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[CES 2017]3画面標準搭載のゲーマー向けノートPC計画「Valerie」をRazerが披露。ゲームの映像を画面外に投影する特殊なプロジェクタも
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印刷2017/01/06 10:37

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[CES 2017]3画面標準搭載のゲーマー向けノートPC計画「Valerie」をRazerが披露。ゲームの映像を画面外に投影する特殊なプロジェクタも

Project ValerieのイメージCG
画像集 No.007のサムネイル画像 / [CES 2017]3画面標準搭載のゲーマー向けノートPC計画「Valerie」をRazerが披露。ゲームの映像を画面外に投影する特殊なプロジェクタも
 CES 2017開幕初日である北米時間2017年1月5日,Razerは同社ブースにて,4K解像度の液晶パネルを3枚搭載するノートPCのコンセプトモデル「Project Valerie」(プロジェクト ヴァレリー)を披露した。
 17.3インチの4K液晶パネルを搭載するゲーマー向けノートPC「Razer Blade Pro」をベースに,折りたたみ可能な4K液晶パネルを中央の液晶パネル左右に引き出して固定できるというチカラワザのマシンである。

Razerブースに展示されていたProject Valerieの実機。アクリルケースの中なので,見にくい写真で恐縮だが,中央液晶パネルの左右に,同サイズの画面が2枚取り付けられた構造は分かるだろう
画像集 No.002のサムネイル画像 / [CES 2017]3画面標準搭載のゲーマー向けノートPC計画「Valerie」をRazerが披露。ゲームの映像を画面外に投影する特殊なプロジェクタも

 Razerの発表によると,Valerieでセカンダリ(2枚め)とターシャリ(3枚め)の液晶パネルは,プライマリパネル(のおそらく背面側)に格納してあり,独自の機械的なスライド機構を用いて引き出すことによって簡単に配置できるとのこと。ケーブルをつなぎ直したりする必要はなく,ユーザーはただ配置するだけで3画面環境を利用できるという。

背面から見たProject Valerie。独自の引き出し&固定機構を持つのが分かる
画像集 No.003のサムネイル画像 / [CES 2017]3画面標準搭載のゲーマー向けノートPC計画「Valerie」をRazerが披露。ゲームの映像を画面外に投影する特殊なプロジェクタも

Razerは「液晶パネル3枚を搭載してわずか1.5インチの薄さ!」的なアピールをしているが,閉じた状態のイメージを見るとさすがに分厚い
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 3枚の4K液晶パネルは,いずれもIGZO(IPS)方式を採用しており,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC」に対応。パネルはAdobe RGB域100%仕様なので,3画面G-SYNCでのゲームプレイ以外に,コンテンツ創作や編集などにも向いているという。
 完成品は,重量が12ポンド(約5.44kg)未満,折り畳んだ状態の厚みは1.5インチ(約38.1mm)を目指しているという。口が裂けても薄型軽量とは言えないが,実現できている仕様を考えれば,相応に軽いとも言えそうだ。

右側面から見た液晶パネル(左)とヒンジ部分(右)。二重ヒンジになっていた
画像集 No.004のサムネイル画像 / [CES 2017]3画面標準搭載のゲーマー向けノートPC計画「Valerie」をRazerが披露。ゲームの映像を画面外に投影する特殊なプロジェクタも 画像集 No.005のサムネイル画像 / [CES 2017]3画面標準搭載のゲーマー向けノートPC計画「Valerie」をRazerが披露。ゲームの映像を画面外に投影する特殊なプロジェクタも

 あくまでもコンセプトモデルなので,このまま商品化するかどうかは分からない。仮に商品化されたとしても,価格は50万円を軽く超えそうに思える。だが,どこでも3画面ディスプレイを広げられるノートPCとして,多画面マニアには大歓迎されそうだ。



部屋中にゲーム画面を投影するルームプロジェクションデバイス


 Razerブースにはもう1つ,非常に奇抜なコンセプトモデルが参考出展されていた。
 「Project Ariana」(プロジェクト アリアナ)と呼ばれるそのデバイスは,見た目こそ,ちょっとしゃれたデザインの家庭向けプロジェクタに見えるのだが,ゲームの画面そのものを投影するのではなく,ゲームに関連する映像を部屋の中に投影して没入感を高める「ルームプロジェクション」用の機器なのだという。

Project Arianaの外観。見た目はちょっと変わったプロジェクタにしか見えない
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 ゲームに関連する映像を部屋に投影とはどういうことなのか。これは実際の様子を見てもらったほうが早いだろう。下に示したのは,Project Arianaに対応する「Shadow Warrior 2」の画面をルームプロジェクションしたものだ。


 ゲーム画面自体は中央にある壁掛けディスプレイに映っているのだが,その周囲に広がっているのが,Project Arianaによる投影映像だ。画面上の剣が,ディスプレイの外にまでわたって表示されているのが分かると思う。
 キャラクターが動くたびに,周囲の風景もダイナミックに動くので,VRというほどではないが,臨場感はなかなかのものだ。

Shadow Warrior 2の映像をProject Arianaで投影している様子
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デモルームでは,Project Arianaを天井からつり下げていた
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 Project Arianaによる映像投影は,Razer独自のLEDイルミネーション機能である「Razer Chroma」の拡張という扱いになっている。実際に映像を投影するには,ゲーム側の対応も必要で,Razerのプレスリリースによると,Shadow Warrior 2以外に,「Overwatch」や「Call of Duty: Black Ops 3」といったあたりの名前が対応タイトルとして挙がっていた。

 Project Arianaもコンセプトモデルであり,商品化が決定したわけではない。年内はコンセプトに対するフィードバックを集めるとのことで,好評であれば年末までに商品化を決定することになるということだった。
 正直に言って,これを自宅に導入したいというゲーマーは,日本にはあまりいないと思うが,イベントやアミューズメント施設のような場所であれば,使い道があるかもしれない。

RazerによるProject Valerieのプレスリリース(英語)

RazerによるProject Arianaのプレスリリース(英語)

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