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アルノサージュ 〜生まれいずる星へ祈る詩〜公式サイトへ
  • ガスト
  • 発売日:2014/03/06
  • 価格:通常版:7140円(税込)
    AGENT PACK:1万290円(税込)
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アルノサージュ 〜生まれいずる星へ祈る詩〜

アルノサージュ 〜生まれいずる星へ祈る詩〜
公式サイト http://social.gust.co.jp/pc/arnosurge/
発売元・開発元
発売日 2014/03/06
価格 通常版:7140円(税込)
AGENT PACK:1万290円(税込)
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このゲームの読者の評価
77
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • Pages: 1
  • 7次元コミュニケーション 95
    良い点
    ・文字通りのRPG、プレイヤーが物語に組み込まれていく過程がとても面白い。

    ・メタ視点を使ったシナリオとそれを感じさせる各所の演出やデザインが良い。

    ・戦闘がリズミカルでテンポよく戦える。戦闘BGMも良い。

    ・ヒロインのイオンが可愛い。

    ・各所BGMや要所に使われる多重コーラスのエスノ系やノイズ系・メタルのような豊富な歌がとても良い。

    ・独特な設定が入り組んでいて面白い。
    悪い点
    ・敵のパターンが少ない。

    ・モブのパターンが少ない。

    ・設定が複雑で用語集などをよく読まないとわからない部分がある。

    ・シェルノサージュの続編としての要素が強い。

    ・アイテム作成イベントが長い。
    総評
    メタ視点を使ったシナリオがとても面白い。
    今どきキャラメイクも無い一本道で自由度の少ないRPGだが、
    この世界に入り込めればこれ以上の感情移入度は得られないと思います。
    既存のプレイヤーキャラという概念が覆された。

    アルノサージュOSが導き出した選択肢を遊び半分で選べないくらいには自分が物語に関わっていく感覚。
    敷居が高く、見た目に気になる部分もあるが、それを上回る経験ができると思います。
    プレイ時間
    100〜200時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 4 5 5
  • 世界観にのめり込めれば最高の神ゲー 95
    • 投稿者:slashFFDQ(男性/20代)
    • 投稿日:2014/06/08
    良い点
    ・ストーリー
    これが1番神がかっていた。
    こちらの世界(現実)からゲーム内の世界へアクセスしている、という設定なのだが、
    まるで本当にプレイしている自分自身が向こう側に存在しているかのような
    錯覚を覚えた程だった。
    詳しくはネタバレのため伏せるが、世界観にのめり込めばのめり込むほど
    エンディング後は想像を絶するほどの喪失感を味わうだろうと思う。
    ただ、サブカルチャー系に対して疎い人には少し苦手な部分があるかも・・・

    ・BGM
    街、戦闘、どれも秀逸。
    その上、ストーリーで流れる詩魔法の曲、
    戦闘での詩魔法の曲はどれも記憶に残るものばかりだった。
    シリーズを通しての謳う丘のOPも良かったと思う。

    ・グラフィック
    悪くはない。むしろ下手なキャラゲーよりも良い方だと思う。
    普通の3Dというよりは、絵に描いたような立体・・・のようなかんじで、
    個人的にはかなり好感をもてた。

    ・戦闘
    テンポが良く、雑魚戦に限ればこちらだけが延々敵に攻撃することができる。
    詩魔法も、ネタものだったり、純粋に強力そうなものだったり多種多様で、
    発動した時に敵がなぎ倒されていく様は爽快。

    ・調合
    ネタ要素満載で、不覚に爆笑してしまった。
    ボリュームもたっぷりで、なかなか面白かった。
    悪い点
    ・造語
    アルノサージュはシェルノサージュの続編であるため、
    前作の用語というか造語が多くあり、最初は何が起こっているのか把握しづらい。
    個人的にはそういうのは嫌いではないのだが、苦手な人にはストレスかも。

    ・アニメーション
    ところどころ入るアニメーションのクオリティが低い。
    あれなら3D立体の方がまだ良かったかなぁ。
    総評
    こちらの世界(現実)からゲーム内の世界へアクセスしている=7次元先の世界
    という設定は斬新で強烈に印象に残った。
    世界観にのめり込むことができれば今までにないほどの神ゲーになると思う。



























