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サイバーパンク2077

サイバーパンク2077
公式サイト https://www.cyberpunk.net/ja/
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP3522-CUSA16496_00-0000000000000000
発売元・開発元
発売日 2020/12/10
価格 通常版:7980円+税/限定版:2万9800円+税
ジャンル
レーティング
備考
その他
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このゲームの読者の評価
82
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読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • 賛否ある事は認めているが素晴しい作品であると是非とも言わせて頂きたい 100
    • 投稿者:sanbi001(男性/40代)
    • 投稿日:2021/01/29
    良い点
    ・最初に。

    このゲームを300時間程度プレイした。
    40時間程度で終わる話なので7週程度やったのだろう。
    世の中で色々言われているのは知っているが、私にとってはあまりにも素晴しい作品だったのでレビューを書いて誰かに知ってほしいと思った。
    答えから申し上げると私はこのゲームを絶賛する。
    だからマイナスの意見は他人のレビューを見てほしい。
    バグだの何だのは私にとって大きな問題ではない。
    もしあなたにとって問題というものがどうしても許せないならこんなレビューはあてにしないで動作不良の無い作品を手に取ればいいだろう。
    高い何かを求めるならば、相応のリスクがある事を知っているなら、私の話に耳を傾けてほしい。

    ・ゲームバランスが非常に良い

    このゲームを適切に楽しむためにはグリッチを利用してはいけない。
    7回ほど周回したがアイテム増殖バグや特定のパークの誤作動などは利用すると寿命を縮める。
    取得するエディー(ゲーム内通貨)と進行度は絶妙にバランスがとられており、自身の強化と手ごたえはかなりデリケートに調整されていると思う。
    ベリーハードでいくつか縛りを加える事でゲームとして最高のパフォーマンスを見せてくれる。
    著者のお勧めは全てのHUDを切り、16以上能力を上げない、クラフトを禁止、グリッチは勿論NGでかなりゲームとして楽しくなる事を請け負える。
    だまされたと思って試してほしい。
    良く死ぬゲームなのが丁度良い作りなのだ。
    世界での絶対的成功を求められた本作がこれほど絶妙にゲームのやり応えに拘ったのは特筆するべき点であり、映像美やストーリーなどよりも第一に賞賛されるべき点である。
    なので一番に書いた。
    先ず以てゲームとして面白いのだ。

    「ゲームとして面白い」

    その点をクリアしている事は強く申し上げたい。
    きっとたくさんのレビューでゲーム性を非難されている事だろうからあえて申し上げておく。
    制作側の意図するバランスでプレイする限りこのゲームは非常に面白い。

    ・没入感や世界観が本当に良い

    原作のサイバーパンクは勿論としてシャドウランやAKIRAといった往年の伝統作品のテイストを踏襲しつつ新たに独自の世界観を作り出す事、いや。表現する事に成功している。厳密には作り出しているのではなく表現しているというほうがしっくり来るだろう。
    皆が思っていた。見ていた。感じていた「サイバーパンク」という世界観が見事に表現されている。ナイトシティを歩いているだけでそれらを感じる事が出来る事だろう。
    日本人でも感じられる日本のテイストはまさに往年のテイストが踏襲されている様であると言える。(電飾の看板が多用されていたりとバブル期の日本がIFもしも世界の覇権を担っていたらという世界観の現れである。現代から見ればアラサカという特定の財閥が世界有数の派閥になる事などあり得ないがバブル期の日本では感じられた世界観なのである)
    外人の勝手な日本にはうんざりしている人も多いかと思うが、本作ではメタ的にそれを嘲笑する事で日本への理解の深さを分からせてくれる。
    日本人キャラクターが登場するが彼がナイトシティの疑似日本感をこき下ろす事で似非日本感の演出に一役買っている。
    ※前提として本作の日本への理解は非常に高い事は驚きしかない。

