［GC 2008＃38］18年振りに復活！　King’s Bounty：The Legendのプロモーションムービーを掲載

　ロシアのパブリッシャ/デベロッパの1CはGames Conventionの常連だ。とはいえこれまで，1Cブースは商談エリアにのみ設置され，一般客の目に同社のゲームが触れることはなかった。だが，今年は一変し，通常のエリアにブースを設置。しかもすべてプレイアブル出展という大盤振る舞い（？）。そんなブースの中央で流されていたのが，ここに掲載する「King's Bounty: The Legend」のプロモーションムービーだ。

1Cブース中央にあったモニターで，今回公開されたムービーが流されていた

　King's Bounty: The Legendは，1990年に発売された「King's Bounty」のリメイク版で，ロシアの1CとKatauri Interactiveが開発を進めている。
　本作は，アドベンチャーモードと戦闘モードに分かれている。アドベンチャーモードでは，キャラクターを移動させてNPCと会話をし，ストーリーを進めていく。NPCからは，本筋とは関係のない依頼をされることもあるし，思いがけない場所でお宝を発見するなんていうこともあるようだ。キャラクターを動かしていき，敵キャラクターに触れると戦闘モードへと移行。戦闘はヘックスで区切られた別の画面で行なわれ，敵とプレイヤーが交互にキャラクター行動させていき，敵キャラをすべて倒せば勝ちだ。戦闘を繰り返しつつマップ内を移動し，定められた目的を達成すると次のステージへと進む。
　ちなみに主人公は，ウォリアー，パラディン，メイジの中から一人を選ぶ。それぞれ能力が違い，習得するスキルや魔法が異なっているので，どれを選ぶかによって，ゲームの展開が大きく変わっていくだろう。

　ムービーを見れば一目瞭然だが，キャラクターの多くは，ヘックス1マス分のサイズしかないのだが，中には一人（一体？）で10ヘックスぐらい使っている巨大な敵キャラも登場する。しかもそんな巨大キャラが滑らかな動きで攻撃をしかけてくるのだから，オリジナルのKing's Bountyを遊んだ人は，時代の流れを感じるのではないだろうか。

　戦闘でのウリは，巨大キャラばかりではない。各キャラクターの戦闘アニメーションとエフェクトにも注目だ。とくに，手に持っている武器などの肉弾攻撃よりも，魔法のほうが派手になっており，空から火の玉のようなものが降ってきたり，巨大な氷の柱が突然現れたりする。用意されている魔法は150種類もあるので，すべてのエフェクトを見るのはかなり大変だろう。

　本作はリメイクなので，基本的なストーリーはオリジナル版と同じだ。とはいえ，18年も時間が経っており，当たり前だがグラフィックスは格段に進化。さらにアドベンチャーモードで受けられるクエストなどの内容は異なるので，よほど記憶力がいいKing's Bountyマニア以外は，新作として楽しめるだろう。
　日本での発売は決まっていないが，欧州での発売日は9月23日。北米でもAtariからリリースされるので，日本でも手に入れることはできそうだ。