NVIDIA，Ampere世代のミドルクラスGPU「GeForce RTX 3060」や，ノートPC向け「GeForce RTX 30」シリーズを発表

　北米時間2021年1月12日，NVIDIAは，CES 2021に合わせて開催した独自イベント「GeForce RTX: Game On」で，デスクトップPC向けのミドルクラスGPU「GeForce RTX 3060」と，Ampereアーキテクチャ世代では初のノートPC向けGPU「GeForce RTX 30」シリーズを発表した。

GeForce RTX 3060搭載グラフィックスカード

　GeForce RTX 3060は，Pascal世代の人気GPUであった「GeForce GTX 1060」（以下，GTX 1060）を置き換える存在であるという。演算ユニットであるCUDA Core数は3584基，GPU定格動作クロックは1.78GHzで，グラフィックスメモリとして最大12GBのGDDR6メモリに対応。GTX 1060比で2倍のレンダリング性能を誇り，リアルタイムレイトレーシングやアンチエイリアシング＆超解像技術「DLSS」を利用したゲームを60fps以上でプレイ可能にするとのことだ。
　GeForce RTX 3060搭載カードは，NVIDIAによる想定売価329ドルで，2021年2月下旬に各グラフィックスカードメーカーから発売の予定である。

GeForce RTX 3060とGTX 1060の性能差を示したスライド。GTX 1060ではプレイすることすら困難だった人気タイトルを，60fps以上で実行できる

　一方のノートPC向けGeForce RTX 30シリーズとしては，「GeForce RTX 3080」「GeForce RTX 3070」「GeForce RTX 3060」の3種類がラインナップされている。


　とくに興味深いのはGeForce RTX 3080で，グラフィックスメモリとして容量8GB，または16GBのGDDR6メモリを搭載するというのだ。これはデスクトップPC向けのGeForce RTX 3080（グラフィックスメモリ容量10GB）をしのぐ容量である。
　ただ，さすがにデスクトップPC向けと同じ規模のGPUは実現が難しかったのだろう。CUDA Core数はデスクトップPC向けGeForce RTX 3080が8704基であるのに対して，ノートPC向けGeForce RTX 3080は6144基と，7割程度の規模になっている。




　ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズを搭載するPCは，1月26日以降に各PCメーカーから出荷となる予定だ。

NVIDIAのデスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ製品情報ページ（英語）

NVIDIAのノートPC向けGeForce製品情報ページ（英語）

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