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AMD,ノートPC向け新世代APU「Carrizo」のラインナップを発表。デスクトップPC向けA-Series APUの値下げも実施
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印刷2015/05/08 13:12

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AMD,ノートPC向け新世代APU「Carrizo」のラインナップを発表。デスクトップPC向けA-Series APUの値下げも実施

画像集 No.002のサムネイル画像 / AMD,ノートPC向け新世代APU「Carrizo」のラインナップを発表。デスクトップPC向けA-Series APUの値下げも実施
 北米時間2015年5月6日,AMDは,開発コードネーム「Carrizo」(カリーゾ)および「Carrizo-L」(カリーゾ エル)と呼ばれていた第6世代のノートPC向けAPU計5製品を,AMD 7000シリーズに追加し,その型番を明らかにした。ラインナップの内訳は,A-Series APUが3製品,E-Series APUが2製品となっている。AMDによれば,すでに中国本土市場向けには提供が始まっているとのこと。世界市場に向けても順次提供される予定だ。
 各製品のラインナップは表1のとおり。なお,価格は今のところ未公表である。

画像集 No.003のサムネイル画像 / AMD,ノートPC向け新世代APU「Carrizo」のラインナップを発表。デスクトップPC向けA-Series APUの値下げも実施

 Carrizoの詳細は,発表時のレポート記事2015年2月の記事に詳しくあるが,ここで簡単におさらいしておくと,Bulldozer系マイクロアーキテクチャの最新世代CPUコア「Excavator」(エクスカベータ,開発コードネーム)をCPUコアに採用した新型APUである。内部に統合されたGPUコアにはHSA 1.0(HSA:Heterogeneous System Architecture)に対応した,「Graphics Core Next」アーキテクチャのGPUを採用。サウスブリッジ機能も統合されたSoC(System-on-a-Chip)となっているのが特徴だ。
 一方のCarrizo-Lは,CPUに「Puma+」コアを,GPUにはHSA 1.0非対応のコアを採用することが明らかになっているものの,詳しい情報は公開されていない。

 ところで,今回の発表では,どの製品がCarrizoで,どの製品がCarrizo-Lに当たるのかは言及されていない。ただ,製品のGPU表記を見ると,A-Series APUの製品名には,「with Radeon R5 Graphics」といった具合に,Radeonの後にグレードを示す符号が従来どおり付記されているのに対して,E-Series APUのGPU表記は「with Radeon Graphics」とだけ書かれており,Radeonの後に符号が付いていないのだ。
 この表記ルールの違いにどういう意味があるのかは明言されていないのだが,AMDが明確にA-Series APUとE-Series APUのGPUコアを区別して扱っているあたりが,ひょっとするとヒントになるかもしれない。

 ノートPC向けのAPUであるため,国内で搭載製品を見かける機会はあまり多くなさそうなのは残念であるものの,Carrizoを使った小型PCや小型ベアボーンキットなどが登場すると,面白い製品になるかもしれない。

 なお,AMDは今回,現在販売されているデスクトップPC向けA-Series APU計7製品の価格改定も発表している。2014年10月時点の米ドルでの価格リストと見比べたところ,「A10-7850K」の1000個ロット時単価は,142ドルから127ドルへと,15ドル(約1800円)の値下がりとなっていた。
 国内での販売価格にいつ頃反映されるかは不明だが,もともと安価なA-Series APUがさらに安くなるのであれば,これを機会にAMDベースのPCを自作してみようかと思う人もいるのではないだろうか。

表2 A-Series APUの旧価格と新価格
製品名 旧価格(2014年10月20日時点) 新価格
A10-7850K 142ドル 127ドル
A10-7800 132ドル 127ドル
A10-7700K 122ドル 117ドル
A8-7650K 記載なし 95ドル
A8-7600 91ドル 85ドル
A6-7400K 77ドル 60ドル
A4-7300 記載なし 42ドル

AMDによるプレスリリース(英語)

AMD,Radeon Rx 300世代のOEM向けGPUとノートPC向けGPU全10製品を一挙発表。すべてリネームか


#### 以下,リリースより ####

AMD、OEM PC向け新型APU 「AMD 7000シリーズ」と
新型GPU「AMD Radeon 300/M300シリーズ」を発表

― テクノロジーファン、熱烈なゲーマー、メインストリームユーザーの可能性を広げる最新APUおよびGPUテクノロジー ―

AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:リサ・スー)は、2015年5月6日に米国ニューヨークで開催した「2015 Financial Analyst Day」にて、新型APU「AMD 7000シリーズ」、新型GPU「AMD Radeon 300シリーズ/M300シリーズ」、デスクトップ向けAPU「AMD Aシリーズ」のアップデートを発表しました。これらの2015年の強固な製品ラインアップにより、AMDはサラウンド・コンピューティングにおけるリーダーシップを強化します。

