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  • 発売日:2014/06/26
  • 価格:基本プレイ料金無料+アイテム課金制
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可愛いですよね,戦車のお尻とか――「World of Tanks Blitz」ピンクの迷彩を手に入れた女性プレイヤーのキモチ(2万戦越えの上級者編)
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印刷2018/06/02 12:00

インタビュー

可愛いですよね,戦車のお尻とか――「World of Tanks Blitz」ピンクの迷彩を手に入れた女性プレイヤーのキモチ(2万戦越えの上級者編)

 戦車ゲームと言ったら「World of Tanks」(以下,WoT)。WoTのスマホ版と言ったら「World of Tanks Blitz」iOS / Android / PC / MAC。以下,WoTB)。WoTBと言ったらそう,ピンク色の戦車である。砂漠地帯のような場所ではデザートピンクの迷彩が有効らしいので,ミリタリーに詳しい人ならそれほど驚きはしないだろう。まあ,筆者は最近知った口だが。そういう人は結構多いと思う。

 それはさておき,WoTBでは現在,期間限定イベントとしてほぼすべての戦車に対応した“ピンクの迷彩”が実装されている(※プレミアム車両などは除く)。この施策はなんでも,シリーズ作品の中でも“WoTBはとくに女性プレイヤーが多い”ことを発端としており,全世界の女性コントリビュータ(新規要素などの先行体験者)の意見を参考に導入されたものらしい。


 といった説明をされたところで「へー……なんで?」の疑問は解決できなかったが,今回はひょんなことから,WoTBにお熱な女性プレイヤーの1人“Xx_QueeN_xX”さんに会い,「ピンクの迷彩が実装されましたね。ぶっちゃけどうですか?」という話をする機会を得られたので,アレコレと聞いてきてしまった。「ミリ女」「サバ女」というトレンドがあるのは知っていたが,女性から見て戦車は一体どのような存在に映っているのだろう。

 ちなみに件のXx_QueeN_xXさんだが,WoTBの戦績は「戦闘数21721」「勝率67.43%」「アジアサーバー 上位0.58%(269位/46300名中)」(※取材直前の2018年5月下旬調べ)と,わりと化け物クラスの上級プレイヤーである。プレイに2000時間を費やし,それでもなお遊び続ける彼女の指を突き動かすものとは。

Xx_QueeN_xXさん。WoTBにおける現在の戦績はこちら

今回は大阪・江坂駅の近郊にある喫茶店「HOME.Cafe」に取材の協力をしていただいた

「World of Tanks Blitz」公式サイト

「World of Tanks Blitz」ダウンロードページ

「World of Tanks Blitz」ダウンロードページ



可愛いですよね? 戦車


――インタビューを受けるのは初めてとのことですが,肩ひじ張らずにお話ししてもらって結構です。本日はよろしくお願いします。

Xx_QueeN_xXさん:
 はい,よろしくお願いします。

――まずはじめに,簡単な自己紹介をしてもらえますか。

Xx_QueeN_xXさん:
 実名とかはまずいですよね?

――女性プレイヤーとしてはサービスしすぎですね。ゲーム内や職業などの情報だけで大丈夫です。

Xx_QueeN_xXさん:
 分かりました。私はWoTBを「Xx_QueeN_xX」というプレイヤーネームで遊んでいます。リアルでは専門学校に通っていて,今年で2年生になりました。そろそろ就活です。

――プレイヤーネームの由来をお聞きしても?

Xx_QueeN_xXさん:
 私の好きなアーティストさんのアルバム名「Queens are trumps」から取りました。昔はそのままプレイヤーネームにしていましたが,アメリカ大統領の影響がすごくてフレンドから名前弄りされちゃったので,前の部分だけに改名しました(笑)。

――なるほど,じゃあクイーンさんとお呼びしますね。あ,それとも女王様のほうが。

Xx_QueeN_xXさん(以下,クイーンさん):
 クイーンでお願いします(笑)。

――ではクイーンさんで。今回はWargamingさんの主導の元,「WoTBの女性プレイヤーに迫る」といった体裁で,一般の方であるクイーンさんに話を聞く場なのですが,この話を受けたときどうでしたか。怪しく思われてしかるべきだと思いますが。

Wargaming広報(以下,WG広報):
 今回は急な話となってしまいまして,本当に申し訳ありません……(笑)。

クイーンさん:
 両親から「疑ってかかりなさい」「ちゃんと確かめてから行きなさい」と言われて来ました。

――素晴らしい親御さんですね。まあでも,オフィシャルなので信じてください。

クイーンさん:
 はい,分かりました(笑)。


――さて本題に入りますが,これまでのWoTB歴から教えてください。

クイーンさん:
 私は2年前からWoTBを遊びはじめました。本家WoTもPCで遊んでみましたが,スマホで入ったのが大きかったようでWoTBがずっとメインです。

――WoTBをはじめたきっかけはなんだったのでしょう。

クイーンさん:
 私の好きなゲーム実況者さんがWoTをプレイしていたのがきっかけです。そのときは戦車にまったく興味がありませんでしたが,実況動画を見ているうちに戦車が可愛らしく思えるようになっていたんです。それで「私も戦車に乗りたい!」と思って調べてみたら,スマホで遊べるWoTBのことを知ったので,そこで初めてプレイしました。

――なるほど,最近よく聞く導入事例ですね。参考までにクイーンさんがYouTubeに投稿している動画を確認しましたが,随所で「かわいいー」という独り言を呟いていました。Luchsを追いかけながらとか。

