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Voice of Cards ドラゴンの島公式サイトへ
  • スクウェア・エニックス
  • 発売日:2021/10/29
  • 価格:ダウンロード版:3520円(税込)
    Voice of Cards ドラゴンの島+DLCセット:4356円(税込)
    Voice of Cards ドラゴンの島 特装版:1万670円(税込)
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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第657回「『Voice of Cards ドラゴンの島』に感じたゲイムの可能性」
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印刷2021/11/04 18:00

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第657回「『Voice of Cards ドラゴンの島』に感じたゲイムの可能性」

画像集#001のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第657回「『Voice of Cards ドラゴンの島』に感じたゲイムの可能性」

著者近影
画像集#002のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第657回「『Voice of Cards ドラゴンの島』に感じたゲイムの可能性」
 私は昔からゲイムが好きでね。世の中の色んなゲイムに興味があるんですよ。あ,逆かな。面白そうなゲイムだと思えば,どんな形でもヤってみたくなる。だから,金銭面で折り合いがつけば,ハードは大体そろえてきたのよ。
 ただ,私は特定のハードにこだわっているわけではなく,ソフトで選んでいるからね。ヤりたいゲイムがあればだいたいはヤるけど,無理にハードを買うわけではない。「とりあえずハードを持っとかなきゃ」という使命感で買ったのはPlayStation 5くらいかしら。なので電源を使うゲイムのほかに,カードゲイムやボードゲイムといったアナログゲイムも好きなのですよ。
 しかし! そんな私でも,興味がありつつ手を出せていないジャンルというか形式があるのよね。それがテーブルトークRPG。理由は簡単で,一緒にヤる友達がいなかったから
 テーブルトークRPGって,生身の人間が複数人で遊ぶRPGでね。大筋のストーリーがあって,それに沿うイベントはGM(ゲイムマスター)と呼ばれる人が回して展開していくわけ。例えば「洞窟の天井から岩が落ちてきた」というイベントがあったとして,GMがプレイヤーにサイコロを振らせて「3以上の目が出ると回避成功,2以下だとダメージ」っていうイベント進行をするわけです。簡単に言うとそんな感じ。プログラム相手ではなく,対人ってのがポイントですな。それを,私はまだヤったことがないのです。なぜなら,友達がいないから(2回目)。

画像集#003のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第657回「『Voice of Cards ドラゴンの島』に感じたゲイムの可能性」
 で,今週紹介するのは「Voice of Cards ドラゴンの島」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch)ですよ。これは,テーブルトークRPGっぽい雰囲気のRPG。ただ,あくまでコンピュータゲイムなんで,相手はプログラムです。じゃあただのRPGじゃないかという声が聞こえてきそうなんだけど,実際そのとおりなんですよ。ただ,雰囲気が普通のRPGではない。
 残念ながら,テーブルトークRPGの雰囲気まで再現できているかは,分からないわ。なぜなら私はヤったことないから。友達がいないって理由で。でも,少なくともアナログゲイムっぽい雰囲気を感じることはできた。これ,ホントに不思議なもんで,雰囲気が変わると我々プレイヤーが感じる体験の印象も変わるのですよ。
 ケツ論から言うとね,この作品は非常に面白いし,プレイして良かったなと思えるゲイムです。ストーリーとか,ヤらされること自体は普通のRPGなんです。それを,すべてカードで表現された世界でヤると,こんなに新鮮かつ面白く感じるんだと感動すら覚えた。
 私の立場からこのゲイムをプレイするか迷っている人にアドバイスするとね。テーブルトークRPGは友達がいないとできないって意味でハードルが高いけど,このゲイムは一人でプレイできるからね。このジャンルに興味があるなら,っていうか普通のRPGのような感覚で別の種類の面白さがプラスされているから,気になるなら遊んだほうがいいよ。いいゲイムですコレ。

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 ちょっと大げさに言うと,この作品は発明と言ってもいい。斬新なゲイムをプレイしたい欲求も満たされるし,普通のRPGとしても面白いし,アナログゲイム的な“雰囲気面白い”っていう要素も楽しめる。面白さの種類というか範囲が広い。今後アナログゲイム風に表現するって切り口を,RPGではなくほかのジャンルでも試してほしいくらい。
 それくらい,ゲイムの新たな可能性を感じた作品なのです。ことあるごとに似たようなことを言っている気もするけれど,この作品を生み出した人は凄い。もちろん着想もそうなんだけど,何よりも勇気がある。思いついて形にするまでに,おそらく色んな葛藤があったと思うのですよ。本当にこれでいいのか? 的な。
 だって,デジタルのゲイムとアナログゲイムはそれぞれ別の良さがあって,すみ分けはできているでしょう。そのすみ分けを崩してまでアナログゲイムの面白さを追求するのって,「それならデジタルで作らなくてもいいんじゃ?」って,ことあるごとに悪魔のささやきが頭をよぎったと思うんです。
 それでも,私のようなただのゲイマーには途中経過は分からないけども,結果としてデジタルでアナログのゲイムの良さを味わる作品に仕上がった。これは勇気を持って作り切ったクリエイターに敬意を表するほかないわ。
 あらためて,一人でも多くの人にプレイしてほしいし,何ならこれを機にアナログゲイムも遊んでみてほしい。アナログゲイムに関しては,一緒に遊ぶ人がいないと成立しないのが難点だけど。ただ,私の体感としてテーブルトークRPGは慣れた人がいないと成立しづらいイメージ(ヤったことがないから偏見だったらゴメン)だけど,ボードゲイムやカードゲイムはものによっては初心者しかいなくても楽しめるものも多いんで。その道に詳しい友達がいるならテーブルトークRPGを,そうでないならほかのアナログゲイムをぜひ。
 ……なんか違う方向にオススメしてしまったわね。話を戻すと「アナログゲイム的切り口のゲイムだから」という理由でハードルの高さを感じて,このゲイムをスルーするのはもったいないよって話なのです。繰り返すけど,楽しみの幅が広くてとてもいい作品よ。

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 てなわけで,今週はVoice of Cards ドラゴンの島について,我ながら熱く語ってみました。RPGって昔からあるジャンルも,見せ方によっては新しく感じさせることができる。“ゲイム”に対してってよりも“面白さ”に対して真摯に見つめたら,まだまだできることはあるんだなあと,作り手としても妙に勉強になった今週でした。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PC:「METAL DOG
PlayStation 5:「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
Nintendo Switch:「ツクールシリーズ 柴めくり
iOS:「龍が如く ONLINE
iOS:「今三国志
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
男色“ダンディ”ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,11月6日に神奈川・横浜ラジアントホール大会「D王 GRAND PRIX 2021 II in Yokohama」,7日に新潟・万代島多目的広場大かま大会「D王 GRAND PRIX 2021 II in Niigata」,そして10日に東京・新宿FACE大会「D王 GRAND PRIX 2021 II in Shinjuku」を開催します。なおディーノ選手は7日の新潟大会のみ試合出場予定とのこと。なんでも,「地方のみんなに元気を届けるため」らしいです。
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