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【PR】サウンド製品の老舗Turtle Beachのヘッドセット「Elite Pro 2+SuperAmp」は,定位感と没入感に優れた新しい選択肢だ
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印刷2020/03/28 13:39

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【PR】サウンド製品の老舗Turtle Beachのヘッドセット「Elite Pro 2+SuperAmp」は,定位感と没入感に優れた新しい選択肢だ

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 日本のゲーマーにはあまり知られていないが,Turtle Beachは,とくに北米市場においてPC向けサウンド製品で名高い老舗の企業だ。ゲーマー向けヘッドセットでも最大手の1つであり,2019年には,ゲーマー向け周辺機器メーカーのROCCATを買収して傘下に加えており,そのニュースで改めて名前を聞いたという人もいるだろう。
 そんなTurtle Beachの製品から,今回は最新のワイヤードヘッドセットである「Elite Pro 2 Gaming Headset+SuperAmp」と,「Elite Atlas PC gaming headset」(以下,Atlas)を取り上げたい。

Elite Pro 2 Gaming Headset+SuperAmp for PS4 and PS4 Pro(型番:TBS-2095-01)
メーカー:Turtle Beach
問い合わせ先:サイズ 個人のお客様
実勢価格:2万5000円前後(※2020年3月28日現在)
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Elite Atlas PC gaming headset
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 この製品は,海外で販売中の「Elite Pro 2 Pro Performance Gaming Headset」と同じアナログ接続型ヘッドセットに,海外では単体販売も行われているUSBサウンドデバイス「Elite Pro SuperAmp For PS4 Pro & PS4 and PC」(以下,SuperAmp)を組みあわせたセット商品だ。SuperAmpは,バーチャルサラウンド技術の「DTS Headphone: X」に対応している点も見逃せない。
 一方のAtlasは,Elite Pro 2とほぼ同じアナログ接続型ヘッドセットと理解していい。そのため,本稿ではElite Pro 2とSuperAmpを主に扱う。

 国内での正規代理店が途絶えていたこともあって,4GamerではTurtle Beach製品は長い間取り上げていなかったが,国内におけるゲーマー向けヘッドセット市場が盛り上がる状況のなか登場した最新モデルの実力はどうなのか。じっくり見ていこう。

Elite Pro 2+SuperAmpと同梱物。左から時計回りにSuperAmp本体,Elite Pro 2,USB Mini-B to USB Type-Aケーブル,角形光デジタルケーブル,アナログケーブル,マイクブーム
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大型ハウジング系+ミニマルデザインのアナログヘッドセット


 まずはいつものように外観から見ていく。
 Elite Pro 2の外観は,ツヤ消し黒色の全体にアクセントとして銀色のパーツをあしらったもので,落ち着いた印象を受ける。エンクロージャ(イヤーカップ)は大きめで,実測で約100×85×50mmほどもある大型ハウジング系と言っていい。実測重量は,ヘッドセット本体で約311gだった。

黒色と銀色の2トーンカラーに大型ハウジングでミニマルデザインのElite Pro 2
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首像に装着してみた様子。正面や背面から見ると,エンクロージャの厚みがかなりあることが見てとれる
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 Turtle Beachのロゴが描かれたイヤーカップ側面の着脱式カバー「Magnetic Speaker Plates」は,本製品で唯一,ツヤ有り黒色のパーツだ。名前のとおり,本体に磁石でくっついているので簡単に取り外せる。

イヤーカップ側面のカバーはツヤ有りの黒色だ(左)。右はカバーを外した状態で,本体とは磁石で貼り付く仕組み。実用的な機能はなく,eスポーツチームのシンボルマークを描いた別売りカバーと取り替えられるようになっている
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 イヤーカップのクッション部分は,顔の形に合わせて前後と上下に軽く動くようになっている。イヤーカップ本体とイヤーパッドの隙間には,隙間を挟んだ両側に実測で幅5mmほどのゴムベルトが巻かれていた。そして,ゴムベルトとイヤーパッドの接合部分には,スピーカードライバーを組み込んだ銀色の金属板が剥き出しで見えており,黒1色のイヤーカップにあってデザイン上のアクセントになっている。

イヤーカップ部分は,側頭部の形状に合うように若干だが稼動する(左)。稼働部分の隙間を挟んで黒いゴムベルト(右写真で斜線が見える部分)が巻かれており,イヤーパッドの側側には銀色のラインが見える(右)
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 クッション部分も磁石による接続で,これまた簡単に取り外せる。肌に当たる部分とクッション内側には,非常にキメの細かい布素材のアスレチックファブリック(スポーツファブリック)が,外側側面には合皮を使用しており,最近流行のハイブリッドな素材による構成だ。外側が合皮なのは,音漏れを防ぐためだろう。
 クッション部分の厚みは,実測で約23mmくらい。「Aerofit Ear Cushions」と銘打たれているように,クッション内には冷却ジェル入りの低反発素材が用いられており,顔に触れると少しひんやりしていた。

