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インテル,業界関係者を集めたイベント「Intel Forum 2010」を開催
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印刷2010/01/25 21:52

イベント

インテル,業界関係者を集めたイベント「Intel Forum 2010」を開催

インテル代表取締役社長 吉田和正氏
画像集#001のサムネイル/インテル,業界関係者を集めたイベント「Intel Forum 2010」を開催
 米Intelの日本法人であるインテルは1月25日,業界関係者に向けたイベント「Intel Forum 2010」を開催した。ご存じのように,2010年1月8日にインテルは新Core i3/i5/i7プロセッサを発表しているが,国内では当日,発表会の類が設定されなかった。今回のイベントは,発表会に代わって新プロセッサのスタートアップを宣言する趣旨のイベントだと理解して良さそうだ。
 4Gamer読者の興味を引きそうな話題はあまりなかったが,吉田和正氏(インテル代表取締役社長)が久しぶりに基調講演を行ったというトピックがあったので,講演の概要を中心にお伝えしたい。


「It's Time for a Change……変革の時」


画像集#002のサムネイル/インテル,業界関係者を集めたイベント「Intel Forum 2010」を開催
 こうした場では久々の登壇となる吉田氏。「ライフスタイルの変革というテーマで,インテルのテクノロジーがいかに人々の生活を豊かにしていくかをお話したい」と,基調講演を切り出した。
 この吉田氏の言葉にも現れているが,今回の講演のテーマとして押しだされていたのが「It's Time for a Change……変革の時」というメッセージである。吉田氏はまず,すでに我々が体験しているライフスタイルの変化を挙げてみせる。
 「blog,ソーシャル・ネットワーキング サービスmixi,Twitter……これらが電話やメールに代わって利用されるようになった。また,オンラインバンキングやオンラインショッピングを人々が当たり前のように使っている」。吉田氏が言うように,ほんの数年前と比べてもインターネットの利用は大きく変化し,我々の生活に浸透している。そのことは読者の皆さんも実感していることだろう。
 なかでも重要なのがソーシャルネットワークだと吉田氏は言う。「ソーシャルネットワークのユーザーは5億8000万人に及ぶ」と実数を挙げつつ,その重要性を強調。ソーシャルネットワークが「これからも進化をし続け,コミュニケーションのインフラとして重要な位置を占めるだろう」と予測する。
 そうしたネットワークで,いま盛んにやり取りされているのが,動画や写真といったリッチコンテンツだ。高品位なコンテンツが共有できるようになった背景に「プラットフォームの進化がある」と,吉田氏はインテルのプロセッサを搭載するPCの役割を強調。今後も続くであろう変革の中で「PCが今までも中心であり,これからも中心であろうと私は信じている」と,今後もPCが変革を担う主役であり続けると宣言する。


テクノロジーがライフスタイルに変化をもたらす


画像集#003のサムネイル/インテル,業界関係者を集めたイベント「Intel Forum 2010」を開催
 そのうえで吉田氏は「いまこそ変革を起こすときだ」と呼びかける。「その変革は小さなプロセッサから始まる。32nmプロセステクノロジーとNehalemアーキテクチャに基づく『新2010 インテル プロセッサーファミリー』だ」……説明するまでもないとは思うが,吉田氏がいう「新2010 インテル プロセッサーファミリー」とは,今年1月8日に発表されたCore i3/i5/i7プロセッサ製品群――俗にいう“dale系CPU”――のことである。
 吉田氏は,新2010 インテル プロセッサーファミリーのラインアップを大まかに紹介。この製品によって「リッチなコンテンツを扱うことが前提になる社会のインフラを提供してく」と,これからの変革を担う新製品であることを強調する。

画像集#004のサムネイル/インテル,業界関係者を集めたイベント「Intel Forum 2010」を開催
 同時に「低消費電力も重要だ。マイクロプロセッサが環境に与える影響を見過ごすことはできない」とCoreファミリーの消費電力性能に言及。ワットあたりの処理能力が1970年に登場した最初期のプロセッサに対して約1万倍になっているというグラフを示しつつ「(プロセッサが登場した)1970年代,自動車の燃費はリッター4kmだった。もし自動車に半導体と同じ伸びがあったとすれば,4万kmになっているはずだ」と,他分野に比べてプロセッサの環境性能の向上が圧倒的に伸びていることを説明していた。
 さらに,Coreシリーズに搭載される「Intel Turbo Boost Technology」「Intel Hyper-Threading Technology」という,4Gamer読者にはお馴染みの二つの技術を紹介。これらの「インテリジェントな新機能」で「ライフスタイルの変革を可能にする技術革新の準備は整った」としつつ,ゲストスピーカーとして慶応大学大学院の金子郁容(かねこいくよう)教授を招いた。

ゲストスピーカーとして「技術の活用とライフスタイルの変革」をテーマに,限界集落でのネットの活用事例などを語った慶應義塾大学大学院の金子郁容(かねこいくよう)教授
画像集#005のサムネイル/インテル,業界関係者を集めたイベント「Intel Forum 2010」を開催
 金子氏は,総務省の「情報通信タスクフォース」にも参画するなど,現政権との関わりが深い方でもある。医療などの分野に情報通信を応用する取り組みなどを行っており,その経験から「テクノロジーは進歩しているが,社会の日常に反映されていないという状況があった。だが(テクノロジーがライフスタイルを大きく変化させる)一歩手前まで来ている」と語り,Intel/インテルの社会貢献の取り組みを評価する。
 それに対して吉田氏は「Intelは設立から41年が経ち,社会の中での役割,地球問題や教育問題などに目を向けるようになった。Intelはアクションを起こさないとクビになる会社。我々に何ができるのか,常に考えている」と答えていた。
 吉田氏はさらに,ネットワークの普及が変革を後押しするという立場から,インテルがかねてからプッシュしているWiMAXの重要性にも言及。ワイヤレスネットワークの発達が教育,医療といった分野への貢献につながるとし,「インテルはPCメーカーや業界全体で豊かな社会に向けて,こらからも最新のテクノロジーを広めていきたい」と基調講演を締めくくっていた。


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 以上,吉田氏の基調講演を簡潔にまとめるなら,変革の担い手はPCである,ということに尽きるだろう。吉田氏がかねてから重視する社会貢献を含め,人々の生活を変えるのはPCであるという強い信念は,インテルが事業を進める原動力にもなっているようだ。
 なお,講演で出てきた新2010 インテル プロセッサーファミリーという名称は,今後もしばらくは公式名称として利用されるようである。今後この言葉が出てきたときには,1月8日に発表された製品群を指すと覚えておくといいかもしれない。

  • 関連タイトル:

    Core i5&i3(LGA1156,デュアルコア)

  • 関連タイトル:

    Core i7・i5・i3 Mobile Processor(デュアルコア)

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