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[gamescom]「World of Warships」の開発者インタビュー。ドイツ戦艦に続いてイギリス巡洋艦を実装し,その次は?
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印刷2016/08/19 14:48

インタビュー

[gamescom]「World of Warships」の開発者インタビュー。ドイツ戦艦に続いてイギリス巡洋艦を実装し,その次は?

画像集 No.002のサムネイル画像 / [gamescom]「World of Warships」の開発者インタビュー。ドイツ戦艦に続いてイギリス巡洋艦を実装し,その次は?
 オンライン海戦ストラテジー「World of Warships」では日本時間の2016年8月18日,Tier 3〜10のドイツ戦艦がついに実装され,さらにイギリス巡洋艦のラインナップも発表された。もう盆と正月がいっぺんに来たような雰囲気だ。

 ドイツのケルンで開催中のgamescom 2016で,その「World of Warships」のGlobal Publishing Producerである,Artur Plociennik氏に話を聞く機会を得た。本作が今後どうなっていくのか,興味のある人はぜひ読んでほしい。

「World of Warships」 Global Publishing Producer Artur Plociennik氏
画像集 No.001のサムネイル画像 / [gamescom]「World of Warships」の開発者インタビュー。ドイツ戦艦に続いてイギリス巡洋艦を実装し,その次は?

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まず,Global Publishing Producerがどういうお仕事なのか,簡単に教えてください。

Artur Plociennik氏(以下,Plociennik氏):
 はい。私の主な仕事は,「World of Warships」をサービスしている,アジアやアメリカ,CIS(独立国家共同体。ロシアを中心とした国々を指す)などで集めたプレイヤーからの意見や要望などの情報をまとめて,開発チームにフィードバックすることです。

4Gamer:
 それぞれの地域の意見や要望などは,かなり違うものですか。

Plociennik氏:
 トピック次第ですね。ゲームついて言えば各地域でそれほど違いはないと思いますが,これが例えばe-Sportsですとか,そういうトピックになると,地域の違いは大きいですね。

4Gamer:
 ちなみに,アジアならではのフィードバックはどういうものでしょう。

Plociennik氏:
 そうですね。個性的なのはアニメ系のコラボに対する要望でしょうか。日本ではアニメ「蒼き鋼のアルペジオ」とコラボしましたが,それに対する反応がとてもよく,「もっとやってほしい」というのが多いですね。これは本当に特有のもので,アメリカやヨーロッパからはまったくそういう要望は上がってきません。

4Gamer:
 分かる気がしますが,そういうものなんですね。ところで,ドイツ戦艦の開発ツリーが導入されましたが,これはやはりドイツでgamescomが開催されるからですか。

Plociennik氏:
 いや,残念ながらgamescomとはまったく関係ありません(笑)。新たな開発ツリーを加えるということは,つまりTier 1から10までのラインナップを揃えなければならないということです。その点ドイツは,ほかの国より比較的資料が豊富でした。
 さらに,船のCGを作るにあたっても,いろいろと条件があります。スケジュールなども含め,さまざまな要素も勘案して,ドイツ戦艦が選ばれたというわけです。

4Gamer:
 ドイツ戦艦の特徴は,どんなところにあるんでしょうか。

Plociennik氏:
 基本的にはまず,装甲が優れています。これは装甲板が厚いということではなく,その配置がとても良好で,バイタルが抜かれにくいということです。砲撃に対する生存率は高いですね。
 しかし,同Tierのほかの国の戦艦と比較すると砲の口径は小さく,攻撃力の優位性には乏しい。その代わり,機動性は高く,主砲の装填速度もわずかながら早くなっていて,対空砲も充実しています。以上のことから,接近戦が得意だと言えそうですね。

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実装されたドイツ戦艦
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4Gamer:
 戦艦としては,けっこうトリッキーなんですね。

Plociennik氏:
 そうですね。長距離での戦闘を得意とする戦艦が多い中,それらとは正反対の感じになっています。

4Gamer:
 ドイツ戦艦に対する,プレイヤーの反応はいかがですか。

Plociennik氏:
 地域によりますが,実装されたのが昨日,もしくは今日ですので,さすがにまだ情報は集まっていません。ただ,ショーフロアのWargamingブースで試遊した人――私はまだ,見に行けていないので,聞いた話ですが――やフォーラムなどによると,アメリカやヨーロッパのプレイヤーからは,いいフィードバックをもらっているようです。今のところ,楽しんでもらえているのではないかと考えています。

