ボーカリストのKAZCO氏がパワフルな歌を聴かせる。そして「ワンダと巨像」(PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation 2)は,巨像と戦うシーンの楽曲を主軸に,パイプオルガンと合唱の存在感が印象的な構成で演奏が行われた。
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第2部終了後のトークには,この後の第3部で演奏される「SOUL SACRIFICE」のプロデューサー 鳥山晃之氏,ディレクター 下川輝宏氏,サウンド 光田康典氏が登壇した。光田氏の本作に対する第一印象は「これほど暗いゲームはなかった(笑)」とのことで,それまで手がけた作品と180度違うテイストで曲を書くのが大変だったと語る。そんな光田氏の楽曲に関して,「ダークな中に光田さんらしさが出ていたのはさすがだった」と鳥山氏はコメントしていた。
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そんな「SOUL SACRIFICE」の楽曲が演奏されるのは,レコーディング以来のことだという。冒頭の4曲は,トークの話題にも上がったダークな雰囲気たっぷりで,低音の楽器や打楽器の音色,そして合唱隊によるコーラスが鮮烈。その後の「異端の白い灯」では,合唱隊のソプラノ独奏が聴く人の心を癒し,クライマックスの「永遠の戦いに終止符を」は,荘厳な演奏の中にひときわ響く激しいティンパニの音が,聴く人の心を打っていく。そんな壮大な物語をラストの「人が語り継ぐ限り」の歌声で締めくくるという構成の演奏となった。
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最後のパートは「Bloodborne」。ここでも演奏前に,作曲家の齋藤 司氏と北村友香氏によるトークが展開された。本作では,国内外の作曲家陣をそろえた楽曲制作が行われているが,そのきっかけはディレクターの宮崎英高氏が作曲家のライアン・アモン氏の音楽を気に入っていたことにあると齋藤氏は語る。
北村氏によると,ゲームの世界観に合わせ,ビクトリア朝をイメージした楽曲がコンセプトで,小規模編成で演奏される予定だったが,本作のボスが戦っていくうちに強くなっていくと同時に楽曲も盛り上がっていくという演出のために,大規模な編成になったのだそうだ。
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「皆既日食を初めて経験した人々の絶望感(を感じられる楽曲)」というオーダーを受けて制作したという楽曲は,1曲目の「Omen」から管楽器と女性コーラスが来場者の不安を煽っていく。同コンセプトの戦闘曲が選曲された前半からその最後を飾る「The First Hunter」,そしてエンディングの「Bloodborne」へ続く流れには,思わずプレイ時の緊張がよみがえった人もいたのではないだろうか。
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鳴り止まない拍手の中で演奏されたアンコールは,「SOUL SACRIFICE DELTA」より「その一撃に命を賭して」。コンサートの最後を飾るにふさわしいメロディアスの演奏な楽曲で,約3時間にわたり行われたコンサートの全プログラムが終了となった。
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