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  • 発売日:2021/08/07
  • 価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金制)
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「BLESS UNLEASHED」のFINAL TESTプレイレポート。広大なオープンワールドの世界と,CBTから改修されたシステムやコンテンツを確認
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印刷2021/05/21 12:00

プレイレポート

「BLESS UNLEASHED」のFINAL TESTプレイレポート。広大なオープンワールドの世界と,CBTから改修されたシステムやコンテンツを確認

 NEOWIZは2021年5月13日から17日に,PC向け新作MMORPG「BLESS UNLEASHED」の“FINAL TEST”(以下,FT)を実施した。

画像集#001のサムネイル/「BLESS UNLEASHED」のFINAL TESTプレイレポート。広大なオープンワールドの世界と,CBTから改修されたシステムやコンテンツを確認

 本作は2021年前半のサービスインを目指しているタイトルで,FTでは2021年1月15日〜19日に実施されたクローズドβテスト(以下,CBT)のフィードバックを受けて,数多くのシステムやコンテンツに改修が加えられたバージョンがプレイできた。本稿では,実際にFTに参加して感じたプレイフィールや,CBTとの違いなどについてレポートしよう。

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BLESSの世界観を受け継いだオープンワールドでアクションが楽しめるMMORPG


 「BLESS UNLEASHED」は,日本でも2017年11月から2019年8月までサービスが行われていたMMORPG「BLESS」の世界観を引き継いだ作品で,登場する種族や登場人物,地名にはその名残りがある。3Dグラフィックスと3人称視点である点も同様だが,王道のMMORPGとして良くも悪くもオーソドックスだったBLESSより,アクション性の高いオープンワールドのMMORPGとして,まったく別のゲームになった。

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プレイアブルキャラクターとして選べる職業は「ガーディアン」「バーサーカー」「レンジャー」「メイジ」「プリースト」の5種類。種族は「人間」「ループス」「エルフ」「マスク」の4種類で,職業ごとに選べる種族が異なる。なお,マスクのみ性別がない
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キャラメイクも,顔の細かなパーツから髪型,体型など充実しており,それぞれスライダーなどで感覚的な調整が可能。細かなキャラメイクが苦手な人向けにプリセットも揃っている
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 ルミオスという世界で綴られる物語は,夢の中でプレイヤーが「混沌の狭間を開くはしごから現れる,邪なる飢えし者達」に対抗できる存在であると告げられたことから始まる。
 その後,故郷であるテラオンが悪魔を操る「レッドマスク」という組織に滅ぼされてしまうが,プレイヤーは間一髪で脱出に成功。やがて「邪なる飢えし者達」であるルメナスを復活させるためにレッドマスクが暗躍していることを知り,その阻止に必要な神々の欠片を集める冒険へ出ることになる。

 ゲームの進行は,メインクエストを追っていけばスムーズに進む。オープンワールドなので,クエストを放っておいて世界中を冒険することもできるが,メインクエストの進行具合で開放される要素・コンテンツもあるので,メインクエストに沿ってプレイしたほうがスムーズだろう。ただ,それだけではレベル上げや装備品が揃わないこともあるので,サブクエストやダンジョンなどを適宜攻略していこう。

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BLESSにも登場したドン・チコに協力し,テラオンの悲劇の真相へと迫っていくことに。メインクエストはカットシーンも豊富で,物語への没入感を高めてくれる
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協力者の一人でもあるオルフィーナ教授がCBTの頃よりも行動が怪しくてドキドキする

 各種クエストをクリアしていくと,キャラクターのレベルを上げる経験値とSP経験値,お金やアイテムなどが手に入る。SP経験値は,一定量が溜まるとレベルアップして,スキルを強化できるスキルポイントが獲得できるというもの。クエストをこなさなくてもモンスターを倒せば経験値は入手できるが,スキルポイントはSP経験値を溜めてレベルアップしないと手に入らないので,積極的にクエストをクリアするのがオススメだ。

クエストはNPCから受けるものもあれば,フィールドを歩いていると突然発生するものもある。どちらにせよ受けておいて損はない
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 CBTでもそれなりにオープンワールドらしい広さを感じられたが,FTではさらにマップが拡張され北から南までかなりのエリアを冒険できた。物語を進めるメインクエストは途中までの実装となっていたが,オープンワールドらしくメインクエストの進行とは関わりなく,世界中を自由に移動することができたので,その一部を紹介しよう。