クイーンさん:
 恥ずかしい(笑)。

――ゲーム自体,元からよく遊んでいるほうでしたか。

クイーンさん:
 いえ,ほとんどやったことなかったです。今もWoTBを極めようとしか思っていないので,ほかに遊んでいるゲームはないです。

――それで約2年で勝率67%超えですか,可愛らしくない戦績ですね。とんでもないエリート戦車乗りです。

クイーンさん:
 ありがとうございます(笑)。でも,月ごとの平均勝率は結構変わりますよ。勝ちまくっている月は7割くらいですが,酷いときは体感で4割くらいまで落ち込むこともあります。ちなみに最近はあまり勝てていないほうです(笑)。

――WoTでもWoTBでも,全プレイヤーの平均勝率は49%前後だと聞きますので,アジアサーバーで269位は伊達じゃないですね。

クイーンさん:
 ゲームをはじめたころ,私の兄もWoTBを遊んでいたのを知ったので「兄さんの戦績を超してやろう!」とこっそり目標にしていました。そしたらいつの間にか兄を超えていて,私のほうが上手くなっていました(笑)。でも,最初のころの勝率はそれこそ49%でしたよ。負けが続いて嫌になることも多かったです。

――どこかで転換期があったと。

クイーンさん:
「トレーニングルーム」ができたのが大きかったと思います。ここで勝ち負けを気にせず遊んでいるときに強い人達と知り合えて,そこでいろんな戦術やマップの読み取り方を習いました。さらにうまい人のプレイ動画から技を盗んでいたら途端に勝てるようになって,勝率60%台にまで駆け上れたんです。とくにロシアの勝率80%超えのプレイヤー,Perfect mindさんの動画は参考になりました。

――良き出会いがあったのですね。それ以前は対戦への拒否感はあったりしましたか。

クイーンさん:
 あったと思います。当時は対戦中に手が震えてガタガタしちゃうくらいでした。

――Tier Xにたどりつくまで,どのようなプレイを重ねてきたのでしょう。

クイーンさん:
 とにかく楽しんでやり続けられたのが一番の秘訣でした。たぶん,上手くなるためには楽しまないとダメなんです。要所で知識を取り入れてプレイスタイルが変わっていったのは確かですが,なによりも楽しんでやり続けることが大切だと思っています。


――すごい。見習いたい。では好きな戦車はなんですか。

クイーンさん:
 見た目だけなら,アメリカのTier IX 駆逐戦車「T30」が好きです。あとソ連のTier VII 中戦車「T-34-85 Rudy」も。それとWargamingさんのオリジナル戦車も大好きです。Tier VII 中戦車「T6 Dracula」と,Tier VII 駆逐戦車「Helsing H0」をよく使っています。超可愛いですよね!

――ええ。んん? その,「戦車は可愛い」という感覚はどこからきているもので。

クイーンさん:
 見た目と動き,ですかね。可愛くて仕方ないです。

――より具体的な可愛いポイントなら。

クイーンさん:
 お尻,ですかね。とくにドイツの。LuchsやHetzerのお尻が最高です。

WG広報:
 分かる人には分かると思います。

クイーンさん:
 元々,父や兄の影響で「車」や「バイク」に慣れ親しんだ生活をしてきたので,車やバイクなんかの乗り物も可愛いの対象として見るようになっていました。

――MINIクーペやビーノと考えると,ちょっと分かりやすいかも。でも,あくまで一義というか主題じゃない感覚です。私はやはり「カッコいい」が先立ちます。

クイーンさん:
 前にいたクランの副司令官の男性も「戦車はカッコいい」だと言っていましたね。とくに音がいいらしいです。

――音ですか。キュリキュリキュリドーンみたいな。

クイーンさん:
 まあ,そんな感じです(笑)。「聴覚を攻める砲撃音」がとくにいいらしいです。WoTBの音はかなりリアリティがあるみたいで。

WG広報:
 私は実際に戦車の砲撃音を耳にしたことがありますが,リアルでも本当にすごいんですよね。

――例えるなら?

WG広報:
 例えづらいですね……少なくともライブなどの音響は可愛いほうですので,花火を観覧席よりもさらに近い場所で体感するイメージでしょうか。実際に耳にすると,しばらく耳鳴りが治まりません。一般的な録画機器では可聴域を超えてしまい,音を拾えずに無音で録音されてしまうほどのデシベルです。

クイーンさん:
 ええー,ぜひとも聞いてみたいです。

WG広報:
 わりとクセになるかもしれませんよ。

――WoTBをきっかけにミリタリー関連への興味は持ちましたか。兵器が気になったり,サバイバルゲームを体験してみたりなど。

クイーンさん:
 戦車への興味は強くなりましたが,船や飛行機となるとそこまで興味ないです。

――戦車についてはかなり詳しくなっていそうですね。

クイーンさん:
 かなり詳しくなったと思います。2万戦分くらい(笑)? ゲーム内であれば名前と形は大体一致しますし,どういう特徴を持つ戦車なのかも把握できます。でも「車高がどうだ,重量がどうだ」といった詳細までは知らないので,時間があったらそういう知識も詰め込んでみたいです。

――なら戦車の博物館とか,自衛隊の駐屯地のような施設もよさそう。

クイーンさん:
 すごく行ってみたいです!

――大阪には戦車にまつわる施設はないのでしょうか。

WG広報:
 日本国内で戦車関連の展示物を置いている施設となると,数が限られてしまいますね。有名どころでは東京にある「遊就館」でしょうか。それ以外だと,自衛隊の駐屯地で行われるお祭りなどになってしまいます。

――リアルで戦車に乗りたいと思ったことは。

クイーンさん:
 あります!

