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[TGS 2006#16]スクウェア・エニックス,「FF11」のファン参加型イベント「ヴァナ★フェス2006」を開催
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印刷2006/09/23 05:28

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[TGS 2006#16]スクウェア・エニックス,「FF11」のファン参加型イベント「ヴァナ★フェス2006」を開催

 スクウェア・エニックスは,東京ゲームショウ2006の同社ブース内で,MMORPG「ファイナルファンタジーXI」(以下,FF11)の特別イベントを大々的に開催している。「ヴァナ★フェス2006」と称し,バトルイベントや開発陣を迎えてのトークショウなどを含む一連のイベントは,全FF11プレイヤーに向けた内容となっているのだ。
 ここでは,22日のビジネスデーに行われた,ヴァナ★フェス2006各イベントの模様をお伝えしよう。これから東京ゲームショウ2006に出かけようと思っている人は,まず各イベントの内容をチェックして自分に合ったイベントをピックアップ,ブースで詳細なスケジュールを確認してから,お目当てのイベントのタイミングでブースに戻ってくることをお勧めする。

■お馴染みの女性NPCと激戦「ヒロインズコンバット」

 「ヒロインズコンバット」は,ヴァナ・ディールの有名NPCと,BCNM(Burning Circle Notorious Monster)システムで直接対決できるというバトルイベント。過去に「スクウェア・エニックス パーティ 2005」などで好評を博した「ヒーローズコンバット」をベースにしているが,イベント名が「ヒロイン」なだけに,今回の相手は同じ主要三国のNPCでもクリルラ,アヤメ,シャントットという女性陣である。これにプロマシアミッションに登場するプリッシュも加えた4名が,相手になる。
 本来これらのNPCは,ミッションなどを通じて接する味方キャラクターのはずだが,最近冒険者達が「アトルガンの秘宝」に夢中になっているのに腹を立て,挑戦状を叩きつけてきたというのが,今回のバックストーリー。……半ば冗談のような設定だが,こと“シャントット様”に限っては,このノリにまったく違和感のないあたりが,イベントのキャストとしてなかなかいい味を醸し出している。いずれにせよ,FF11の強みを最大限に生かし,NPCの存在を身近に感じられるイベントといえよう。

 参加プレイヤーはFF11の基本ジョブである,戦士,モンク,白魔導師,黒魔導師,赤魔導師,シーフの6名で即席パーティを編成。レベルは一律60でアーティファクトなどの基本装備は揃えているものの,サポートジョブはない。すなわち戦士の「空蝉の術」,黒魔導師の回復魔法といった定番戦術が使えないわけで,普段と異なるキャラクターのレギュレーションに,参加者は最初とまどっていたようだ。
 実際に行われたヒロインズコンバットをいくつか観戦してみたが,どれもかなりの苦戦を強いられていた様子。バトルフィールドには最初NPCが2名しかいないが,どちらか一方を倒すと次がポップするという仕組みで,連戦を強いられるため息つく暇がない。結果,少しずつターゲットが分散されて壊滅というケースが目立った。普通のBCNMと同様に,防御面の弱い相手から各個撃破といきたいところだが,例えばスリプルが効かなかったりするので,思うように事が進まないのだ。

 とはいえ,仮に負けても獣人印章のロストやデスペナルテイといった損害は出ないし,何より相手があのNPCだから仕方がないか……と思えてしまうのがミソだ。使えるキャラクターのレギュレーションを含めて難度は高いが,決して後味が悪くならないイベントという印象である。FF11プレイヤーであれば「自分ならこのようにして戦う」と想像をめぐらせながら,思わず見入ってしまうのではないだろうか。そう言われても半信半疑だという読者は,まずは騙されたと思って,公式サイトで公開されている,このためにわざわざ作られたプロモーションムービーを見てみてもらいたい。「ジラートの幻影」のプロモーションムービーのパロディとなっているので,思わずニヤリとしてしまうだろう。



■会場特別バージョンのアサルト「雲霞の如し」

 続く「雲霞の如し」は,「アトルガンの秘宝」で導入され,現在もっとも人気の高いバトルコンテンツ「アサルト」の特別バージョンだ。冒険者は前述のヒロインズコンバットと同様のパーティ編成で,エリア内に無数にいるモンスターを,次々となぎ倒していくという内容だ。