    イオンちゃんを探す旅に出ます
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 5 5 4
  • 余りにも高い敷居を越えた先にある、かつてない体験 95
    • 投稿者:ダブル(男性/30代)
    • 投稿日:2014/04/17
    良い点
    「7次元先に実在する世界」というのがこの作品のコンセプトなのですが
    フィクションであるゲーム世界や、ゲームキャラクターを実際に存在するものとして
    見せる仕組みやストーリーが秀逸です。画面の前でコントローラーを握っているプレイヤー自身がそのまま登場人物の1人として認識される世界なので、一般的なRPGのように主人公に割り当てられたキャラクターとなって話をすすめるものとは段違いの没入感があり
    クリア後には強烈な喪失感に襲われるほど話にのめり込めます。
    悪い点
    ・装備を作るための調合店イベントが長く、テンポが悪くなっている。
    ・視覚面では低予算で作られてそうと感じる作りが多い。

    「7次元先に実在する世界」というコンセプトがなければ、RPGとしては面白く無い分類に入り50点位のゲームです。
    総評
    この作品はシェルノサージュの続編というより、シェルノサージュと合せて1本の作品です。
    シェルノサージュは物語の盛り上げるための長い長い準備期間であり
    アルノサージュは物語のクライマックスになっています。
    なので、作品全体の一番面白い所としてアルノサージュだけでも楽しめるようになっていますが、シェルノサージュをプレイしていなければ「7次元先に実在する世界」に参加するという感覚が感じにくく、この作品の本当の魅力が伝わりきらないです。

    膨大な時間と結構な出費を要求する前作がほぼ必須というのは、一見致命的な欠点のように見える所ですが、2本を合せてプレイすることで初めて出来るこの体験はむしろ、こんなにも無茶で冒険的なゲームを作ってくれてありがとうと製作陣に感謝したくなるほどです。

    アルノサージュだけでも面白い体験はできますが、是非ともシェルノサージュという高すぎる敷居を越え、アルノサージュでイオンに会った際に「端末越しにずっと見ていたよ」と言ってあげて下さい。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    2 5 4 5 4
  • 後半の展開は良かった 70
    • 投稿者:kyorosuke(男性/30代)
    • 投稿日:2014/04/05
    良い点
    ・ストーリー
    後半になるにつれてプレイヤー自身が世界に影響していく。その展開が面白い。

    ・街・戦闘のBGMがどれも良い

    ・戦闘
    雑魚戦限定だが戦い方次第ではずっと俺のターンができる。
    また一度で全ての敵を倒すと数レベル上がるくらいのEXP、大金が入手できるのも良い。

    ・新規調合作成時の掛け合いが面白い

    ・ヒロイン以外にもダイブができる
    そのキャラの悩みやヒロインに対してどう思っているか等
    本編では見られない部分が見れて面白い。
    悪い点
    ・ストーリー
    特に前半部分に関してはハテナマークが多く付くくらい
    急な展開・理解に時間がかかる内容が多かった。

    ・戦闘
    ハーモニクスレベルが上がると全体攻撃などをしてくれるが、攻撃が中断してしまうのが不満。
    また最終奥義が家族の前では見せにくい演出となっている。スキップもできない。
    ネタばれになるのでこれはご自身で確認してもらいたい・・・(笑)

    ・調合ごとの歌と踊り
    なぜか調合ごとに歌と踊りが入る。これに関しては不満はないのだが自動スキップ機能がないので
    さっと作りたいのにスキップする必要があるのが不満。
    総評
    アルトネリコシリーズをプレイしておりますが、VITA版は未プレイです。