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多くのプレイヤーが冒険できたのは,序盤の舞台となるカンパーニャ平野,ナバラ草原,ノールランド高地,テルニー流域あたりぐらいまでだろう。プレイしていても結構な広さを感じたが,ワールドマップ上で見るとほんの一部なのがよく分かる
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ワールドマップ南方のアルバジャングルは,豊かな自然と湿地帯が広がるエリアだ。一見リゾートのような雰囲気もあるが,サハギンなどの水棲モンスターがひしめいている。トリケラトプスやラプター,ステゴサウルスなどもいるので,恐竜好きには必見のエリアだ
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南西エリアのプガラは南側と北側とでまるで印象が異なる。とくに北側には,マヤ文明の遺跡を彷彿させるクアトラン神殿の存在感に驚かされる
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プガラの北は,険しい渓谷に囲まれたホワイトデザート。ミグダルという街はプレイヤーに敵対しており,襲ってくるNPCがいるのでご注意を。北側にあるダークウィング砂漠には,岩壁を活かした巨大遺跡がある
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スペチア南部のマルコ農場から,東の川を渡って北上した先にある連邦首都スペチア。ここは他のエリアの街に比べて近代的で,清潔かつ荘厳な建築物に囲まれている。郊外にはドッグレース場などの施設も
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スペチア北東のパダナ廃墟には“無法者の村”という面白い場所がある。ここは,PKなどで悪名等級が上がったプレイヤー達のための村なのだとか。もしかしたら,悪名等級が高くなると,普通の街や村では買い物ができなくなったりするのかも
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パダナ廃墟の北,コルヌス山脈のホイッスルキャニオンでは,蜂型のモンスターを使って養蜂(?)を行っている人々がいる。巨大な岩のようにも見える蜂の巣から蜂蜜を採集しているスケール感に驚かされる
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コルヌス山脈のさらに北にある精霊の森では焼かれた妖精の木が,コルヌス渓谷では禍々しい塔などが見られる。徘徊するモンスターのレベルが高すぎてバトルはまともにできなかったが,観光する場所は山ほどあるので正式サービス後に訪れてみてほしい
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筆者イチオシの観光スポットが,コルヌス渓谷にある巨神像(?)だ。あまりに大きすぎて近くにいても像だとは思わなかったが,遠くからふり返ってようやく全容が理解できた。ワールドマップで見ると左右の手もしっかりあり,何かが倒れてそのまま朽ちたのではないか……? と思いたくなる。そもそもこれほど巨大な「何か」があること自体が謎だ
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 広大な世界を旅するのはかなり大変だが,フィールドや街などには「テレポスト」というファストトラベル可能な施設がある。これを行く先々で開放しておけば,お金は必要だが自由に世界を駆けめぐれるようになる。
 たいていの場合,テレポストの近くでHPが回復できるほか,料理をしたり,後述するブレスを交換できる「焚き火」があるので,これらを活用しながら冒険を進めていこう。

羽のような形をしたのがテレポストで,近くに行けば自動で開放される。スペチアやカンパーニュのような巨大な都市では,都市内を移動するための限定的なテレポストも存在する
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焚き火は側にいるだけでHPが回復する。ここで料理を作ることも可能だ。焚き火はダンジョンなどのスタート地点にも配置されており,戦う前に準備を整えられる
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巨大モンスターとのノンターゲッティングアクションバトルが楽しめる


 本作では,移動がW/A/S/Dキー,攻撃がマウスクリックといった一般的な操作に加えて,Ctrtキーによるジャンプや,Shiftキーによるダッシュなど,キーの組み合わせで多彩なアクションが楽しめる。

画面中央下にあるのはキャラクターのHPやMP,経験値バー。その上に表示される白いバーは「スタミナ」となり,ダッシュやスペースキーの「回避」を行うと消費される
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 アクションはノンターゲッティングタイプで,プレイヤーの腕とスキル次第で様々な戦術がとれる。攻撃は,マウスの左右クリックによる通常攻撃と最大4つまでセットできるスキル,そして職業固有の2つのクラススキルを駆使して行う。

 通常攻撃は,マウスの左右ボタンをクリックする順番でコンボを放つことができる。ゲームを始めた直後はコンボも短いが,キャラクターのレベルが上がるとコンボが開放され,威力も上がっていくようだ。

