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「ディサイプルズIII」のレビューを掲載。ロシア生まれのファンタジーストラテジーは,コアなプレイヤーにふさわしい,歯ごたえタップリの作品
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印刷2010/12/14 11:49

レビュー

ロシア生まれの,なかなか硬派なファンタジーストラテジー

ディサイプルズIII【完全日本語版】

Text by Chihiro


画像集#001のサムネイル/「ディサイプルズIII」のレビューを掲載。ロシア生まれのファンタジーストラテジーは,コアなプレイヤーにふさわしい,歯ごたえタップリの作品

 サイバーフロントから11月26日に発売された「ディサイプルズIII【完全日本語版】」(以下,ディサイプルズIII)はロシアのデベロッパ,Akellaが開発したターン制のストラテジーゲームだ。前作である「Disciples II:Dark Prophecy」のリリースが2002年のことなので,シリーズ最新作となる本作は実に8年ぶりの登場ということになる。

ネヴェンダールはもともと,多種多様な種族が共存している世界だったが,星の落下という大事件によって,種族間の緊張が高まる
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 ディサイプルズIIIの世界観は人間やエルフ,デーモンなどが登場する典型的な西欧ファンタジーワールドだ。舞台となるのはネヴェンダールという,多くの種族が共存する世界で,あるとき,古い予言のとおり「星が落ちる」という大事件が発生する。この事件をきっかけに「帝国」(人間),「ダムド」(デーモン),そして「エルフ」の3種族は,それぞれ胸に秘めていた計画を実行しようと行動を開始し,そのため種族同士が激しくぶつかり合うことになった……というのが,本作のおおまかなバックストーリーだ。

 完全日本語版を謳っているだけあって,ムービーには字幕が付き,ゲーム内のインタフェースやメニュー周りなどのテキストもしっかり日本語になるなど,ローカライズのレベルは高い。ただ,少々フォントサイズが小さめで,プレイする環境にもよるだろうが,ちょっと読みづらいところもあるにはあった。

ゲーム内のテキストはすべて日本語にローカライズされている。フォントサイズが小さめで読みくく感じたら,解像度を下げるとよさそうだ
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 ゲームにはキャンペーンモードとシングルプレイモード,そしてマルチプレイモードが用意されているが,ここではキャンペーンモードを中心にゲームを見ていくことにしたい。北米生まれのタイトルとは微妙に感性の異なる東欧/ロシアのゲームは,注目作,傑作も増えつつあり,一部で人気を集めているようだ。果たしてこのディサイプルズIIIはどうなのだろうか。

「ディサイプルズIII【完全日本語版】」公式サイト



自軍と敵軍が交互にゲームを進める
オーソドックスなストラテジー


キャンペーンモードで種族を選ぶ際に表示されるキャラクターは,その種族の拠点を守るガーディアン。写真は帝国のガーディアン「ミズラエル」(上)と,ダムドの「アシュカエル」(下)
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 キャンペーンモードでは帝国,ダムド,エルフの3つの種族から1つを選んでゲームを始めることになるが,ビギナーは帝国からスタートすることが推奨されているようだ。
チュートリアルでは,部隊の動かし方,戦い方など基本的なルールが学べる
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 どの種族でもキーパーソンとなるヒーローユニットがいて,それが主人公となる。種族選択時にはヒーローユニットのクラスの選択も可能で,用意されているのは「司令官」(配下の兵士のHPが毎ターン15%回復),「君主」(毎ターンの資源獲得量が30%増加),「魔導師」(1ターンあたり,魔法を2回使用できる)の3クラスとなる。ゲームの難度はイージー,ノーマル,ハードの3つだ。
 ほかにチュートリアルも用意されているので,これで部隊の操作方法や戦い方が学べるのだが,ゲーム内のすべての要素に触れられてはいないため,ちょっと不親切かもしれない。

 ゲームの流れは,自軍と敵軍が交互に動き,部隊同士が接触すると画面が切り替わって戦闘シーンに移行するという感じになっている。資源として「ゴールド」「ストーン」のほか,「命」「炎」「大地」という3つの「マナ」があり,これら5種類の資源を利用して,ゲームを進めていく。資源については,のちほど詳しく説明しよう。