イヤーパッドを外した状態。磁石で貼り付いているだけなので,着脱は簡単だ。ハイブリッド素材のクッション部分は,外周が合皮,内周と肌に当たる部分にはスポーツファブリック素材を使用している
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イヤーパッドの裏側には,小さなゴム製のベルトがある(左)。このベルトは,メガネのテンプル(つる)がイヤーパッドに締め付けられて側頭部が痛むのを防ぐためにイヤーパッドの一部に隙間を作る「ProSpecs Glasses Relief System」という仕組みだ。一番小さくなるように締めた状態が右の写真で,この谷間にテンプルが来るように着用すればいい
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スピーカーグリルは透明度の高いファブリック素材を使用しており,中のスピーカードライバーなどが丸見えだ
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 スピーカードライバーは50mm口径で,ネオジム磁石を使用しており,若干前方から音が鳴るよう,取り付け角度が斜めになっている。筆者が少し驚いたのは,一見するとスピーカーグリルがなく,スピーカーが剥き出しに見えるところだ。触ってみると,ストッキングのような素材で覆われているので,むき出しというわけではない。透明度の高いファブリック素材を採用していたのだ。

 イヤーカップにつながったアーム部分はプラスチック製で,バンドの長さを変えられるようになっている。バンドを動かすと,カチッカチッといったクリック感があるのだが,2段階分しか動かないため調整範囲は3段階,最小から最大までの差は実測で約15mmしかない。

アームの長さを最大(左)から最小(右)に変えてみた様子。15mmしか変わらないので,見た目にはあまり違いがない
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ヘッドバンドとの接続部分は,前方に15度くらい,後方にはほぼ90度回転して「魚の開き」状態になる(左)。なお,しっかり力を加えないと開かない。アームの裏側には,それぞれ「L」「R」の表示があり,加えて右側には,シリアルナンバーを示すQRコードが印刷されていた
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 ヘッドバンドは,アームとの接合部が樹脂製で,バンド自体は,厚さ1mm程度の金属製だ。おそらく軽量化のために大きめの孔が4つが開けられており,外側頭頂部にはTurtle Beachのブランドロゴが印刷されていた。ヘッドバンドの下には,独立したクッションバンドが取り付けられており,装着時に少しだが長さが自動調整される仕組みだ。

クッションバンドの外側は合皮,内側はおそらく前述のスポーツファブリックと同じ素材で,中に薄いクッションが入っている(左)。クッションバンドは若干伸び縮みする(右)
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金属素材と孔によって,ヘッドバンドは硬派な印象だ(左)。ヘッドバンドの幅は実測で約35mm。左エンクロージャの下側には,前寄りにマイクブーム取り付け端子が,後寄りにはSuperAmpと接続するケーブルの取り付け端子がある(右)
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 マイクブームは,接続端子がおそらく3極2.5mm形状の端子で,接続端子部分を除いたマイク全体の長さは,実測で約153mmあった。ブームの太さは,実測で約7mmだ。ブームの表面はゴムで覆われているが,中は金属で,6つの孔から金属部分が見えるようにデザインされている。重量は実測で約10g。本体と合わせた重量は320gくらいといったところか。
 ブーム自体はそこそこ柔軟で,あまり極端に曲げると反発するが大体狙ったところにマイクを配置できる。

 なお,組み込まれているマイクはUnidirectional(単一指向性)で,マイク部分のサイズは実測で長さが約30mm,幅と厚みは15×9mmくらいだ。マイク外側には,小さなTurtle Beachロゴが印刷されていた。

付属のマイクブーム(左)。マイク内側の口元にくる部分には,珍しいことにスポンジ素材が貼り付けられていた(右)。破裂音などを軽減するポップガードの役割を担っているのだろう
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インラインリモコン上には,マイクのミュート用スライドスイッチがあるだけ。スライドさせて赤い目印が出ているときはミュート状態で,出ていないときはマイクを利用できる
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 付属のアナログサウンドケーブルは,端子部分除いた長さの実測が約202cm,ヘッドフォンロゴがエンボス加工されたヘッドセット側端子が5極仕様の3.5mmミニピンで,SuperAmp,あるいはPCに接続する側が4極3.5mmミニピンになっている。ケーブルの直径は実測約2mmで,一般的なビニール素材でシールドされていた。
 ヘッドセット側から約41cmのところに,長さが実測約60mmで,幅と厚みは10×11mmくらいのインラインリモコンが取り付けられている。

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 さて,Elite Pro 2を実際に装着してみると,頭頂部へのストレスはとくに感じられず,側圧もきつくない。ちょうどいい装着感で,プレイ中でも簡単にずれるような感じもない。密閉式で大型のエンクロージャにすっぽり耳が包まれる感じで,いい具合に没入感が高まる。
 全体的に,最近のゲーマー向けヘッドセットで人気の仕様をしっかり取り込んで設計したという製品で抜かりはないのが,老舗らしいところか。


PS4/PS4 Proの光出力受けができるサウンドデバイス「Super Amp」


SuperAmp
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 Elite Pro 2はピュアアナログヘッドセットだが,アナログサウンドケーブルでUSBサウンドデバイスであるSuperAmpと接続することで,さまざまな機能が利用できる。

 まず,SuperAmpとゲーム機との接続方式だが,PCとはUSB接続,PlayStation 4(以下,PS4)シリーズとはUSB接続,またはPS4側の角型光デジタル出力端子と接続することで,PS4のサラウンド出力を受けることもできる。なお,PS4では入出力ともUSB接続にできるが,この場合,サラウンド出力はPS4本体の機能を使うことになるので,SuperAmpでサラウンド処理はできず,ステレオ信号のバーチャルサラウンド再生のみ可能だ。
 また,角型光デジタル出力端子を持たない薄型のPS4(以下,PS4 Slim)では,入出力ともにUSB接続を使用するか,テレビ側に角型光デジタル出力があれば,テレビ側からのパススルー機能を利用することでSuperAmpによるサラウンド処理も可能だ。