    ・思想的に本作の主人公は幸せにはならない。

    プレイしていない人にこの話は全く意味が分からないと思われるが、プレイへの期待感として聞いて頂きたい。
    プレイ時間に限りのあるゲームという現実において主人公の有限である人生の行く末は説得力があると言えるかもしれない。
    いや、荒廃感の強いナイトシティにおいて幸せとは刹那的であり、それが正しい人生のありようであるというアイロニーが込められているのだろう。
    兎に角エンディングは演出として素晴らしい魅せ方を持っているが、私は主人公にはもう少しだけ幸せになってほしかった。たとえゲームの中の人物だとしても。
    そして、そのような感想を持たせている事を以ってこのゲームの演出は及第点を大きく上回っているのである。
    ストーリーにあれこれ言いたくなっている段階でそのストーリーは魅力的なのだ。
    オープンワールドでドラマチックなストーリーを描き上げる事に本作は成功している。

    大成功だ。

    文句を言わせてもらえるなら周回するには少々食傷してしまう点だが、何度もやる方が悪いのだ。
    2回位ならこんなものだろう。7回やる方が悪い。
    内容については記述しないが私はゲームは常々ドラマではないと思っている。
    ゲームはゲームしたいのであり、ドラマや映画はそれを見れば良いと思っている。
    それでも、本作のドラマは良かった。そう思わされた。

    ・音楽が良い

    あなたはプレイ前だろうか?
    それもとプレイした後だろうか?
    最初のプレイ時私はこのゲームのテーマソングは良く分からないでいた。
    言うほどゲーム内でも主張が強い訳ではなく、音楽というものをそこまで大きくフォーカスしているようにも感じなかったからだ。
    しかし300時間程度プレイした今、私はSAMURAIのほとんどの曲が分かるし、ネバーフェードアウェイにはサムライのカバーとオリジナルの2曲がある事も分かっている。
    NAMAKOPURIのUSCRACKカバーについても良く理解しているつもりだ。
    全てはゲームの話だし、ほとんど知らなくても良い事なのにだ。

    作り込まれている。

    一言で言って作り込まれているのだ。
    歌一つとってもジョニーシルバーハンドという一人の人間についても。
    だからこそ、曲一曲がシーンを彷彿とさせる。
    スカベンジャーハントというなんでもないトラックが演出されるシーンとあまりにも適合していて名曲に聴こえてくる。

    ロックやパンクが好きで無くてもこのゲームをやればSAMURAIの曲を聴いてみる気になることだろう。
    何より凄いのはそうさせるこのゲームの作りにこそあると言っておきたい。
    ゲームをする前のあなたに言う事としては適切ではないかもしれないが、プレイ後にもう一度このレビューを思い出してほしい、少しはご理解いただけるだろう。

    ・世界のバランスが良く表現されている。

    普通にプレイすると全く気が付く事無く終える事になると思うが、このゲームの街はシティセンターという中央都市部の周りに住宅街、歓楽街、工業地帯が隣接し、大きなファームがあるほかは不毛の大地が広がっているのである。
    ※劇中の表現からこの外側には他の都市があり、NOMADを通じて流通があるようである。

    さて、ところで、この街の人の暮らしは何なのだろうか?
    バッカースライス(ゲーム内のピザ屋)の糞まずいピザを食べて暮らす最下層の多くの人達と企業で働きジャパンタウンやノースオークに暮らす一部の富裕層達。
    そう、完全に現代社会の縮図なのである。
    街の外にはバッドランズと呼ばれる不毛の地が延々と広がっている。
    ラスベガスのようにポツンとあるナイトシティは一つの街だけで機能が完結している。
    ALLFOODS(ゲーム内で食品を提供する企業)の食べ物を食べて、垂れ流されるテレヴィジョンは嫌でも目に入り、成り上がるか死体になるかという人生を強制されている。
    劇中普通の暮らしをしている人に会う事は無い。
    企業に入りそちら側に回るか、ギャングになって何かと戦うか、ランナーになるか、ナイトシティに人生の選択肢は多くない。

    あなたはそんな世界に突然。
    それこそ突然ポンッと放り込まれる。
    この感覚が凄いのだ。

    あなたがいない状態でも良く出来ている世界だから。
    あなたが入ると生き生きと動き出す。

    ナイトシティの人々はみんな生きている。
    現実の世界よりもよっぽど彼らと分かりあえるのだ。
    だから、それが淋しい。


    ・総論として

    サイバーパンクという世界観が好きであるなら本作をプレイしない理由が分からない。
    本作を駄作と評する一部のユーザーがあるとしてそれらはサイバーパンクという世界観が好きではないのだろうと思う。

