「モンスターハンター頂上大会2017《決勝大会》」が開催。「モンスターハンターダブルクロス」の最速ハンターがついに決定

　カプコンは2017年6月25日，「モンスターハンター頂上大会2017《決勝大会》」を東京ビッグサイトにて開催した。全国6会場で行われた地区大会を勝ち抜いたニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンターダブルクロス」の凄腕ハンター達が集結し，その頂点である「狩王」の座を懸けた戦いが繰り広げられた。

（左から）「モンスターハンター」シリーズ プロデューサー 辻本良三氏，「モンスターハンターダブルクロス」プロデューサー 小嶋慎太郎氏，同 ディレクター 市原大輔氏，同 メインプランナー 平岡拓朗氏，同プランナー 土谷 昇氏

「モンスターハンターダブルクロス」公式サイト

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「モンスターハンター」シリーズの最新情報が一挙紹介

　「モンハンラジオプレゼンツ 良三の部屋×MHダブルクロスステーション 公開Web生放送ステージ」では，「モンスターハンター」シリーズの最新情報が公開された。

イベントのMCを務めた宇佐美友紀さん（左端），MHダブルクロスステーションのパーソナリティを務める声優 高野麻里佳さん（右端）

　まず，ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター ストーリーズ」は2017年夏に予定されている大型アップデートに伴い，「モンスターハンター ストーリーズ Ver.1.2 更新版」が7月27日に発売。数量限定特典として，TVアニメ「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」に登場するオリジナルキャラクター達が乗るオトモン3体のダウンロードコードが同梱されるとのこと。


　また，このアップデートでは新たなオトモンとして「クシャルダオラ」「ラージャン」「テオ・テスカトル」が追加。さらにゲームやアニメに登場するキャラクターになりきれるキャラクリエイションパーツが6体分追加となる。

ヒョロやリリアになりきる様子が実機デモでお披露目に。見た目だけでなく，性別も変えられる

「モンスターハンター ストーリーズ」ディレクター 大黒健二氏（右）と辻本氏によるアップデート版の対戦も行われた

新オトモンのクシャルダオラとラージャン，テオ・テスカトルが公開。アップデートに伴い，バトルポーチの内容なども見直されているという

　「モンスターハンター」シリーズと「キン肉マン」とのコラボ第3弾が決定したことも紹介された。今回は新作イラストがあしらわれたTシャツと，アイルーが超人達に扮したトレーディングアクリルキーホルダーが発売される。


　9月20日には「モンスターハンターダブルクロス」に登場するネコ嬢・カティと酒場の看板娘・ミルシィの姉妹ユニット「ミラクル☆ミルクティ」の音楽CDがリリース。それに先駆け，6月26日から楽曲の配信が行われる。


　さらにカラオケ「JOYSOUND」と「モンスターハンターダブルクロス」とのコラボも実施となる。第1期は6月30日から8月24日まで，第2期は8月25日から10月10日までとなっている。

CFB（カプコン フィギュア ビルダー）クリエイターズモデルにて，「天彗龍 バルファルク」が製作中であることも明かされた

8月に開催予定のオーケストラコンサート「狩猟音楽祭2017」。チケットは残りわずかだという

親子ハンターと女子ハンターの日本一，そして栄えある「狩王」が決定

　「親子ハンター日本一決定戦」と「女子ハンター日本一決定戦」では，いずれも全国6会場の代表チームに加えて，当日予選を勝ち抜いた2チームが参加。8チームが日本一を目指してクリアタイムを競った。

　親子ハンター日本一決定戦の対象クエストは，闘技場にてドスマッカォ，ホロロホルル，ディノバルドの連続討伐に臨むチャレンジクエスト「XXイベント：大連続狩猟4」だ。
　一方，女子ハンター日本一決定戦の対象クエストは，朧隠ホロロホルルと猛り爆ぜるブラキディオスの連続討伐となるチャレンジクエスト「XXイベント：大連続狩猟3」となっている。
　それぞれの出場チームと結果は以下のとおり。