――これは乗せるしかないのでは。

WG広報:
 海外なら「戦車博物館ツアー」の一環として体験することも可能なんですけどね。日本国内だと,駐屯地で行われる搭乗体験くらいでしょうか。見るだけにしても,毎年8月頃に実施される富士総合火力演習です。こちらは一般の方々は抽選申し込みになってしまうので,確実に見られるわけではありませんが。ガルパン(TVアニメ「ガールズ&パンツァー」)以前は抽選倍率もほどほどだったんですけど(笑)。

――当分,熱は冷めないでしょうしね。クイーンさんもガルパンを視聴しましたか。

クイーンさん:
 見ました。必修科目です。映画も4DXで観ました!

――その感想は。

クイーンさん:
 女の子よりも戦車に目がいきました。

――生粋だ。クイーンさんは戦車に乗るのは怖いと思いませんか。

クイーンさん:
 思わないです。実際に乗ってみないことには,ですが。

――観念的な言い方になりますが,兵器としての怖さも感じませんか。

クイーンさん:
 ないです。たぶん乗り物として見ているから,乗り物として戦車が好きなんです。


――なるほど,見方の違いは興味深いですね。ちなみにWargamingさんのオフラインイベントなら行ったことありますか。

クイーンさん:
 いえ,行ったことないです。行ってみたいんですが,1人で行くとなると気後れしちゃって。やっぱり欲しいんですよね,(戦車が好きな)女の子の友達が。中々いないので……(笑)。

――そこですよね。戦車×女子の組み合わせが一躍大人気になったとはいえ,実際の女子高生や女子大生が関心を持つのかというと,想像の範囲でも間違いなくマイノリティでしょうし。

クイーンさん:
 WoTBもゲーム内容が重いので気軽に勧めづらいです。入り口の先にある楽しみにたどり着くのも一苦労ですから,大体みんな辞めちゃって……。

――すると現状,クイーンさんの周りでWoTBを遊んでいる女性は?

クイーンさん:
 いないです(笑)。周囲の女友達に広めようとはしましたがダメでした。全滅です。学校に本家WoTをやっている子が1人だけいますが,男子です。

――なんでも,WoTBには女性プレイヤーの数が多いと聞いていたんですが。

WG広報:
 あくまで「ほかのシリーズタイトルに比べたら」ではありますが,WoTBの女性プレイヤーの数は確実に多いですよ。決して実数ではないものの,ほかのタイトルでは100人中3人といったところが,WoTBでは100人中10人くらいの割合になっています。

――それは世界中で同じ傾向なのでしょうか。

WG広報:
 難しいところです。女性が多い地域もあれば,少ない地域もありとまちまちですね。共通して言えるのは「スマートフォンが普及している地域ほど,女性プレイヤーの数が多くなる」くらいです。

クイーンさん:
 あっ,ゲーム内であれば私にも女の子のフレンドがいますよ。

――ゲームを遊んでいて「この人は女の子だ」って分かるんですか? 自己紹介でアピールでもしていなければ,ゲーム内で相手の性別は判断できなさそうなものですが。

クイーンさん:
 私の場合はTwitterですね。一緒に遊んだ人,フレンドになった人をSNSで検索してみると「この人,女の子っぽいー」という人がときどき見つかります。あと,女の子達にもっと広めたいの想いでプレイ動画をアップしてきましたが,そのおかげかゲーム内で「私も女性なんですー」って声をかけてもらえることが多くなりました。

――新世代の遊び方だ。まあ,詮索がすぎると危ないのでここまでとしますか。

クイーンさん:
 ですね。

――その一方,普通の女友達というと変な言い方ですが,周囲の女性達はスマホゲーム自体は遊んでいますか。

クイーンさん:
 やってます。「刀剣乱舞-ONLINE-」とか,美少年やアイドルが出てくるゲームばかりですが。女の子は今も昔もイケメンが大好きですから,仕方ないですよね。なので,戦車の搭乗員の声がイケボになれば女の子達も寄ってくるはずなんです。

――たしか,WoTでは搭乗員ボイスのリニューアルが発表されていたような。

WG広報:
 ええ。先日の大きなアップデートとなった「World of Tanks 1.0」の実装に合わせて,男性ボイスを置鮎龍太郎さん,女性ボイスを山口由里子さんに新たに担当してもらうと発表いたしました。実装についてはまだ先の話になってしまいますが。


――PS4版の「そうこう かんつう」のボイス好きなんですけどね。しかし,声がイケメンボイスになったくらいで女の子は寄ってきますか。ビジュアルは相変わらず,質実剛健なマッシブ感が押し出されているでしょうし。

クイーンさん:
 大丈夫だと思います。WoTBも置鮎さんのボイスになったらファンがいっぱい来る気がします。ビジュアルがそのままでも「あー耳が幸せー」ってなるので,いくらでも妄想でカバーできるはずです。個人的には梶 裕貴さんや神谷浩史さんのボイスも実装してほしいです。モチベーションが高まります!

――好きの共通項があれば,戦車への理解くらいなら深まるかもしれませんね。

クイーンさん:
 あーでも,戦車は可愛いってのは通じますよ。「戦車のこういう行動って可愛いよねー」って言うと「あーわかるー」って言ってくれます。

――女子の感受性すごい……。

クイーンさん:
 女の子は可愛いを感じる感性が優れていますから。それにほら,軽戦車って可愛らしいじゃないですか。

――まあたしかに。でも仮に,WoTシリーズがもっと武骨で硝煙まみれな雰囲気の戦車ゲームだったら共感するのは難しいのでは。

クイーンさん:
 そういうときはカッコよさの中から可愛さを感じ取っていたはずなので大丈夫です! WoTBにしても戦うときはカッコいいほうが気分もノリますし。

――じゃあ「この戦車見て! 可愛いでしょ! 可愛いよね! WoTBやろ!」って言ったら,クイーンさんの女友達も遊んでくれそう。

クイーンさん:
 あー,あー……。

――失礼,傷を抉ったようで。クイーンさんは普段,WoTBをどんなシーンで遊んでいますか。

クイーンさん:
 家でも外でもやれるときにやっています。普段は学校に行く前とか,夕方くらいに遊んでいることが多いですが,土日でも予定がなければ延々と遊んでいます。