    じゃあ、しょうがないじゃん。

    しかしながらサイバーパンクという世界観が好きであるにも関わらず本作を認めない人がいるなら申し上げたい。
    ただそれらは愛ゆえなのだろうと。

    もっと完璧な形で。
    もっと素晴らしい夢を覚まさないような
    もっと未来を体感させてくれるような

    結果としてそれらは彼らの要望なのだろう。
    期待と願いを込めた未来への願いなのだと思う。

    プレイすると分かると思うが本作は非常に難しい事に挑戦していると思う。
    ゲームの素人でもこれらが大変な事である事は理解出来るのではないだろうか?
    一点の曇りもない完璧な出来でないから本作が駄作であるというのは難しい何かに挑戦している全ての人への冒涜であると思う。

    じゃあ、貴方達は無難なスマホゲームに100点を付けるのだろうか?
    高さにはリスクが付き物だと思う。

    そして本作のそれは許容範囲にあると著者は感じている。
    このレビューが少しでも多くの人に届き本作の素晴らしさが伝わる事を願う。
    実際の素晴らしさは是非ともプレイして体感して欲しい。

    繰り返すが、300時間7周プレイしてから書いている。
    そこらのレビューよりも深さはあると思っている。
    悪い点
    ・あると言えばかなりあるのだが、、、、

    まぁ、それ位の事は起こるだろうという範囲で許容している。

    進行出来ない。
    動けない
    セリフが消えない
    POPが消えない
    表示の一部が乱れたまま戻らない
    適切な表示が行われない


    あなたがちょっと調べて出てくる不具合は本当に起こる驚く事もない事実である。

    しかし、悪い点と言われるとそうでもない。
    いずれ直るだろうし、大きな問題だとは私は思わない。

    なので私は違う点を書いていきたい。

    ・一部の服装の表現がダサい

    先に褒めておきたい。
    メイルストローム、モックス、バレンティーノズ、シックスストリート、アルデカルドス、タイガークロウズ彼らのスタイルは素晴らしい。
    ※作中のギャングたちである。
    特にモックスとバレンティーノズは完璧といっても良い。

    しかし、ミリテク、アラサカのスラックスは野暮ったく突然げんなりさせられる。
    主人公はマンティスブレードというカマキリの刃のような武器をブン回して暴れまわるのに事務員のスカートみたいな丈の装備が用意されている。
    もう少し短いか、長いかしないと違うだろうと思う。
    ダブついたケリーやジャッキーの裾を見るとこいつらはそんなじゃないだろうになとげんなりする。
    プロの監修のもと制作されている事は随所で垣間見えるが何故、そこだけそうなってしまったのか非常に謎である。

    ラペルやカラーが歪に発達している事から2077年はタイトなスタイルである事は明らかなのである。
    裾のたるみは非常に興をそがれるところだ。
    何度ジャッキーに似合うだろうと言われても同意できない。

    ジャケットは本作の代名詞とも言えるが女性用は身幅が大きい。
    その他のジャケットでジャストサイズがあるので私は気にならなかったが、サムライジャケットを着たい人なんかはブカブカしてね?と思う事だろう。

    誤解のないように言いたいがデザインの良い服もあるし、という多いのであえて言えばという程度の指摘である。

    ・スキップがもう少し何とかなったと思う

    このゲームは実は周回前提であると思う。
    サブクエストにしても終わり方に種類があるので、何度かプレイしても新しい発見がある。
    先に褒めておくといくつかのチャプターでは周回に配慮した点が見受けられる。
    チュートリアルをスキップ出来たり、一部ミッションをスキップ出来たりと。
    しかし、もう少しいけたろうと思う。
    ブレインダンスの大半は2週目は要らないので何とか飛ばせるよう出来たら良かった。
    それから、エンディングも4種類あるという事は4週やるプレイヤーもいるわけで、その辺の配慮があっても良かったと思う。

