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「戦国無双」20周年記念。ナンバリングがどのように進化を遂げていったのか,その変遷を振り返ろう
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印刷2024/02/11 08:00

企画記事

「戦国無双」20周年記念。ナンバリングがどのように進化を遂げていったのか,その変遷を振り返ろう

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 コーエーテクモゲームスが展開している「戦国無双」シリーズが2024年2月11日に20周年を迎えた。「戦国無双」は,日本の戦国時代をテーマとした一騎当千のアクションゲームとして話題を呼んだタイトルで,今もなおシリーズが続いている。

 もともとは,三国志をベースにした「真・三國無双」シリーズがあり,そこから派生したタイトルであることは言うまでもない話だが,戦国無双シリーズは,システムの拡充やストーリーテリングの手法など,さまざまな点がこの20年で独自の進化を遂げている。

 そこで本稿では,20周年の節目を迎えたこのタイミングで,ナンバリングタイトルを振り返りながら,進化の変遷を見ていこう

「戦国無双」総合サイト


●タイトル一覧

●「戦国無双」(2004年2月11日 初出機種:PS2)/「戦国無双 猛将伝」(2004年9月16日 初出機種:PS2)

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・プレイアブルキャラクター
19人(戦国無双:15人 猛将伝:4人)
真田幸村 前田慶次 織田信長
明智光秀 石川五右衛門 上杉謙信
お市 阿国 くのいち
雑賀孫市 武田信玄 伊達政宗
濃姫 服部半蔵 森蘭丸
豊臣(羽柴)秀吉 今川義元 本多忠勝
稲姫
※太字は新規参戦武将,赤字は猛将伝からの参戦

 記念すべき「戦国無双」シリーズ最初のタイトル。真田幸村,武田信玄,織田信長,明智光秀,森蘭丸,上杉謙信といった,日本人なら誰もが知る戦国武将が登場する。操作性の良さと一騎当千の爽快感は「真・三國無双」シリーズから受け継がれている。武将たちもイケメンや美女揃い。幸村のりりしさや憂いを秘めた光秀の表情など,イベントシーンも思わず見入る。

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 信長が頭角を現した桶狭間の戦いから,徳川家康による天下統一までが描かれてはいるものの,戦国時代と聞いて誰もが連想する,関ヶ原の戦いが存在していない。そのため,幸村のシナリオでは上田城での戦いからいきなり年代が飛んで,大坂夏の陣を戦うことになる。
 この時点でのプレイアブル武将は15人。徳川家康,羽柴秀吉,今川義元(秀吉と義元は後に猛将伝で参戦)といった重要人物たちも,専用のグラフィックスとボイスは用意されているものの,プレイヤーが使うことはできない。特定条件を満たすとルートが分岐し,歴史のIFを体験できるのもポイントだろう。

 “先輩”である「真・三國無双」から数えると4本目の「無双」タイトルであり,プレイヤーの練度も上がっていると判断されたのか,難度は少々高めだ。中でも突進してくる「突忍」,爆弾を投げる「爆忍」は強敵で,彼らに吹っ飛ばされて苦杯をなめたプレイヤーも少なくない。また,自分の分身となる「新武将」の作成時も,登用試験に合格できないとそのままゲームオーバーとなってしまう。後述する成長システムや攻城戦など,本作のみとなった仕様も多い。

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 余談だが,初代「戦国無双」はセリフ回しにマンガやアニメ,ネットスラングに関する台詞が散見されるのも印象的。「若さ,若さってなんだ?」(くのいち),「愛って何だ?ためらわないことさ」(孫市),「逃がしはせん,逃がしはせんよ」(信玄)など,かなりはっちゃけている。特にくのいちは「話のスジからして絶対負け戦だってのにさァ」など,やたらとメタな発言が多い。

