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きらめくものすべてに呪いが宿り,かつての英雄たちは権力に溺れて骸を晒している。
Satorはその屍の山から教訓を拾い上げ,七人の領主を打ち倒すために再び黄金の通路へと足を踏み入れる。
本日は,Unexpectedが手掛ける「Deified」を紹介しよう。本作はダークファンタジー世界を舞台にしたターン制タクティカル・ローグライトだ。
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プレイヤーはSatorを操作し,七人の堕ちた領主を倒して呪われたライン川の黄金を人々のもとへ取り戻していく。同じ種類のレリックの破片を集めて修復し,それぞれに個性のあるスロットへ装備しながらビルドを組み上げていくのが基本の流れになる。
スロットそのものが持つ効果と制約
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本作では,レリックを装備するスロットそのものが個性を持っている。「装備したレリックに毒を付与する」といったバフの効果があるのと同時に「このレベル以下のレリックしか入れられない」「この種類しか受け付けない」といった制約も課されている形だ。
こうしたスロットはレベルアップ時に選択して入手していく。つまり,ローグライトのレベルアップ時の選択肢が,能力そのものではなく「能力を入れるための器」になっているわけだ。
そのため,スロットの選択がそのままビルドの方向性を決め,そこにどんなレリックを組み込んでいくかを考えるのが楽しい。スロットを単なる装備枠ではなくビルドの骨組みとして扱う発想で,「次にどのレリックを狙うか」「どこに入れるか」というひとつひとつの判断にしっかりと意味が出ている。
マナもAPもない潔い戦闘
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ターン制の戦闘というとリソースのやりくりがつきものだが,本作にはマナもアクションポイントもクールダウンも存在しない。毎ターン,自分の持っているスキルやレリックの能力を全力で振るうことができる。これが想像以上に気持ちいい。
次のターンのために強い手を温存する,という遠慮がそもそも生まれないので,戦闘の意思決定が「リソースをどう節約するか」ではなく「どの組み合わせで敵を倒すか」に集中する。
位置取り,レリック同士の連携,攻撃の発動順といった要素が前面に出てきて,ターン制戦闘の手応えがしっかり残る作りになっている。
「Deified」は,ライン川の黄金をめぐる神話的な題材を,アイソメトリックの3Dとコミック調のタッチでまとめ上げたダークファンタジーだ。
重厚さと読みやすさを両立した独特の絵作りで,呪いを宿した黄金が世界を蝕んでいく雰囲気がしっかり伝わってくる。腰を据えてじっくり考えながら戦うタイプのターン制ローグライトが好きな人にすすめたい。なお現状は日本語非対応なので,英語表記でのプレイになる点は留意してほしい。



