    ストーリー序盤に関して恐らくVITA版をプレイしていれば理解できるのでしょうが、
    未プレイということもあって"お前は何を言っているのだ"状態でした。
    それ以外に関しては面白い部分が多く、
    アルトネリコにシステムが似ているということもあってすんなり入り込めました。
    とりあえず家族の前ではプレイを避けましょう(笑)
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 4 4 4
  • 久しぶりにRPGをした 90
    • 投稿者:たろまる(男性/30代)
    • 投稿日:2014/03/26
    良い点
    ストーリー、キャラのやりとり、戦闘システムすべて気に入りました。
    イリスのアトリエからハマったのですが、トトリ等は調合がメインでクエストに期限があったりで昔からのガストファン向けな感じで自分には合いませんでした。

    ですがアルノサージュはストーリーを進めていく上で強くなるために調合をし、その結果調合を手伝ってくれたキャラと話が展開し、新しくレシピを手に入れていく。調合がメインではなく戦闘がメインなので調合クエストもないし気軽にプレイできました。その話の展開も多く、アーシェス側だと選択肢が多く出てくるのでのめりこめました。

    戦闘でもパートナーの性格を自分の好きなように調整できる、これがすごく面白かったです。また敵の倒す順番を考えて戦うのと闇雲に攻撃するのとでは、戦闘評価に影響がでるのでどうせ戦うならSランクをとって経験値などを4倍もらったおうと、自然と普通のエンカウントでも気合が入ります。


    あとロードが非常に短いです。快適でした。
    悪い点
    他の方も挙げられてますが、まさにシェルノサージュの後編と呼べる作品です。
    買う前にわかっていたのですが、他のレビューに知らなくても面白かったとあったので買いました。その結果、話のついていけない部分も多々あったのですが、それでも実際面白く、シェルノサージュがPS3で出ているのであればと思い調べたのですが、VITAのみだったのでWIKIで調べました。
    WIKIだけでも十分知識はまかなえましたが、VITAを買ってでもプレイしてみたくなりましたねw

    とまぁ悪い点を挙げるはずが変な話をしてしまってますが、やはりシェルノサージュを未プレイならば、ん?っとおもうところは多々あると思います。

    あと、戦闘中にパートナーが敵全体に援護攻撃をしてくれるのですが、演出が入ってしまいます。短いですけど爽快感が薄れるのでちょっと残念でした。
    総評
    最近ずっとアクションゲームしかしていなく、RPGをしたいと思いゲーム屋で3日ほど物色して買いました。予算的に中古の発売から時間のたっているもの買おうと思っていましたが、買って後悔するのが嫌で踏ん切りがつかなく、予算オーバーでもアルノサージュに手が伸びたことが今思うとすごく良かったです。
    まだプレイ時間が10時間ほどなので悪い点が思い浮かばないですが、今のところ大満足です。

    最近ゲームから遠ざかってる自分がハマッたものなので結構売れているのかなと思ったら、ファミ通を買ってたときからすると数字的には少なくショックだったので、普段レビューを書かないのですが、ガストの次の作品の為にも売れてほしいと書き込みました。

    お目汚し失礼しました。
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 5 5 5
  • 『アルノサージュ』単品ではストーリーが難解 40
    • 投稿者:amietie(男性/30代)
    • 投稿日:2014/03/20
    良い点
    ・今回も男の下心をくすぐる作品。

    ・やはりアルトネリコシリーズ。BGM・歌が魅力的。
    悪い点
    物語:
    ・序盤から主人公・ヒロインの生い立ちや所属組織の説明がほとんど無く進む為、
     物語に感情移入がし辛い。序盤で魅力的な何か、
     引き込むものが無ければプレイを止めてしまう率が高まり
     その後の展開が盛り上がるものであってもたどり着かなければ意味が無い。

    ・ファンタジー特有の造語が絶え間なく迫ってくるため
     Tipsの説明だけでは理解が難しい。
    (前作『シェルノサージュ』をある程度、
     試練編を終えた位まで進めていれば分かり安くなるかも)

    システム:
    ・キャラクターが喋る(声有り)イベントシーンが少なすぎる。
    ・会話中のキャラクターモーションが若干雑め。
    ・MAP・世界観が想像できない作り。
    (すぐに全体MAPや移動画面に入ってしまい折角の壮大な世界観がもったいない)
    ・戦闘は今までのRPGとはちょっと違う面が見れて良かったがもう一押し、
     何か欲しかった。
     (タイミングよくボタンを押すことで有利な展開を作れる等)
    総評
    総評として、