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★注目キャラクター

・真田幸村
 「戦国無双」といえばこの人。初代の時点からパッケージを飾っており,押しも押されぬ「戦国無双」の顔だ。義に厚く物静かな熱血漢という日本人の理想像的な性格と,ゲーム的に扱いやすい性能で,多くのファンから支持され続けている。史実の幸村は大坂夏の陣で倒れたが,民衆の間では生存説が囁かれ,さまざまな物語が作られた。それだけ愛された武将ということだが,本作ではステージ分岐による2つのエンディングで史実と生存説の両方をフォローしている。

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幸村のエンディングの1つ。大坂夏の陣から,くのいちとともに落ちのびている
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・伊達政宗
 本作では少年の姿で登場。小さな政宗が両手に持った木刀で大人たちを叩きのめし,眼帯からは龍の姿のビームである「独眼竜ビーム」(説明書に記載されている表現)を放つのだから,実に派手だ。あちこちの戦国系ゲームでプレイアブルキャラクターとなっている政宗だが,少年武者としての姿を見られるのは珍しい。

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少年政宗が「独眼竜ビーム」で敵を倒す
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・お市
 信長の妹。夫である浅井長政や柴田勝家に先んじてプレイアブルキャラクターになった。本作では少女の姿で登場。けん玉を武器として戦い,決めポーズでピンク色の光が輝くなど,魔法少女のようなモーションがまぶしい。エンディングは信長と長政を無理矢理和解させるというもの。史実では浅井長政の継室であったが,長政が信長に攻められたことで死別。その後は柴田勝家の正室となったが,秀吉に敗れて自害している。そんな彼女が信長や長政と幸せに暮らすのは,IFを描く本シリーズならではだ。

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お市は信長と長政を無理矢理和解させる。IF色の強いエンディングだ
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・石川五右衛門
 戦国武将ではない天下の大泥棒だが,本作ではプレイアブルキャラクターとしての登場。大砲とメイスのような金棒で暴れ回る。セリフのあちこちに英語が混じるなど,ユーモラスなアレンジが加えられている。ちなみに五右衛門は本作以降,プレイアブルキャラクターとして使用できない期間が続いた。長年「無双OROCHI」などのスピンオフタイトルでの参戦にとどまっていたが,「戦国無双4」でついに復活を遂げた。

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・阿国
 武将ではなく,歌舞伎を広めたことで知られる,現在でいう芸能人。武器の和傘は振り回して相手を叩くほか,空中浮遊にも使える。運命の人を求めてやまない彼女は,最終ステージでエンディングが分岐。幸村,信長,蘭丸,信玄,濃姫などさまざまなキャラクターを“攻略”できる。

運命の人を求めて戦う阿国は,濃姫も攻略できる
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●「戦国無双2」(2006年2月24日 初出機種:PS2)/「戦国無双2 猛将伝」(2007年8月23日 初出機種:PS2)

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・プレイアブルキャラクター
32人(戦国無双2:26人 猛将伝:6人)
真田幸村 前田慶次 織田信長
明智光秀 上杉謙信 お市
阿国 雑賀孫市 武田信玄
伊達政宗 濃姫 服部半蔵
森蘭丸 豊臣秀吉 本多忠勝
稲姫 徳川家康 石田三成
浅井長政 島左近 島津義弘
立花誾千代 直江兼続 ねね
風魔小太郎 宮本武蔵 前田利家
長宗我部元親 ガラシャ 佐々木小次郎
柴田勝家 今川義元(再登場)
※太字は新規参戦武将,赤字は猛将伝からの参戦(今川義元は再登場)

 初代から2年後の発売となった「戦国無双2」では,戦国時代をテーマとした歴史ゲームとしての側面が強化された。満を持して「関ヶ原の戦い」が登場し,家康や三成,長政などの重要人物がプレイアブルキャラクターとして実装され,戦国時代がより深く再現されている。

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 「戦国事典」モードでは,武将から古戦場まで解説が行われ,戦国時代に馴染みが薄い人も概要を理解できる作り。中でも武将は結構な人数が収録されているうえ,当時の肖像画や愛用した具足の写真も添えられており,歴史ゲームを得意とするコーエー(当時)らしい作り込みだ。