――学校の講義中は。

クイーンさん:
 さすがに控えてます(笑)。まあ,うちは専門学校なのでそれほどいませんが,同年代の普通大学の男の子達は「講義中にしょっちゅうスマホゲームを遊んでいる」らしいです。

――けしからん学生だ……と言うには講義中にPSPをやっていた世代なので説教できませんが。ちなみにクイーンさんの学校でよく耳にするゲームってなんでしょう。

クイーンさん:
 でれすて? ってのをよく聞きます。

――男子も女子もそう変わらないってことですね。とはいえ,周囲が美少年や美少女に熱狂している傍ら,クイーンさんは戦車に熱狂しているわけですから。

クイーンさん:
 鉄の塊に燃えてる私はさぞや珍しいでしょうね……(笑)。



本当に可愛いんですよ!


――本題の「ピンクの迷彩」について,まずはWargamingさんからこのあたりの経緯を説明してもらってもいいですか。

WG広報:
 分かりました。今回の「ピンクの迷彩」は,WoTBに実装予定の新要素などを先行して体験してもらう特殊なプレイヤー「コントリビュータ」の中から,とくに世界中の女性コントリビュータの意見を参考にして制作し,実装したものとなります。

――コントリビュータというのは大々的に募集されているのでしょうか。

WG広報:
 欠員が出た際,プレイヤー専用のフォーラムで稀に募集しています。クイーンさんもコントリビュータの1人ですが,今回の施策に関しては意見を直接もらったわけではないです。ただ,「ピンクの迷彩に対する女性プレイヤーの反応」を知るべく,世界各国のWargaming支社でこのようなインタビューの場を設けているというわけです。

クイーンさん:
 私はフレンドに「インタビューの募集してるよ」と教えてもらって,すかさず応募したところ,嬉しいことに受かっちゃいました。

――ようやく話が呑み込めました。大阪に来るまでの時間も,みんなで駅弁を食べて,ゲーム業界の行く末をギャーギャーと憂いて,「お土産は551蓬莱がオススメですよ!」とキャッキャしていただけだったので,今それを聞くまで全容を知らなかったんです。

WG広報:
 申し訳ありません……(笑)。

――では話の続きですが,Wargamingさんとしては「WoTBにおける女性プレイヤーの存在」をどのように捉えており,対応していきたいと考えているのでしょう。

WG広報:
 当然の話ですが,ミリタリーゲームにおいて女性プレイヤーの数はそう多くありません。しかも,上位層に到達する女性プレイヤーとなると数えるのも困難です。数が少ないという話ではなく,いるかいないかという話で。弊社にしてもこれまでは,WoTシリーズにおけるプロプレイヤーやそれに準ずる方々ばかりに焦点を当ててきました。でも。

――でも?

WG広報:
 ゲーム全体を見渡して環境やバランスを構築するためには,絶対数が少なかろうと女性プレイヤーの存在や意見を無視するわけにはいきません。その一環として今回はピンクの迷彩を導入したり,女性プレイヤーの素顔に迫ってもらったりして,弊社なりのスタンスを表明しようと試みているわけです。

――イベント自体はなんでも“Pink Panther Day!”にあやかってとお聞きしましたが,クイーンさんは記念日の存在を知っていましたか。

クイーンさん:
 いえ,まったく。アニメキャラクターの「ピンクパンサー」は知っていますが,ピンクパンサーデイ? は知らなかったです。

WG広報:
 この記念日は2015年5月18日から海外ではじまったもので,当日になると世界中の人達が“ピンク色の創作物を制作して祝う”んです。作品は絵画でも衣服でもケーキでもなんでもよくて,それらはSNSなどさまざまなチャンネルで拡散されていきます。ちなみにピンクパンサーは直接関係はありませんが,ピンクと言ったらのアイコンとしてその名を冠しているそうです。



クイーンさん:
 全然知らなかったです。

――ようやくハロウィンの一般化に追いついたというのに。

WG広報:
 まあ,私も聞いた当初はまったく知りませんでした(笑)。ただ,海外ではすでに人気イベントのひとつに数えられているので,海外発の企業であるWargamingとしては乗り遅れるわけにいかないと,WoTBでピンクの迷彩を実装したわけです。日本国内で大々的に乗っかっているのは,まだ弊社だけでしょうね。

――バリバリの専門学生であるクイーンさんは,ピンク色にどのような印象を持っていますか。

クイーンさん:
 可愛いらしい,女性らしい,そういうイメージでしょうか。

――カッコいい,スタイリッシュはどうでしょう。ピンク色のスーツとか。

クイーンさん:
 うーん,そういうものありますが最初にはイメージしづらいです(笑)。

――ファッションセンスを磨いていないと扱いづらいアイテムですもんね。

WG広報:
 でも,日本の男性はピンク色のアイテムを使いこなしてる人もそれなりにいるので,世界から見ると“日本におけるピンクの扱い方”はかなり珍しい部類と聞きますね。

――ぶっちゃけ,戦車にピンクの迷彩ってどうですか。

クイーンさん:
 可愛いと思います。

――可愛いですか?

クイーンさん:
 可愛いです。

――本当に?

クイーンさん:
 可愛いです!