    この『アルノサージュ』単品として楽しめるか?という問いに対してはNO。
    前作『シェルノサージュ』を『クリア』している人はYESか。

    ストーリーは『シェルノサージュ』で判明する部分をあえて隠した、
    もしくは知っている事前提のストーリー仕立てになってしまっている為
    初見さんお断りのつくりになってしまっている部分が多い。

    『アルトネリコシリーズ』のナンバリングタイトルではなく、
    最近よくある続編ものの一つだと思った方が良いです。

    (『シェルノサージュ』が前編なら『アルノサージュ』は後編的な位置付け)

    得点としては…総じて悪いほうに批評を置いてしまったのは
    単品で買ってしまった事で酷評。
    前作『シェルノサージュ』をもっとプレイしていれば違ったかもしれません。
    プレイ時間
    5時間以下
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    2 5 3 1 2
  • プロットに失敗さえしなければ 45
    • 投稿者:ミッフー(男性/30代)
    • 投稿日:2014/03/19
    良い点
    やはり音楽。アトリエもずいぶんやったけど、音楽は文句の付け用がない。異世界観があふれるというべきか、没入感を強くする音楽。
    それとキャラクター。イオンが特によかったが、プレイヤーそのものという設定のアーシェスがかなり自由に、ときに下品な言葉を使うのは楽しかった。
    あと、ジェノメトリクスというシステム。精神世界に入って色々なシチュエーションを楽しめるというのと、キャラの心情をじっくり描けていたと思う。楽しかった。
    悪い点
    プロット。話の流れ。
    とにかく序盤がひどい。コントローラーを投げそうになった。
    シェルノサージュをやってなくても大丈夫、というようなことを聞いた覚えがあるがどうやらそれは間違っていたらしい。シェルノサージュをやっていなければわけがわからない。
    デルタという主人公が過去になんちゃらかんちゃら、疾風のおネイさんがなんちゃらかんちゃら、実は一番偉い人でなんちゃらかんちゃら……。
    説明がほとんどない。世界観の説明も、プロローグで一度語られるだけで呑み込む前に話を進められて困惑する。そして、人物相関も謎。
    じっくりと、シェルノサージュで語られていた過去にあったことをプレイヤーに教えてくれない。謎、謎、謎、プレイヤーだけが理解できていない。

    ゲームとして非常に厳しいでき。かんべんしてくれ、こういうの。
    総評
    設定はいい。音楽はいい。キャラクターもいい。話もいい。

    でもプロットがひどすぎて悪評価。そんなゲームです。

    アーシェス・イオン側から始めて、逐一主人公、プレイヤーにシェルノサージュで語られていたことを教えてくれていたらまだマシだった。デルタ・キャス側ではどうあがいても話に没入することができない。
    それに、これはゲーム全般に言えることだけど、もっと過去のことを離せ。プレイヤーに教えてくれ。あっさりと話しすぎてプレイヤーが呑み込む前に事態が進行していって置いてけぼりにされる。何度も。

    本当、プロットだけでこうもひどくなるのかと驚きました。
    買って損するとまでいかなくとも、高い満足を得るのは難しいです。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 3 2 4
  • シェルノ解答編の位置づけ。前作プレイ済みで考察好きならお勧め。 80
    • 投稿者:光輔(男性/40代)
    • 投稿日:2014/03/16
    良い点
    【グラフィック】

    ◎相変わらず可愛らしいキャラクター

    ・兎に角、登場キャラもさることながら、シャールも含めて可愛いです。
     但し、基本的に前作(シェルノサージュ)からの続投なので、新規要素は薄めです。
     
     ちゃんと、前作のキャラの魅力を維持しつつ、更に綺麗に描写されているのは素晴らしい!