SuperAmpとPS4に接続した場合の設定を説明しておこう。まず,PS4側では,設定→周辺機器→オーディオ機器→出力機器にて「テレビまたはAVアンプ」を選ぶ(左)。なおPS4 Slimの場合,入力機器と出力機器の両方とも「Elite SuperAmp PS4」を選べばいい。続けて,設定→サウンドとスクリーン→音声出力設定→主に使用する出力端子にて「光デジタル出力」を選び,その直下にある音声フォーマット(優先)で「ビットストリーム(Dolby)」を選べばいい
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SuperAmpの中央にあるTurtle Beachのシンボルマークと,その周囲を囲む白い枠はLEDが組み込まれている。ただ,カラーなのはシンボルマークだけだ
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 SuperAmp本体も見ておこう。
 SuperAmpも,Elite Pro 2同様の配色で,つや消し黒色で円形に近い筐体に,大きな銀色の音量調整ダイヤルが印象的だ。ちなみに,このダイヤルによる音量調整は,PCに接続してもWindowsのシステムボリュームとは連動しない。

 SuperAmpの大きさは,一番大きな部分でも実測87(W)×77(D)×28(H)mmくらいで,机上に設置して邪魔に感じるサイズではない。重量は実測約130gだ。感心したのが,滑り止めのゴム素材が底面に貼られており,コンパクトなわりに,ケーブルの重みなどで「お散歩」してしまいにくい点だ。もちろん,設置場所の素材にもよると思うが,ここは評価できる。

 SuperAmpの接続端子は,手前側にヘッドセット用の4極3.5mmミニピン入出力端子が1つあり,背面側には,PCとの接続や給電に使用するUSB Mini-Bポート,PS4との接続に使う角形光デジタル入力端子,さらに,「Stream-Out」と呼ばれるアナログ出力用の3.5mmミニピン出力端子がある。Stream-Outは,実況音声の出力を想定しているようだ。

SuperAmpのインタフェース類は,手前側(左)にヘッドセット接続用の3.5mmミニピン端子が,背面側にはUSB Mini-Bポートや角形光デジタル入力端子が並んでいる
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SuperAmpをスマートフォンなどと接続する「Bluetooth Multi-Function」ボタンが右側面にある
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 本体向かって右側面には,「Bluetooth Multi-Function」ボタンが用意されている。ボタン長押しでスマートフォンとペアリングを行うことで,スマートフォンで再生したサウンドをElite Pro 2で聴ける仕組みだ。Turtle Beachの無料スマートフォンアプリ「Turtle Beach Audio hub」を使用すれば,スマートフォン側からSuperAmpを操作することも可能である。このTurtle Beach Audio Hubは,PC版もあるものの,ファームウェアのアップデート機能しかなく,SuperAmpの設定は一切できない。あくまでも,「SuperAmpのコントロールはすべてスマートフォンで」に徹している点がユニークだ。

 もちろん,スマートフォンとBluetooth接続した状態でも,PCとUSB接続したり,PS4と光デジタル接続したりして,ケーブルを付け外しすることなくゲームをプレイ可能だ。SuperAmpをPCとBluetooth接続して使うことも可能だが,今回は有線接続のみテストしている。

 ハードウェア紹介の最後に,Elite Pro 2+SuperAmpのスペックを表1に示しておこう。

表1 Elite Pro 2+SuperAmpの主なスペック
基本仕様 Elite Pro 2:アナログ接続対応タイプ
SuperAmp:USB,光デジタル,Bluetooth接続タイプ
サラウンド 対応(7.1chバーチャルサラウンドサウンド対応
公称本体サイズ 未公開
公称本体重量 本体:約380g,マイクブーム:約15g
SuperAmp:約145g
接続インタフェース Elite Pro 2:4極3.5mmミニピン×1
SuperAmp:USB Mini-B×1(※USB接続用),角型光デジタル音声入力×1,4極3.5mmミニピン×2
搭載ボタン/スイッチ Elite Pro 2:マイクミュートスイッチ
SuperAmp:音量調整ダイヤル,Bluetooth多機能ボタン
主な付属品 マイクブーム,SuperAmp,USB Mini-B to Type-Aケーブル,角型光デジタルケーブル,3.5mmミニピンサウンドケーブル,
対応ハードウェア PC,PS4シリーズ,スマートフォン
保証期間 2年間
実勢価格 2万5000円前後
ヘッドフォン部
周波数特性 12Hz〜20kHz
インピーダンス 32Ω
出力音圧レベル 90dB@−20dBV
スピーカードライバー 50mm径ネオジム
マイク部
方式 未公開
周波数特性 100Hz〜10kHz
感度 −41dBV
インピーダンス 2.2kΩ
S/N比 >57dB
指向性 単一指向性
ノイズキャンセリング機能 あり


●Elite Pro 2とAtlasの違いとは?