4Gamer:
 プレイヤーはドイツに限らず,いろいろな国のいろいろな船を欲しがっていると思うのですが,実装がどういうプロセスで行われるのか教えてください。

Plociennik氏:
 資料収集の期間を除いて,開発ツリーの実装で一番時間がかかるのは,もちろん,船のグラフィックスを準備するところです。船は我々のデザイナーがCGで作るわけですが,駆逐艦で1〜2か月,空母や戦艦になると8か月から10か月もかかったりもします。船ができると,だいたい6週間かけてバランス調整を行い,それが終わってからようやく実装の運びとなります。

4Gamer:
 なるほど。ところで,当然でしょうけど,次の開発ツリーも考えているんですよね。

Plociennik氏:
 ええ,ご存じのようにイギリスの巡洋艦を発表しています。実を言うと,gamescomの試遊台では,今回追加されたドイツ戦艦のほかに,イギリスの巡洋艦もちょっとだけ見せているんです。イギリス巡洋艦はgamescomが終わったタイミングでテストに入る予定になっています。
 テストがとどこおりなく進めば,おそらく8月か9月,遅くとも10月ぐらいにはプレイヤーに提供できると思います。イギリス巡洋艦がうまくいったあとには,ドイツの駆逐艦を考えています。

発表されたイギリス巡洋艦のラインナップ
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4Gamer:
 おお,ドイツ駆逐艦。どういう感じになるのか楽しみです。

Plociennik氏:
 軍艦の追加だけでなく,今後,ゲーム内コンテンツもさらに充実させていく予定で,まずはミッションを改良します。「チャレンジミッション」や「デイリーミッション」は今,ちょっとフワッとした感じになっていますが,いろんな目標を持ってもらったり,毎日ログインすると新たなミッションが用意されたりなど,プレイヤーがより楽しめるようにしたいと思っています。報酬をより増やし,ミッション内容ももっと凝ったものにしたいですね。

4Gamer:
 ふーむ。とはいえ,例えば,新しいミッションが好きだという人もいれば,前のほうがよかったと思う人もいるでしょうし,常に前に進んでいかなければならない,「World of Waships」のようなゲームの調整は難しそうですね。

Plociennik氏:
 まったくそのとおりです。ですが,その点が,ゲーム開発における一番の挑戦といっていいでしょう。苦労はするのですが,ここはいかにして要望のバランスをとるかということでしょうね。
 開発者達の頭の中にある理想のゲームが,プレイヤーの求めているものと一致するとは限りません。プレイヤーの声を聞きつつ,バランスをとっていくわけです。

画像集 No.012のサムネイル画像 / [gamescom]「World of Warships」の開発者インタビュー。ドイツ戦艦に続いてイギリス巡洋艦を実装し,その次は?

4Gamer:
 やはり大変そうです。

Plociennik氏:
 私は,ゲーム開発はある種の夢を作ることだと考えています。その夢を人々に提供して,楽しんでもらったり,お金を払ったりしてもらうのですが,その夢が人々の夢と同じであることが理想で,それに向かって頑張っているのだと思うのです。

4Gamer:
 なるほど。ところで,個人的にお気に入りの船は何ですか。

Plociennik氏:
 ウォースパイトです。

4Gamer:
 即答ですね。それはまたどういう理由ですか。

Plociennik氏:
 いちばん戦艦らしい戦艦だと思うからです。機動力はなく,砲塔の旋回もすごく遅いのですが,装甲はぶ厚く,打たれ強い。私は接近戦をするのが好きなので,私のプレイスタイルにピッタリ合っているんです。

4Gamer:
 今後も盛りだくさんな感じの「World of Waships」ですが,では最後に読者に向けてのコメントをお願いします。

Plociennik氏:
 そうですね……実は今,日本の駆逐艦が作業に入っていて,今後,どんどん増えていくかもしれません。ですので,ぜひ,これからもプレイを続けてください。

4Gamer:
 最後に思わぬ情報が出てしまいました。本日はどうもありがとうございました。

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