    ◎キャラクターの動きが更に進化

    ・キャラの動きが全体的に、凄く良いです。
     調合時や戦闘時の動き。イベント時の動きも良く作られていると思います。
     前作をたたき台に、仕草も含め、更にいい感じに仕上がってます。
     
     アルトネリコ3の時のあの状況を知っている人なら…順当に進化していると感じられるかと。
     
     これなら、もう、床に寝る事も無いでしょう!
     …無いよね?

    ○随所に挿入されるアニメーション

    ・重要なイベントやフレンド技にアニメーションが使われています。
     ロードもそこまで長くも無いため、演出に一役買っています。
     オープニングのアニメーションは、その構成や楽曲も含め、前作経験者にはたまらないですね!

    ○世界観の描写が特殊

    ・背景の描写は、近年の技術で比べたら、見劣りします。
     ただ、この作品が持つ独特の世界観は、十分に伝わって来るかと。
     ファンタジーとSFと何故か昭和が融合したこの世界観は、他の作品では味わえない良さだと思います。

    【サウンド】

    ◎前作及び歴代シリーズの世界観を継承した楽曲

    ・前作とアルトネリコから、更に今作につながる楽曲は、相変わらず質が高く、素晴らしいです。
     特に全体的に音質が向上し、コーラスや楽器の音も、よりクリアになったように感じます。
     
     勿論、音楽的な好みの差はあると思いますが、楽曲の質としてはかなり高いレベルかと。

     今作プレイが終わった後、CDを聞いておりますが…
     次から次へと新しい発見と感動が追加されています。

     今作は全体的に完成度が高い一方で、音楽単体だと、いまいち伝わってこない部分が多い気がします。
     ストーリーを体験した後に、実感を伴って心に響く曲が多い印象を受けました。
     
     私の勘違いかもしれませんが…次回作の一端が垣間見えている気がします。

    ・戦闘音楽が耳に残ります。
     ノリノリのテンポにコーラスがかぶさり、心地よい弦の音がそれを支えています。
     そして、思い出すと、無限ループ…中々の中毒性です。

    ・更に天叢雲神藪の曲(?)がキャラと相まって、もの凄いインパクトです。
     あたぁーりぃー♪

    ◎声優さん達の熱演

    ・相変わらず、皆さん素晴らしい演技です。
     続投されている方々は言うまでも無いので割愛しますが…
     
     今回特に、デルタ役の声優さんを称賛したいです。
     
     この方の演技が素晴らしい。
     前作のイメージを引き継いだまま、更に良い雰囲気を作ってくれました。

    【ストーリー】

    ◎大盤振る舞いに明かされていく前作からの謎

    ・前作の話の続きと言う位置づけであるため、必然とその内容が深く関わってきます。
     但し、正直に言えば、前作の内容を知っていても、考察していなければ素通りしてしまう内容も多いです。
     
     カレンダーしかり、イオンちゃんの事しかり。

     考察していた事が、目の前にさらけ出された時の衝撃は、予想していたこととは言え、やはり大きいです。
     私、個人としては…そんな楽しさを味合わずに通り過ぎてしまうには、勿体と思ってしまいます。

     「なるほど!そうだったのか!」 
     「ああ、やっぱりな!」
     
     などと自己満足しつつ、前作で予測していた…
     または、分からなかった事の答え合わせをしながら、
     さらにその先を推察して楽しむ事を、是非、お勧めしたいです。

     但し、これはあくまで、私個人の楽しみ方なので、押し付けるつもりはありません。
     その上で、そう言う楽しみ方もあるんだなー程度に思って頂けると嬉しいです。

    ◎登場人物の味がしっかりと出ている点

    ・前作もそうでしたが、それぞれの登場人物の味がこれでもか!と言う位に出ています。
     そうかと思えば、前作では分からなかった、心の深い部分での葛藤や、汚さも含め、
     良く描かれていると感じました。

     そんな魅力的な登場人物達が、場の空気を壊す勢いでグイグイと話を引っ張っていきます。

    ◎随所で光る仕組まれた演出

    ・ネタバレになるで詳しくは書けませんが…。
     物語の根幹にかかわる、視点の演出は素晴らしいと思います。
     恐らく、相当凝って、練りに練ったのではないでしょうか?

