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[Gamescom]Paradoxがオンラインサービス「Paradox Connect」を発表。「Crusader Kings II」など新作タイトルも公開に
トピックは,独自のオンラインサービス「Paradox Connect」。さらに,2011年の投入タイトルも一挙に発表されるという大規模なもので,普段こういった場に登場することがあまりないFred Wester(フレッド・ウェスター)CEOが挨拶するというあたりからも,同社の気合いの入り具合は伝わってきた。
ともあれ,本稿ではそんなカンファレンスの内容をレポートしたい。
そもそも発表会に登場することが珍しいFred Wester氏 |
Paradoxのビジネス開発部門を統括するTom Soderlund氏 |
満を持して始動するオンラインサービス
「Paradox Connect」
Wester氏の挨拶もそこそこに登場したのは,Paradoxでビジネス開発を担当するTom Soderlund(トム・ソーダールンド)エグゼクティブ・プロデューサー。氏の口から発表されたものこそ,「満を持して」という印象の強い,オンラインサービスへの参入である。
ユーザーは,1つのIDをParadox Connect上で使うことになるが,現在Paradox Forumに登録している人はそれを使い回すことも可能であるなど,既存のParadox Forumをベースに,拡張されたサービスとなるようだ。
2011〜2012年のプロジェクトが発表
3タイトルが初めて発表に
プレスカンファレンスではこのほか,2010年下半期から2011年にかけてリリース予定となっているParadox新作タイトルのスケジュールが明らかになった。そのなかには,本カンファレンスが初出となったタイトルが3つ含まれていた。
●新発表3タイトル
- Crusader Kings II(ストラテジー,2012年第1四半期予定)
- Cities in Motions(シミュレーション,2011年第1四半期予定)
- Supreme Ruler 2020: Cold War(ストラテジー,2011年第2四半期予定)
●制作発表済みのタイトル
- Ship Simulator Extremes(シミュレーション,2010年8月末予定)
- Magicka(アクションアドベンチャー,2011年第1四半期予定)
- Lionheart: Kings’ Crusade(ストラテジーRPG,2010年9月予定)
- Pride of Nations(ストラテジー,2011年第1四半期予定)
- Sword of the Stars 2(ストラテジー,2011年第3四半期予定)
新発表となった,「Crusader Kings II」と「Supreme Ruler 2020: Cold War」,そして2011年第3四半期発売予定の「Sword of the Star 2」に関しては,ある程度突っ込んだ説明があったので,公開されたイメージやスクリーンショットともども紹介していきたい。
■Crusader Kings II
Johan Andersson氏 |
公開されたイメージ |
カンファレンスでAndersson氏は「この作品を他の(Paradox作品)シリーズと異なるものにしているのは,キャラクターシステムだ」と話していたが,本作では,一国の王として周辺に勢力を伸ばしていくだけではなく,小国の男爵として所領の人材を管理するようなプレイ要素が含まれている。ゲーム開始時には優れた知性や行動力を持った人物でプレイしていても,デキの悪い子供,母国を優先する夫人,他国と通じた家臣など,多彩なキャラクターが,Crusader Kings IIの世界を混沌とさせていく。
もちろん,タイトルどおり十字軍遠征などもフィーチャーされており,法皇の要請に従って遠征軍を出したり,もしくは近隣の軍勢を上手く利用して漁夫の利を得たりといったプレイも楽しめる。新しい街や砦,城をマップ内で自在に設けることができるようだ。
Andersson氏は,「これまでのParadox製ゲームの中で,最も取っつきやすいゲームになる」と述べていたので,そのあたりも気になるところである。
■Supreme Ruler 2020: Cold War
近未来型のリアルタイム戦略ゲームを開発をしてきたBattleGoat Studiosの最新作となるのが,1950年の朝鮮戦争やベルリン危機に端を発した冷戦時代を楽しむという本作である。
キャンペーンモードでは,アメリカ合衆国もしくはソビエト社会主義共和国連邦でプレイ可能。経済発展や外交,核配備を含めた軍事増強のレースに打ち勝ち,相手側より広い政治勢力圏を持つのが目標となる。
また,16人までのマルチプレイヤーで楽しめる「Sandbox」モードも用意されており,こちらでプレイヤーは第2次世界大戦後に登場した様々な国家のリーダーとしてプレイすることもできる。スパイ活動や政治工作など,これまでのシリーズと比べてもダーティなプレイが光りそうな気配だ。
■Sword of the Stars 2
とにかくマニアックなほどの宇宙船作りが楽める作品で,スペックはもちろんのこと。テクスチャまでも自在にデザインできるという。
「Sword of the Stars II: The Lords of Winter」としてE3 2010で発表されたときと同じく,Gamescom 2010のタイミングで公開されたのも,「細かいパーツを組み合わせて作り上げた宇宙船を浮かべただけ」という,テクノロジーデモの範疇を出ていないものだったが,今回は被弾部位によってダメージが異なるシステムや,破壊のアニメーションなどが追加されており,開発は確実に進んでいるのが見て取れた。
なお,前作ほど宇宙は広大でないようだが,その分,1つ1つの星系が,複数の惑星を持つ緻密な天体マップになっており,惑星ごとに領土の取り合いを楽しめるようになっているとのことだ。
- 関連タイトル:
クルセイダーキングスII【完全日本語版】
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- ライター:奥谷海人
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