「戦国事典」は読みごたえ抜群
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 無双演武(いわゆるストーリーモード)では一定条件を満たすとIF色の強い「外伝」が出現。外伝表記でIFであることが一目で分かるうえ,その内容は幸村や秀吉が関ヶ原に参戦するなど歴史ファンの空想を叶えるようなものが多い。キャラクターが増える一方で,くのいちや石川五右衛門,今川義元といった参戦が見送られたキャラクターもおり,阿国と蘭丸は模擬演武(フリーモード)でのみ使用可能となった(今川義元については追加ディスクの猛将伝にて再登場している)。
 アクション面では,構えを取った後,武将ごとに特殊な効果を持つ技を出せる「特殊技」が登場し,キャラクターの個性がより明確に表現されている。また,独立したステージだった攻城戦が野戦とシームレスになり,前作の特殊な成長システムがスタンダードなものに変更されるなど,より遊びやすくするための工夫がなされている。

キャラクターの個性を引き立たせる「特殊技」。三成の足元にある丸い物体は,特殊技で設置された地雷
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本作に登場する双六モードは4人の武将が全国を巡る。この他,前作から続投するも今回限りとなった「馬ゲージ」,武将と戦って技能を学ぶ「技能スティール」など,後のシリーズに受け継がれなかったシステムも多い
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★注目キャラクター

・徳川家康
 徳川家康が本作でついにプレイアブルキャラクターに。武器は槍と大砲を組み合わせた「筒槍」。特殊技でも大砲がフィーチャーされており,周囲を砲撃しつつ戦う様が豪快だ。ほかのキャラクターが若武者然とした姿で表現される中,家康は恰幅の良い中年男性風となっており,「戦国無双」シリーズの武将像に厚みを与えている。前作では大坂夏の陣で幸村に突入された際に大きくうろたえていたが,今回はそうした側面も控えめに。この辺りはNPCからプレイアブルキャラクターになったことでの変化ともいえるだろう。

「戦国無双」ではプレイアブルではないが,固有モデルで登場していた家康。「2」とは微妙にデザインが違う
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こちらは「2」の家康。大砲がフィーチャーされ,迫力のあるキャラクターになった
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・豊臣秀吉
 秀吉は前作の「猛将伝」でプレイアブルキャラクターとなった。秀吉といえば“猿”の愛称で呼ばれつつ,日本を制した天下人かつ愛妻家という多面的な人物だ。「戦国無双」では“猿”としての側面が強調されており,墨俣に一夜城を建てた時に舞い踊る様は完全な猿であった。「2」では“猿”成分は少なめで,兜のデザインが変わったことも相まって,天下人としての秀吉が描かれる。夫婦仲睦まじい描写が見られるのも,妻のねねが参戦した「2」ならでは。特殊技のひとつは,倒した敵から黄金が出やすくなるというもので,画面のあちこちに小判が積み上がる様子がゴージャスだ。

一夜城を建てて舞い踊る「戦国無双」の秀吉。“猿”成分が強い
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「2」の秀吉は,その器量で政宗をも平伏させる
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新システム,特殊技の効果で小判がザクザク出現
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・伊達政宗
 前作では少年だったが,今回は堂々たる武者の姿で登場。武器は木刀から陣太刀+火縄銃に。中でも火縄銃はチャージ攻撃で宙返りしつつ乱射,特殊技では廃止された弓の代わりに間接攻撃を可能にするという活躍で,“華麗に暴れる独眼竜”という「戦国無双」の政宗像がここで確立した。物語上では,「格の違い」を意識して秀吉や家康に臣従するも,大坂夏の陣で戦う幸村を見て奮起,家康に挑むという,史実とIF展開を混ぜたものとなっている。

火縄銃を乱射する青年政宗。「戦国無双」の少年から大きく成長した
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・ねね
 秀吉の正妻。史実では朝廷との交渉に活躍するなど,秀吉を助けたことで知られるが,本作では忍法を操るというアレンジが加えられている。特殊技も“自分の動きに追従する分身を呼び出す”“周囲のキャラクターに変身する”とかなりブッ飛んでおり,アクションゲームのキャラクターとして面白い手触りになっている。中でも変身は槍と蹴りしか使えない雑兵,盾を持つ詰所頭,意外に強いモブ武将や忍者など,普段使えないキャラクターになれてプレイに彩りを添えてくれる。

