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Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
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印刷2015/12/29 00:40

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Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介

 2015年11月11日に発売されたAppleのタブレット端末,「iPad Pro」。世間一般の話題では,Apple Pencilの使い心地やノートPCとの比較などに注目が集まっているようだが,4Gamer的には何はともあれ“ゲームがどれだけ楽しく遊べるか”が気になるところ。
 そこで今回は,色々と遊んでみたアプリの中から12本をピックアップして,iPad Proのゲーム端末としての感想をつらつらと語ってみたい。

 また,4Gamer編集部のおれっちOrecchi)とライターのマフィア梶田氏の2名による体験ムービーも紹介しているので,合わせて参考にしてほしい。

画像集#002のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介

●iPad Proの主なスペック
サイズ:305.7(W)×220.6(D)×6.9(H)mm
重量:約713g(Wi-Fiモデル),約723g(Wi-Fi+Cellularモデル)
OS:iOS 9
SoC:Apple A9X
ディスプレイ仕様:12.9インチ液晶パネル
ディスプレイ解像度:2732×2048ドット
メインメモリ容量:4GB(ただし編集部調査による。オフィシャルには非公開)
ストレージ:内蔵(容量32GBまたは128GB)

 あらためて紹介すると,iPad Proは12.9インチサイズの液晶を搭載した,解像度2732×2048ドットの巨大タブレットである。この大きさだから当たり前といえば当たり前だが,タッチやスワイプといった操作感はほかのiOS端末(iPhoneやiPadシリーズ)とだいぶ異なる。やや大袈裟に言うと,ほかの端末では指や手を動かして操作するのに対し,iPad Proでは“腕”も動かす感じだ。操作が忙しいアプリを遊ぶと疲れてしまうし,重量もあるので手持ちによる長時間のゲームプレイにもあまり向いていない。

画像集#008のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
iPad Pro(12.9インチ)の上に,iPad Air 2(9.7インチ)と,iPad mini 4(7.9インチ)を重ねた写真(発表時のプレスリリースより)
 グラフィックスに関しては大画面で存分に楽しめるものの,思いっきりスケーリング(拡大)しているためなのか、イラストなどといった2D系の場合は、線などが少しぼやけた感じになることも。人によっては気になる部分かもしれない。
 もうひとつ注意してほしいのは,(これはiPad Proだからという問題ではないのだが)モバイル端末などで既に遊んでいるアプリでアカウントを流用する場合,“機種変更”の手続きが求められるケースが結構あるという部分だ。

 一方で嬉しい誤算だったのが,4基搭載されているスピーカーである。各スピーカーは,本体の短い辺のそれぞれ両端に配置されていて,特に“横画面”で遊ぶアプリにおけるサウンドの広がりが素晴らしい。スピーカーを手で塞いでしまう点に気をつければ,iPhoneやiPad Airとは段違いのサウンドが楽しめるはず。

 このようにiPad Proは,アプリによって向き不向きがだいぶハッキリしている端末である。ファーストインプレッションとしては,「操作がそれほど忙しくなく,グラフィックスやサウンドの魅力を前面に出しているアプリ」は,iPad Proとの相性が良さそうだ。以上の点を踏まえた上で,各アプリのプレイフィールを紹介していこう。
 なお,本稿ではほかのiOS端末との比較を中心に紹介しており,ゲームの基本説明は最小限に留めている。そのあたりの情報が気になった人は,リンク先の4Gamer関連記事やApp Storeなどをご覧頂きたい。




アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ


画像集#009のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 キャラクターの3Dモデリングと楽曲に注力しているアプリなので,アイドルの鑑賞目的としてはiPad Proは最高のパフォーマンスを見せる。2D絵に関しては,過去のシリーズ作などから流用しているモノもあって,それらを縦画面で表示させると粗(あら)が見られるが,3Dでのライブ中はまったく気にならなかった。
 ただし,普段からモバイル端末で遊んでいる人にとっては,iPad Proは横幅が大分長くなるため,リズムゲームとしてのプレイフィールの変化に戸惑うかもしれない。