 本稿で取り上げるもう1つのヘッドセットであるAtlasだが,実物を見ても,製品情報ページを見ても,Elite Pro 2との違いが分からない。イヤーカップやアームの形状,イヤーカップ側面のパネルが外れる仕様,マイクの形もすべて同一に見える。

Atlasの外観は,Elite Pro 2と違いがないように見える
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Atlasのインラインリモコンには,小さな音量調整ダイヤルがある
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 そこで販売代理店であるサイズ経由で確認したところ,Atlasの主な違いは以下の2点にあるようだ。まず,ヘッドバンドに使われている金属部品の材質や表面処理が異なり,それによって本体重量も約20gほど軽い。
 もう1つの違いは付属のアナログケーブル上にあるインラインリモコンだ。Elite Pro 2では,音量調整ダイヤルがSuperAmp上にあるため,インラインリモコンに音量調整機能はない。しかし,SuperAmpが付属しないAtlasは,インラインリモコン上に小さな音量調整ダイヤルを設けているのだ。

 それ以外の仕様,とくにスピーカードライバーやマイクのスペック情報は明らかになっていないのだが,同じドライバーを使っているようなので,基本的にはElite Pro 2と同等と考えていいのではないだろうか。
(※本コラムのみ,編集部の小西が担当しました)



SuperAmpの設定はスマホアプリで行う


 話を戻して,iPhone版のTurtle Beach Audio Hubで使い方を簡単に紹介しておこう。
 まず,アプリをインストールして最初の起動時に,Bluetooth接続をうながすダイアログが現れる。ちなみに,アプリからの初回接続に失敗することもあるが,その場合は一般的なBluetooth機器と同じ手順で接続をやり直せばいい。
 スマートフォンとSuperAmpに接続した状態の基本画面には,いくつかの項目が並び,設定タブへのアイコンが画面下に4つ表示されていた。ここで重要なのが,PCでSuperAmpを利用する場合,まず一番右の「i」をタップしたうえで,「CONFIGURATION」欄にあるスイッチを「PS4」から「PC」に変更すること。これをしないと,PCで音が鳴らない。SuperAmpのファームウェアアップデートも,まずここを変更しないと行えない。

初回起動時に,Bluetooth接続をうながすダイアログが出る(左)。右は基本画面だ
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 基本画面の左端にある「1」のマークが付いた歯車アイコンをタップすると,SuperAmpにおける主な項目の設定画面に切り替わった。一番上の「MIX」スライダーはゲームサウンド(GAME)とマイク音声(CHAT)の音量バランスを変更するもの。その下にある「MIC MONITOR」スライダーは,サイドトーンの音量調整を行うものだ。
 その下にある「Superhuman Hearing」スイッチは,低音域をカットして小さい音を拾いやすいように,コンプレッサで持ち上げたような効果が得られる機能だ。「Chat Boost」は,有効にするとネットワーク越しに流れてくるボイスチャットの音量を大きくする。

 「Surround Mode」の右にあるボタンをタップすると,サラウンドモードの選択画面が現れる。選択肢は「Game」「Movie」「Music」「Stereo」の4つだ。いずれかをタップすると,1つ前の画面に戻った。筆者が確認した限りでは,Stereoを選ぶとDTS Headphone: Xが無効となり,他はすべて有効のようだ。

主要項目の設定画面(左)。Surround Modeのボタンをタップすると,サラウンドモードの選択に切り替わる(右)
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 主要設定項目にある「Game Preset」をタップすると,イコライザ(EQ)プリセットの選択画面に切り替わる。初期設定では「Signature Sound」「Bass Boost」「Bass +Treble Boost」「Vocal Boost」という4つのプリセットがあるほか,ユーザーが好みのEQ設定を作成できる「Custom Preset」もあった。
 Custom Presetの作成はシンプルで,高域の「Treble」,中域の「Mid」,そして低域「Bass」を示すスライダーを左右にスライドすることで,それぞれの音域を強調するか弱めるかを決める。

イコライザの選択画面(左)。Custum Presetの右にある「Create」ボタンをタップすると,カスタムプリセットの作成画面に切り替わる(右)。スライダーを左にスライドすると,対象音域が弱く,右にスライドすると強くなる。設定が終わったら「Save」ボタンをタップして保存する
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 設定タブ左から2つめの歯車「2」をタップすると,「Voice Prompt」(ボイスナビゲーション)の音量を調整するスライダーと,「Tones」(ビープ音)の音量を調整するスライダー,マイクのノイズ低減機能を有効にする「Mic Noise Gate」のスイッチがある。マイク関連の設定といったところか。ちなみに,Android版アプリには「Do Not Disturb」という項目もあり,呼び出し音やバイブレーションが動作しないようにすることもできる。

 設定タブの左から3番めにある歯車「3」をタップすると,SuperAmpの天面にあるLEDと,Stream-Outの設定が行える。
 「LED Mode」は,発光パターンを指定する項目で,「Normal」「Stealth」「Audio Meter」の3種類から選択できる。「LED Color」は色をプリセットから選ぶ項目だが,ここもイコライザのCustom Presetと同様に,自分で色を作ることが可能だ。「LED BRIGHTNESS」は,Turtle Beachのシンボルマークを囲む白色LEDの明るさだけ調整するものだ。外周のLEDは結構明るいので,視界に入って邪魔,という場合はここを下げておくとよい。

 その下にある「Stream Preset」の項目は,Stream-Outからのサウンド出力に適用するEQプリセットの選択欄だ。ここはヘッドセット出力と同じく4種類のEQプリセットが用意されており,そこから選ぶ。
 そのほかに,「STREAM OUT GAME LEVEL」は,Stream-Outのゲームサウンド音量レベル,「STREAM OUT MIC LEVEL」は,マイク音量レベルを調整できるものだ。つまり,このアプリで随時,ゲームサウンドと実況音声のバランスを変えられるわけで,人によっては重宝するかもしれない。