ねねは分身や変身など,ユニークな特殊技を持つ
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画面中央のモブ武将は,実はねねが変身した姿
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・お市
 前作では“戦う信長と長政を和解させる少女”というIF色の強い設定だったが,今回は史実寄りに。現実に対し果敢に立ち向かっていた前作と違い,戦国の無情を嘆くことが多い。エンディングでは夫の長政も史実通りに死亡し,戦が終わった野で一人泣き暮れる。運命に勝利して笑っていた前作のエンディングとはあまりにも対照的である。変化し続ける「戦国無双」のキャラクターたちの中で,特に振れ幅が大きいのがお市といえるだろう。

「2」のお市は,前作よりも少し年齢が上のイメージに
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エンディングでは長政を失い,一人泣き暮れる。前作とは大きく違う史実よりの結末
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●「戦国無双3」(2009年12月3日 初出機種:Wii)/「戦国無双3 猛将伝」(2011年2月10日 初出機種:Wii)


画像は「戦国無双3Z」(PS3版)のもの
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・プレイアブルキャラクター
41人(戦国無双3:38+1人 猛将伝:2人)
真田幸村 前田慶次 織田信長
明智光秀 上杉謙信 お市
阿国 くのいち(再登場) 雑賀孫市
武田信玄 伊達政宗 濃姫
服部半蔵 森蘭丸 豊臣秀吉
今川義元 本多忠勝 稲姫
徳川家康 石田三成 浅井長政
島左近 島津義弘 立花誾千代
直江兼続 ねね 風魔小太郎
前田利家 長宗我部元親
柴田勝家 加藤清正 黒田官兵衛
立花宗茂 甲斐姫 北条氏康
鷹丸(Wii版のみ) 竹中半兵衛 毛利元就
福島正則 綾御前 ガラシャ(再登場)
※太字は新規参戦武将,赤字は猛将伝からの参戦(ガラシャは再登場)

 シリーズ3作目は,これまで以上に多彩な人物像が提示されたタイトルとなった。シリーズも回を重ねて戦国時代を再現するのに必須な超重要武将を実装し続けたことで,今回はよりバラエティに富んだ人物を出せるように。弟・謙信を厳しく導く綾御前,戦には強いが非モテ系バリキャリ女子風な甲斐姫,ヤンキーのような福島正則など,アレンジやキャラクターを立てる方向性,キャラクター同士の関係性がより多彩になっている。歴史物の面白さの1つといえば,さまざまな人間が入り乱れる群像劇にあると筆者は考えており,3作品を経てキャラクターが増えたことで,こうした部分をより深く描写できるようになった。キャラクターものとしての「戦国無双」が一皮むけた瞬間と言える。

綾御前は弟・謙信を厳しく導く。これまでで超重要武将を実装し続けたからこそ登場できたキャラクターで,描かれる人間関係も多彩になった
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 システム面では,武器や装備品を組み合わせて武将をカスタマイズする要素が強化されている。武器は標準的な性能の「ノーマル」,攻撃速度が遅いが威力の高い「パワー」,その逆となる「スピード」の3タイプが存在。これにランダムで属性と,オプション効果「技能」が付与される。オプションが付与される武器,というフィーチャーはこれまでにも存在したが,アクションとしての性能に明確に差別化を加えたことで,プレイがより奥深くなったというわけだ。
 また,戦場には体力回復や敵の停止など様々な効果を持つ「携帯道具」を持ち込め,マップ上には侵攻ルートが常に表示されるなど,プレイアビリティの向上も図られている。