    ・ゲームシステムをもう少し絞った方が良いと思う

    ダメな点というわけではないのだろうけど使える武器やアプローチが多いのが本作の魅力なのだと思うが、そのせいでバランス調整に難儀している。
    ブレードというパークを伸ばすとレベル初期でもクリア出来るほど強くなったりと一部の能力のバランスが乱れている。
    折角配置や索敵が作り込まれているとしても撫で斬りにしてクリア出来てしまっては勿体ないように思う。
    銃の種類にしてもスマート、パワー、テックと3種類あるが必要ない。

    そういう要素を増やしてバランス調整に時間をかける位ならステルス要素だけ大事にした方がよっぽど面白かっただろう。
    このゲームはシューターとして面白い訳ではない。
    RPG要素が一番でステルス要素が2番なのだ。
    シューターなんざどうでもいい。

    YOUTUBEでダメージが凄い武器がどうたらとやっているが、あまりそこに意味は無い。
    一人でやるゲームなんだから自分の美学がどう表現されるかどうかが大事なのだろうと思う。
    強いだの何だのはどうでもよくなる。


    ・近接戦闘が単調である。

    パンチの感触や、斬撃の具合はいいのだが、バリエーションが無く単調になりがちである。
    銃で撃つ以外の戦闘方法がこれらなので、もう少し出来る事があっても良いように思う。

    ・喋っているのを見る事の何が面白いのだろうか。

    これはこのゲームに限らないのだが、キャラクターが交互にセリフを述べている様子を見ている事の何が面白いのだろう。
    著者はフルボイスにさしたる価値を見出していないのだが、(その大変さはわかるのだけれど)ゲーム内キャラクターが対して動きもしないで喋っている事をただただ聞いている時間というのは面白いものなのだろうか?
    疑問を投げかけたが、私はつまらない。

    実は工夫はしてあってサイドジョブの大半は詳細はメールを見てくれとテキストに変えてあったり、ホロ(ゲーム内電話)でのやり取りにする事によって動きながら話を進める事が出来るように工夫はされていた。
    それでも、話を聞いている時間が長い。
    兎に角長い。

    最近のどんなゲームもこんな様子なので世界の潮流がこの方向なんだと言うなら一石投じたい。

    「俺はゲームがしたいんだ!」
    総評
    一番声を大きくして言いたい。

    このゲームは近年稀に見る素晴らしいゲームだし世界の期待に見事に応えている。

    もしあなたが適当な情報に踊らされて迷っているなら私が保証しよう。

    ただし、子供向けではないのかもしれない。
    あなたがいくつか知らないがポケモンとかをやっていた方が無難だと思うならそうした方が良い。


    発売からひと月も経ってからレビューを書いているのは世間のこの作品に対する評価に一石を投じたかったからである。
    何百時間も人を没入させるゲームというものは簡単には作れない。

    だろ?

    私がこの事をここに書く事で世界の誰かがこの作品に何百時間も使ったんだなと知ってもらえれば幸いである。

    私にはその価値があったし、わざわざそれを誰かに伝えたいとも思った。

    願わくばあなたもナイトシティに降り立ち、刹那的で悲しい青春時代を味わってもらえればさいわいである。

    この物語はあまりにも若く純粋で無鉄砲な若者がナイトシティという街に飲み込まれていくストーリーである。
    とても哀しく、青春を考えさせられ、輝きが遠い過去と幻想の中にしかない事を思わせる作品になっている。

    素晴らしいという感想と虚無感が同時に襲ってくるが、何より主人公であるVに心から哀悼を感じずにはいられなくなる。

    一人称で進むこのゲームはエンディングであなたから彼(彼女)が離れて行く
    その時、長かった物語が終わる淋しさと主人公を思いやっている自分の心に気が付くことだろう。

    最後に沢山の人にこのゲームをプレイして貰いたいと心から思う。

    シャドウランを知っている人なら特に。

    さて、ここから蛇足を記載したい。
    願わくば購入後に呼んで頂けると幸いだ。

    月エンディングの後ジョニーは一人バスに乗る。
    この時代唯一人己を良く分かってくれているローグを失って。

    彼はその後どのような人生を送るのだろう。
    Vの太陽エンディングでは「戦う事をやめるなよ」と言っていた彼。
    しかし、その当人は与えられた新しい人生を謳歌するような風でもない。

    なんだか、まるで贖罪の旅にでも出るかのような。
    突然50年も未来に発生させられて、違う体で人生をやり直してみろと言われても案外人に出来る事なんてないのかもしれない。