画面左上に表示されるのが,自軍の資源だ。上が現在所持している量,下が毎ターン得られる量を示す。アイコンは左からゴールド,ストーン,命のマナ,炎のマナ,大地のマナだ
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 最近の多くのストラテジーゲームがそうであるように,本作でもほとんどの操作はマウスだけで可能だ。部隊を動かす場合は,動かしたい場所へマウスカーソルを置き,左ボタンをダブルクリックするとそこへ向かう。ただ,部隊ごとに移動力が設定されており,これを超えて移動することはできない。ほかにもマウスでカメラアングルを変えたり,スクロールボタンで画面を拡大/縮小したりと,RTSをプレイした経験のある人なら,すぐに分かるシンプルなインタフェースが使われている。個人的に,ゲーム中に重宝したのは右クリックで,施設の上で右クリックすればそれがどういうものなのかが表示されるし,敵軍のユニットなら,どれくらいの規模なのかを確認できる。
 登場するユニットは剣や槍を使う「戦士」,攻撃魔法を使う「魔導師」,回復魔法で味方を治療する「支援ユニット」などさまざまある。戦闘中は移動させたいヘックス(六角形のマス)を指定し,左クリックすればいいだけなので,こちらも操作そのものは簡単だ。

戦闘ではヘックスが表示されるので,動かしたい場所までカーソルを持って行き,左クリックすればOK。武器やルーンで攻撃したり,防御体勢を取ったりなど,好きな行動を選ぼう
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 戦闘フィールドには「近接攻撃が2倍になる」「遠距離攻撃が2倍になる」といった特殊なヘックスがあり,そこにユニットを配置すればその効果が得られる。こうしたヘックスやアイテム,そして特殊効果などを利用しなければ,たとえイージーモードでも勝つのは難しいという感じだ。
 敵を全滅させれば全員に経験値が入り,それが一定の値を超えるとレベルアップするというRPGっぽい要素もある。ユニット移動後は敵を攻撃したり,ポーションを使ってHPを回復したりと,いろいろな指示を出せるが,それが面倒なら「オートバトル」「クイックバトル」にしてAIに戦闘を任せることも可能。ただし,クイックバトルの場合,敵が格上だと,あっという間にこちらが倒されてしまうケースが多いため,使用できる状況は限られるだろう。
 戦闘でダメージを受け,HPがゼロになったユニットは戦線離脱となるが,「寺院」という特殊な建物や,「蘇りのポーション」「復活のポーション」などのアイテムがあれば,蘇生できる。新兵を雇うと,成長の手間がかかってしまうが,蘇生させればレベルはそのままなので,ユニットはできるだけ大切に扱いたい。なお,ヒーローユニットが倒された場合にはゲームオーバーとなる。

人間やエルフ,ダムドのほか,ドラゴンやガーディアンなど多種多様な敵が登場する。左下に表示されるのはユニットの行動順で,順番の決定には素早さが影響するようだ
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フィールドを移動中にイベントが始まることもある。現在発生しているクエストや会話の内容は,ジャーナルメニューから確認可能なので,何をすればいいか分からなくなったら,これを見よう
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 メインとなるクエストは,マップ上に赤いアイコンで発生場所が示されるという親切な作りになっている。ここにヒーローユニットを配置すればイベントが起こり,クエストに挑戦できるという仕組みだ。
 このほか,フィールド内にいるNPCに話しかけると,「農夫がオークに捕まって殺されそうなので助けてほしい」「奪われた補給物資を集めて届けてほしい」など,さまざまな「お願い事」をされることがある。これがサブクエストで,必ずクリアする必要はないものの,報酬を得られるので,できるだけチャレンジしたほうがよさそうだ。

 フィールドにはNPCのほか,井戸や光る石碑,宝箱といった数多くのオブジェクトが存在する。これらを「調べる」と,「移動力が回復する」「経験値を得られる」といった恩恵が受けられたり,ポーションやルーン(使い捨ての魔法)などのアイテムが手に入ったりするので,こちらもお見逃しなきよう。