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 新登場の「練技ゲージ」とそれを蓄積することで使える「影技」もアクションの密度を上げている。影技はさまざまな攻撃をキャンセルして任意の方向に移動する技で,これまでは不可能だったコンボが成立するのに加え,敵のガードを崩したり,ダウン中の敵にも追い討ちがヒットする。
 無双シリーズの対武将戦において,相手がガードやダウンしているとプレイヤーが採れる行動は少なかったが,影技を使えばガードを崩して状況を動かせる。練技ゲージの溜まり具合はコンボ数の影響を受け,技能の中には影技を使っても練技ゲージを消費しなくなるようなものもあり,カスタマイズの楽しさも増した。

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★注目キャラクター

・鷹丸
 任天堂のアクションゲーム「謎の村雨城」とのコラボが行われ,主人公・鷹丸と「村雨城モード」が登場した。「村雨城モード」は全体的に難度が高く,さまざまなギミックを利用することで攻略を有利に進められる。本作のプロデューサーである鯉沼久史氏が,任天堂の宮本 茂氏に直訴したことで実現した(関連記事)コラボだが,Wii版以外には収録されなかった。

「謎の村雨城」とコラボした「村雨城モード」。主人公・鷹丸も登場した(画像はWii版『戦国無双3』のもの)
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・くのいち
 プレイアブルキャラクターとして復活。幸村配下の忍びという設定はそのままに,彼を慕い,懸命に戦う女性に。お得意のアニメ・マンガネタやネットスラングも影を潜めている。「戦国無双」から大きく変化しており,お市とともにシリーズの変遷を象徴するキャラクターといえるだろう。

「3」のくのいちは,人物像が変わり,幸村を一心に慕う側面が強調された
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・甲斐姫
 史実では成田氏長の娘で,秀吉の側室。武芸に優れ,忍城の戦いでは三成の軍勢を自ら迎え撃った。本作の甲斐姫は,幸村に思いを寄せるなど内面は女性らしいが,戦では怪力で大活躍し,幸村からも女性というよりは頼りになる武将として扱われてしまう。ロマンスには憧れるが,仕事で人並み以上に活躍できる。2つの道の狭間で悩む女性というわけで,現代的かつ共感を呼べる人物像となっている。

甲斐姫は内面こそ女性らしいが,怪力のためか周囲は女性扱いしてくれない
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・福島正則
 「2」で一般武将,「3」で新武将用のモデルとして登場,「3猛将伝」でプレイアブル化という複雑な経緯を辿った。史実では猪武者かつ強情な人物として知られているが,本作ではリーゼントのような髪型,戦の相手と殴り合って理解するという価値観など,現代のヤンキーのような人物にアレンジされている。頭は悪いが情に篤いという人物像は,「マジ」「ガチで」「超○○」といった現代語を喋ることとあわせ,史実の彼をよく知らない人であっても感情移入しやすくなっている。

 正則,三成,加藤清正の秀吉子飼い3人組として気の置けない仲だったが,関ヶ原の戦いでは立場を違えた三成と敵対。それでも拳でわかり合おうとするも,その願いは叶うことはなかった。IFと史実を組み合わせつつ,歴史物としての哀愁に満ちた「戦国無双」らしいエンディングといえるだろう。

「2」の正則は関ヶ原の戦いでねねに叱られ,頭が上がらない一般武将だった
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こちらは「3猛将伝」以降のプレイアブル正則。リーゼントにヤンキー座り,金棒を振り回す個性の塊になった
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●「戦国無双4」(2014年3月20日 初出機種:PS3,PS Vita)「戦国無双4-II」(2015年02月11日 初出機種:PS4 / PS3 / PS Vita)


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・プレイアブルキャラクター
56人(戦国無双4:55人 戦国無双4-II:1人)
真田幸村 前田慶次 織田信長
明智光秀 石川五右衛門(再登場) 上杉謙信
お市 阿国 くのいち
雑賀孫市 武田信玄 伊達政宗
濃姫 服部半蔵 森蘭丸
豊臣秀吉 今川義元 本多忠勝
稲姫 徳川家康 石田三成
浅井長政 島左近 島津義弘
立花誾千代 直江兼続 ねね
風魔小太郎 宮本武蔵(再登場) 前田利家
長宗我部元親 ガラシャ 佐々木小次郎(再登場)
柴田勝家 加藤清正 黒田官兵衛
立花宗茂 甲斐姫 北条氏康
竹中半兵衛 毛利元就 福島正則
綾御前 藤堂高虎 井伊直虎
柳生宗矩 真田信之 大谷吉継
松永久秀 片倉小十郎 上杉景勝
小早川隆景 小少将 島津豊久
早川殿 井伊直政
※太字は新規参戦武将,青字はchronicle 2ndから初登場,赤字は4-IIからの参戦

