［CJ 2008＃09］飛空挺で空を駆けるMMORPG「LAZESKA」がプレイアブル出展

　ChinaJoyの盛大ブースで，新作MMORPG「LAZESKA」がプレイアブル出展されていた。本作は，陸，海，空を舞台にしたMMORPGで，飛空挺による大空での戦闘も行えるのが特徴だ。開発元は韓国Actoz Softで，4Gamerで最初に紹介したのは2005年の「こちら」の記事になる。韓国ではこれまで数度にわたってクローズドβテストが実施されており，現在も開発が継続中のようだ。

　プレイヤーが選択できる職業は，「冒険家」「傭兵」「海盗」（海賊のこと）の3種類。それぞれ，銃，大剣，双剣を得意武器としており，男女両方のキャラクターが用意されている。
　陸上での戦闘は，W/A/S/Dでの移動，マウスによる視点移動とターゲット選択，キーボードの「1」から「＝」までに割り当てられたショートカットキーによるスキルの使用という，一般的なスタイル。また，本作の特徴的なシステムとして，「ロックオンシステム」と呼ばれるものがあり，複数のキーを素早く押すことによって通常より威力の高い攻撃を繰り出せる。陸上では，いたって普通のMMORPGといった雰囲気だ。


　飛空挺による空中移動/戦闘もほぼ同じ操作方法で，W/A/S/Dでの移動のほか，左クリックで主砲を発射できる。飛行中は照準が表示され，これで狙いを定めて空中の敵を攻撃するという，シューティングゲーム風のスタイルに切り替わるのが面白い。飛空挺は性能の異なるものが複数あり，カスタマイズも行える。
　また，ギルドを結成するとギルドの母艦を建造でき，ギルド同士の艦隊戦が行えるようになる。巨大な母艦の横っ腹に風穴を開け，そこへ小型の飛空挺で侵入するといった戦いもできるとのことで，想像するだけでかなり楽しいものになりそうだ。


　ゲーム内におけるプレイヤーの立ち位置は，帝国の支配に従わない海賊（というか“空賊”か）といったもののようだ。海を舞台にした海賊モチーフの（もしくは海賊プレイができる）MMORPGはこれまでにも，「Pirates of the Burning Sea」「大航海時代 Online」などがリリースされているが，舞台を空に移したものは不思議と見あたらず，なぜ今までなかったのかと思うくらいだ。“空の海賊”というのは，なかなかどうしてロマンをかき立てられる設定で，今後が楽しみな作品だ。

　開発がかなりの長期間にわたっているものの，グラフィックスに古くささは感じられず，ぱっと見の雰囲気は「グラナド・エスパダ」に近い。中国では，間もなくクローズドβテストが実施されるとのことで，日本でのサービス予定については聞けなかったが，競合タイトルが少ない現状では，国内でのサービスでも善戦を期待できるのではないかと感じた。本作の動向に，引き続き注目していきたい。