「Llamasoft: The Jeff Minter Story」は,イギリスのゲームクリエイター,ジェフ・ミンター(Jeff Minter)氏と,彼のスタジオLlamasoftを追ったもの。シンクレア・リサーチのZX80やZX Spectrum,コモドールのVIC-20,Commodore 64,そしてAtari 800,Atari ST,Atari Jaguarなど,懐かしいプラットフォーム向けに作られたミンター氏の42タイトルが完全移植されているほか,貴重なインタビューや開発資料などが閲覧できる。
1979年にゲーム開発を開始したミンター氏は,ラマやヒツジ,ラクダといった反芻動物への偏愛でも知られており,スタジオの名称だけでなく,ゲームにもしばしば登場させ,自らも“Yak”というハンドルネームを使う。彼の作品はほぼすべてアーケードスタイルのシューティングだが,サイケデリックな色使いや表現が特徴で,現在もカルト的な人気を誇る。
「Llamasoft: The Jeff Minter Story」では,「Gridrunner」(1982年)や「Sheep in Space」(1984年),「Llamatron」(1991年),「Tempest 2000」(1994年)といった数々の過去作品をプレイすることが可能だ。
さらに,ミンター氏が「ライトシンセサイザー」(Light Synthesizer)として発表した,「Psychedelia」と「Colourspace」が同梱されているほか,正式発売されなかった幻のコンシューマ機「Konix Multisystem」向けに制作したデモ「Attack of the Mutant Camels」(1983年)が収録されるなど,ゲーム開発シーンで異彩を放ち続け,現在も精力的な活動を続けるミンター氏と,初期のゲーム市場を振り返るにはうってつけの内容になっている。