 こうしたオブジェクトの中でキーになるのが,「パワーノード」という施設だ。これを占拠すると「ガーディアンノード」という施設に自動的にアップグレードする。そして,例えば自分のガーディアンノードの近くに中立の工場があった場合,それも自軍の施設になり,ターンごとの資源獲得量がアップしたりするのだ。つまり,ガーディアンノードを数多く持つほどゲームの展開を有利に進められるわけだ。また,ガーディアンノードは土地を改良する能力を持ち,その影響力はターンが進むほど広がっていく。荒れ果てた土地が緑豊かになったりと,見た目がどんどん変わっていくのが面白い。
 当然ながら,すでに敵が占拠しているガーディアンノードは,部隊を送ってこれを制圧することになるが,これがかなりの強敵なので,しっかり育てたユニットで挑む必要がある。もちろん,敵もこちらのガーディアンノードを攻撃してくるので,防衛にもしっかり目を配っておこう。

パワーノードを占拠すると,グラフィックスが変化し,ガーディアンノードに。土地の様子も変わり,自軍のものになったことが分かる
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自軍の街や部隊を強化し,敵との戦いに挑む


 さて,ここで先に述べた5種類の資源について説明しよう。まずはゴールドとストーンだ。ゴールドはユニットを雇うほか,ショップでアイテムを購入するときなどに使用し,建物の建設にはストーンを消費する。
 部隊は,城山や街などの拠点にいるNPCに,雇ったユニットを組み合わせて作成するのだが,ユニットによっては雇用する際に特殊な建物が必要になったり,リーダーを務めるユニットの「リーダーシップ」というパラメータが低いと部隊の兵士数が減ったりする。
 ストーンを使って建てられる建物の種類は,フィールド上で魔法を使えるようにする「魔法の塔」,ユニットのアップグレードに必要な「軍事訓練棟」「射的場」「修道院」(いずれも帝国を使用したときの名称で,種族それぞれで名前が違う)などがあり,1ターンに1回だけ建設命令を出せる。
 建物を建てて自軍の戦力を強化していくのは楽しいのだが,シナリオごとに拠点が変わるという性質上,次のチャプターに進んだら,また建設をやり直さなければならない。このへん,ちょっと面倒だと感じる人もいるだろう。

ヒーローユニットやリーダーユニットは,装備品を替えたりスキルを覚えさせられたりできる。右クリックでスキルの内容が分かるので,これで確認して必要なものを選ぼう
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施設を建てると,拠点の空き地に新たな建物が出現する。ユニットの成長ツリーが分岐している場合は,どの方向に育てるかをよく考えなくてはならない
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 ユニットのアップグレードはちょっと変わっており,自分で何かするのではなく,特定のレベルになったときに必要な建物があれば,自動的にユニットが上位クラスに昇格するという仕掛けだ。クラスの成長ツリーには分岐もあるため,将来的にどういうユニットにしたいかを考えながら建物を用意していかなければならない。一度決定したものは取り消せないため,ここは慎重にいきたいところだ。
 ちなみに,ヒーローユニットや部隊を率いるリーダーユニットは,装備品を取り替えて能力をアップさせられるほか,レベルアップ時に「体力」「素早さ」などにポイントを割り振り,各種ステータスを強化できるし,スキルを自由に選ぶことも可能だ。フィールド上での移動力をアップさせたり,特定の属性への耐性をつけるなど,バリエーションも豊かで,自分のプレイスタイルにあった部隊を作れるだろう。

フィールドで魔法を使うと,派手なエフェクトと共に効果が発動する。通常は1ターンあたり1回しか魔法は使えないが,ヒーローユニットのクラスが魔道士なら,2回使える
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 命,炎,大地のマナは魔法の研究のほか,魔法を使用するときにも使用する。これらの資源は,マナを生み出す施設を占拠することで定期的に得られる。
 魔法には1から5までのレベルがあり,効果としては「風属性の魔法ダメージを与える」「HPを回復する」「器用さ,素早さ,力,知性をアップさせる」などさまざまだ。当然ながらレベルの高い魔法ほど効果は増し,研究時/使用時に必要となるマナも多量に要求される。なお,ステータスアップ系の魔法の効果は,1ターン限りであるようだ。