「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」公式サイト

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あずきザザー


画像集#010のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 テレビや映画の中で“波音”の効果音を作るときに用いる,「あずき」と「ザル」による伝統的な方法を,iOS上で再現した物理シミュレータ。
 ネタ枠として軽い気持ちで選んだのだが,本体の傾きを微妙に動かし続けるためなのか,iPad Proの4基あるスピーカーから発せられるサウンドが,より立体的に聞こえる。シンプルであるがゆえに,手に持った瞬間「おおっ」と声を上げてしまった。知人などから「iPad Proってどうなの?」と聞かれたときは,とりあえず黙ってこのアプリを触らせてみたい。


「あずきザザー」公式サイト

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パズル&ドラゴンズ


画像集#011のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 iPad Proは,モバイル端末のように,片手で持ちながら親指でドロップを動かすのは不可能だ。サイズが大きくなった分,ドロップの“斜め移動”が成功しやすいのはメリットといえるが,可搬性が損なわれるデメリットの方が大きい。
 そもそも,パズドラを別のモバイル端末などで遊んでいる場合,“機種変更”の手続きが必要となる(しかも再び行えるようになるのは30日後)。モバイル端末とiPad Proのどちらか片方を選ぶのなら,持ち運びがしやすい前者に軍配が上がるという結論になるだろう。


「パズル&ドラゴンズ」公式サイト

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星のドラゴンクエスト


画像集#012のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 ユーザーインタフェースが割と細かい操作を要求するアプリで,iPhoneではミスタッチにたびたび悩まされていたのだが,iPad Proではそういったストレスは皆無だ。リールを回して狙い通りのコマンドを選んだり,瀕死の敵にタイミングを合わせてフィニッシュコンボを連続して決めたり,積極的にスタンプチャットを使ったりと,ゲームがより深く楽しめるようになった。
 しかも星ドラは,簡単な手続きを行うだけで複数端末からのログインが可能だ。同一アカウントで,「外ではスマホ,家ではタブレット」といった遊び方ができるのは素晴らしい。


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FINAL FANTASY VII


画像集#013のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 さすがに今の基準で見るとグラフィックスのクオリティはしんどいが,FF7という作品においては,そんなことは些細な問題だろう。10分もプレイする頃には,定評のあるストーリーやキャラクターの魅力に引き込まれ,プレイに没頭したくなった。
 しかし,バーチャルパッドで表示される十字ボタンが直径約6.7cmとやたらにデカくなってしまっているため,常にこれを横目で見ないとろくに操作できない。FF7はカメラ視点が頻繁に切り替わるRPGなので,普通にプレイしようとするだけでストレスが溜まりまくるのだ。そのためバーチャルパッドでのプレイは現実的とはいえないのだが,試しにiOSに対応しているBluetooth接続のゲームパッド(※注)を使ってみたところ,快適にプレイできた。
※注:「SteelSeries Stratus Wireless Gaming Controller」を使用


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FRAMED


画像集#014のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 コミックの“コマ割”のように区切られたパネルを入れ替えて,スパイの脱出を手引する一風変わったパズルゲーム。
 iPad Proの大きさやサウンドなどの特徴1つ1つがプラスに作用している。プレイヤーの操作そのものが少ないため,ハードボイルド調のグラフィックスや,全編を通してシームレスに流れるジャズのBGMなど,ゲームの世界に存分に浸れるのだ。iPad Pro本体をスタンドで立てかければ,Bluetooth接続の外部スピーカーを使わずともBGMとして立派に使えるし,このアプリに限っていえば二度とiPhoneには戻れないなあと思った。


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Hearthstone: Heroes of Warcraft