    ここではないどこかに行って、何かを一から始めるのだろうか。
    Vにせよジョニーにせよ彼らの身に起こった事は不幸な事である。
    身から出た錆びとも言えるが、それでも不幸な出来事なのだ。

    Vの頭の中で意識を取り戻したばかりのジョニーは生きたい気持ちやアラサカへの復讐心で満たされていた。
    言いかえれば生きる意欲に溢れていた。
    しかし、アラサカもローグもSAMURAIもかつて知っていたものは今は違うものになり、Vとの共生を通じて人生観にも変化が芽生えていた。

    バスで外を見つめる彼は何を想い、これから彼はどうするのだろう。

    とても、伝説のロッカーボーイとして死ぬとは思えない物悲しい結末だった。
    生き永らえて行くという事自体がその存在意義を困惑させるという不条理。

    アフターライフにはシルヴァーハンドスペシャルがある。
    華々しく散ったから伝説になったのに、ひょっこりと生き永らえてしまった。

    まるで虚無になってしまったようなジョニーを見ると最も淋しいエンディングに感じてしまう。
    死んでいた方が良かったという勝手な他人の価値観を平然と持たされてしまう事に嫌悪感が走るが、悲しいかなジョニーシルヴァーハンドの生き様は淋しさとは、それこそ直接的な淋しさとは無縁のものであって欲しいと思ってしまう。

    描かれてはいないがジョニーがたまにはケリーと言葉を交わし、その後のなんでもない人生を謳歌している事を心から祈りたい。
    描かれてはいないがVが太陽エンディングの後、自分の寿命を延ばす事に成功して平凡でもちゃんと未来が訪れる幸せを感じてほしい。

    刹那的であるからこそ魅力的な本作だが、そんなものはゲームだけの話にしてほしい。
    プレイ時間
    200時間以上
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 3 5 5
  • 普通にプレイしていたら文句のでない良ゲー 75
    • 投稿者:よしろう(男性/30代)
    • 投稿日:2021/01/07
    良い点
    ・選択肢によってNPCとの親密度や展開が変わる
    ・ラジオの曲が癖になる
    ・ニュースがストーリーの進み具合によって変わる
    ・ステータスの振り方によってジョブの攻略方法、使用武器が変わる
    ・広大なオープンワールドで乗り物による移動が楽しい
    悪い点
    ・どんな選択肢を選んできても、最終段階で結局合流する
    ・細かいバグがある(操作を素早く行うと画面がフリーズするなど)
    ・日本人からするとキャラが可愛く作れない(登場人物が可愛くない)
    総評
     タイトルに書いたように、普通にプレイしていたら問題のない良ゲー。致命的なバグであったセーブが消える(セーブデータの容量が膨らみすぎる)はグリッチを使った金策を使った結果が大きかった。また、PCで発生するバグは性能やGPUのアプデなどを行っていない場合が多数。PS4側でもやはり性能不足によるところが大きかった(PS4proやPS5では平気)
     広大なcyberpunkの世界をバイクや車で移動し、街中に人や車が多数という交通ルールを守るか暴走するかなど人によってプレイスタイルがかなり変わってくるのが楽しい。
     ストーリー上で多くの選択に迫られ、回答によってはNPCが死亡し復活しないというのも選択による責任から軽くこたえられるものが少ない。ジョブの一つ一つがNPCに深くかかわってくるので、やりこみ度はかなり深い。
     しかし大元の流れは変わらず、最終的に流れ着く場所が決まっているためもっと作りこんでほしいという所はあった。
    プレイ時間
    100〜200時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    2 4 4 4 4
  • 返金対応した作品ではあるが… 75
    良い点
    ・未来的な世界観とストーリー
    ・サイドストーリーも豊富でしっかりした内容
    ・パークの種類が豊富で育成の自由度がある
    悪い点
    ・とにかくアプリケーションエラーが多発する
    ・進行不能バグには遭遇しなかったがスタックは何度か発生
    ・スキルレベルが上がりにくい
    総評
    数回の延期を繰り返し予約だけで800万本達成した期待作。
    残念な事に返金対応する事態になってしまったが、バグやエラーが無ければ良作だった。