●親子日本一決定戦
優勝：激撃ち君 チーム（クリアタイム 7分16秒08）
準優勝：燼滅刃ディノり隊 チーム（クリアタイム 8分51秒50）
3位：ビリビリ チーム（クリアタイム 9分04秒91）
4位：Sol Naciente チーム（クリアタイム 9分07秒60）
5位：剣盾 チーム（クリアタイム 9分08秒05）
6位：明朝体 チーム（クリアタイム 9分57秒11）
7位：まつもと父娘 チーム（クリアタイム 10分56秒25）
8位：ニャンニャンジャー チーム（クリアタイム 11分10秒28）

●女子ハンター日本一決定戦
優勝：gralis チーム（クリアタイム 4分24秒31）
準優勝：俺の先輩ティガレックス チーム（クリアタイム 6分31秒38）
3位：*Carry tail* チーム（クリアタイム 6分47秒31）
4位：狩猟笛と結婚することが弓 チーム（クリアタイム 6分50秒53）
5位：サティスファクション チーム（クリアタイム 8分16秒80）
6位：T・B・H チーム（クリアタイム 8分28秒85）
7位：ガーグァフェイス チーム（クリアタイム 9分04秒06）
8位：狩鳥風月 チーム（クリアタイム 9分33秒90）

　「狩王決定戦 決勝大会」には全国6会場の代表と当日予選を勝ち抜いた計20チームがエントリーした。1回戦ではチャレンジクエスト「XXイベント：銀嶺討伐」にてタイムアタックを行い，その上位4チームが準決勝へ。準決勝ではチャレンジクエスト「XXイベント：大連続狩猟1」（青電王ライゼクス，天眼タマミツネの連続討伐）に挑み，上位2チームが決勝進出を果たした。

●狩王決定戦 決勝大会 1回戦（上位4チーム）
1位：ミツネ系男子 チーム（クリアタイム 1分54秒46）
2位：chubby boys チーム（クリアタイム 1分55秒95）
3位：Unshakable チーム（クリアタイム 1分56秒41）
4位：狩*狩 チーム（クリアタイム 1分57秒56）

●狩王決定戦 決勝大会 準決勝
1位：Unshakable チーム（クリアタイム 4分29秒76）
2位：狩*狩 チーム（クリアタイム 5分45秒01）
3位：ミツネ系男子 チーム（クリアタイム 5分45秒01）
4位：chubby boys チーム（クリアタイム 7分13秒08）

　Unshakableと狩*狩の対決となった決勝，その舞台は燼滅刃ディノバルド，鏖魔ディアブロス，バルファルクの連続討伐に挑むチャレンジクエスト「XXイベント：大連続狩猟2」「イベント：大連続狩猟3」だ。「モンスターハンターダブルクロス」の最強モンスターが顔を揃える高難度クエストだが，狩*狩が大差をつけてUnshakableを下し，今大会の狩王の座を勝ち取った。

●狩王決定戦 決勝大会 決勝
優勝：狩*狩 チーム（クリアタイム 11分05秒66）
準優勝：Unshakable チーム（クリアタイム 15分23秒61）

　「モンスターハンター」シリーズ プロデューサーの辻本良三氏は，狩王決定戦を見届けると「こうした大会は参加してくださる方が主役でありヒーロー。僕達は場を提供するだけなので，主役でありヒーローである皆さんがこれだけすばらしいプレイを見せてくださって，本当に感謝しています」と総括を述べた。続けて，「Nintendo Switch版も含めて，『モンスターハンターダブルクロス』を遊び尽くしてください。今後もこうした大会や，また違った面白いイベントを開催できたら，と考えています」とコメントしていた。


　全プログラムのイベント終了後，「モンスターハンターダブルクロス」のプロデューサーを務める小嶋慎太郎氏，ディレクターの市原大輔氏への囲み取材が行われた。その模様を掲載して本稿の締めとしよう。