攻撃時には画面中央付近に「次に入力すればコンボになる」または「コンボツリーが分岐する」操作が表示されるので,長くても間違えずに狙ったコンボを繰り出しやすい
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 CBTでは,回避でコンボが途切れてしまい,コンボを成立させることへのストレスが生じていたが,しかし,FTではこの部分に修正が入り,コンボの途中で回避行動などを行っても,コンボが継続できる。

仕様変更で,強力なフィールドボスとの戦闘でもダメージ効率を落とさないようにコンボを狙えるようになった。ただ,継続するための操作受付時間は短めだったので,もう少し長ければと……と思うシーンも多々あった
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 アクションバトルということもあり,基本的にはどの職業もアタッカー的な部分が前面に押し出されている。プリーストは回復,レンジャーは遠距離攻撃,メイジはDoT(継続ダメージ)やデバフなど,職業ごとに特徴あるスキルを持っており,協力することでバリエーション豊かなバトルが楽しめるようになっている。
 操作が大変そうに思えるかもしれないが,使用するキーは少なめなので,キーボードでのアクションに慣れてない人でも,あまり混乱することなくプレイが楽しめるだろう。ゲームパッドでのプレイにも対応しているので,手に馴染んだデバイスでプレイするといい。

巨大なフィールドモンスターとのバトルでは,どこからともなくプレイヤーが集まり,即興的に大パーティ戦のような状況になる。ほとんど言葉を交わさずお祭的なバトルだが,なんとなく役割に応じた戦い方になっていくのはMMORPGの面白さの1つだ
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フィールド,ダンジョンを問わず,ボスモンスター戦ではクイックタイムイベントが発生することがある。失敗=即死ではないのだが,失敗するとその後に致命的な攻撃が避けられないことが多かったので,必ず成功させるようにしたい
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バトルでHPが0になると,グロッキー状態となり頭上に赤い十字が表示される。このキャラクターに近寄ってFキーを押し続けていると,キャラクターを復活させることができる。グロッキー状態でも移動だけはできるので,戦場の端に移動して救助の手が差し伸べられるのを待つこともできる
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 本作にはインスタンスダンジョンでのバトルもある。マッチングシステムによってパーティを編成してダンジョンを攻略するといったもので,CBTではなかなかマッチングが成立しなかったが,FTでは比較的短時間でマッチングが成立するようになった。同時に複数のダンジョンへのマッチングも可能になり,利便性も向上しているのが嬉しい。

ダンジョンのマッチングは,最大で5つのダンジョンを同時に申請できる。入場条件は,キャラクターレベルとギアスコアの2つを満たしていること。ギアスコアは,キャラクターの装備を数値化したものだ
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 マッチングで行けるダンジョンにはいくつか種類がある。「チャレンジ」は2人パーティ用と5人パーティ用の2つのタイプがあり,それぞれボスモンスターとバトルをする。基本的には1体とのバトルだが,2体ペアのボスと戦うこともある。

チャレンジは主に闘技場のような狭い円形フィールドでのバトルとなる。5人パーティ用では,闘技場ではなく特殊なフィールドで戦うことも
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 5人パーティで挑む「アドベンチャー」は,ダンジョンを攻略するというもの。ルート上に現れる雑魚モンスターを討伐しながら進み,中ボスを倒し,最後にボスモンスターを撃破すればクリアとなる。

通常のフィールドとはまた違った景観が美しいアドベンチャーだが,出現するモンスターはボス,雑魚問わずにかなり強い。ボス戦はギミックなどもあり,一筋縄ではいかない歯ごたえのある内容となっている
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 このほかにも,毎週決められた曜日の特定の時間にのみ入れる「タイムダンジョン」,15vs.15のPvP「戦場」,3vs.3のPvP「闘技場」などのコンテンツもマッチングで入場できる。

 全体的なダンジョンの印象としては,入場可能なレベル下限では難度的に少々厳しいといったところだろうか。ポーションを買い込み,パーティで連携したとしても結構苦戦する。


「ブレス」システムを始め,スキル周りはより使いやすい方向へ一新


 CBTと大きく異なった点として,バトルの核心的部分であるスキルシステムと,本作のタイトルにもなっている「ブレス」システムの大幅な変更が挙げられる。これらの改修についてをここでまとめておこう。

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 本作の特徴でもある「ブレス」システムは,メインシナリオを進めることで開放できるアクティブ/パッシブスキルのプリセット的なものだった。CBTでは,ブレスごとに使えるスキルが決まっていて,ブレスを切り替えることで違った戦い方が楽しめるようになっていた。例えば,タンク的な役割のガーディアンを攻撃主体にすることもできるし,ガチガチの壁役とすることもできたのだ。
 しかしFTでは,ブレスのセットで機能するスキルはすべてパッシブスキルへと変更されている。

