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そうだ アニメ,見よう:第195回は浦沢直樹氏×手塚治虫氏「PLUTO」。「鉄腕アトム」の人気エピソードをリメイクした話題作
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印刷2023/11/23 08:00

連載

そうだ アニメ,見よう:第195回は浦沢直樹氏×手塚治虫氏「PLUTO」。「鉄腕アトム」の人気エピソードをリメイクした話題作

画像集 No.021のサムネイル画像 / そうだ アニメ,見よう:第195回は浦沢直樹氏×手塚治虫氏「PLUTO」。「鉄腕アトム」の人気エピソードをリメイクした話題作

 漫画界の巨匠・手塚治虫氏の代表作「鉄腕アトム」。その作中で屈指の人気を誇るエピソードのひとつ「地上最大のロボット」を,「20世紀少年」や「MONSTER」など数々のヒット作を生み出した浦沢直樹氏がリメイクしたのが「PLUTO」(ビッグコミックス/全8巻)だ。同作は,第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞をはじめ,数々の賞を獲得し,単行本の累計発行部数は1000万部を突破している(2023年2月時点)。

 というわけで,「そうだ アニメ,見よう」第195回のタイトルは,同作をアニメ化した「PLUTO(プルートゥ)」(Netflixオリジナルシリーズ/全8話)。制作はスタジオM2,監督は「火の鳥 絆編」などを手掛けた河口俊夫氏が担当。手塚治虫氏の息子である手塚 眞氏が監修として参加している。


「PLUTO(プルートゥ)」


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 舞台となるのは,人間とロボットが共生する時代。ある夜,スイス林野庁所属のロボット・モンブラン(CV:安元洋貴)が,山火事現場でバラバラの破片となって発見された。その数日後,ロボット法擁護団体の幹部ベルナルド・ランケが遺体で見つかる。どちらの現場にも2本のツノが突き立てられていた。

 ユーロポールの特別捜査官・ゲジヒト(CV:藤 真秀)は2つの事件の捜査を開始。犯人は人間か,それともロボットか。手がかりを求めて,ゲジヒトは世界で初めて人間を殺害したロボット・ブラウ1589(CV:田中秀幸)が幽閉されている人工知能矯正キャンプを訪れた。ブラウ1589は,2つの現場に残されたツノが「死の神=プルートゥ」の暗示であるとゲジヒトに告げる。

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 そんな中,盲目の音楽家ポール・ダンカン(CV:羽佐間道夫)の下で執事として働くノース2号(CV:山寺宏一)が何者かに破壊されてしまう。一連の事件のターゲットが7体の世界最高水準のロボットだと確信したゲジヒトは,そのうちの1体であるアトム(CV:日笠陽子)に会いに日本を訪れた。

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 そして,捜査協力のためゲジヒトのメモリーをコピーしたアトムは,彼に秘められた“あること”に気がつく……。同じころ,日本では国際ロボット法の発案者・田崎純一郎が殺される事件が起きていた。事件現場の痕跡から,アトムは育ての親であるお茶の水博士(CV:古川登志夫)も一連の事件の犯人に狙われていることに気づく。お茶の水博士らは,かつて「第39次中央アジア紛争」の際に,ペルシア王国に国連から派遣された「ボラー調査団」の一員だったのだ。

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 一方,ゲジヒトは同じく世界最高水準のロボットであるトルコのブランド(CV:木内秀信),そしてギリシャのヘラクレス(CV:小山力也)の元へ危険を知らせるべく向かっていた。


全8話で語られる「地上最大のロボット」


 「地上最大のロボット」は,1960年代に漫画誌「少年」で連載されていた「鉄腕アトム」の1エピソードで,当時人気のあった「鉄人28号」に対抗するために描かれた物語だ。戦闘ロボット「プルートゥ」と,アトムを含む7体のロボットたちとの壮絶な戦いが描かれ,3度のTVアニメ版でも映像化された。
 筆者は,1980年のTVアニメ版「鉄腕アトム」で初めてこのエピソードを知り,あまりの面白さに本屋へ走った記憶がある。リメイク版を手掛けた浦沢直樹氏も,生まれて初めて漫画で感動した作品が「地上最大のロボット」だったそうだ。

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 そんな浦沢氏のこだわりが詰め込まれた漫画「PLUTO」は大ヒット作品となったわけだが,映像化に関しては,10年前から企画があったがなかなか実現しなかったという。とういうのも,映画にするにもTVシリーズにするのも尺が問題になった模様。
 Netflixオリジナルシリーズ「PLUTO(プルートゥ)」は,各話1時間前後の全8話で構成されている。このボリュームで,ようやくバランスの取れた理想的なシナリオが実現し,浦沢氏もゴーサインを出したというわけだ。