歯車「2」は,マイクに関する設定タブだ(左)。歯車「3」は,LEDに関する設定と,Stream-Outからのサウンド出力に関する設定が混ざったタブである(右)。ちなみに,LED Modeの「Normal」は,中央のシンボルが指定した色で,シンボル外周の白いLEDで現在の音量を示すモード。「Stealth」は,シンボル,外周ともに消灯する。「Audio Meter」は,シンボルが指定した色,外周は再生中のオーディオレベルを表示するモードだ
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 アプリの画面左上にある[≡]ボタンをタップすると,追加のメニュー画面が出てくる。ここには,歯車「1」のアイコンがついた「HOME」に加えて,ゲームのジャンル名が書かれている。
 これは何かというと,ジャンルに応じたプリセットの選択機能で,そのジャンルで使われるであろう機能に設定項目を限定したり,Superhuman Hearingをアイコン化したりするものだ。とはいえ,機能自体が変わるわけではないし,ジャンルごとに異なる設定を保存することもできないようである。筆者としては,Superhuman Hearingを使用するときに「First Person Shooting」か「Battle Royale」を選ぶ程度の使いかたが適当ではないかと思う。
 ちなみに,ジャンルプリセットを選ぶと,スマートフォンの画面が点けっぱなしなるようで,「スマートフォンは画面が消えないモードになるから,充電してね!」という警告が英語で出る。

画面左上にあるハンバーガーボタンをタップすると現れるメニュー。ジャンル別に機能を絞るものと理解していい(左)。右は,Superhuman HearingをFirst Person Shootingプリセットで有効にしてみたところ。画面上部に大きな「S」アイコンが表示されるので,これをタップして機能を有効にすると緑色に変わった
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なお,SuperAmpをPCに接続したとき,自動で正しく設定されないように見えた場合,「サウンドコントロールパネル」の「再生」タブと「録音」タブで,「Elite SuperAmp PC Game」(スピーカー)や「Elite SuperAmp PC Chat」(Communication Path,マイク)が規定のデバイスになっているかを確認しよう。なっていなければ,Elite SuperAmp PC Gameを右クリックして「既定のデバイス」に,Elite SuperAmp PC Chatを「既定の通信デバイス」(再生タブ)および「規定のデバイス」(録音タブ)に設定しておこう
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PCIe接続サウンドデバイスとほぼ同等の遅延


 ここまでの紹介を踏まえて,Elite Pro 2およびSuperAmpのテストを行っていこう。
 Elite Pro 2は単体のアナログ接続型ヘッドセットとしても動作するが,今回のセットモデルは,サウンドデバイスであるSuperAmpと接続して利用するのが前提だ。検証もそれを踏まえて,リファレンス機材となるデスクトップPCの背面側USBポートにSuperAmpをつなぎ,SuperAmpにElite Pro 2をつないだうえで,以下の検証を行うこととする。

  • ヘッドフォン出力テスト:ダミーヘッドによる周波数特性計測と試聴
  • マイク入力テスト:周波数特性および位相計測と入力データの試聴

 ヘッドフォン出力時の測定対象は,周波数特性と位相特性,そして出力遅延の3点で,具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」で示しているので,そちらを参照してほしい。
 出力遅延のテストに用いるオーディオ録音&編集用ソフト「Audacity」はバージョンが2.3.3に上がっているのだが,WASAPI排他モードでテストすると物理的にあり得ないスコアが出るという従来からの問題が改善されていないので,今回もDirectSound APIを用いたテストのみとなる点はお断りしておきたい。
 一方,マイク入力の測定対象は周波数特性と位相特性。具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるマイクテスト方法」にまとめたとおりだ。

 まずは,USB経由で接続するヘッドセットで気になる遅延の計測結果からだが,4GamerがリファレンスとしているCreative Technology製PCI Express x1接続型サウンドカード「Sound Blaster ZxR」に,Elite Pro 2を組み合わせた環境との比較結果が表2となる。
 「Elite Pro 2+ZxR」は,USB接続はしていない状態での計測なので,間違いなくピュアアナログヘッドセットとして動作している。一方の「Elite Pro 2+SuperAmp」は,PCとUSB接続したSuperAmpに,Elite Pro 2をアナログ接続した状態だ。

 ここで注目してほしいのは,平均値の差である。結果としてElite Pro 2+SuperAmp接続は,Elite Pro 2+ZxR接続と比べても,わずか0.67msしか遅延が増えていない。最近のUSB接続型ヘッドセットでは,Sound Blaster ZxRのアナログ接続よりも低遅延という製品があるので劇速とまでは言えないが,USB接続でありながら,PCI Express接続のサウンドカードとほぼ同等の遅延と考えれば,まずまずの結果ではないだろうか。

表2 Sound Blaster ZxRと比較したElite Pro 2の相対的な遅延(単位:ms)
Elite Pro 2+ZxR Elite Pro 2+SuperAmp
1回め 80 80
2回め 80 80
3回め 80 80
4回め 80 80
5回め 80 80
6回め 80 80
7回め 80 80
8回め 80 80
9回め 80 80
10回め 80 80
11回め 80 80
12回め 80 80
13回め 80 81
14回め 80 81
15回め 80 81
16回め 80 81
17回め 80 81
18回め 80 81
19回め 80 81
20回め 80 81
21回め 80 81
22回め 80 81
23回め 80 81
24回め 80 81
25回め 80 81
26回め 80 81
27回め 80 81
28回め 80 81
29回め 80 82
30回め 80 82
平均値 80 80.67

ヘッドフォン出力品質テスト用のリファレンス波形
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 遅延検証に続いては,ヘッドフォン出力時の周波数特性を見ていく。
 テスト結果は,Waves製アナライザ「PAZ Analyzer」で計測したデータそのものと,「データのうち,周波数特性がリファレンスとどれくらい異なるか」の差分を取った結果を4Gamer独自ツールで画像化したもので示している。リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は,ブレが少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は,同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。
 差分画像の最上段にある色分けは,以下のような音域を左から順に示したものだ。