     今作をやって、昔やった…とあるゲームを思い出しました。
     あの手法と基本は同じですが、この作品らしく昇華している演出は素晴らしいと思います。

    ・最終戦の背景演出には感動しました。
     発売当初から前作をやっている方なら、更に感動も倍増では無いかと。
     
    △伊達にD指定じゃない内容

    ・紳士の皆さんがニヤリとする内容が、露骨に…時には不意打ちの様に散りばめられています。
     17歳以上って…そのすれすれな部分は狙ってやっているのだろうか?と言う内容。

     ともかく、このゲームのスタッフは変態と呼ばれても仕方ないですね。

     え?プレイヤーの私達はどうかって? 
     し、シラナカッタンダヨ。ショウガナイヨネ。

    【システム】

    ◎爽快感があるのに難易度は高くない戦闘

    ・今回、素晴らしいのはこの戦闘システムです。
     敵が一斉に押し寄せてくる感じを再現したWAVEと、それを歌魔法で一掃する演出は素晴らしいです。
     
     どちらかと言うと判断力が重要で、それに瞬発力が伴なえば尚良し…と言う感じでしょうか。
     どの敵を、どの順番で、どの攻撃で倒すかを考えながら戦う、チェスの様な感覚が楽しいです。
     
     ただ、序盤は難易度も低く、連打だけで勝つ事も可能なので、手ごたえの無さを感じる事もあるかと。
     そう言った時には、難易度設定を変える事で、更に手ごわくなった敵との戦闘を楽しめるのも良いですね。

    ◎WAVE一掃によるエンカウント消失

    ・他のRPGにも是非採用してほしいシステム。
     WAVEを全て駆逐すると、そのダンジョンでは敵が出て来なくなります。
     1戦の長さは若干増えますが、それだけで、戦闘を回避できるのは良いかと。
     
     これにより、ダンジョン探索がとても楽になりました。

    ○ジェノミライを通じた前作との連動

    ・前作の作成アイテムを今作に引っ張って来れたり、前作で稼いだポイントを消費して今作を支援したりと
     面白い試みをしているのは好感が持てます。

    ・ガストIDに登録してCielNosurge Console(シェルノサージュコンソール)に登録し、
     七次元転送BOXを使用可能にしておくことを、強くお勧めします。

     先程、久々に確認したので気がつくのが遅れました…これは良い試みです。

    ○基本的にローディングスピードが速い点

    ・そんなに待たされることなく、サクサクと物語を進められます。
     戦闘⇔フィールドの移行も、基本的にはスムーズです。
    悪い点
    【グラフィック】

    ××アニメーションの質が悪い

    ・一部に至っては、作画が崩壊しております。
     後に行けば行くほど、酷くなる印象です。
     
     詳しくは書きませんが、折角頑張って見れるようになっても…これでは…と言う始末。

     ここは頑張って欲しかった…本当に。
     期待が大きかった分、反動も大きいです。

    ××一部の演出に手抜き感がある

    ・序盤は良いのですが…最後の方に行くにつれ、それが目立つようになります。

     特に最後の方の演出は、やっつけ仕事と言われても仕方ないかと。
     もう少し掘り下げて、丁寧にまとめて欲しかったです。
     折角、序盤の掴みも良く、勢いがあったのに、最期で不満を抱かれるのは勿体無いと思います。
     
     特に詩とイベントが連動している演出は、もっと力を入れて欲しかった。
     序盤は、本当に素晴らしいのに…のに!!