 前作「3」がストーリーテリング的な転換点だとするなら,本作はシステム面での転換点と言える。高速突進する「神速アクション」が登場し,より爽快感溢れるプレイが可能となった。これまでの「無双」シリーズは攻撃のルートが決まっており,通常攻撃の後にチャージ攻撃を出すことでさまざまな技を出せた。
 一方,神速アクションはチャージ攻撃から始動する新ルートのようなもので,前方に幅広い攻撃判定を持ちつつも高速で突き進む。まるで,除雪車が積もった雪の中を進むような,木の葉をホウキで掃き散らしつつ進むような感覚があり,非常に気持ちいい。無数の敵を倒していく「無双」シリーズの特徴をより強調すると同時に,「真・三國無双」シリーズとの差別化を確固たるものとし,馬が使えない城内でも高速に進めることで「戦国無双」シリーズの課題も解決している。

「神速アクション」は,判定の広い攻撃技で突進,敵を一掃できる
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 ちなみに初代「戦国無双」において,幸村のチャージ攻撃が“武器を振るいつつ駆ける”という神速攻撃に似た技であった。“戦場を駆け抜ける和の武将”というイメージは,作り手の中に以前から存在していたということを考えると,もしかしたら神速攻撃がここで生まれたのは偶然ではないのかもしれない。

 ストーリー面では,弟幸村を大切に思う真田信之,口調に毒はあるが政宗への忠心は強い片倉小十郎,甲斐姫を可愛がるも歴史の波に呑まれて敵対する早川殿,自ら大悪党を名乗る松永久秀など個性的な人物が登場し,勢力ごとの人間ドラマがより多彩なものとなっている。

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・真田信之
 シリーズ開始から10年が経ち,ついに幸村の兄がプレイアブルキャラクターとして登場。猪突する幸村の危うさを憂い,主君である信玄が弟・信繁を失った際にはその気持ちを察する,優しさと強さを兼ね備えた武将として描かれる。史実において,大坂夏の陣には病気で参戦できなかったが,本作では徳川軍の武将として幸村と直接対決する。武士として花を散らす幸村,幹として真田の家を残す信之という図式は,史実ならではの重厚さ。直接対決により,IFとしてドラマチックに演出された。DLCの「天下の色男決定戦」では,自身も色男候補としてエントリーされつつも幸村を推すなど,兄弟愛がコミカルに描かれているのも面白い。

信之(左)と幸村(右)の兄弟は,厳しい戦国をともに戦っていく
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作中では幼い2人の姿も描かれており,過去の2人を描くことで歴史物としての重厚さが増している
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・井伊直虎
 「戦国無双 Chronicle 2nd」からの登場。露出度の高い鎧に身を包み,蹴り技で戦うという振り切ったキャラクターづけの直虎。「ごめんなさい」「すみません」「恥ずかしい」が口癖で自己評価が低く,乱世の中で井伊家を存続させるために苦悩するという,現代的な人物像として解釈されていることと合わせ,後期「戦国無双」シリーズらしい人物といえる。無双シリーズのキャラクターが集まる「無双OROCHI」はもちろん,「無双スターズ」では「戦国無双」勢3人の1人として選ばれ,さらには「DEAD OR ALIVE 5 LAST ROUND」にも参戦するなど人気者として定着した感がある。