  • 重低域:60Hz未満,紺
  • 低域:60〜150Hzあたり,青
  • 中低域:150〜700Hzあたり,水
  • 中域:700Hz〜1.4kHzあたり,緑
  • 中高域:1.4〜4kHzあたり,黄
  • 高域:4〜8kHzあたり,橙
  • 超高域:8kHzより上,赤

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Game Presetにある4種のEQプリセット
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 以上を踏まえて,まずElite Pro 2とSuperAmpを組み合わせた周波数特性テストを行うが,とくに断りがない場合,計測にあたってはSuperAmpのサラウンドはStereoに,それ以外のUIから設定できる音響プロセッサもすべて無効としたうえで,念のためにEQ設定は,Treble/Mid/Bassをすべてフラットにした「flat」を作成のうえ使用した。加えて,Game Presetにある4種のEQプリセットについても,それぞれ計測と比較を行っている。

 まずは基本となるElite Pro 2+SuperAmpから。おおむね低弱高強型と言ってよいであろう。高域の頂点が5.8kHzくらい,中域の谷が350〜400Hzくらいになっている。低域は目立った頂点がなく,低めのまま180Hzくらいから40Hzくらいまで伸びている。ただ,中域の谷は局所的で,音をすっきりさせる効果を狙ったのではないかと推測される。一方,高域の山は低域より大きく,13kHzくらいから落ち込み始める。

Elite Pro 2+SuperAmpのヘッドフォン出力特性:EQ設定 Flat
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 次は,Signature Soundプリセットの計測結果だ。カスタムセットのflatとの比較画像で折れ線グラフを見ると分かりやすいのだが,60〜600Hzくらいは,ほんのわずかにSignature Soundの方が強い。それでも,基本的なグラフ形状はflatとほぼ同じと言っていいだろう。

Elite Pro 2+SuperAmpのヘッドフォン出力特性:EQ設定 Signature Sound
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EQ設定 FlatとSignature Soundの比較
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 続いて,EQ設定をBass Boostプリセットにした計測結果を見る。flatと比べると,これは分かりやすくベースブースト(低音強調)されている。600Hzくらいから,おそらく左肩上がりに強くなるローシェルフ(Lo-Shelf)EQとなっているのだろう。
 とはいえ,強調は数dB程度というマイルドな味付け程度になっている。

Elite Pro 2+SuperAmpのヘッドフォン出力特性:EQ設定 Bass Boost
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EQ設定 FlatとBass Boostの比較
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 次はBass+Treble Soundプリセットの計測結果だ。flatと比較すると,若干ドンシャリが強くなっているのが分かる。750Hzくらいを谷に,そこから低域と高域に向けて若干強くなっていくイメージだ。こちらも数dB程度のマイルドな強調だが。

Elite Pro 2+SuperAmpのヘッドフォン出力特性:EQ設定 Bass+Treble Sound
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EQ設定 FlatとBass+Treble Soundの比較
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 最後はVocal Boostプリセットの計測結果だ。flatと比べてみると,わずかに1.5kHzから6kHz付近が持ち上げられ,頂点は3kHz付近の小さな盛り上がりができているのが確認できる。30Hz以下と8kHz以上は若干弱めで,プレゼンスをわずかだが強調することで,何を言っているのか若干聞き取りやすくなるというアプローチの「VocalBoost」になっている。

Elite Pro 2+SuperAmpのヘッドフォン出力特性:EQ設定 Vocal Boost
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EQ設定 FlatとBass+Vocal Boostの比較
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 せっかくなので,SuperAmp単体の特性も見ておこう。光デジタル入力された音声はPC側に出力できない仕組みなので,今回はアナログ出力である前面のヘッドセット出力と,背面のStream-Outのみを測定した。これらの計測は,ヘッドセットのように空気を介さないので,マイク入力の計測時に使用する「スイープ信号」を利用して計測を行っている。
 そのため,ヘッドセット用のリファレンスとは単純比較できないので注意してほしい。

 まずはアナログ出力の計測だが,ビシッと一直線ではないものの,とくに大きな乖離もなく,ヘッドフォン用に増幅を行っていることを考慮すると,よい特性ではないかと思われる。150Hz以下くらいの低域の方が若干乖離が大きく,高域の方はほとんどフラットに近く,乖離が少ない。

SuperAmpにおけるアナログヘッドフォン出力の特性
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 次のStream-Outだが,ここからの出力はアンプで増幅していないため,ヘッドフォン出力よりも乖離はやや小さめだった。16Hz以下が落ちているように見えるが,ここはデジタル装置で再生できないエリアなので気にする必要はない。高域に向かうほど乖離が少なくなるのは,ヘッドフォン出力と同様だ。

SuperAmpにおけるStream-Out出力の特性
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高域再生特性に優れて定位が把握しやすい


 続けてステレオ音源の音楽試聴テストに移ろう。今回は,筆者自作のEQ設定であるflatで,限りなく「素」の音をチェックした。Surround Modeは,当然Stereoに設定している。

 まず,全体として軽いドンシャリ感があり,かつ高域はしっかりと再生される。低域は高域より弱めだが,低弱とまでは感じず,すっきりした低音が重低域まで強すぎず伸びている印象だ。低域が強すぎず,3〜12kHzくらいが強いせいか,音の定位が非常に分かりやすい
 ピークが6kHz付近と高めだし,そもそも50mm径の大型スピーカードライバーを重低域再生ではなく余裕のある再生能力を持つように調整しているようで,音量を上げても耳に痛いとは感じない。