――はえー……。

WG広報:
 噛みつきますねー(笑)。実際,こちらが想定していた以上に男性プレイヤーにも人気なんですよ。「全種類買った」といった感想も多数いただけております。

クイーンさん:
 今までWoTBにはあまりなかった色ですしね。迷彩っていうわりに目立ちますが,そのギャップもまた可愛いです。今はクレジットを1千万くらい使って,所持している車両をすべてピンク色に染めました。

――ピンクの迷彩によって戦車が見えやすい,見えづらいなどのゲーム的な影響はあるのでしょうか。

クイーンさん:
 視認性の違いは若干あるかもしれませんが,ゲーム的にはあまり関係ないと思います。対戦でもクラン内でもTwitterでもピンク色の戦車をよく見ますし。

――ピンクの迷彩仕様で一番可愛い戦車はなんですか。Chaffee? Walker Bulldog? T49?

クイーンさん:
 アメリカばっかですね(笑)。私はそうですね,フランスのTier III 駆逐戦車「Renault UE 57」のピンク仕様が一番可愛いと思います。

――それを見せれば女子高生も女子大生もイチコロです?

クイーンさん:
 UE 57はすごくちっちゃくて可愛いらしい戦車なので,横にマウスを置いたりしてサイズの対比をうまく見せられればイチコロだと思います! だから戦車は男臭い,鉄臭い,煙臭いみたいな印象を持たず,女の子でも気軽に遊んでみてほしいです。もはや「手伝うから一緒にやろう!」です。

――今の時代,戦車は女の子が乗るもんですしね。

クイーンさん:
 たしかに(笑)。


――しかし,ピンクの迷彩を出してしまったら,来年以降は「ピンクの〜〜」になるんでしょう。

クイーンさん:
 迷彩以外で,迷彩以外で……なにをピンクにできるんでしょうね(笑)。

WG広報:
 カラー的なアイテムは,迷彩だけで網羅できちゃいましたからね(笑)。

クイーンさん:
 じゃあサーモンピンクの迷彩とか,パステルピンクの迷彩とか。

WG広報:
 カラーバリエーションを増やす可能性はなきにしもあらずですね。あとイベントマップをピンク色にするとか。考えようはいくつかあるはずなので,ぜひ来年の施策にもご期待ください。


WoTBという括りがあるから


――成人を目前にした世代ということで尋ねたいのですが,なぜPCやPS4ではなくスマホでゲームを遊ぶのでしょう。

クイーンさん:
 うーん,「スマホのほうがやりやすいから」でしょうか。当時はPCやPS4を持っていなかったので,手早くゲームを遊ぶにはスマホしかありませんでした。そもそもゲームを遊ぶためにわざわざゲーム機を買う,みたいな考えも持っていなかったと思います。

――スマホだとゲームはしやすいですか。

クイーンさん:
 はい,しやすいです。どこでもゲームができちゃいます。

――マウスやキーボード,コントローラで操作して遊ぶよりも。

クイーンさん:
 スマホのほうが楽ですね。元々ゲームをやらないタイプだったので,スマホも慣れるまでは結構大変でしたが。一応,WoTやWoTBをPCで遊びましたが,キーボード(WASD)の操作が思うようにいかず,虐められてしまいました(笑)。それに私の知ってる範囲でも,ゲームをスマホ以外のゲーム機で遊んでいる人は男性も女性もほとんどいません。

――予想できた反応とはいえ,ちょっと寂しい時勢。

クイーンさん:
 少し前,WoTBのために端末をiPhone 8に変えたら,画面も綺麗でバッテリーも全然減らなくなりました。

――それも「ゲームを遊ぶためにわざわざゲーム機を買う」に該当していそうですが,やる気が違いますね。1日最大でどれくらい遊ぶのでしょう。

クイーンさん:
 多い日は100戦くらいしちゃっているかもしれません。休日でなにもすることがないとそれこそ1日中です(笑)。スマホを持つ手が痛くなっても,痛みすら忘れて遊んでいる気がします。

――それだけ遊び込んでいると,友達に遊びにいこうと誘われても「ごめーん。用事あるー」って返しながらWoTBをやってそう。

クイーンさん:
 バレましたか(笑)。この2年,私にとってWoTBは優先順位がかなり高かったので,付き合いを疎かにしてしまうことも……。それでも周囲の関係性を悪くするほどに切り捨ててはいないので両立できています。たぶん!

――WoTBと同じくらい,なにかに打ち込んだ経験はありますか。

クイーンさん:
 昔から絵を描いていて,専門学校でも絵について学んでいるので“WoTB級の絵描き”ではあるかもしれません(笑)。最近は戦車の絵も描いていますよ。T30とか。

――偏見だったら全国の女性方に申し訳が立ちませんが,お友達は“スマホバキバキ系女子”が少ないでしょうか(クイーンさんの綺麗なiPhone 8を見つつ)。

クイーンさん:
 いや多いです。ほとんどの子がバキバキです(笑)。

――女性プレイヤーの生態に迫るなら避けて通れない謎だと思うので,Wargamingさんにはぜひとも解き明かしてほしいです。話を戻して,WoTとWoTBでは人数比,マップサイズ,自走砲の有無などの違いがありますが,クイーンさんにとって両タイトルの差異はどうですか。

クイーンさん:
 WoTBはマップが狭く,戦略よりも戦術が決め手となるので,より軽快に遊べるところが特徴だと思います。自走砲が出ても辛い道のりになりそう(笑)。WoTBでも「15vs.15」「30vs.30」の対戦形式が入ってきたらちょっと面白そうではありますが,それでも7分間で気軽に遊べるプレイスタイルのほうが私には合っています。

