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[E3 2005#033]「Half-Life 2:Lost Coast」ほか,Valveの最新事情
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印刷2005/05/19 23:15

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[E3 2005#033]「Half-Life 2:Lost Coast」ほか,Valveの最新事情

 ウワサになっていた"アレックスでプレイできる"「Half-Life 2」の拡張パックは,「Half-Life 2:Aftermath」(以下,Aftermath)という名前のほうで,「Half-Life 2: Lost Coast」(以下,Lost Coast)は2005年夏中にSteam経由で無料配布される予定のアップデートである。「無料でゲームが配布される」と誤解されないように明記しておくと,Valve Softwareの広報Doug Lombardi(ダグ・ロンバルディ)氏の説明では,「Lost Coastは実際のゲームではなく,Half-Life 2エンジンでHDR(High-Dynamic Range)レンダリングの実装を行うためのパッチに,ゲームプレイ機能を足しただけのモノ」ということだった。
 そのため,アップデート後は同エンジンを利用するソフトすべてでHDRレンダリングの効果が加わることになるようだ。実際にHDTV(高解像度テレビ)で新しいHalf-Life 2を見ると,まだまだゲームエンジンは時代の先頭を走っているのを再確認可能だ。一方,実際のゲームは30分ほどで,新しいレンダリング技術を見せつけるために制作されたものでしかないらしい。



 現実世界の視覚的効果は,実写カメラの撮影手法でいうところのオーバーエクスポージャ(露光過剰)である。暗がりから直接光を見たときに,感光感度が高くて光が影に侵食するように見えるわけだが,HDRレンダリングとは,これを表現するためのエフェクトだ。これまでのHalf-Life 2では擬似的に処理されていたが,このアップデートによってHDRレンダリングはハードウェアでサポートされるようになる。
 当然のごとく,Lost Coastのアップデートの恩恵を受けるためにはハイスペックなPCが必要で,Pentium 4/3.20GHz以上のCPU,1GBのメモリ,そしてRADEON X800かGeForce 6800GT以上のビデオチップを搭載したビデオカードが動作最低条件となる。なお,これ以下のシステムでプレイする人のために,HDRレンダリングのオン/オフ機能も追加される。

HDRレンダリングの効果。暗いところから明るいところへ出ると,光がまぶしく感じられる様子が描かれている


 E3 2005会場で公開されていたLost Coastのムービーデモは,遠くにオレンジ屋根が連なる南欧風の町を見ながら,海辺から崖の階段を上り,数人のコンバインアーミーと対峙しつつチャペルにまで上り詰めるというものである。最初に出会う老人のキャラクターアニメーション技術は,Half-Life 2オリジナル版よりもさらに洗練されており,より表情の動きが滑らかになっている。これまでよりも重装備になったコンバイン・アーミーが映っていたが,これらはAftermathで登場する敵を予想させる。
 しかし,やはりLost Coastデモの要はHDRレンダリングにある。オンの状態とオフの状態では太陽の周りや地平線のぼやけ方に大きな違いがあるうえ,岩肌もさらに微妙な光が当たって強調されている。また,階段を上って太陽方向に出口のある建物を潜り抜けるときの"眩しい"感覚や,チャペルのステンドグラスから差し込む光と,コンバインアーミーがぶつかって砕けた後の光が幻想的になっているなど,HDRレンダリングの見せ場が随所に散りばめられた内容になっていた。
 全体では約30分ということで,この5分ほどのムービーの続きもあるはずだが,それは正式リリース後のお楽しみということだろう。もっともLombardi氏は,「今後のメジャーなアップデートは,Lost Coastのような手法で行っていく予定」と話しており,今後もしばしば,小規模の無料ゲームが遊べるのは間違いない。

Half-Life 2:Aftermath
 前述のHalf-Life 2公式拡張パック第一弾,Half-Life 2:Aftermathについては「E3が終わってから」ということで,アレックスやゴードンの"その後"については,もう少し待つ必要があるようだ。その詳細はまったく聞き出すことができず,上記のようにHDRレンダリングを生かした美しいグラフィックスが堪能できること以外,今回新たな進展はなかった。




Half-Life 2 for Xbox
 Xbox用のHalf-Life 2は,Valve Software自らが移植中。すべての効果がPC版と同じというわけには行かず,画面にはジャギーも目立つが,それはValveの問題というよりXboxハードウェアの限界というべきだろう。敵の多いところではフレームレートが低くなる場面もあったが,テクスチャやライティング効果はもちろん,物理効果でも違いが分かるほどの差は感じられなかった。メモリ64MBという制約に,かなり果敢に挑んでいるという印象を受ける。
 操作法は「Halo」のものを採用しており,XboxでFPSを遊んだことのある人なら,すんなり受け入れられるはず。残念なのは,Steam標準サポートのゲームであるため,Xbox Live!へ対応するには一から作り直さねばならず,結果として今回はシングルプレイヤーモードだけになるということだ。このため,PC版を持っている人がXbox版を買う理由はイマイチ見当たらない。しかし,これまでHalf-Life 2を遊べるPCがなくて我慢していた人や,Half-Life 2の面白さを堪能したいXboxユーザーにはお勧めの1作に違いない。



次回作!?
 実は,Lost Coastのデモをしてくれたのは,知る人ぞ知るRobin Walker(ロビン・ウォーカー)氏
 オーストラリアにいた頃に,たった4人で「Team Fortress」を作ったグループの一人である。当然のように,「Team Fortress 2」の最新状況を聞いてみたが,「広報関係には関与していないから何も言えないけど,もうすぐ何らかの発表があるよ。も・う・す・ぐ」と,強調していた。Half-Life 2での復活も十分にあり得るだろうか?(奥谷海人)

  • 関連タイトル:

    ハーフライフ 2

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