 通常のアサルトと異なるのは,モンスターが最初から瀕死に近い状態で,しかも冒険者側のHP/MP/TPは自然回復する点だ。また,クリア条件が「5分以内に40体以上を討伐」という点からも分かるように,難度はかなり低く設定されている。既存のアサルトにたとえるならば,上等傭兵用の「落ち武者追撃戦」を,大幅に簡単にしたもの,という感じだろうか。
 このような内容だけに,アタッカージョブの戦士や黒魔導師のプレイは,見るからに楽しそうであった。半面,回復の必要性が少なくて活躍場面のない白魔導師や,あっという間に戦闘が終わってしまうため「不意撃ち」などが行いづらいシーフにとっては,ややぱっとしないイベントだったかもしれない。
 しかし「ヴァナ★フェス」会場で初めてFF11を見るという人も大勢いるわけであるから,そういった人にアピールするためのイベントとしては,派手さも十分だったと思う。



■トークセッションでは「チョコボレース」の話題も

 ヴァナ★フェス2006では,FF11の関係者を迎えてのトークセッションも行われた。22日に壇上に上がったのは,FF11総合プロデューサーである田中弘道氏,「アトルガンの秘宝」のディレクター小川公一氏,バトルシステムやアイテムデータなどのデザインを担当する松井聡彦氏と藤戸洋司氏,そしてグローバルオンラインプロデューサーのSage Sundi氏の5名だった。

 トークセッションは参加者からの質問を事前に募集し,それに答える形式で進行する。リアルタイムでの質疑応答ではないものの,この場で初めて明かされるエピソードや新ネタなどもちらほら登場し,コアなファンにとってはなかなか面白いものであった。
 初日2回目のセッション内容から,プレイヤーにとって興味深い話題を拾うと,

次期バージョンアップで「チョコボ育成」の際に外見が多少変化するようになる
呪い装備の入手方法が緩和される「かもしれない」
謎のアイテム「パレードゴルゲット」の入手方法に関するヒント
現在開発中の「チョコボレース」の会場風景紹介,

といったところである。

 「チョコボレース」については,かつての「開発情報板」やプレミアサイトなどでの意見を積極的に取り込んでいるなど,興味深い話も聞けた。とはいえ個人的には,せっかくFF11の主要メンバーが勢揃いしているなか,「プロマシアの呪縛」ディレクターの河本伸昭氏が参加してなかったのは少々残念であった。23日以降の登場に期待したいところである。



■抱腹絶倒「クイズ! なるほど! ザ・ヴァナオネア」

 最後に紹介する「クイズ! なるほど! ザ・ヴァナオネア」については,あまり説明する必要もないだろう。出題内容が実にヒネりの利いたものとなっており,笑いの絶えないクイズイベントであった。なかでも秀逸だったのが,「マンドラゴラ」の絵を描かせる出題で,かなりの力作(?)揃い。やはりこういったファン参加型イベントは,参加者のノリこそが重要と再確認した次第だ。



 このように,ヴァナ★フェス2006は全体として,相当なボリュームのあるイベントだ。そこで,23日(土)からの一般公開日に来場する予定の読者に向け,どれから見たらいいのか簡単なアドバイスをしておこう。
 とりあえずFF11プレイヤーなら誰にでも広くお勧めできるのが「ヒロインズコンバット」。さすがにFF11を代表するバトルコンテンツ「BCNM」をベースとしているだけのことはあり,勝敗に関係なく大いに盛り上がれるはず。もう一方のバトルイベント「雲霞の如し」は,未経験者が見ても戦闘の面白さがなんとなく分かるところがポイントだ。例えばTGS2006に同行する知人に「FF11ってこんなに面白いんだよ」と伝えたい場合にお勧めだ。
 ある程度FF11に詳しい人なら,大半の解答に思わず「マジかよ!」とツッコミたくなること請け合いの「クイズ! なるほど! ザ・ヴァナオネア」。そしてさらにコアなファンなら,普段は見ることのできない開発陣の素顔や,今後のアップデート内容の片鱗がうかがえる「トークセッション」といったところである。会場に足を運んだ読者は,いったんブースでタイムスケジュールをチェック,お目当てのイベントを逃すことのないように気をつけよう。(川崎政一郎)

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