    ・詩魔法の演出にもう一工夫欲しかったです。
     後半は、戦闘に慣れて来るので、どうしても飽きが生じます。
     その為、詩魔法の演出にもう一つ、後半に楽しめる要素を加えて欲しかったです…。

     ⇒ほんのちょこっとネタバレです。
     
     ダイブ状況によっては終盤に、ある技(?)が解禁されます。
     個人的には、今作はこの演出と効果を変えて欲しかったです。
     
     可能であるなら、その技を発動時には、唱えている歌魔法の演出を更に一段、
     新しい演出で、派手に変えるくらいして欲しいです。

     アルトネリコ2のレプレキアと、同じ扱いとなってしまっているため、
     新鮮味も無く…「え?だから何?」みたいな空気が流れてしまい、残念感が一層大きくなります。

     パッチとかで追加…できませんかね?
     ガストちゃんはやればできる子! …と、思いたい。

    ×使い回しが多い

    ・敵も住民のモデルも、使い回しが圧倒的に多いです。
     とはいう物の、前作程では無いのでまだマシ…かな?と言う感じです。


    【サウンド】

    ×エロは程ほどに

    ・もう、巷では有名かと思いますが…相変わらずエロいです。
     台詞…と言うか、応援?掛け声?ですか。
     もう、どうしようって感じです。
     
     紳士の方は、まだ、ニヤニヤしながら聞ける人もいるのでしょうが…私は駄目でした。
     Mのイオンちゃんの台詞が、突き抜けすぎていて、聞いていて辛いです。
     Sのキャス様に、服従したくなって辛いです。
     
     と言う訳で、ヘッドホン推奨です。
     姉妹や彼女や奥さんに蔑んだ目で見られたくなければ、潔く外界から遮断しましょう。

     私のように、アンプを通して、大音量5.1サラウンドで、エロい声に包まれたいなら別ですが…。
     失う物は多いと思います。多かったです。はい。

    【ストーリー】

    ×新規さんもしくは、資料の読めない方はお断りの空気

    ・人物や用語の大半(今作に直接登場しない人物の名前も含む)は、前作とアルトネリコから引継ぎです。
     その為、前作とアルトネリコを知らないと、人物像やその裏に隠された設定を想像する事が出来ません。
     感情移入もしにくく、損する事が多いです。 

     詩魔法一つとってもその様な状況なので、正直、今作品をいきなりやるのは、個人的にはお勧めできません。

    ・この作品、凄い数の用語が出てきます。
     それはもう、辞書作れるよね? と言う位のです。
     用語辞典は会話の途中で引っ張って来れるので、問題はありません。
     用語の説明を読みながら…と言うのが嫌いでないなら…ですが。

     そんな作品の特色を知らないで、今作に手を出すと、用語の海に溺れる事に…。

    ×登場人物の心情描写が圧倒的に不足している

    ・突っ込めばきりがないので、とりあえず、どうしても気になる点だけ。
     イオンちゃんとデルタの心の動きに関する描写が、終盤にかなり雑だと感じました。

     特にイオンちゃんの、最終盤での心境の変化や葛藤は、ストーリーの根幹を成す所なので、手を抜いては駄目な所だと思います。
     更に、ダイブの最終盤での結果は、ストーリーと整合性が取れているのか疑問です。
     
     そんな感じで、どうにも、終盤はイオンちゃんの引いた態度に、違和感がずっとありました。

     また、デルタの記憶に関しても、どうにもチグハグな感じを受けました。
     特に最終盤のとあるイベントで、とある名乗りを上げるシーンに、「何でやねん!」と突っ込みを入れてしまいました。

    ×最期だけ超駆け足なストーリー

    ・ある意味伝統。
     だが、覆してほしかった…。

     最終戦は特に…凄く惜しい。
     置いてけぼり間が半端なかったです。
     いや、何となく状況は分かるのですが、盛り上がれず不完全燃焼…といいますか。

     最終局面の辺りに、短い会話を入れて、状況を少し説明するだけで
     印象が全く違ってくると思うのですが…何故しないし!


    【システム】

    ××バグノサージュ健在

    ・誤字脱字とか、ちょっとモデルが崩れるとかは笑って許せます…。
     けど、進行不能バグは本気で勘弁してください。

     ⇒3月17日修正パッチが配信されました。
      対応が早い点は、素晴らしいと思います。

    ×ロードの先読みで動きがカクカク

    ・扉の前等、次のマップに切り替える所に近付くと動きが止まります。
     機種の問題もあるかもしれませんが、負荷が多そうな印象です。

    ×長時間戦闘を行っていると、処理が飛びまくる。

    ・これも処理の負荷だと思いますが…戦闘中にアーシェスがずっとステップしたり、
     カメラワークが止まったり…中々に気が抜けません。
     一応、戦闘は継続できるので、致命的ではありませんが…。

    ×調合に足止め1時間

    ・今作も調合とその掛け合いは面白い!面白いのですが…限度があります。
     序盤からもの凄い量の調合が可能です。
     その為、それに気を取られて、ずーっと延々と調合し続ける羽目に。

     もう少し…小出しに解禁できなかったんですかね?
     