井伊直虎は,露出度の高い鎧に身を包み,蹴り技で戦う
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特殊技で攻撃範囲を広げてから放つ神速アクションは,多数の敵兵を一気になぎ倒す
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・新武将(エディット武将)
 「戦国無双」シリーズではお馴染みのキャラクターエディットだが,今回は機能が充実。任意の画像を新武将の肖像や「無双奥義」「無双秘奥義」発動時の文字に設定できるようになった。PNG形式の透過にも対応しており,工夫のしがいがある。自分で描いた画像を使って戦国時代に飛び込めば,感情移入もひとしおだ。次回作「戦国無双5」では機能自体がなくなったため,本作と「戦国無双4-II」が今のところエディットを楽しめる最後のナンバリングとなっている。

新武将はお馴染みのエディットで,肖像などを任意の画像に設定できる。こちらは左下の肖像が4Gamerのロゴになっている
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こちらは無双奥義発動時。ほかのキャラクターだと人となりを象徴する文字が出るが,ここでも4Gamerのロゴを使ってみた
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●「戦国無双5」(2021年6月24日 初出機種:PS4,Xbox One,Nintendo Switch)


画像はPS4版「戦国無双5」のもの
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・プレイアブルキャラクター
37人
織田信長 明智光秀 上杉謙信
お市 雑賀孫市 武田信玄
濃姫 服部半蔵 羽柴秀吉
今川義元 本多忠勝 徳川家康
浅井長政 立花誾千代 前田利家
柴田勝家 黒田官兵衛 竹中半兵衛
毛利元就 松永久秀 小早川隆景
武田勝頼 みつき 斎藤利三
山中鹿介 中村一氏 百地三太夫
弥助 織田信行 岡部元信
吉川元春 毛利輝元 斎藤道三
斎藤義龍 朝倉義景 足利義昭
三淵藤英
※太字は新規参戦武将,青字は「戦国無双 〜真田丸〜」から登場

 本作はキャラクターデザインを一新し,墨や筆のテイストを積極的に取り入れたアートスタイルを採用。物語も信長にフォーカスし,描かれるのも本能寺の変と山崎の戦いまでとなった。武将の年齢も史実に近いものになり,信長や光秀は時代の流れに合わせて壮年期の姿になる。また,これまでシリーズのメインを張り,時には信長と対決した幸村も,年齢差のためか登場しておらず,歴史物としての側面が強調されている。

 一度に出現する敵はさらに多くなっており,前作から続投している神速攻撃を使えばヒット数4桁も楽々達成できる。無数の敵を押していくのは,メリハリの効いたヒット感と合わせて実に気持ちが良く,“ボタンを連打しているだけで楽しい”という「無双」シリーズの原点を再認識させてくれる。

墨絵のテイストが強調された,新たなアートスタイルが提示されている
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 システム面で新たに登場したのが,「閃技」だ。閃技には攻撃力や防御力のアップといったバフ的なものから,攻撃技,移動技までさまざまな種類がある。敵の中には,神速攻撃を弾き,通常攻撃にも高い耐性を持つ大盾兵など,特殊な兵科も存在するが,こんな時には閃技の出番。閃技ごとに有効な兵科が決められているため,状況に応じて使っていくことが重要になる。さまざまな攻撃をキャンセルすることができ,神速攻撃→通常攻撃→チャージ攻撃→閃技という長いコンボを組むことも可能だ。

大盾兵は,神速攻撃を弾き,通常攻撃にも高い耐性を持つ
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閃技「兜割り」は大盾兵に有効で,一気になぎ倒せる
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★注目キャラクター

・信長
 これまでの信長は妖気漂う“第六天魔王”であったが,本作ではそうした部分はやや控えめ。戦国乱世の中で生き残りをかけて戦う若武者,そして「乱世の理を壊し尽くす」ために修羅道を歩む男として描かれる。奇妙な出会いをした光秀と信頼を深め,互いを認め合う。弟・信行が起こした反乱を鎮圧した際は,苦悩しつつも事を収めるために彼を処断し,乱世を壊すことを誓う。そして,妻である濃姫を暗殺されてからは,復讐のために比叡山を焼き討ちするなど苛烈さを増し,ついてきた仲間たちも去っていく。周囲の者を大切に思ってきた彼が,戦国の中で変わっていき,そして滅び去るのが「戦国無双5」の信長であり,そこには旧作に見られなかった人間味がある。“第六天魔王”としてすべてを見透かしてきた(「戦国無双4」のエンディングの1つでは,幸村・信之と剣を交えただけで,彼らが戦う未来を幻視するシーンがある)超然たる信長ではなく,人間信長の物語と言えるだろう。