──モンスターハンター頂上大会2017が終わりましたが，感想を教えてください。

市原大輔氏（以下，市原氏）：
　今回もいろいろなドラマが生まれてよかったなと。とくに僕自身，「モンスターハンターダブルクロス」で初めてディレクターを務めたので感無量でした。これからも自分の作るものが，多くの皆さんに楽しんでいただけるように，もっと頑張らないといけないとあらためて感じました。

小嶋慎太郎氏（以下，小嶋氏）：
　「終わってホッとした」というよりも，「ありがとうございました」という感謝の気持ちのほうが断然強いですね。狩王はもちろんですが，そのほかの皆さんもすごく時間を費やしてプレイしてくれたことに関して，本当に感謝しています。
　今日の決勝大会は「モンスターハンターダブルクロス」だけでしたが，各地区会場では「モンスターハンター ストーリーズ」の絆王決定戦を開催してきました。その中で「モンスターハンター」シリーズの広がりを見せることもできましたし，来場してくれた皆さんからも可能性を見せていただけたのではないでしょうか。


──今日，一番印象に残ったプレイを教えてください。

小嶋氏：
　狩王が決勝で見せた「バルファルクの頭をランスで何度もどついたところ」ですかね。もう首の骨が折れるんじゃないかと。「もう止めてあげて！」と言いました（笑）。
　それ以外にも見せ場の多い大会でしたね。女子ハンター部門でも，ずっとブラキディオスの頭に張り付いているチームがあり，裏で見ながら「頭痛薬を買ってきて！」と（笑）。

市原氏：
　やっぱり決勝まで勝ち上がってくるハンター達は「見せるプレイ」が多いですよね。その中でも狩王決定戦の決勝は，皆さんがいろいろな思いで臨んでいますから。どのチームもしっかり戦術を練って，何百回も，場合によっては1000回以上練習している。しかしそれだけ努力しても，本番でうまくいかないことがある。そこが「モンスターハンター
」の大会の面白さだと感じました。

小嶋氏：
　その一方，あの緊張する場で自己ベストを叩き出すチームもいる。本当に楽しませていただきました。あらためてそれぞれのプレイをゆっくり見たいです。

市原氏：
　一つ一つのチームのプレイをじっくり見てみたいですね。

小嶋氏：
　酒でも飲みながらね。

──狩王になった狩*狩のメンバーは名古屋会場で絆王になったとのことですが，2冠達成は予想していましたか。

小嶋氏：
　いや，まったく。

市原氏：
　正直，どのチームが勝ってもおかしくない顔ぶれでしたからね。

小嶋氏：
　僕らからすると「モンスターハンターの称号を欲しい」と思っていただけることが嬉しいです。

市原氏：
　各地区会場で惜しくも決勝出場を逃したチームが，決勝大会の当日予選に参加しているのを見ると熱い思いが込み上げてきました。

小嶋氏：
　出場した皆さんの打ち上げに参加したいくらいですよ。「お疲れさま」って，皆に1杯ずつ奢りたいくらい。

会場に設けられた「モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.」の試遊コーナー

──「モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.」を試遊した人からは，どのような感想が寄せられましたか。

小嶋氏：
　すごく聞きたかったのですが，今日は時間がなかったんです……。たくさんの方に遊んでいただける初めての機会でしたから，ぜひ感想を聞かせてください。
　Nintendo Switch版は家ではテレビにつなげて，外では携帯モードで，というシーンに合わせて遊び方を変えられます。家で「お父ちゃん，テレビ観たいんや！」なんてことになっても，その場で携帯モードに切り替えられます。いつでもどこでも「モンスターハンター」を遊べるところが魅力ではないでしょうか。

市原氏：
　とくにニンテンドー3DS版で遊んでいる皆さんは，セーブデータを引き継げるので，Nintendo Switch版をプレイするとガラッと印象が変わると思いますよ。

「モンスターハンターダブルクロス」公式サイト