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複雑に絡まるロボットと人間の“殺害事件”


 「鉄腕アトム」では,アトムの視点だったが,リメイク版は刑事ロボット・ゲジヒトの視点で語られる。ストーリーも,世界最高クラスのロボットが次々と破壊されるというメインシナリオに,ロボット法に関わる要人が次々と犠牲となる殺人事件が絡まり,よりミステリアスさを増した。
 ロボット法により,人間を殺せないはずのロボットがなぜ? 物語は人間とロボット,そしてロボットの持つ“心”について切々と描く。当時はピンとこなかったが,人工知能(AI)が普及した今なら,身近な問題としてとらえる人も多いはず。ロボットはどれだけ人間に近づけるのかを,改めて考えさせられるストーリーだ。

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 また,原作にはなかった要素として,7体のロボットが参加した「第39次中央アジア紛争」が事件に深く関わってくる。この戦争で何があったのか,「ボラー調査団」は一体何なのか。物語は,アトムとその妹・ウラン(CV:鈴木みのり)を巻き込み,思わぬ展開を見せる。

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原作の浦沢氏も制作に参加


 Netflixのアニメ版では,1話のキリがいいように構成が少し改変された。例えば,ブランドたちよりもアトムのほうが早く登場するといった具合だ。この構成には浦沢氏も参加し,かなり悪戦苦戦した模様。Netflixでの配信は,1話あたりの時間を調整できるので,そこにかなり助けられたのだとか。
 なお,浦沢氏は映像に関してもCGチックにし過ぎず,「日本の手描きアニメらしさを残してほしい」と制作チームにお願いしていたという。制作にあたったスタジオM2はこの要望に見事に応えて,ハイクオリティの映像美を実現。浦沢氏もこの出来栄えに満足しているようだ。

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 ちなみに,スタジオM2は「葬送のフリーレン」のマッドハウス,「呪術廻戦」のMAPPAを立ち上げた丸山正雄氏が率いる新進気鋭のスタジオ。丸山氏は,マッドハウス時代に「YAWARA!」「MASTERキートン」「MONSTER」といった浦沢作品をアニメ化し,自身も手塚治虫氏が創設した虫プロダクションの出身者という,本作に縁の深い人物だ。



大人の「アトム」を堪能


 Netflixでの配信が10月26日に開始され,世界中の注目を集めた本作。筆者も配信されるや否や飛びついた口で,全8話もかなり速いペースで見終えてしまった。1話が60分前後なので1日で見るにはかなりのボリュームだが,見始めればあっという間と感じるだろう。それほど濃いストーリーが堪能できた。
 人工知能の進化や戦争の不毛さといった重めのテーマや,二転三転するミステリアスな展開が魅力の本作。子供向けではない,大人の「アトム」を楽しみたい人におすすめの作品だ。

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アニメ「PLUTO(プルートゥ)」公式サイト

アニメ「PLUTO(プルートゥ)」公式X(旧Twitter)


放映データ
2023年10月〜
Netflixオリジナルシリーズ/全8話
キャスト
ゲジヒト:藤 真秀
アトム:日笠陽子
ウラン:鈴木みのり
モンブラン:安元洋貴
ノース2号:山寺宏一
ブランド:木内秀信
ヘラクレス:小山力也
エプシロン:宮野真守
プルートゥ:関 俊彦
お茶の水博士:古川登志夫
天馬博士:津田英三
ヘレナ:朴璐美
ダンカン:羽佐間道夫
アブラー博士:山路和弘
ブラウ1589:田中秀幸
アレクサンダー大統領:堀内賢雄
スタッフ
原作:『PLUTO』浦沢直樹×手塚治虫
プロデュース:長崎尚志
監督:河口俊夫
監修:手塚 眞
エグゼクティブプロデューサー:丸山正雄 真木太郎 山野裕史
キャラクターデザイン:藤田しげる
クリエイティブアドバイザー:浦沢直樹
CGI演出・特殊撮影:宮田崇弘
撮影監督:佐藤光洋
音響監督:三間雅文
音楽:菅野祐悟
協力:手塚プロダクション(小学館 ビッグコミックス刊)
アニメーション制作:スタジオM2
制作プロデュース:ジェンコ
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