難度の高さは敵とのレベル差と

ユニットが引継げないことが原因か


 筆者は熱烈なストラテジーゲーマーというわけではないが,ほかのストラテジーゲームと比べて,ディサイプルズIIIは難しい部類に属するという印象を受けた。
 結構苦戦した場面が多く,その理由としては,敵軍のレベルがこちらの倍以上あることが珍しくなく,しかも,それらが数多く配置されていることが挙げられる。ポーションなど補助アイテムを使ったり,魔法でステータスを強化したりといった対策はあるものの,強敵にダメージを与えるのはなかなか大変で,そのため戦闘にかかる時間も長い。
 1回の戦闘をこなすのに,1時間以上かかることも珍しくなく,途中でセーブが可能とはいえ,根気強いプレイが必要だ。戦闘のテンポはあまり良くない。
 また,チャプターが変わると,ヒーロー以外のユニットは入れ替えになってしまうため,せっかく育てた強いユニットもそのチャプター限りとなる。クラスの育成ツリーが多彩で,どういう風に育てていくか楽しめるのだが,チャプターごとに1からやり直すのは大変だし,マップの敵の数が足りずに,最上位クラスまで育てられないときもある。

ゲームが進むにつれてレベルの高い敵が登場する。魔法やアイテムなどで能力を補正して挑まないと,苦戦必至。フィールド効果なども有効に使っていきたい
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オリジナルのシナリオを楽しめるシングルプレイモードと

対戦が可能なマルチプレイモードを搭載


 シングルプレイモードとマルチプレイモードについても,簡単に紹介しておこう。
 シングルプレイモードでは,独立したシナリオが楽しめる。最初はチュートリアル用のマップと,ダムドを操作して遊べるシナリオの2種類が収録されており,キャンペーンのための練習といった意味合いが強いようだ。

マルチプレイはAIを相手にするか,ホットシートでの対戦が可能。ゲームの性質上,すぐには決着がつかないため,対戦中でもセーブが可能だ
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 マルチプレイモードはAIか,2人プレイヤーが交互に操作する形の対戦プレイが可能で,オンラインのマルチプレイに対応しているわけではない。マルチプレイ用として5つのマップが収録されており,「帝国vs.エルフ」「エルフvs.ダムド」,もしくは三つ巴の戦いが楽しめる。キャンペーンモードと同様,ヒーローユニットのクラスが選択できるほか,マルチプレイオンリーの要素として,ゲーム開始時に所持している資源の量や,毎ターンで得られる資源量,戦闘勝利時に得られる経験値を自由に設定できることが挙げられる。公平な条件で対戦してもいいし,ハンデ戦も楽しめるというわけだ。
 マルチプレイのルールは単純で,相手の拠点を攻め落としたほうが勝利だ。フィールドには敵軍の部隊が配置されているので,キャンペーンモードと同じようにそれらを倒して経験値を稼ぎ,部隊を強化しながらゲームを進めて行こう。


歯ごたえのあるストラテジーを遊びたいなら格好の選択肢


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 キャンペーンモードを一通りプレイしてみたが,序盤からかなり歯ごたえのある展開になり,難度イージーでもかなりの苦戦を強いられた。とくに,敵のレベルが高いのに自軍のユニットはチャプターごとに育てなおさないといけないというルールは,ちょっと厳しすぎないか? という印象。とはいえ,「ヤワなストラテジーには飽き飽きしているぜ」というコアなファンには訴求力があるかもしれない。
 これだけピュアなファンタジーの世界観をもつゲームも,最近では珍しい気もするが,人間,デーモン,エルフ以外に,ゲームに出てくるアンデッドやドワーフなどでもプレイできたらなお良かったかもしれない。
 ストーリーは面白く,「この人物の背景には,こんな設定があったのか」と驚かされたときもあり,日本語化されていることも手伝ってかなり楽しめた。エンディングは種族ごとによって違うらしいので,リプレイ性の高いタイトルであるとも言えそうだ。
 英語版だが,デモ版が4Gamerに掲載されているので,気になる人は,まずこちらをダウンロードして試してみてはどうだろうか。

RPG的な要素も盛り込まれたターン制のファンタジーストラテジー,「Disciples III: Renaissance」のデモ版を4GamerにUp

  • 関連タイトル:

    ディサイプルズIII【完全日本語版】

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