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 2021年前半にサービスイン予定のPC向け新作MMORPG「BLESS UNLEASHED」。5月に予定されているFinal Testでは,グローバルユーザーCBTの結果を受けて,さまざまなシステムの改修が行われるという。このテストを前に開発統括プロデューサーであるパク・ゾンスル氏にメールでインタビューを行った。

[2021/04/13 17:00]

ブレスに設定されているパッシブスキルは,スキルの効果をアップさせたり,キャラクターの能力を上げるものなど様々
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ブレスの変更はCBTと同様に,フィールドに配置されているフィージスの祭壇か焚き火で行える。FTでは3つのブレスが開放できたが,3つめである「LionHeart」にはスキルが実装されていなかった
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ブレス内の各スキルは「息吹」というアイテムを使うことで強化できる。息吹はクエスト報酬などで入手可能だ。強化するにはブレスに対応した息吹が必要になる
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 では,CBTでブレスに設定されていたスキルはどうなったのかと言えば,効果などの見直しや数が整理されたうえで,キャラクターのレベルに応じて覚えられるようになった。正確には特定のレベルになると習得が可能になり,手動で習得するという形だ。

習得可能なスキルにカーソルを合わせてスペースキーまたは左クリックの長押しでスキルを習得できる。何レベルでどのスキルが習得可能になるかはメニュー画面で確認できるが,到達レベルに対応した他のコンテンツと一緒くたになっていて分かりづらい
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 こうして覚えたスキルをスキルスロットにセットすれば,バトルで使用できるようになる。セットできるスキルは4つまで。ブレスとの組み合わせでスキルの効果が上がるものもあるので,プレイスタイルによって組み合わせを考える楽しみもありそうだ。

スキルのセットは,ブレスと違っていつでも行える。バトル中に行うのはリスクは高いが,その場で相手に応じたスキルに切り替えられるのは魅力だ
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スキルは,スキルポイントを使ってレベルを上げることができる。強化により実際の威力などは上がっているが,スキル説明では数値が変わらないのでどれぐらい強くなったのか分かりづらいのが何点だ
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 クラススキルは一定以上のレベルで開放できる職業固有のスキル。2つまでしかセットできないが,どれも強力な効果を持っているのでうまく使い分けたい。スキルやブレススキルと同様に強化が可能だが,そのためにはレベル28以上で「クラスレベル」を開放する必要があるようだ。クラスレベルの開放によってクラスポイントが獲得できるようになり,これを使ってクラススキルを強化できるとのこと。
 今回はそこまでレベルが上げられず詳細は不明だが,クラススキルのパッシブスキルに一定以上のポイントを使うと,追加効果が得られるとのことなので,キャラ育成には重要なコンテンツと言えそうだ。

クラススキルはパッシブとアクティブの両方が存在する。アクティブスキルは強力なものが多いが,そのぶんクールタイムも長めだ
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釣りや採集,クラフトなど生活系コンテンツも充実

MMORPGらしい多様なプレイが楽しめる


 ここまで主にバトルを中心に紹介してきたが,もちろんMMORPGらしい生活系コンテンツも充実している。
 水辺では釣りができるし,フィールドに点在する植物や鉱物といった素材を採集し,装備品などの製作も行える。レアな素材は,ダンジョンのボスや巨大なフィールドモンスターからのドロップも多いので,採集だけでなく積極的にバトルに参加する必要もありそうだ。

釣りはロッド,リール,ワイヤーを装備し,餌を購入して行える。釣り自体はキャスティングして魚がかかったら,マウスクリックで釣り上げるという簡単なものだが,魚をわざと泳がせたり,ワイヤーが切れそうになったら巻くのを止めたりと,状況に対応しないと釣り上げられないという本格的なものだ。釣った魚は弁当などの素材にもなる
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定期的に釣り大会も開催されるようで,釣り師なプレイヤーは腕が鳴るのではないだろうか。でも,キンメダイって川で釣れる魚だっけ……?
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鉱石や植物の採集は,釣りと違って道具などを装備する必要はなく,Fキーで行える。植物はポーションなどの錬金や料理,鉱石は鍛冶の素材になる
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生産は,街などに配置されている各種生産台を使って行える。生産することで経験値が増え,生産レベルが上がっていく。装備品や料理のほか,装備品を強化する素材を作ることもできるようだ
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 公式サイトのゲームガイドを確認するとわかるが,さらにメインクエストを進め,特定のクエストをクリアすると,領地が手に入るようだ。ハウジングを楽しめるようになり,生産に使う素材が入手できるようになったり,テイミングしたモンスターを飼えるようになる。