     それなら調合をやらなければ良いのでしょうが…
     そこに調合があるなら、やらないと先に進めないのがゲーマーです!(ぁ
     けど、1時間ずーっとそれだと、流石に、疲れてきます…。

     後、コンプリート要素なのでしょうか?
     ザッピングでもう片方のキャラにも調合の会話があるので実質2倍。
     凄い!凄いけど…もう嫌だ…となる位の量。これは多すぎる。

    △ジェノミライにおける前作との連動が中途半端

    ・良い試みではあるのですが…お得感は薄いです。
     設定の面倒臭さもあるので、途中で挫折する人も多いのでは?

     自分のシャールを呼び出して詩魔法にできたりしたら…一気に神がかるのですが…。
    総評
    色々、抱えた想いが大きかったので相変わらずの長文です。
    ここまでお読みくださった皆さん、本当にありがとうございます。

    当方、アルトネリコ1〜3、シェルノ10章まで踏破済みです。

    まず私と同様に、前作(シェルノサージュ)、そしてアルトネリコを楽しんだ方なら、間違いなく買いです。

    特に前作を初期から踏破している猛者の皆さんなら、バグなど、問題なく跳ね返せるかと。
    この程度のバグで騒ぐなど…イオンちゃんとの試練に比べれば何という事は無いはずです。(遠い目)

    また、実際、ちゃんとセーブデータをこまめに分ける等、情報を仕入れた上で対策をしておけば、問題ありません。

    3月17日現在で、既に修正パッチが配信されました。
    これからやる人は、パッチ適用をお勧めします。

    細かく不満を書きましたが、全体的に見れば満足の行く作品でした。
    特に、中盤位までは、久々に寝る間も惜しんでハマりました。

    なので、余計に終盤の粗が目立ち、「勿体無い…」と言う思いが強くなった訳です。

    少しだけ手入れをすれば、かなり良い感じにまとまる筈です。
    システムや運営の事は分かりませんが、パッチで対応できるのではと、期待もしております。

    ……期待……してますよ!?頼むよ!ガストちゃん!

    また少々気の早い話かもしれませんが…
    次回作への期待が、湧き上がっております。
    さて、広げた風呂敷を、どう畳むのでしょうか?

    既に今作で、次回作の一端が、チラチラと垣間見えている気がするのは…気のせいでしょうか?

    一方で、今作が最初となる皆さんには、少々ハードルが高いかと思います。
    そういう物だと割り切って、楽しむ分には良いかと思いますが…

    可能であれば、前作をやっていると、物語に対する感情移入度が、全く違うかと。

    抵抗が無いようでしたら、最低でも、シェルノ8章まではやっておくと、没入度が変わると思います。

    このシリーズは、世界観が特殊ですが、それ故、中毒になったらもう抜け出せません。

    SF好きな人。考察するのが好きな人。
    設定好きな人。キャラ萌えに命を懸ける人。

    そんな方にお勧めです。
    今作は前作と違って、胸をある程度張って、お勧めできます。はい。
    前作は、少々特殊だったので…。

    また、ガッツリとキャラを育て、強くするRPGをやりたいと言う方にはお勧めできません。
    本作は、どちらかと言うと、ストーリーや会話の内容を楽しむ事に、重きを置いているゲームだからです。

    本来の意味であるロールプレイングと言う意味では、このゲームは最強かもしれませんが。

    という訳で、少々特殊ではありますが、興味があり覚悟のある方は是非、この世界観に触れてみてください。
    新しい境地が開ける…かもしれません。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 4 4 4
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