男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ：第508回「記憶が戻って『JUDGE EYES』」

著者近影（記憶を取り戻す直前）

　どうも。ゲイレスラーの男色ディーノです。なんだかご無沙汰しております。ここ1か月の記憶は無いけど，まあないものを数えたところで得られるものなんざ少ないわけで，とりあえずこの1か月の記憶がないという事実を受け入れて，これからの人生を歩もうと思っているわ。
　だってそうじゃん。足りないもんを指摘して文句言ったって，無いんだからどうしようもない。それよりは，あるものでどうやって足りないもんを埋めるかを考えたほうが建設的でしょ。つらいのは分かった。つらいからどうするんだ？　そのまま辛抱するのか，つらくならないように手を打つのか。他人の欠点の指摘ばっかりするんじゃねえ！　その欠点とどう付き合うのかを考えろ馬鹿野郎！　……私ってこんなキャラだったっけ？　まあいいや。まだ1か月ぶりの意識と身体がなじんでいないってことで。

　ということで，今週紹介するゲイムは，「JUDGE EYES：死神の遺言」。まだ発売はされていないんだけどね，「一章まるごと・スペシャル体験版」がPlayStation Plus加入者を対象に2018年11月22日から，一般向けには今日（11月29日）から配信されているのよ。私はPlayStation Plusに加入しているから，当然のように先行体験したわ。
　体験版の内容としては，ゲイム本編の第一章を丸々プレイできるという太っ腹っぷり。第一章をクリアしたらそのデータを保存できて，後日本編を購入すれば続きからプレイできるってわけね。これは，作り手の作品に対する自信の表れと言えるでしょうね。そして予想どおり，がっつり遊べるという。
　ちなみに私が第一章を終えるまでにかかった時間は3時間ちょい。もちろん体験版では遊べないプレイスポットもあるんだけど，体験版としてはかなりのボリュームじゃないかしら。

　私が体験版をプレイして抱いた感想としては，「龍が如く」とは違うドラマを描きたいんだな，という点に尽きるわね。あくまで私が感じた範囲では，プレイ感覚としては龍が如くに近いの。操作方法だったり，戦闘アクションだったり，ゲイムの進行だったり。
　じゃあ，龍が如くとは何が違うのか。さっきも述べたけど，そこで生まれるドラマが違う。神室町という箱は同じ。したがって，世界観も同じ。ただ，龍が如くスタジオは，自らが作った神室町という世界に誇りを持っているんでしょうな。神室町を本気で一つの街として機能させにかかっているわけよ。
　すなわち，神室町にはいろんな人が住んでいるってこと。極道だけの街じゃない。そこには法もあって，いろんな愛憎が入り乱れているわけです。神室町という街の，また別のドラマ。
　細かいことを言えば，捜査だったり依頼だったりといった探偵ならではの要素が入っていたりはするんだけどね。プレイ感覚は龍が如くをイメージして構わないと思う。


　そして，体験版をプレイして確実に伝えなければならない点，それは最初からストーリーが飛ばしているって部分ね。私の語彙力ではうまく伝えられないから開き直ってシンプルな表現をするけど，最初から面白い。第一章だけでも。この章はこの章で完結しながら，ちゃんと先が気になるような謎も残る。TVドラマの第一話みたいなイメージね。
　なので龍が如くシリーズを体験したことがない人でも，気軽にプレイしてほしい。そして一方で，龍が如くシリーズのファンは安心していいと思うわ。そもそも体験版は無料だしね。きっと製品版では尻上がりに面白くなっていくことでしょう。それこそTVドラマのように。
　何はともあれ，龍が如くファンの私からすると，新作……新ブランドと言い換えてもいいんでしょうね，JUDGE EYESの方向性がこの体験版で提示されたのがうれしいわ。安心して購入できるから。どういうゲイムか分からなかったら，ひょっとしたら様子見をした可能性もあるしね。
　でも，先に第一章をプレイしてしまえば，それはもう片足を突っ込んだみたいなもんだから。腹をくくって発売日からプレイできるってもんよ。

　個人的な話で恐縮だけど，私，身体がボロボロだからしばらく試合を休むことになったし，めちゃくちゃ久しぶりに年末年始をそこまで忙しくなく過ごせそう。まあ，例年でも忙しいときは逆に現実逃避としてゲイムをプレイしていたんだけども。
　ともかく！　無料なので，一度試してみたらいいわ。思った以上にしっかり遊べるはずだから。そして，本編が楽しみになるはずだから。
　ちょっと話は逸れるけど，この関係はいいわよね。プレイヤーとメーカーの関係として。プレイヤーは製品版の一部を無料でプレイできてラッキー，メーカーは新規IPの方向性を示すことで期待をあおれる。まさにWIN-WIN。もちろん，内容に自信がないとできないことではあるけれども。そして，売り手としては結果が出ないとWINかどうかは分からないけれど。
　ただ，この試みでタイトルの期待値が上昇したことは確か。ファンとしては話題になってほしいし，売れてほしいわね。


　てなわけで，今週は体験版をプレイしたらJUDGE EYESがより楽しみになったよって話でした。年末には「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」（PlayStation 4 / Nintendo Switch）もあるし「鬼武者」（PC / PlayStation 4 / Xbox One / Nintendo Switch）もあるし，楽しみでつらいわぁ。
　馬鹿野郎！　つらいつらい言ってるだけで，本当はつらい自分を楽しんでんだろうが！　被害者ぶるな！　つらいけど楽しいって素直に言えよ！　そうすりゃ実際に楽しくなってくるからよぉ！

　……私，誰？　ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4：「JUDGE EYES：死神の遺言 一章まるごと・スペシャル体験版」
Nintendo Switch：「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」
iOS：「PUBG MOBILE」

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■ ディーノ選手が所属するDDTプロレスは，11月30日に東京・新宿FACE大会「D王 GRAND PRIX 2019 in SHINJUKU」，12月1日に富山・南砺市福野B＆G海洋センター大会「D王 GRAND PRIX 2019 in NANTO」，12月2日に静岡・ふじさんめっせ大会「D王 GRAND PRIX 2019 in FUJI」を開催します。が，本文にも記載のあるとおりディーノ選手はしばらく欠場することになったため，どの試合にも出場しません。「肩と首と腰が痛くてしばらく激しい運動を控えなきゃいけないから，いっぱいゲイムで遊んじゃうぞ！」とのことです。