――とくに好きな戦術はなんでしょう。

クイーンさん:
 なんだろう。状況ごとに違うのでなんとも言えないかも。とりあえず「ダメージを稼ぐ」です。生き残ることが大前提ですが。

――動画ではIII号突撃砲で相手戦車の背面を取る姿も見られましたが。

クイーンさん:
 ああー,奇襲するのは好きかもしれません(笑)。

――初心者にオススメする車両タイプはどうですか。やはり重戦車ですか。

クイーンさん:
 でしょうね。私も重戦車がいいと思います。最近はDraculaばっか乗っているので中戦車乗りですが。

――軽戦車なんて地獄を見やすいですからね。WoTの体験に因るところが大きいですが。

クイーンさん:
 軽戦車は……楽しいけどちょっと大変かも(笑)。基本はTier Topが取れる車両タイプがいいですね。

――じゃあ,相手にしたときに一番嫌いな戦車は。

クイーンさん:
 それも状況次第ですが……ソ連の駆逐戦車「Object 263」ですかね。ほんと憎い(笑)。あとアメリカの駆逐戦車「T110E3」も。正面がカッチカチで(笑)。


――そういえば,WoTBとはいかほどの懐具合で付き合ってきたんですか。

クイーンさん:
 専門学校に入る前ですが,バイトをしていた時代は何十万とアプリ内課金をしていました……(笑)。バイト代が入ったら全部つぎ込んじゃうくらいの勢いで。最初のころはお金をかけずに遊んでいたんですけど。

――いつからかアプリ内課金を利用するようになったと。まあ,高Tier帯での開発関連だろうと察しがつきますが。

クイーンさん:
 そのとおりです。私は最初,ソ連のTier X 重戦車「IS-7」の開発ルートを進んでいましたが,道中のTier VIII 重戦車「IS-3」の開発後に「アイエススリーは最終砲塔じゃないと戦犯やぞ」と身内に煽られてしまい,そこでお金を使ってからタガが外れました。あとはズブズブです(笑)。とはいえ,今はそれほどでもない額で付き合えています。

――つまり,ツリーの開発をほとんど終えたと。

クイーンさん:
 はい,ほとんどは。今は新しいツリーが出たら開放を目指す感じでやっています。

――プレイ時も“課金弾”をガンガン撃ち込む感じですか。

クイーンさん:
 “課金弾nerf”が入ってからは控えめですね。それまではIS-7も全弾「APCR」を積んで出撃していましたが,今は決定的な場面にだけ使用するようになりました。

WG広報:
 クイーンさんが仰っている当時の環境では高性能弾種の性能が全体的に高すぎたので,「高性能弾種しか使わない」という選択肢が色濃くなってしまっていたんです。そのため,環境のバランスを考えて特徴を上げ下げする調整を加えました。

――せっかくなので,プレイヤー目線からズバッと言える現状の不満点はありますか。「KV-1の砲身折れろ」とか「IS-3もっと四角になれ」とか。

クイーンさん:
 それ不満と言うか愚痴ですよね(笑)。私はそうですね,マッチング時のバランスがもうちょっとうまくバラけると嬉しいかもです。たまに駆逐5両で固まってしまいますし,一番ひどいケースでは「ラインメタル6両とヤクトラ1両」という編成を見たことあるので。あとは拡張パーツでしょうか。

――出てきますねえ。公式に直々に物言いできる機会なのでぜひ伝えてあげてください。責任は持てませんが。

WG広報:
 ええー……(笑)。

クイーンさん:
 前のアップデート(Ver.3.8)で拡張パーツの仕様がだいぶ変わって,カニ眼鏡がなくなっちゃったんですよね。私もそうですが,ほかのプレイヤーへの影響もかなり大きかったと思います。前の仕様に戻してほしいとまでは言いませんが,もう少し面白いバランスになっていくと嬉しいです。

――そういった諸々を含めて,クイーンさんにとってWoTBの魅力とはなんでしょう。

クイーンさん:
 私にとってWoTBの魅力は“プレイヤー同士の関わり”です。いろんな人と仲良くなって,小隊を組んで戦う時間を共有できる,そういうところが面白いです。

――少し意地悪く言うと,それはWoTでも同じように感じられるはずです。さらにその先,WoTBならではの魅力を深掘りできますか。

クイーンさん:
 うーん,なんだろう。ならでは,ならでは……「WoTBという括りがあるから」でしょうか。ゲームの中でも外でも,WoTBっていう括りがあるからいろんな人達とコミュニケーションできていると思うので。WoTともプレイヤー層はちょっと違いますし……抽象的でしょうか?

――いえ,プレイヤーとしてはそれが真理でしょうね。一緒のゲームをやっている人達と同じ枠の中にいる。クイーンさんの場合はそれがWoTBだった。それ以上の理由もいらない到達点です。WoTじゃない,WoTBだから遊んでいるんだと。

クイーンさん:
 そうですね。どのゲームが面白い,どのゲームより面白いじゃなくて,WoTBだから遊び続けているんだと思います。ゲーム内で開発した自分の戦車にも愛着が湧いているので,「ほかのところでこの子達に乗りたくない!」って気持ちすらあります。


――クイーンさんから見て,WoTBのコミュニティはどのように映りますか。年齢層や雰囲気などザックリで構いません。

クイーンさん:
 んー,10代から20代の人達が多い,全体的に若い雰囲気に思えます。動画の視聴者には30代,40代の方々もいるみたいですが。チームバトルのとき「Discord」や「LINE」でボイスチャットをつないで遊びますが,そのときの空気感も若々しい感じですね。