    世界観はよくできていたと思うし、ゲーム内容にも未来的な技術を感じられるシステムも。
    メインストーリーはやや短めではあるが、分岐エンドは複数あり、サイドストーリーも豊富でしっかりした内容だった。
    それだけにバグとエラー多発が残念で仕方ない。
    その点を除けば大きな不満点はそれほどなく、良作と言える内容だったと思う。

    パッケージ版を購入し何度か試したが、エラーが出てゲームが始められず、バージョン1.02にすると開始できた。
    バージョン1.02ではエラー頻度は多く、1.04でだいぶエラー頻度が下がりロード時間もやや短くなった印象。
    ほとんどメインストーリーだけを進め、分岐エンドの1つをクリアするまでに、アプリケーションエラーが20回ほど発生した。
    PS4のSSD換装が多発の原因に絡んでる可能性もあるが、これほどエラーが発生するゲームは初めての経験。
    オートセーブがこまめに入るので、大きな巻き戻しは起きなかったが、オートセーブが原因でエラーを吐いてる気がしないでもない。
    エラーが起きる度にエラー原因を調べるのに時間がかかり、ゲームのテンポに水を差す状況。
    とりあえず進行不能のバグには遭遇せず、プラチナトロフィーは取得できた。

    現在はバージョン1.05の配信をしており、問題点は早いペースで解消されていくと思われる。
    PS4版は返金対応していたので、希望者は今後対応手順に沿って返金に。

    バグやエラーは個人差があるし、難しいがとりあえず評価。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 4 2 4 5
  • 密度の帝王。PS4Proだと楽しめるが、それでもいろいろと限界は感じる。 80
    良い点
    ・圧巻なまでの密度

    これまでのオープンワールドゲームでは、マップの広さの割に、意味のあるイベントがあまり配置されていないということが多く、「なにもない荒野をダラダラと歩く」ということがどうしても発生しました。

    本作はこの問題に対して、ならイベントや建物を増やせばいいじゃないか、とド直球の物量作戦により解決を図っています。そして、この狙いは完全に成功しています。本作の密度は異常なまでであり、建物、イベント、人、で隙間なく埋め尽くされています。「Vが歩けばイベントに当たる」というレベルに到達しており、もはや荒野をダラダラと歩かされることはありません。

    ・ナイトシティがあまりにもリアル

    本作は架空の大都会ナイトシティを舞台としていますが、これが驚くほどリアルに感じられます。視界に飛び込んでくるビル群は圧巻で、視界は現実の渋谷や歌舞伎町そのもののです。歩いても歩いても、ビル、ビル、ビル! そしてクルマ! 人! 

    でかいビルだけでなく、小さな建物までしっかり作り込まれており、怪しい路地裏に怪しい人たちがたむろっている様子なんかはあまりにもリアルでクラクラしてくるほど。

    ・強烈な世界観

    タイトル通り、本作の世界観はサイバーパンクです。つまり、アメリカの経済破綻をきっかけに、富の独占が加速し、資本主義とネットと医療がいびつな形で進化した未来となっています。よくある中世ファンタジーとも、現代ファンタジーとも異なる、インパクトある世界観を提示してくれます。

    この世界では、自分自身の腕に埋め込まれたケーブルでコンピュータに接続し、脳と直結して使用するのが基本であり、ほとんどの人間は体にいろんなチップを埋め込んでいます。結果として、人間はハッキングできるものと成り果てました。実際の戦闘でも、人間をハッキングするということは頻繁に行います。

    そして人体改造もかなり一般的であり、体にあからさまに機械を埋め込んでいる人がたくさん出てきます。もちろん主人公も人体改造しまくりです。

    これらのいびつな技術を支えているのが、極限まで来てしまった資本主義です。はるか昔に財政破綻してしまった国家はもはや機能しておらず、政治、治安、医療、まで企業が支配する世界となっています。富裕層は人体改造によって150歳を超えてもピンピンしている一方で、貧困層は明日の飯にも困っているという有様です。