画像集#015のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 画面のユーザーインタフェース構成はiPad Air版と一緒。端末のサイズが大きくなったとはいえ,元々iPad Airでも十分快適に操作できるアプリということもあり,iPad Proならではのメリットやデメリットは特に感じなかった。
 少し余談になるが,iPad Proの描画領域における短い辺の長さ(縦持ちにしたときの横辺)は,iPad Airの長い辺(縦持ちにしたときの縦辺)より若干短い程度である。仮にHearthstoneの「縦持ち用のUI」を別途開発してくれれば,丸々空いた約107mm×197mmのスペースに,例えば手札のカード情報などを常時表示させられるだろう。アップデートで対応してくれると嬉しいのだが。


「Hearthstone: Heroes of Warcraft」公式サイト

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jubeat plus


画像集#016のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 以前から配信されているiPad Air版は,アーケード版とは操作画面の面積が異なることから,この端末専用の運指を行うコアプレイヤーもいた。その点iPad Pro版では,アーケード版に比較的近いプレイフィールとなる。4スピーカーによるサウンドも臨場感たっぷりで,音ゲーが好きな人はiPad Proを検討する価値がありそうだ。
 なお,iPad Airの画面をしっかり叩くと,微妙に柔らかいというかフカフカ感があるのだが,iPad Proではそれが感じられなかった点も述べておこう。


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Need for Speed No Limits


画像集#017のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 レースゲームの本作では,ハンドル操作を「左右タッチ」「スライド」「本体を傾ける」の3パターンから選べる。それぞれ試してみたところ,どの操作方法でもiPhoneやiPad Airよりも快適に遊べたが,個人的には最後の“傾ける”方法を推したい。端末を両手でガッシリつかむと,その大きさや重さも相まって,あたかも車のステアリングを握っているような感じだ。スピーカーを手で塞いでしまいがちだが,サウンドが手を通じてビリビリと伝わってくるのが心地良いので,細かいことを気にせず豪快に遊びたい。


「Need for Speed No Limits」公式サイト

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NET麻雀 MJモバイル


画像集#018のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 リアルの麻雀牌で手牌を並べると,13枚で260mm程度の長さになる。そしてiPad Proで表示させた本作の手牌の長さは約234mm。実寸に近い麻雀牌をタッチして遊ぶのは不思議なプレイ感覚で,言葉ではうまく説明できないのだが,初プレイの際はなんだか笑みがこぼれてしまった。
 本作では捨牌を選ぶときに,誤操作を防ぐために牌をいったん拡大してくれるのだが,iPad Pro版では不要な機能である。マルチプレイの対局相手が,iPhoneなどの小さな画面をちまちまとタッチしているのかなと考えると,普段より強気に打てた(気がする)。


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Tengami


画像集#019のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 タブレット上で「飛び出す絵本」を実現した,和風テイストな3Dアドベンチャーゲーム。
 本作のテクスチャは和紙を取り込んで作られており,iPad Proでプレイするとその美しさがより鮮明に感じられた。琴を用いた和風サウンドも良く響き,iPad Pro本体のズッシリとした重さすら,ハードカバーの絵本を手に持っているような感覚。「FRAMED」と同様に,iPad Proとの相性が抜群だと感じたアプリだ。


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TERRA BATTLE


画像集#020のサムネイル/Appleの巨大タブレット端末「iPad Pro」で色々なゲームを遊んでみた。12本のアプリでプレイフィールを紹介
 スライドさせる距離が長くなったものの,操作時の時間制限(基本4秒)は変わらないため,モバイル端末と比べて難度が上がっている。ゲームに慣れている人ほど,対戦プレイなどの接戦時に「こんなはずでは……」と感じてしまうだろう。斜め移動による“すり抜け”は成功しやすいが,アカウント移行の手続きも必要だったりと,プレイの効率に限って言えば,iPad Proでのプレイはオススメしづらい。
 しかし,植松伸夫氏によるBGMや藤坂公彦氏によるイラストをこの端末で堪能できる魅力は捨てがたい。アプリを遊ぶついでに,サウンドトラックや画集も楽しめてしまうようなお得感があった。


「TERRA BATTLE」公式サイト

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