――プレイヤー同士の関わりが魅力と言ったように,フレンドと一緒に遊んでいたからここまで続けられたのでしょうか。1人で遊んでいたら辞めていた,とか。

クイーンさん:
 私はわりと1人でも遊んでしまえるほうですが,それでもゲーム内に知り合いがいなかったらこれほど長くは続けてこられなかったはずです。

――知り合いを集めれば,そろそろ女性オンリーのチームも作れるのでは。

クイーンさん:
 どうだろう,小規模ならなんとか。それぞれクランもやりたいこともバラバラだと思うので,そういう意識までまとめられるのかは分かりませんが。

――女性チームの実例が生まれると,企業側も動きやすくなりそうですが。

WG広報:
 実例があれば具体的な施策をイメージしやすくなるのは確かです。今回のピンクの迷彩にしても,そういうところを発端としているので。

――クイーンさんが女性チームを作り,Wargamingさんがそれに乗っかれば“WoTB女子会”もできてしまいそう。

クイーンさん:
 あっ,女子会じゃないですが,オフ会ならしたことあります!

――おっ,エピソードを聞いても?

クイーンさん:
 前に京都で5人のプレイヤーが集まって,オフ会したんです。たこ焼きパーティーをしたり,一緒にゲームをしたりしました。年齢は10代後半から30代中頃までバラバラでしたが,WoTBという共通の趣味を持っていたので会ってすぐに意気投合できました。

――さまざまな世代の人とゲームを通じて知り合うことに,それほど抵抗感はなさそうですね。

クイーンさん:
 ないですね。むしろ自分から関わっていきたいと考えているくらいです。


んー,後悔はないです


――クイーンさんはプレイ動画を公開していますよね。

クイーンさん:
 はい,1年ほど前からはじめました。当初は2日に一本のペースで投稿していましたが,最近は不定期です。動画向きのプレイができたらですね。編集もそれほどしていないので,動画の処理にかかる時間も30分くらいで済みます。

――なぜYoTubeを選んだのかを聞いても?

クイーンさん:
 一番有名ですし,簡単に動画をアップロードしやすいからです。でも,ときどき生配信をするときは「Mirrativ」という別のアプリを使っています。緊張して手が震えちゃうので,まだ2回くらいしかやれてませんが(笑)。

――「良いプレイができたら動画にする」から「動画のために良いプレイをする」など,目的と手段が入れ替わることは。

クイーンさん:
 ないとは言えません。どっちもあります。でも,無理なく楽しめる範囲でやっていることなので辛かったり苦しかったりはしないです。

――今の10代や20代の方々は,動画の配信もしくは投稿をしたことのある人が過半数に迫ってきていると聞きますが,クイーンさんが動画を公開する理由はなんでしょう。

クイーンさん:
 女性プレイヤーがもっと増えてほしい,コミュニティをさらに広げたい,独自の戦術を知らしめたいといった気持ちが挙げられますが,やっぱり「有名になりたい」という意識も少しだけあったりします。

――最終的に目指すところは,動画で儲けてウハウハしたい?

クイーンさん:
 いえいえそこまでは(笑)。

――目標としては間違っていないと思いますよ。むしろあって然るべきかも。それにもしもの話,「WoTBだけで生きていけたら」と考えたことはありませんか。

クイーンさん:
 考えたことはなくもないですが,現実味はないですね。結果がどうであれ,WoTBでどうこうして収入につなげようとまでは思っていなかったので。


――そうですか。まあ,こういうのは当代の学生のほうが先が見えるのかもしれないですね。ただゲーム業界では昨今プロプレイヤーとなり,eスポーツなどと呼ばれる場で大会に勝利し,賞金を稼いで暮らすといったスタイルが提唱されています。実情はまだ課題のほうが大きいものの。

クイーンさん:
 知っています。ただ,それでもWoTBでは難しい気がしていて。

WG広報:
 WoTBのプロチームは,日本を含めた世界中でいくつも存在しています。しかし「プレイヤーが生計を立てられるほどの賞金制大会」となるとまだ足りていません。これからのeスポーツの概念に則るにしても,それを踏まえて立ち上げられたタイトルとは成り立ちが違うので,環境を構築するにしても気軽にいかないのが実情と言えます。

――クイーンさんは「そうなりたい」と思ったことは。

クイーンさん:
 興味はありますが,なりたいかと言われるととくには。

――「気づいたらそうなれていた」ならどうでしょう。

クイーンさん:
 ……それが理想かもしれません。無責任かもしれませんが,なれるのなら(笑)。まだまだ自分のプレイには満足していませんし,大会自体には興味があるので。

――チームさえ固めれば,Twister Cup(WoTBの定期大会)も射程圏内では。

クイーンさん:
 ただ,日本にも世界にも私より何倍もうまい人がたくさんいます。そういうトップ層の方々が活躍している場所に飛び込むのは,そういう方々と関りすらもっていない現状だと尻込みしちゃうと言いますか。「せめてサーバーの100位以内には入ってからかなー」みたいな。

――大会シーンでも名前を挙げられるのは数十人ですからね。とはいえ,傍から見ればクイーンさんも「トップ層の住人」ですよ。

クイーンさん:
 かもしれませんが,私なんてまだまだです。ランキングに掲載されている勝率がすべてのゲームではないですし,ランキングで私よりも下にいる人達にだって「私より強い人」はいくらでもいます。

――そう思っている人が一躍躍り出るのもまた大会シーンです,と言ってもヨイショにしかなりませんね。

クイーンさん:
 あと,単純に「eスポーツみたいなものについて知らないことが多い」のも大きいかもしれません。それはWoTBにしても,ゲーム業界にしてもです。よく分からないので,そのままにしているというか。

――今年は「ここ数年で一番期待できるeスポーツ元年」なので,そういった情報や状況がクイーンさんのような人達にも浸透すると,もっといい青写真が見られそうです。ちなみに女性のみとは言わず,固定チームは作れますか。クランの人達も含めて。