    ・豊富な戦闘の自由度

    戦闘の自由度は非常に高くなっています。銃、近接武器、ハッキング、ステルス、と揃っており、基本的にどれを使っても問題ありません。当然ハッキングが効きにくい敵などもいるわけですが、とことんレベルをあげていけばハッキング一筋で(ごく一部のボスを除き)通すことも可能となっています。

    非殺傷の戦闘手段も豊富であり、敵が人間なので殺したくない、という人は多少の面倒と引き換えに(ごく一部のボスを除き)非殺傷で通すことも可能となっています。

    ・優れたメインストーリー

    本作は世界観が世界観だけに、メインストーリーは複雑でわけのわからないものになるのではと心配していたのですが、その点の心配は杞憂でした。

    本作はメインストーリーに直進した場合20時間程度でクリアできるようになっており、ウィッチャー3のように長過ぎることはありません。進行ルートもわかりやすく、過剰なレベル上げも必要ありません。

    シナリオも秀逸です。主人公はある重大な問題を抱えてしまうことになり、それの解決のために奔走することになるのですが、その問題の内容も、その解決のための行動も、まさにサイパーパンクそのものです。同時に、普遍的な哲学的問題まで踏み込んでおり、なかなかに考えさせられるシナリオです。

    ・高速なロード

    パフォーマンスの悪さが指摘される本作であり、実際、後述するように解像感やフレームレートはかなりひどいのですが、それに対してロードはかなり高速です。ファストトラベルにかかる時間も数秒であり、極めて優秀です。

    ・テンポの良いクエスト

    本作のクエストは1つ1つが短めになっており、非常にテンポが良く、ちょっとした時間でもサクサクとこなしていくことができます。また、前述の圧倒的な密度と相まって、クエスト中に他のクエストが出現することがよくあり、クエストをこなしたらすぐに次のクエストということがテンポよく行えるため、やめどきを見失ってしまうほどです。

    ・怪しい日本

    サイパーパンクの世界では、日本企業アラサカが世界トップの企業となっています。したがって、街中には日本の影響を受けた、怪しい日本がたくさん出てきます。これらは開発元の日本に対する理解が足りないのではなくて、そもそもこの世界では日本とはこういうものなのです。怪しい日本が好きな人にはたまらない街並みです。

    登場人物にも日本人は多く、彼らはちゃんと日本人しています。真面目で、言葉使いは丁寧で、最新技術を活用しながら伝統を重んじ、それぞれの形で組織への忠誠を捧げています。

    ・優秀な自動セーブ

    本作の自動セーブはかなり優秀です。とにかく頻繁にセーブしてくれます。チェックポイント数も豊富です。したがって進行を大きくやり直すハメになることはほとんどありません。もっとも、後述するように、本作はフリーズがひどいため、これがなかったらそもそもまともにプレイできないのですが。

    ・開発元は修正に本気である

    後述するようにパフォーマンスに大きな問題を抱えている本作ですが、本作の開発元は売り逃げする気はなく、真正面から修正に立ち向かっています。実際、発売1週間の現時点でのパッチでも、ザラザラ画面や進行不能は大幅に改善されています。解像感やフレームレートの改善はちょっと無理かなとは思いますが、それ以外のバグやフリーズはいずれほとんど修正されるのではないでしょうか。いつになるのかはともかくとして。







    悪い点
    ・頻繁なフリーズ

    本作の最大の問題点でしょう。とにかくフリーズします。1日ゲームをやっていると、3〜4回はフリーズします。しかもフリーズしやすいポイントとかそういうのはなく、いつでもどこでも、なんの前触れもなしに突然フリーズします。エンディングのスタッフロール中にフリーズしたときには流石に驚きました。(※ゲームを再開したら自動セーブによりスタッフロールから始まったのにも驚かされましたが。)

    もっとも本作は自動セーブが優秀で、フリーズしても大きく巻き戻されることはありません。したがってそれほど致命的ではないのですが、だからといってこのままでいいはずはありません。

    ・オープンワールドあるあるバグ

    いちいち説明はしませんが、いわゆる「オープンワールドあるあるバグ」は一通り揃っているという理解で問題ありません。なお、その程度についてですが、個人的な体感では「無視できるものではないが、SkyrimやFalloutに比べたらはるかにマシ」くらいです。

