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AMD,Kaveriに向けてGPUコンピューティング用の統合SDKを刷新
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印刷2013/11/13 12:21

リリース

AMD,Kaveriに向けてGPUコンピューティング用の統合SDKを刷新

統合ソフトウェア開発キット
配信元 AMD 配信日 2013/11/12

<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>

AMD、ヘテロジニアス・コンピューティング開発者向けの
新しい統合ソフトウェア開発キット(SDK)を発表

―開発者向けイベント「APU13」にて、新しい開発者向けツールと
近く発売予定の第3世代APU「Kaveri」の詳細を発表―

 AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ロリー・リード)は、本日、開発者向けイベント「APU13」において、新しい統合ソフトウェア開発キット(SDK)を発表しました。今回発表された新統合SDKには、最新のAMDハードウェアをサポートするCodeXLツールスイートを含むほか、オープンソース・ライブラリーにヘテロジニアス・アクセラレーションを含んでいます。新たに統合されたこれらのツール群は、サーバーからPC、モバイル・デバイスまでを包含する最新のヘテロジニアス・プラットフォームの活用を希望する開発者に生産性と使いやすさを提供します。

 AMDのヘテロジニアス・ソリューション担当コーポレート・バイスプレジデントであるマンジュ・ヘッジ(Manju Hegde)は、次のように述べています。
「当社の使命である現代のコンピューティング・テクノロジーが持つ全ての可能性を実現する上において、開発者は不可欠な存在です。コンピューティング・テクノロジーを利用して開発者の体験をより豊かにすることは、AMDの重要な使命の一つであり、これにより開発者による導入を促進させます」

 この使命を実現するために、AMDは次の4点に改良を加えたことを今回発表します。

・新しい統合SDKは、AMD APP SDK 2.9 を含み、現状で最も使いやすいヘテロジニアス・コンピューティング向けのSDKです。いくつかの新機能を追加することによって、使いやすさと開発における生産性を改良しています。これは、開発者がAMD製品のプログラマブルなコンポーネントのすべてに簡単にアクセスできるようにするための最初のステップです。主な機能として、プロジェクトのための適切なサンプルが容易に見つけられるWebベースのサンプル・ブラウザー、人気のあるMakeユーティリティであるCMake向けのサポート、Visual Studioへのプラグインを持つOpenCLソース編集機能、最少の作業でアクセラレーションを実現するために最適化されたオープンソース・ライブラリー(OpenCV, Bolt)などの新たなサンプルが含まれています。

・新しい統合SDKにはMedia SDK v1.0ベータ・リリースが含まれています。これは、AMDにとって初めてのMedia SDK公開となり、開発者はAMDのユニークかつ他社とは異なるマルチメディア機能を利用できるようになります。Media SDKの主要機能には、GPUアクセラレートされたビデオ前処理/後処理ライブラリー、低遅延なビデオ・エンコーディングのためのライブラリーなどが含まれています。

・新しい統合SDKは、いくつかのオープンソース・ライブラリー内での新しいヘテロジニアス・アクセラレーションの最適化を促進し、開発者によるアプリケーションの容易なアクセラレーションを目指しています。これらの最適化には、多くのOpenCLアクセラレーテッド機能が追加されたOpenCV(最も広く使われているコンピュータービジョン・ライブラリー)、Fortran、CおよびC++からアクセス可能なアクセラレーテッドBLASおよびFFTライブラリーが追加されたclMath、パフォーマンス改善、新機能、クロスOSのサポートが追加されたBolt(共通データ並列アルゴリズム向けにGPUオフロードを提供するC++テンプレート・ライブラリー)が含まれます。

・AMDの総合ヘテロジニアス開発者ツールである最新のCodeXLツールスイート(バージョン1.3)が、世界で最も普及しているプログラミング言語であるJavaをサポートしました。最高の統合ツールスイートを提供するためのAMDの取り組みをさらに促進するために、AMDは各種のスタティックなカーネル分析機能を組み込みました。さらに、AMDが提供する最新のGPU製品(GCNベースのディスクリートGPUおよびAPU)のサポートに加えて、サーバーおよび組み込みユーザーに対応するリモート・デバッギング/プロファイリングのサポートなどが新しく加わりました。

 Winzipのソフトウェア・デベロップメント担当バイスプレジデントのビル・リチャード(Richard Bill)氏は次のように述べています。
「AMD はヘテロジニアス・プログラミングの業界標準であるOpenCLに対応する卓越したヘテロジニアス・プログラミング開発者ツールを提供し続けています。顧客のアプリケーション・パフォーマンスを大幅に向上させることを目指す私たちの取り組みにおいて、AMDのツールは重要な役を担ってきました」

 これらの新製品のリリースは、OSおよびベンダーを横断したクロスプラットフォーム・ソリューション、複数のプログラミング言語、オープンソース・コミュニティへの継続的な貢献をサポートするという目標に向けた、AMDのさらなる前進を示すものです。これは、ヘテロジニアス・コンピューティングを普及させるために、AMDが続けている取り組みの一環です。

 また、AMD開発者イベント「APU13」における、AMDのグローバル事業部シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーのリサ・スー博士(Dr. Lisa Su)の基調講演を通して、AMDの第3世代パフォーマンスAPUである「Kaveri」の詳細を発表しました。

「Kaveri」は、ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ(HSA)の機能、TrueAudioテクノロジー、Mantle APIをひとつに統合する最初のAPUであり、デスクトップ(FM2+)、ノートブック、組み込みAPU、サーバーに次世代のグラフィックス、コンピューティング、効率性をもたらします。顧客向けのFM2+の出荷は2013年末に開始され、デスクトップの顧客向けへの初期出荷は2014年1月14日に開始される予定です。さらなる詳細は、CES 2014で発表されます。

 「Kaveri」の詳細の発表に加え、スー博士はAPUテクノロジーおよびヘテロジニアス・コンピューティング機能におけるAMDのリーダーシップにハイライトをあて、開発者を中心に据えたAMDテクノロジーの未来について議論しました。グラフィックス、ゲーミング、パフォーマンス・モバイルのクライアントに加えて組み込み型デバイスが広く普及する中、顧客のためにAMDは中心となってこの成長の機会を活用するのに必要な知的財産を蓄積してきています。このようなエコシステムの成長に対応していくため、スー博士は、アプリケーション開発者やゲーム開発者にとって重要となる ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ(HSA)、Mantle、OpenCL、C++AMP、Microsoft DirectXなどのプログラミング・ツールとプラットフォームをサポートし続けることを確約しました。

参考情報

  • 関連タイトル:

    AMD A-Series(Kaveri)

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