 初期設定にある4つプリセットも,すべて試してみた。まずSignature Soundプリセットだが,特性グラフが示したとおりflatとの差は微々たるもので,ほんの少し低域が強くなる感じだ。ただ,変化はあくまでわずかで,人によっては気づかないレベルでしかない。わざわざフラットなカスタムEQ設定を作らなくても,Signature Soundを選んでおけば大半のゲーマーはOKだろう。

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 Bass Boostプリセットも,グラフが示したとおりにSignature Soundよりも低域が強調されており,聴感上もそれが確認できる。ただ,低域の入力耐性があまりないスピーカードライバーなのか,大音量(というか音量フル)で周波数特性の広い音楽を聴くと,低音がややえぐい感じに聞こえるので,若干音量を下げて低域を強めたい場合に向いているプリセットと言える。

 Bass+Treble Boostプリセットは,軽いドンシャリ傾向のElite Pro 2をさらにドンシャリに聴かせるプリセットで,実際の聴感上も,よりドンシャリ傾向になることを確認できた。6kHz以上のかなり高い帯域が少し強くなるので,ハイハットやシンバルといった高域楽器がさらにはっきり聞こえる感じだ。

 最後にVocal Boostは,中域に属する1.5kHzから高域の6kHzくらいが強めでボーカルが強調される……というよりは,むしろ低域と高域が落ちて聞こえる。そのため,相対的にボーカルの帯域は出てくるが,Bass Boostと同様に,音楽を聴くときに使うかどうかは,好みが分かれそうだ。

Surround Modeは4種類
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 ついでというわけではないが,Game PresetをSignature Soundに固定したうえで,Surround Modeを変更すると,音の聞こえ方がどう変わるかもチェックしてみた。DTS Headphone: Xは,ステレオモードだと大抵の場合は実用にそぐわないのだが,今回はどうであろう。

 まずGameモードは,低域がなくなって全体的に音が圧縮された,いわゆる「コンプレッサー感」の強い音質傾向で,これまでのプリセットとは異なり,Stereo-to-Surround(またはアップミックス)が動作しているようだ。そのため真横からではなく,斜め前方から左右の音が聞こえる。ただ,低域がなくなり過ぎだし,付加された人工的な残響(リバーブ)も大きすぎるので,ゲームはともかく,このモードは音楽を聴くのには向かない。

 次にMovieモード。コンプレッサー感はまだあるものの,低域がなくなり過ぎず残響も抑え気味なので,Gameモードより音の変化が控えめで音楽も聴きやすい。
 さらにMusicモードも試してみる。すると,前方にある仮想スピーカーの位置が,前に試した2つのモードより広がって聞こえた。コンプレッサー感は,Movieモードより強く,ベースやバスドラムといった低音楽器が少々えぐい音に聞こえてしまうし,中域も出すぎに聞こえる。
 筆者の結論としては,やはり音楽はStereoモードで楽しむべきだが,どうしてもバーチャルサラウンド再生を使ってみたいなら,Movieモードを試すことをお勧めする。

 視聴テストの最後は,サラウンドゲームを使ったテストであるが,その前に注意してほしい点がある。今回サラウンドゲームの試聴には,Surround Modeを「Game」にしたうえで,ここまでの結果から,Game Presetはほぼフラットな特性の「Signature Sound」を選んでテストを行った。しかし,前述したステレオ再生時におけるGameモードの品質に,疑問を持った読者がもいるかもしれない。
 結論から言うと,ステレオ再生時のGameプリセットと,サラウンド再生時のGameプリセットは,別物と考えて差し支えない。サラウンド再生時のGameプリセットは,むしろStereoプリセット時の周波数特性に近く,非常にダイナミックレンジが広くて,おそらく音圧調整もほとんどされていない。以前から筆者のテストによって,DTS Headphone: Xは,ステレオ再生時とサラウンド再生時での性能に著しい差のあることが確認しているが,今回も同様ということだ。というわけでGameプリセットでのチェックに,音質的な問題はないので心配ご無用である。

 まずは「Fallout 4」を聞いてみよう。いつもの通り,ヘリの前でぐるぐると回ってみたり,ヘリのローター音をド真ん前に聞こえるように動いてみたりした。まず,ほんの少し動いただけでも音場が変わり,敵が動いたならすぐ「動いた」と分かる定位の良さが感じられる。これは,DTS Headphone: Xのサラウンド処理に,Elite Pro 2における定位感の良さが組み合わさって実現しているものと思われる。
 また真正面の音は,ちゃんと真正面に定位していると感じられた。重低域は案の定ドスンとは来ないが,ちゃんと聴き取れる。ただ,筆者がいつも述べているように,この重低域を良しとするゲーマーもいれば,敬遠するゲーマーもいるので,好き嫌いが分かれるところだろう。

 続いて「PROJECT CARS 2」のリプレイを聞いてみた。まず,前方の定位感は素晴らしい。自分の前で,右や左に移動する敵車の動きが,はっきりと耳で捉えられ,真正面の音も真正面として認識できる。DTS Headphone: Xは,フロントとリアチャンネルのバランスが本来あるべきバランスで聞こえるので,たとえば,後ろにいる敵車の音が大きすぎて,前にいる敵車の音が聞こえにくいということもなく,それぞれの音をはっきり聞き分けられる。
 さらに,Elite Pro 2は低域が強すぎないので,ワイパーの音なども控えめで,他の音を捉えやすい。