本作の信長と光秀は,さまざまな出来事を経てお互いに認め合う。しかし,二人の道は分かたれていき……
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弟・信行が起こした反乱を鎮圧した信長は,家中をまとめるために断腸の思いで信行を処断。乱世の理を壊すことを誓う
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・若返った武将たち
 信長に限らず,多くの武将たちがこれまでの「戦国無双」よりも若々しい姿で描かれて話題となった。家康は信長を兄と慕うも,主家との関係から心ならずも信長と敵対するなど,忍従を強いられる発展途上の若武者に。秀吉も若さが強調されたデザインになり,織田家に仕える新参武将,羽柴秀吉としての姿が描かれる。信長の苛烈さを見て,自分なりの天下を構想していくのだ。濃姫は,乱世の中でどこか諦観を抱きつつ生きる冷淡な女性であったが,信長と出会ったことで変化していく。こちらも妖艶な女性だったこれまでとは大きく異なっている。

若々しい家康。このころはまだ忍従を強いられていた時代で,家臣たちに支えられつつ成長する
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織田家に仕える新参武将としての秀吉で,姓はもちろん羽柴
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濃姫の人物像もこれまでと異なり,冷淡ながらも信長に出会って変わっていく女性となった
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・義元
 これまでの義元は,蹴鞠をこよなく愛するトリックスター的な人物であったが,今回は強大な力を持つ戦国大名として描かれる。信長に挑まれてもビクともしないどころか,逆に格の違いを見せつけ,ゲーム序盤の大敵として立ちはだかる。パブリックイメージとして義元の油断が強調されがちな桶狭間の戦いも,本作では信長に罠を仕掛けて一度は退けるのだから,流石は,“海道一の弓取り”だ。実は,こうした大物としての義元が描写されたのは「5」が最初のことではない。例えば「4」では家康に対し「当主とは人を欺き,滅ぼしてでも家を残さなければならないが,その覚悟があるのか」と問いかけ,その迫力で彼を平伏させている。その直後にはいつもの義元に戻っており,どちらの顔が本当なのかは皆目見当が付かない。

「戦国無双」の義元。桶狭間で油断して討ち取られる,ステレオタイプな描写がされている
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こちらは「戦国無双5」の義元。格が違う大物であり,信長から殴られてもビクともしない
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「戦国無双4」の義元。蹴鞠を愛する柔和な人物と思いきや……
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家康が自分を殺そうとしていると見て取るや,人を欺き,滅ぼしてさえも家を守らねばならぬ当主としての覚悟はあるのか,と重々しく問いかける
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その迫力に家康も平服するが,次の瞬間には雷に怯えて地面を這い回っている。どちらが本当の義元なのだろうか?
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 「戦国無双」シリーズの歴史を振り返ってみたが,いかがだったろうか。改めて感じるのが,戦国時代をアクションゲームとして表現することの大変さと,それを作品として落とし込んでいる「戦国無双」のすごさだ。
 出さなければならない武将はたくさんいるが,アクションゲームゆえに,1体のキャラクターを作るためのコストは高くなる。おのずと出せる武将も限られてくるのだが,絞りすぎると今度は歴史上重要な局面が再現できなくなってしまう。「戦国無双」の20年は,こうした難しさに向き合い続けてきた歴史ともいえるだろう。

 そうした中「戦国無双5」では,信長をメインとした武将たちがセレクトされた。今後のシリーズでは,今回のスタイルで信長没後の時代が描かれていくのか,その時に信長はどうなるのか……など,楽しみな部分も多く,新作が発表されるのをワクワクしながら待ちたいと改めて感じた。

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