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印刷2023/07/18 15:40

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吉田修平氏が開発者と共に注目作品の魅力を語る。BitSummit Let's Go!!,「Eternights」「Viewfinder」ステージイベントの模様をお届け

 2023年7月14日から16日まで京都市勧業館・みやこめっせで開催された,国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit Let's Go!!」の会場では,多数の新作インディーゲームが発表・展示されたほか,ステージでもさまざまな作品が紹介されていた。

 本稿ではその中から,7月15日と16日の2回に分けて行われた,ソニー・インタラクティブエンタテインメントでインディーズ イニシアチブ代表を務める吉田修平氏注目タイトルを紹介するステージイベントの模様をお届けしよう。

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「BitSummit Let's Go!!」公式サイト



アニメ×アクション×恋愛シミュレーション「Eternights」


 最初に取り上げられたのは,インディーデベロッパのStudio Saiが9月21日に発売を予定している新作タイトル「Eternights」PC / PS5 / PS4)だ。ステージにはゲストとして,Studio Saiに所属するJae Hyun Yoo氏が登壇した。

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 6月12日にPC Gaming Showで発表(関連記事)されたEternightsは,“アニメ×アクション×恋愛シミュレーション”を謳う作品で,ダンジョンを探索するアクションと,恋愛アドベンチャーを行き来しながら戦うシステムが採用されている。

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 Studio Saiは,オンラインイベント「PC Gaming Show」で,新作ゲーム「Eternights」を,2023年9月21日に配信すると発表した。本作はアニメ,アクション,恋愛シミュレーションなどをかけ合わせた,実に日本向けのタイトルだ。

[2023/06/12 05:51]

 本作には時間の概念があり,キャラクターとの交流やバトルといった行動を限られた期間内にこなす必要がある。現実(ゲーム内)での生活とダンジョン攻略を両立させられるよう,うまくスケジュールを組み立てていかなければならない。

 このシステムを聞いて,「3」以降の「ペルソナ」シリーズを思い出した人も多いことだろう。それもそのはず,本作を開発するStudio Saiは,“新海 誠氏やDevil May Cryやペルソナなど,日本のコンテンツに魅せられた開発陣”を自称しており,そういった仕組みもリスペクト要素として取り入れられているようだ。

 ステージのために事前にゲームをプレイしたという吉田氏は,「やめられずに,2週間くらいかけてクリアしました!」と本作の出来栄えを絶賛。それでも1つのエンディングに到達しただけとのことなので,相当なボリュームがありそうだ。


 Jae Hyun Yoo氏は,もともとAppleに就職しており,AR機器の開発に携わっていたという。最初は1人でゲーム開発を始めたが,ナラティブデザインと環境デザインのメンバーがチームに加わり,その3人が中核のメンバーとなって開発が進められたとのこと。

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 当初は小さな規模で開発を行っていたが,制作中の映像をRedditで公開(リンク)したところ,そこで投資家の目に留まり,現在の開発体制が整ったそうだ。

 投資家から「デモはないのか?」と聞かれた際には用意していなかったとのことだが,それからわずか2週間でデモ版を作り上げて提出したという。それが2020年3月ごろのことで,約3年で完成近くまでこぎつけた形となる。

 十分な開発体制を整えられずに時間がかかってしまうインディースタジオも多い中,これは幸運な例と言えるだろう。吉田氏もそれを受け,「インディー開発者の皆さん,良い物ができたらすぐポスト(投稿)すべきですよ!」と呼びかけた。

 わずか3名でこれほどのボリュームある作品を作り上げるのは容易ではなく,吉田氏もその熱意と手腕に称賛を送っていた。ただ,Jae Hyun Yoo氏は,「皆さんに(この作り方を)オススメはしません」と語っており,開発がいかに大変だったかが感じ取れる。

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 次以降の作品についてもしっかりと考えているとのことで,「その際には開発チームを拡大したい」といった野望を語ってくれた。また,次回作も「終焉が近い世界における人々の選択」を描くという意味で,Eternightsと近い方向性の作品になるそうだ。

