［TGS 2019］「DEATH STRANDING」のステージイベントVol.2をレポート。サムとコミュニケーションが取れるプライベートルームとは

　東京ゲームショウ2019の3日目となる9月14日，PlayStationブースにて，コジマプロダクションが制作中のPlayStation 4向け新作タイトル，「DEATH STRANDING」のステージイベントが行われた。

　初日のステージと同じく，最新のゲームプレイを収録したデモ映像を見ながら，小島秀夫氏自らが解説を行うというものだが，前回で触れらなかった「プライベートルーム」の仕様が明らかにされたので，その内容をまとめてみたい。

一般公開日初日ということで，ステージ前はこんな状態に。本作の注目度の高さがうかがえる

「DEATH STRANDING」公式サイト

　すでにお伝えしたように，本作の主人公であるサムは，「デスストランディング」という現象によって分断されてしまった世界に生きる人々を助けるため，物資を運ぶ配達人をしている。一度にたくさんの荷物を背負いこんで，広大なオープンワールドの世界を歩き回るわけで，汚れや疲れのステータスがあるため，ときには休憩も必要になる。


　今回公開された「プライベートルーム」は，サムの拠点となるエリアで，シャワーを浴びたり睡眠を取ったりして体力を回復できる。プライベートルームに入ると，サムはプレイヤーのコントロールを離れ，1人のNPCとして振る舞う。
　プレイヤーはカメラを動かしたり，部屋にあるオブジェクトを選択したりしてサムとコミュニケーションが取れる。小島氏によれば，「ギャルゲーのような感覚」とのこと。


　コミュニケーション手段の1つであるカメラでは，サムをいろいろな角度から眺めることができ，サムもいろいろなモーションで反応を見せる。
　ウィンクしてくれたり，ガッツポーズを決めてくれたりと，モーションは大量に用意されているそうだ。視線を股間に向けると手で隠す動作をし，それでもしつこく見続けると殴られるという，ちょっとしたユーモアもあって面白い。


　サムは時折，自分の興味のある場所を指さすことがある。その先には洗面台があったり，飲み物が置いてあるテーブルがあったりするので，プレイヤーがそれを選択すると，そこまで移動して，そこでまた違ったコミュニケーションが取れるようになるのだ。例えば，洗面台に移動させれば，好きなタイミングでサムの写真が撮れるようになり，写りがよければサムから「いいね」がもらえるという。


　映像では，テーブルにビールが置いてあり，選択するとサムがそれを飲む。これも何回か続けと，ふいに缶を振り始め，プレイヤーに向かってビールをぶちまけたりする。相手はサムだが，なんだか本当にギャルゲーをしているような気分になってきた。
　モーションが本当に多彩で，ノーマン・リーダスさんがアドリブで入れたモーションもたくさんあるという。それが彼の人間臭さをうまく引き出しているように感じた。

ブリッジベイビーとのコミュニケーションも可能

　プライベートルームでは，シャワーを浴びたり用を足したりもできる。トイレに関しては，長いことしていないと一度の量が多くなるなど，細かいところまで表現されている。実のところ本作では，サムの老廃物が武器になるため，シャワーを浴びたあとの水や，排せつ物などは結構重要な資源であるのだ。
　今回のデモでは，疲れをためたサムが血尿を出していたが，これはかなり強力な武器になるらしい。こうした意外な要素とゲームシステムと深く結びついているところが，小島氏らしいゲームデザインといえそうだ。


　前回のステージイベントで公開されたように，本作のオンラインシステムは，ほかのプレイヤーが残したものを共有するという仕組みだが，このプライベートルームも共有の対象だという。自分で作ったプライベートルームでは内装の色を変えることも可能で，プレイヤーの個性が出せそうだ。
　ちなみに，ほかのプレイヤーが残した建物などについては，自分の世界では消すといったことが可能とのこと。


　今回のステージイベントの大まかな内容は以上となる。先日のステージイベントの内容と合わせると，本作がどのようなゲームなのかがだいぶ分かった……ような気もするが，まだ謎の部分も多い。おそらくそういったところは，ネタバレにつながると思われるので，あとは11月8日の発売をお楽しみに，といったところだろう。

今回は津田健次郎さんバージョンの「いい湯だな」が披露された

　「DEATH STRANDING」のステージイベントはあと1回残されており，明日（9月15日）は16：00から出演声優陣が登場するスペシャルステージが行われる予定だ。今回のステージの混雑具合から察するに，明日はもっとすごいことになりそうなので，現地でステージを見ようと思っている人は，早めに足を運んでほしい。

「東京ゲームショウ2019」公式サイト

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