マウントとして設定されているモンスターは多く,店で買えるもののほか宝箱やキャンペーン,有料要素など入手方法はさまざまだ。領地と店で購入できる調教道具を組み合わせることで得られるマウントも多いので,領地を得ることでマウントのコレクションも捗りそうだ
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サービス開始が待ち遠しい完成度。ただ,ちょっとモンスターが強すぎる?


 今回のFTは,登録すればすぐに参加できるという実質的にはオープンβテストと言っていいものだった。一部のコンテンツは機能が制限されていたり,表記上の間違いなどやゲームガイドとの矛盾もあるにはあったが,北米ではすでにXbox One版のサービスが行われており,すぐにPC版でのサービス始まっても問題はなさそうに思えた。

 一つ気がかりに思えるのが,ちょっと敵が強い・硬いと感じた戦闘のバランス面だ。FTでは機能が制限されていたのか,装備品の強化はほとんどできず(※CBTでは低レベル装備もしっかり強化可能だった),装備品をクエスト報酬やドロップで揃えても,レベル20以上のモンスターを同レベルのキャラクターで倒すのに苦労するありさまだ。ダンジョン攻略も,入場に最低限必要な程度のレベルではかなり厳しく,3レベルぐらい上でかつ装備が整っていないとクリアが難しい。

テスト中に行われた臨時メンテナンスで,ボスモンスターの「狂暴化」に下方調整は入ったが,それでも相手にするには結構キツい敵だった。装備品の強化や進化が行えれば,もっと楽に戦えるのだろうか?
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 難度が高いことで影響を受けそうなのが,メインクエストのクリア条件として倒さねばならないフィールドボスの存在だ。フィールドボスはエリートボスとネームドボス,そしてネームドボスが変異したミュータントネームドボスの3タイプがいる。
 エリートボスはその気になればソロでも十分倒せるレベルのモンスターなのだが,各地域に1体ずつ存在するネームドボス(およびミュータントネームドボス)はかなりの強敵で,数十人のプレイヤーで戦わなければ倒せない,いわゆるレイドボスに近い存在だ。
 当然のことながらソロでの討伐は不可能に近く,人を集めて,もしくは集まっているところに参加せざるを得ない。当然,人が集まらなかったらメインクエストはそこで止まる。
 フィールド上に登場するモンスター相手ではマッチングシステムは使えないので,筆者も時間を変え,チャンネルを渡り歩いてようやく討伐に成功したぐらいだ。
 クエストクリアを狙うレベルのプレイヤーだけではちょっと厳しいので,すでにクリアした高レベルプレイヤーを集めるために,討伐によるメリットなどといった施策も必要なのではないかと感じられた。

順調にメインクエストを進めてきた程度のレベルや装備では,ネームドボスの広範囲攻撃1発に巻き込まれただけで即死するほど力の差がある。ネームドボスによっては,取り巻きを召喚することもあり,臨機応変に役割分担をしなければならず,多くのプレイヤーが集まってようやく倒せるといったレベルだ。そのため,1戦が30分を超えることもザラで,昨今のライトプレイヤーとは合わないように思える
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 FTはすでに終了しており,正式サービスの開始日付こそ告知されていないが,現在も事前登録が受付中だ。「正式サービス開始まで残り時間は限られている」と記されており,そう遠くない時期に正式サービスが開始されるのではないかと考えられる。
 昨今のMMORPGというとスマホでのタイトルが多く,とくにPCでプレイできる新作は数少ない。アクション性は高いものの使用するキーは少なく,それでいて壮快なプレイが楽しめるBLESS UNLEASHED。もし,PCで本格的なMMORPGをプレイしたいと考えているなら,ぜひ本作の事前登録を行い,プレイしてみてはいかがだろうか。

テストの締めといえば,街に集まっての記念撮影。筆者はFT開始時にアジアサーバーであまり遊べなかったため,結局最後まで北米サーバーでプレイしていたが,最終日の終了直後には大きな街にプレイヤーが集まっていた。MMORPGではよく見る光景だが,これって世界共通なのだろうか
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「BLESS UNLEASHED」公式サイト

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集計:04月18日〜04月19日