クイーンさん:
 うーん,分からないです。私の所属するクランは“ガチ”ではなく,思い思いにプレイする方針と言いますか,そもそもよく分からない海外のプレイヤーに誘われてなんとなく入っているクランなので(笑)。

――とってもグローバル。

クイーンさん:
 対戦で出会った海外の人が声をかけてくれて,お邪魔させてもらっています。所属しているプレイヤーもフランス,インド,韓国とさまざまで,日本人は私だけです。あまり得意じゃないのですが,つたない英語でどうにかコミュニケーションを頑張っています。


――就活のアピールポイントに使えそう。そうだ,時期はまだ早いかもしれませんが,クイーンさんの今後の就職活動はどんな感じになりそうですか。

クイーンさん:
 本音で言えばWargamingさんに入れればと思っていたのですが――。

WG広報:
 申し訳ないことに,うちは新卒採用は行っておらず……(笑)。

――あら,残念。

クイーンさん:
 なので,ほかのところで学んでから勝負してみるのもいいのかなって。

――つまり,ゲーム業界を志望していると。

クイーンさん:
 うーん,どうでしょう。ゲーム業界という範囲で志望しているわけではないのかもしれません。2年前の高校時代に「こんなに楽しいWoTBを運営しているWargamingさんに入りたい!」と思ってから今まで,具体的な業務内容まではイメージできていないものの,WoTBへの愛が活かせるような,女性ならではの立ち位置でなにか仕事ができたらいいなと考えてきたので。

――すごいしっかりしたお嬢さんで。線路は用意されていませんが「私が公式Twitterの“にゃの語尾”を変えてやる!」という意気込みで頑張ってもらいたいです。

クイーンさん:
 なんでですか! 「にゃ」は可愛いじゃないですか(笑)。

WG広報:
 いやー,ヘルキャット軍曹を煽ってきますねー(笑)。

――で,熱烈なアプローチを受けたWargamingさんからの声明は。

WG広報:
 ええ,新卒採用は行っていないものの,プロダクト愛に溢れた人ならいくらでもチャンスはあると言っておきます。実際,弊社にはWoTのプロシーンで活躍した後,会社にも興味が湧いてきて,そこからアピールして社員になった人がいます。プレイヤー目線で物事を考えなければいけない分野には,相応のプレイヤー経験が求められますので。ここだけの話ですが,僕も元々「僕以上にWoTを知ってる日本人は(その当時は)いない!」という意気込みで突撃した口です。だから,その人のやる気次第です(笑)。

――ゲーム業界って巡り合わせさえあれば,なんでもありですしね。

WG広報:
 ゲーム業界での仕事は職種以上に幅広いです。ゲームを作るプログラマーなどの技術者はもとより,サービス方針を定めたり,一般の方々と触れ合う場を設けたりする運営チームもあります。私のようにメディアさんとやり取りする広報もいれば,ゲーム知識に優れているからとカスタマーサポートでお客様の問い合わせに対応する人もいます。クイーンさんのように専門的に絵を習っている人なら,公式Twitterの担当としてイラストを制作・公開する人になる,なんて可能性もあります。

――ミニマムな実例では「とあるゲーセンで,とある格ゲーで,一番強かったからそのゲームの会社に就職できた」なんてのもあったり。

WG広報:
 大きな会社さんではよくあるケースですね。元々そのゲームを好きだったり,そのゲームで活躍していたりした人が,縁あって当該の会社に入ってくることは。こういった感じでいろいろな可能性に満ち溢れていますので,あとは「自分の持ち味がどう当てはまるのか」をじっくり調べていくと,たくさんのルートが見えてくるはずです。

――周囲のノイズは無視しましょう。「遊んできた経験」で損することはないです。

WG広報:
 ええ。「戦車の見分けがつく」というだけで役立つのがゲーム業界です。

クイーンさん:
 ありがとうございます。参考にさせてもらいます。


――そして今回,この場に来るまでに“2万戦分とは一体どれほどのものなのか”をざっと計算してきました。私なら自分のプレイ時間を換算して提示されたら寝込むと思いますが,覚悟はいいですか?

クイーンさん:
 はい,大丈夫です(笑)。

――大まかな計算ではありますが,1戦を平均5分とすると,22000戦は「110000分」で「1800時間」で「75日」に換算できます。ここにマッチング時間,ツリー開発でのお悩み,フレンドとのお喋りなど加味すると,総計のプレイ時間は2000時間は超えていると思われます。これは「労働基準法で規定された年間労働時間の上限である2085時間」に達するほどです。客観的に言って“生業級のプレイ時間”と言っても差し支えないでしょう。

クイーンさん:
 ……大丈夫と言いましたが,恐ろしいですね(笑)。

――後悔はありますか?

クイーンさん:
 んー,ないです。

――学校の成績も問題ない?

クイーンさん:
 はい,問題ないです(笑)。

――それはなにより。2000時間もプレイできる人は紛れもなく少数で,PS4のプラチナトロフィーにも危なすぎて設定されません。ゲームを遊ぶ人間として尊敬しますし,妬ましいほどです。知らない誰かにどう言われようと,プレイ時間は最強の勲章ですから。

クイーンさん:
 ありがとうございます。知り合いにも「4年間で6万戦」やっている人がいるので,私も4万戦,6万戦とこれからもWoTBを遊び続けていきたいと思います。2万戦やっても,まだまだ飽きそうにないですから。

――ぜひとも「WoTBを2万戦やりました」がアピールになる会社に出会ってください。4Gamerは就活生の味方です。

クイーンさん:
 頑張ります(笑)。今日はありがとうございました。



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