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「FIFA 11 ワールドクラスサッカー」発売を記念して,日本代表前監督,岡田武史氏が世界選抜チームを結成
「FIFA 11 ワールドクラスサッカー」公式サイト
FIFAシリーズは,FIFA公認のサッカーゲームとして世界中で人気を獲得している。その最新作となるFIFA 11は,以前お伝えしたとおり,発売初週で260万本を売り上げるなど,記録的なヒットを飛ばしている真っ最中だ。牧田氏がアピールしたFIFA 11の特徴は以下の5点。
・FIFA公認の圧倒的な実名収録
・個性の追加
・パスシステム
・GKの操作+オンライン11対11
・キャリアモード
牧田和也氏 |
また,選手個々の身長,体重といったサイズデータはもちろん,走り方やドリブルの仕方といった微妙な動きを再現しているという。
とくにこだわりが感じられたのがパスだ。技術的な話はなかったものの,下の写真にあるように,パスだけでもかなりのデータが反映されている。
そして最大の特徴ともいえるのが,ゴールキーパー(GK)の操作が可能になったことだ。牧田氏は,GKを操作できるようにしたかったと述べつつ「GKをプレイヤーが操作できるようにするにあたり,アニメーションの数をかなり追加しました」と,制作面でのエピソードを披露。またGKの操作を可能にしたことにより,11人対11人での対戦プレイができるようになった。
続いての説明は,エンジンをすべて書きなおしたというキャリアモードについて。キャリアモードは,選手か監督,またはその両方になってプレイできるというもの。できることの量が大幅に増えたことで,じっくり遊びたい人も満足できそうだ。
パスの際,これだけ多くのデータのやり取りが行われている |
有名選手を例に出し,個性の強化が説明された |
牧田氏によるプレゼンテーションが終了後には,岡田武史氏と,西岡明彦氏が登場。岡田氏は“世界選抜チーム”の監督として11名(リザーブを入れると16名)の選手を選出し,マンチェスター・ユナイテッドとのエキシビションマッチに挑んだ。岡田氏が選んだメンバーは以下の通り。
GK ジュリオ・セザル
DF マイケル・エシェン
DF ラール・ピケ
DF ネマニャ・ビリッチ
DF ハビエル・サネッティ
MF シャビ
MF メスト・エジル
MF ヴェストレイ・スナイデル
FW アンドレス・イニエスタ
FW ディエゴ・フォルラン
FW ウェイン・ルーニー
ちなみに,下の写真ではシャビが右サイドにいるが,岡田氏の気持ちの中ではエジルと位置が逆とのこと。
西岡明彦氏はエキシビションマッチの実況を担当した |
「協調性があるのはもちろんなんですけど,自分の好みで,こういう奴とやってみたいなと思う選手を選んでみました」と語る岡田氏 |
選手発表の後は,CPU操作による試合が行われた。結果は1対0で岡田氏が率いた世界選抜達の勝ち。岡田氏は,「コンピュータより俺の方が優れていた(笑)」と,勝利を分析(?)し,笑顔でイベントは終了した。
なお,イベント終了後に牧田氏へのインタビューを行ったので,その模様もお伝えしよう。
4Gamer:
すでに発売されている北米と欧州では大ヒットしているようですね。シリーズを重ねるごとに販売本数が増えているようですが,その要因はどこにあるとお考えでしょうか。
ドイツとイギリスではFIFAシリーズが強く,フランス,イタリア,スペインではウイニングイレブンシリーズが優勢という構図が数年前からありました。そのなかで,フランス,イタリア,スペインでの販売本数が伸びてきたのが,全体の本数の底上げになっていると思います。
4Gamer:
なるほど。では,劣勢だった国々での売上が伸びているのはなぜだと思いますか。
牧田氏:
数年にわたって良いものを出し続けて,少しずつその良さを分かっていってもらった結果だと思います。そういった努力が実って,フランス,スペイン,イタリアでもFIFAが売れるようになり,その結果として全体の販売本数が伸びたのでしょう。
4Gamer:
べつのサッカーゲームからFIFAシリーズに移るきっかけはなんだとお考えでしょうか。
牧田氏:
やはりゲームプレイの部分だと思います。もちろんライセンスも大きな要因でしょうが,なんだかんだいってもゲームプレイのデキが評価されているのでしょう。とくに触ったときの楽しさにはこだわって追求しているので,そういった部分を理解していただけていると考えています。
4Gamer:
話は変わりますが,FIFA 11の一番分かりやすい変更点として,キーパーがプレイできるようになったことが挙げられると思います。これはFIFA 09で10人対10人による対戦を実現したときには実装を考えなかったのでしょうか。
牧田氏:
ええ,FIFA 09の時点で11人対11人にするという考えもあったのですが,そのときは実装に踏み切りませんでした。というのも,キーパーは特殊なポジションで,動き方によっては,ほかの10人のがんばりが意味のないものになってしまう可能性がありますので。
4Gamer:
確かにキーパーがふざけてゴール前にいなかったりしたら,それだけで試合が台無しになってしまいますからね。
牧田氏:
はい,そういったことが起きるのではないかという懸念があったので,いきなり実装はしませんでした。
4Gamer:
10対10での対戦をいろいろな人が遊んでいくなかで,キーパーを動かせるようにしても大丈夫という実感を得たから,実装したわけですね。すでに発売されている海外では,どのように遊ばれていますか。
牧田氏:
やはり楽しく遊びたいという人が多いようで,試合をぶち壊すような行為をする人は少ないです。
4Gamer:
オンラインでの対戦がそういった雰囲気になっていると,今後も大丈夫そうですね。ところで,毎年新作を作り続けていると,行き詰まり感のようなものを抱くのではないか心配してしまう部分もあります。
牧田氏:
FIFA 10を出したときも,もうこれ以上のものは出せないのではないか,といったことを言われました。ですが,FIFA 11を遊んでもらえれば分かりますが,確実に進化しています。例えば,体の入れあいみたいな部分をよりリアルにしたことで,よりタクティカルに進められます。
4Gamer:
FIFA 11だと,どの角度から当たりにいくかによって結果が変わるので,ディフェンス時のポジショニングがより重要になりましたね。
牧田氏:
細かい部分ですが,そういったことはまだまだできます。また,ユーザーも一緒に進化している部分がありますので,意見を聞きつつ,さらに良いものを作っていこうと思っています。
4Gamer:
ユーザーと一緒に進化してしていくという流れだと,難しくなり過ぎてしまい,初心者が遊びづらくなってしまわないでしょうか。
牧田氏:
その辺りは問題ないと思います。例えばFIFA 11では,パスの出し手の体勢が悪いとミスキックになる確率が上がっています。ですが,そういった機能はオン/オフが可能ですので,初心者でも問題なく楽しめるでしょう。
4Gamer:
それでは最後に,読者へのメッセージをお願いします。
牧田氏:
日本のサッカーゲームファンは,やりこんでいる人が多いと思います。FIFA 11はそういった人に応えられるゲームなので,ぜひ遊んでください。一度さわってもらえれば,魅力が分かると思います。
4Gamer:
ありがとうございました。
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