 なお,EternightsはSteamストアページで体験版が公開されている。興味を持った人は,そちらをダウンロードして遊んでみてほしい。


「Eternights」公式サイト



風景を現実世界に“設置”する3Dパズルアクション「Viewfinder」


 続いては,Thunderfulが7月18日に発売した新作タイトル「Viewfinder」PC / PS5)が紹介された。なおViewfinderは,BitSummit Let’s Go!!のアワードで,4Gamerが選んだメディアパートナー賞を受賞している。

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 京都・みやこめっせで開催されたインディーゲームイベント「BitSummit Let’s Go!!」の最終日となる7月16日に,アワードの授賞式が行われた。その中のメディアパートナー賞に4Gamerも参加。選んだタイトルは,スコットランドのSad Owl Studiosが開発を手がける「Viewfinder」だ。

[2023/07/16 20:16]

 Viewfinderは,風景を現実世界に“設置”するアクションを用いて,ステージを攻略していく3Dパズルアクションだ。プレイヤーはインスタントカメラを持ち,必要な風景を撮影したり,設置したりしながら,不思議な世界を冒険することになる。

 現実に設置できる風景は写真だけでなく,絵画やスケッチ,絵葉書といった,あらゆる“2次元に落とし込まれた風景”を使用できる。状況に応じて,必要な風景を見極め,世界の謎を解き明かしていくのだ。

デモを用いたパズルの例。Aを稼働させるためにはバッテリー(C)が2つ必要だが,バッテリーを作る写真は1つしかない。写真をコピー機(D)で複製することで,2つのバッテリーを用意できる
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 プレイヤーの行動によって世界が大きく変化する本作だが,その独創性ゆえに予想外の出来事も発生しうる。場合によっては,クリアに必要なオブジェクトやルートが消えてしまうことも少なくないだろう。

 そういった問題を解消するために導入されたのが,いつでも使える巻き戻し機能だ。回数制限なども存在しないので,思いついたことをいつでも自由に試せるのは嬉しいところだ。

 また,通過することでグラフィックスの見た目が変化するポータルや,写真として切り取った世界が破壊されるギミックなど,システムを応用するステージも多数用意されている。

 さらに,スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」からインスピレーションを得たという電車や,プレイヤーをほのぼのとさせてくれる猫など,難しいパズルの合間にリラックスできる要素も登場する。

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 「BitSummit Let’s Go!!」のSIEブースに,2023年7月19日発売予定の「Viewfinder」の試遊コーナーが設けられていた。すでに体験版も配信されている本作だが,会場で改めてプレイしたので,その不可思議な体験について紹介したい。

[2023/07/16 13:17]

 この独創的なシステムには吉田氏も驚いたようで,「ゲームって素晴らしい」「今年の私のゲーム・オブ・ザ・イヤー候補として,一番上に来ている」と,その発想力と,発想を実現させる技術力を称賛していた。


 本作の開発を担当するのは,インディーデベロッパのSad Owl Studiosだ。ステージにはゲストとして,Sad Owl Studiosでディレクターを務めるGwen Foster氏が登壇し,ゲームの魅力が語られた。

 Viewfinderの開発は,Matt Stark氏が公開した映像から始まった。その時点では技術デモのような映像だったが,当時から“写真の風景を現実に反映させる”というコンセプトは固まっていたようだ。

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 Matt Stark氏にはゲーム開発の経験がなかったが,公開された映像を見た技術者や開発者がMatt Stark氏にコンタクトを取り,その熱意に押される形で正式に開発が行われることが決まったそうだ。本作の開発は,Gwen Foster氏をはじめとするベテラン開発陣がMatt Stark氏をサポートするような形で進められたという。

 Gwen Foster氏は,若手開発者に向けて「ゲーム開発は,なかなか完成しないものです。きちんと発売までのプロセスを組み立てられる人と一緒に開発をしましょう」とコメントし,今回のステージを締めくくった。


「Viewfinder」公式サイト


「BitSummit Let’s Go!!」特設サイト

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