 次に,「MONSTER HUNTER: WORLD」(以下,MHW)を試してみる。本タイトルでは,マップ内でキャラクターを操作して,効果音の聞こえ方がどのように変化するかを確かめた。巨大な水車の前で動く鎖の音は,立つ位置によって見事に真正面から聞こえ,それ以外の角度でも,きちんと「聞こえてほしい」とイメージするとおりに聞こえる。低域が控えめなので,自分の足音がドスドス耳障りということもない。

画像集#074のサムネイル/【PR】サウンド製品の老舗Turtle Beachのヘッドセット「Elite Pro 2+SuperAmp」は,定位感と没入感に優れた新しい選択肢だ
 PS4での試聴テストにも,PS4版MHWを利用した。この試聴では,PS4本体の角形光デジタル出力とSuperAmpの同入力端子を接続している。ちなみに,SuperAmpは「Dolby Digital」出力にのみ対応しており,「DTS」出力には対応していないので,PS4側のサウンド設定では注意してほしい。
 さて,PS4版MHWだが,PC版とは若干異なって聞こえる。サラウンドの定位感は同じなのだが,小さな環境音が大きく聞こえ,水車の回る音からも重低音がしっかり感じられるのだ。違いの原因を探ったところ,PS4ではUSB出力と光デジタル出力で,音質が若干異なることが分かった。具体的には,光デジタル出力のほうは重低域がより強くなり,音圧レベル(≒平均的な音量)も若干高くなる。
 念のために記しておくと,光デジタル入力とUSB入力の両方を備えた他社製サウンドデバイスでも同様の傾向が見られたので,これはSuperAmp側ではなく,PS4側で調整しているものと推測できる。

 最後に,低音域をカットするSuperhuman Hearingを有効にした状態の音についても説明しておこう。
 有効にすると,たしかに低域がカットされて,全体的にダイナミックレンジ(≒音量)が圧縮されるので,小さい音は大きく,大きい音は同等か,やや小さくなったように聞こえる。とはいえ,よくある聴くに耐えないような音質の変化ではないので安心してほしい。たとえば,「カサッ」という衣擦れの音や呼吸音,敵が発した小さな物音など,非常に小さい音を聴き取るのに向いている。
 ただ,低音をカットするので,高音を多く含まない足音などでは,効果が少ないこともある。実際にゲーム中で有効にしてみて,自分のプレイするタイトルで「使える」かどうか確認してほしい。


低サンプリングレートを感じさせない聞きやすいマイク入力


マイク入力品質テスト用のリファレンス波形
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 テストパートの最後に,マイクのテストをしておこう。まずは周波数計測結果を見ていくが,計測に当たっては,「Mic Noise Gate」や「Mic Monitor」といったマイク入力影響する機能は,すべてオフの状態にしていることをお断りしておく。

 まず低域は,125Hzを頂点として低くなるほど弱くなっていく。一方の高域は,7kHz付近まで右肩上がりだ。谷は1.3kHz付近で,8kHzで急激に落ち込んでいる。これは,PC用USB接続型サウンドデバイスでよく見かける,入力側のサンプリングレートによる制限だ。つまり,実際の有効な周波数が8kHzまでということは,有効なサンプリングレートは2倍の16kHzであると推測できる。

Elite Pro 2+SuperAmpのマイク入力特性:USB接続時
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 自分の声を実際に録音して聴いてみると,4kHzから8kHzが強いドンシャリのせいか,よくある「鼻づまり」気味のサウンドではなく,クリーンに聞こえる。よく聞かないとサンプリングレートが低いとは分からないくらいだ。低域が削られているせいか明瞭度も高い。
 Mic Noise Gate機能を有効にしなくても,フロアノイズはあまり拾わず,サンプリングレート制限があるUSB接続型サウンドデバイスのマイクでは,トップクラスに聞きやすい。周波数上限は8kHzだが,「Discord」のようにサンプリングレートが高い今どきのアプリケーションでも十分使えそうだ。

 ちなみ,検証テストでは有効にしなかったMic Noise Gateだが,有効と無効を切り替えて比較してみたところ,有効にしても音質の変化は少なく,小声でも音切れせずに無音時のノイズが消えるので,常時有効にして使ってみてもいいかもしれないと思った。本製品のユーザーは,ぜひ試してみてほしい。


優れた定位感と高い没入感を得られるゲーマー向けヘッドセットの新しい選択肢


Elite Pro 2+SuperAmpの製品ボックス
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 ずいぶんと長くなってしまったが,まとめに入ろう。
 Elite Pro 2は,周波数特性的に言うと,いわゆる「低弱高強」のヘッドセットに位置づけられるが,実際聴いてみると,高域成分をいい感じに再生してくれるややドンシャリ型という印象だ。このElite Pro 2をSuperAmpと組み合わせることで,サラウンドサウンドによって,ゲームにおける音源の定位感をピンポイントで把握できるようになる。これは,バーチャルサラウンドヘッドフォンソリューションとしてトップクラスのDTS Headphone: Xと,高周波再生特性に優れて定位のよいElite Pro 2のコラボレーションによる相乗効果だと思う。

 とくに,真正面の定位感や,音源が少し移動したときの把握しやすさは素晴らしいものがあり,大型ハウジングでしっかり外界の音を遮断することによる没入感も得られる。バーチャルサラウンド対応のゲーマー向けヘッドセット市場に,新しい選択肢が登場したと言えよう。機会があればぜひ試してみてほしい。

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Turtle BeachのElite Pro 2+SuperAmp製品情報ページ(英語)

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  • 関連タイトル:

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