「ゲームに登場した最高の大統領」は誰か？　ワシントンポストが選んだゲーム最高の大統領はもちろんあの人

　北米メディアの「The Washington Post」（電子版。以下ワシントンポスト）は現地時間の2021年1月21日，「ゲームにおける最高の大統領」と題した記事を掲載した。
　1月20日にジョー・バイデン氏が第46代大統領に就任したタイミングで，アメリカ史に名前を刻んだ大統領を振り返ってみるというなら，ありそうな記事だが，それをゲームに求めているところがユニークで，さすが全米第6位の発行部数を誇る（2019年の統計）ワシントンポストだけのことはあるような気がする。

The best presidents in video games

　記事では5人の大統領が選出されており，第5位に輝いたのは，セガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズや「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」の「ミスター・プレジデント」。厳密には「アメリカ大統領」として登場するわけではないものの，ホワイトハウスに住んでいるという。
　記事によれば，「現実のほとんどの大統領は，無実の人の血でその手を汚しているが，ゲームのミスター・プレジデントも例外ではない」とし，大統領の決定がアメリカの平和を脅かすエッグマン帝国の創設につながったと述べられている。なんだか，いきなりよく分からないが，それはそれとして大統領は最終的にソニックとシャドウと協力してエッグマンを倒すことになるので，それが選出の理由とのこと。記事はだいたい，こんな調子だ。

　第4位に選ばれたのは，1988年にデータイースト（通称，DECO）がリリースしたアーケード向けアクションゲーム「ドラゴンニンジャ」（英語タイトル「Bad Dudes vs. Dragon Ninja」）のロニー大統領。「ドラゴンニンジャ」は，1989年にナムコから発売されたファミコン版のほうが有名だが，ゲームセンター版は，いかにもDECOらしいテイストのゲームとして愛好家の記憶に今でも残っているはずだ。
　ともあれ，間違いなくロナルド・レーガン大統領をモデルにしたロニー大統領を救出するのが本作のザックリとした目的で，救出されたロニー大統領がプレイヤーに礼をいい，ハンバーガーを奢るところがいかにも大統領然としているというのが，おおむね選出の理由らしい。

　そして第3位には「Fallout 3」のJohn Henry Eden大統領が入り，第2位には「Metal Gear Solid」シリーズのGeorge Sears大統領と続き，第1位は……というところで，ワシントンポストに申し訳ないので，後は記事を確認してほしい。察しのいい人なら想像がつくと思うが，2004年にフロム・ソフトウェアがXbox向けに発売したものの，諸般の事情で海外では正式にリリースできず，通販などで買った海外プレイヤーの間でカルト的な人気を獲得し，2019年にDevolver Digitalの熱烈なラブコールでリメイク版がリリースされた（関連記事）あのタイトルに登場する大統領が，ゲームに登場した最高のアメリカ大統領だというのだ。さあ，レッツ，パーティー！

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