    ・低めの解像感

    本作の解像感は低めです。PS4Proでプレイしているにもかかわらず、無印PS4のゲームよりさらにちょっと下くらいの解像感です。ウィッチャー3をPS4Proでプレイしたときの鮮烈な解像感と比較するとその差は歴然としています。

    ・ザラザラした質感の画面エフェクト

    この低めの解像感をさらに悪化させているのが、やたらザラザラした質感の画面エフェクトです。この画面エフェクトが加わることで、ただでさえ低い解像感がさらに低く感じられます。グラフィック設定を変更すれば軽減できますが、ザラザラした感じは完全には払拭できません。

    なお、(非常に不評だったためなのか)パッチが出るたびにザラザラ感は軽減されています。レビュー時点の 1.05 では当初と比較するとザラザラ感は大幅に薄まっています。当初のザラザラ感はかなり酷く、あれが良いと思っていたのだとしたら、開発陣の美的センスを疑うレベルです。

    ・安定しないフレームレート

    フレームレートは安定しません。基本的には30ですが、ちょっとしたことで簡単に下がります。場所によっては明らかにカクつくことも少なくありません。

    はっきり言って、シューターとして遊ぶには失格だと断言して良いフレームレートです。本作を純粋にシューターとして買った人は、返金に応じてもらうべきだと思います。

    ・相変わらずもっさりしたUI

    ウィッチャー3でも言われていたことですが、今作でもまるで解決していません。

    UIの動作はもっさり気味です。とくに装備品リストなどは、装備品を売ったり分解したりするたびにリスト全体が点滅するという、今どきありえないような挙動を見せます。数千アイテムをスムーズに表示してみせるなんて、今どきスマホゲームですら当たり前のようにできていることなのですが。

    ・サブクエストのストーリーの劣化

    ウィッチャー3と比較して、サブクエストのストーリーは劣化しているという印象です。これについてはウィッチャー3が良すぎただけとも言えるのかもしれません。

    また、世界観ゆえの限界も見えます。なにをどうしても結局アラサカにつながってしまうという側面は否めません。メインストーリーが強烈かつ世界観にマッチした優れたシナリオであるだけに、逆に多くのサブクエストがメインストーリーの劣化版のような感じを受けてしまう側面もあります。







    総評
    メインストーリーはクリア済みで、いろんなサブクエストをこなしている段階です。サブクエスト量には本当に圧倒させられますね。(全部こなす気は全くありませんが)

    「PS4Pro(あるいはウルトラハイエンドゲーミングPC)」「密度の高いオープンワールドを求めている」「シューター要素には期待してしない」「フリーズしてもすぐに再開できるなら許せる」という条件付きでおすすめです。少なくとも自分はまだまだ遊びますし、返金してもらう気は全くありません。

    とはいえ、解像感やパフォーマンスは悪く、PS4Proでプレイしているにもかかわらず、体感としては、無印PS4をやや下回るくらいの解像感やパフォーマンスです。もしこれを無印PS4でプレイしたらかなり悲惨なことになるだろうなってのは容易に想像ができます。(無印PS4は譲ってしまったのでどのくらいひどいのかは確認していませんが)

    オープンワールドの金字塔という絶賛の評価と、バグだらけのクソゲーという最低評価の、両極端な評価が飛びかう本作ですが、実際にプレイした感想としては、どっちの評価も大げさかなと言う感じです。

    本作が優れている点はとにかくマップの密度です。GTA5がスカスカに見えてくるほどのマップの密度を誇っており、この点については他のオープンワールドゲームとは比較にならないレベルで優れています。テキトウにブラブラ歩いているだけでイベントが舞い込んでくるという、まさに理想的な密度を実現しています。

    逆に言えば、それ以外の点では、既存のオープンワールドゲームと大差はありません。したがって、プレイスタイルによってはその凄さを体感できない人もいると思われますし、密度の代償としてパフォーマンスが大きく劣化していることも事実です。少なくとも、万人におすすめできるゲームではありません。

    とはいえ、自分のように「なにもない荒野をダラダラと歩かされる」のがオープンワールド最大の欠点だと考えている人には、一度は試してほしいゲームです。本作は、ビル、建物、人、イベントで隙間なく埋め尽くされており、なにもない荒野など存在しません!

    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    2 4 2 5 5
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