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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第703回「最終目標を見失わないことも大事だよね」
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印刷2022/09/29 11:00

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第703回「最終目標を見失わないことも大事だよね」

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 TGSも終わり,通常営業の日々が戻ってまいりました。この期間にも注目タイトルがいくつかリリースされたわけだけれども。もちろん紹介したい作品はいくつもございます。

 そんな中で真っ先に紹介したいのは「アイドルマネージャー」PC / PlayStation 5 / PlayStation 4 / Nintendo Switch)。文字どおり,アイドルのマネージャーとなって会社を経営していくというシミュレーションゲイムです。
 ここだけ聞くと,よくありがちなアイドル系ゲイムかなと思うかもしれないけどね,けっこう硬派なシミュレーションゲイムなのですよ。アイドルの世界という華やかな部分ではなく,どうやって知名度を上げたり成長させたりしていくかの部分に焦点が当たっている。誤解を恐れず言ってしまうと,シミュレーションゲイム好きには響くであろう,いい意味での作業が楽しめる作りなのです

 ここで話は逸れます。エンターテイメント産業って,基本的には人間の管理なのですよ。エンターテイメントって,商品を作るのが人であることが多いじゃない。もちろん製造業も販売業も人が作るものではあるんだけど。
 でも,エンターテイメント産業は同じ商品を作るのではなく「その人の作品」であったり「その人が織りなすもの」だったり「その人の人生」だったりが商品となるケースが多い。だから,エンターテイメントの会社の管理は,つまるところ人間の管理なんです。
 なので,本当のことを言えばエンターテイメント産業のことをゲイムで再現するのは難しいのですよ。予想もできないことが起こってしまうから。例えば,流行り病でライブが一切できない時期があるなんて,3年前は想像できなかったでしょ? 例えば,サイン会や握手会で暴漢が襲ってきた結果,サイン会が中止になったり厳戒態勢で行われるなんて考えられない。そういう事件が起こったあとであれば,ゲイムにイベントとして組み込まれる可能性はあるけど。でも,現実のアイドルの運営って,想像もできない事態がガンガン襲いかかってくるわけですよ。

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 で,ここで話は戻るけれども,このアイドルマネージャーの描写がリアルかと言われたら,私は「そうでもないんだろうな」と思わざるを得ない。私はアイドルの運営を経験したことがないから想像でしか言えないけど,きっと実際の運営はアクシデントに次ぐアクシデントの連続なんだろうなって。能力や人間関係が数値化されるなんてことはないし,悩めるアイドルと面談したところで,本音を話してくれるとも限らない。アイドルとしても,日によってストレスの感じ方なんて違うだろうし。
 だから,このゲイムがリアルかどうかは分からない。ただ,ですよ。じゃあこのゲイムが面白くないかと問われれば,「そんなことはない」と即答する自信はある。面白いのですよ。何がって,シミュレーションゲイムとして。

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 ゲイムをプレイしていて面白く感じる条件って,大ざっぱに言うと“感情移入できるかどうか”が大きいと私は思っていて。「どうせゲイムの中の話だし」と割り切ってプレイしていても面白くはないと思うの。負けたら悔しいから負けたくない,勝ったら嬉しいから勝ちたい,目標を達成したい。クリアしたい。そういうプレイする側の気持ちを引き出してくれる“感情移入”が,ゲイムには必要だと私は思っているのです。
 最近,ハードの性能やグラフィックスの向上で“リアルさ”は表現できていると思うんです。ただそのリアルさって,“感情移入させるため”にリアルである必要があるからリアルに表現しているだけ。ここがポイントで。最終目標はプレイヤーを楽しませることで,そのためのキーとなるのが感情移入。そして感情移入させるために効果的なのが「リアルであること」なんですね。
 決してリアルであることが直接の目的になってはいけない。あ,別にリアルを目標にしてはいけないと言ってるわけではないんです。ゲイムという形態で何を表現したいかは,作り手に委ねられているわけだし。そもそも私,ゲイム作りに関してはただの素人ですし,偉そうなことは言えない。だけど,エンターテイメント産業の考え方で言うと,リアルさは手段であって目的ではない。私,たぶんそんなに間違ったことは言ってないと思う。

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 現に,このアイドルマネージャーは,たぶんリアルではないけど面白いのですよ。要所要所ではリアルな現実を描いているのだろうけど,最終的にはやはりゲイムとして割り切って作られているんです。最終目標の“プレイヤーを楽しませる”を見失っていない。
 もちろん,ゲイムの本質は硬派なシミュレーションゲイムなんで好き嫌いはあるでしょう。ただ,シミュレーションゲイムとして押さえておくべき作業部分だったり,選択と結果の因果関係が予測できる点はしっかりしてる。自分の選択がうまくいくと楽しいし,そうでもないとなんだか悔しい。
 まとめますね。本作はアイドル好きというよりも,シミュレーション好きのほうが刺さるんじゃないかな,と遊んでいて思いました。実際私は楽しかった。見た目の可愛らしさに騙されず……いや騙されてもいいんだけど,経営シミュレーションゲイムが好きな人には遊んでみてほしいですな。

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 というわけで,今週はアイドルマネージャーを紹介いたしました。あと,最終目標を見失わないことも大事だよねって話でもありました。いろいろと業務があると,目の前のことに精一杯になってしまい,大きなコンセプトというか目標を見失いがちなんでね。自戒も込めて。
 私の大きな目標は「死ぬ瞬間『あー楽しい人生だったな』って思う」ってこと。そのために今は「飼い犬を幸せにすることで自分の人生を豊かにする」が目の前のタスクです。おかげで今の私は愛を与えることに抵抗はありません。皆さんも,大きな目標を見失わないといいなと思う今日この頃です。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「地球防衛軍6
Nintendo Switch:「アイドルマネージャー
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,10月1日(土)12:00より,東京・池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアター大会「ゆう文 presents DDTプロレス in 池袋満月祭」を,翌2日(日)13:00より宮城・白石ホワイトキューブ大会「遠藤哲哉地元凱旋! Get Alive 2022 TOUR in SHIROISHI」を開催します。両大会とも,ディーノ選手は飯野“セクシー”雄貴選手とのタッグで出場予定。ちなみにディーノ選手は初の著書「見せ者の本懐 人の心を捉えるのは、異端と劇物だ。」(仮)を12月17日に発売予定ですが,「まだ書き始めてないのにAmazonでは予約受付が始まっている怖さたるや」と語っています。
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