AMD米国本社のバイスプレジデント兼コンピューティングおよびグラフィックス事業部門担当ジェネラル・マネージャーであるマット・スキナー(Matt Skynner)は、次のように述べています。「当社の最新APUとGPUテクノロジーが今年、テクノロジーファン、熱烈なゲーマー、そしてメインストリームユーザーにもたらす体験に期待しています。グラフィックスとコンピューティング・パフォーマンスに対するAMDの取り組みは、今回発表した『AMD 7000シリーズ』と『AMD Radeon 300シリーズ』を見れば一目瞭然です。これらは優れたゲーミング体験と最高のエンターテインメント・ストリーミング、そして革新的なコンピューティング性能をもたらします。」

AMD製品のアップデート:
・新型APU「AMD 7000シリーズ」:旧コードネーム「Carrizo-L」、および2015年版AMDモバイルAPUファミリーのロードマップでは「Carrizo」プラットフォームの一部だったメインストリームSoC(システムオンチップ)である「AMD 7000シリーズ」は、革新的なコンピューティング性能により仕事、遊びなどを信じられないほど向上させます。現在、中国で提供を開始し、今後グローバルに展開していくこれらのAPUは、電力効率に優れたCPU、先進のGPUであるAMD Secure Processor、システムI/Oを電力効率に優れた単一のチップに統合することでバッテリー寿命を延ばし、途切れることのないビデオストリーミングを可能にします。「AMD 7000シリーズ」を搭載したノートPCとオールインワンPCは、クラス最高のゲーミングとエンターテインメント性能を実現します。「AMD 7000シリーズ」は、MicrosoftのDirectX 12や次期OSのWindows 10 をサポートし、ユーザーが求める性能とプロセッサーに組み込まれたセキュリティーを提供します。

モデル TDP Max DDR3 CPU コア数 CPU 周波数(Max/Base) L2 キャッシュ
AMD A8-7410 Quad-Core APU
(AMD Radeon R5 GPU搭載)
12-25W 1866 MHz 4 最大2.5GHz 2MB
AMD A6-7310 Quad-Core APU
(AMD Radeon R4 GPU搭載)
12-25W 1600 MHz 4 最大2.4 GHz 2MB
AMD A4-7210 Quad-Core APU
(AMD Radeon R3 GPU搭載)
12-25W 1600 MHz 4 最大2.2 GHz 2MB
AMD E2-7110 APU
(AMD Radeon GPU搭載)
12-15W 1600 MHz 4 最大1.8 GHz 2MB
AMD E1-7010 APU
(AMD Radeon GPU搭載)
10W 1333 MHz 2 最大1.5 GHz 1MB

・OEMノートPC向けGPU「AMD Radeon M300シリーズ」:AMDは、多様なノートPCデザイン向けに優れたディスクリート・グラフィックス性能をもたらす「AMD Radeon M300シリーズ」が主要パートナーのシステムに搭載されたことを発表しました。「AMD Radeon M300シリーズ」は、受賞歴のあるAMDのグラフィックス・コア・ネクスト(GCN)アーキテクチャーをベースとし、Direct X 12のフルサポートによる優れたゲーミングおよびコンピューティング性能とともに、AMD Enduroテクノロジー1によるインテリジェントな電力管理技術を提供します。現在、Alienware、Dell、HP、Lenovo、東芝が製品を出荷しており、他のOEMも順次出荷を開始する予定です。

・OEMデスクトップ向けGPU「AMD Radeon 300シリーズ」:AMDは、OEMのみで提供する「AMD Radeon 300シリーズ」を発表しました。「AMD Radeon 300シリーズ」は、DirectX 12をフルサポートし、AMDのGCNアーキテクチャーを搭載します。これらの製品は、新たなWindows 10プラットフォーム上で優れた体験をもたらし、最もスムーズかつ高品質なグラフィックス・ソリューションを日常的なデスクトップPCユーザーに提供したいというAMDの意気込みを示しています。現在、HPが製品を出荷しており、他のOEMも順次出荷を開始する予定です。

・デスクトップ向けAPU「AMD Aシリーズ」のアップデート:「AMD Aシリーズ」は、DirectX 12 MultiengineおよびMultiadapter機能を含むWindows 10をサポートするようになりました。AMD FreeSync、AMD Mantle、OpenCL 2.0アプリケーションによって有効化されるHSAのhQ(heterogeneous Queueing)およびhUMA(heterogeneous Uniform Memory Access)、OpenGL 4.4に対する既存のサポートと合わせ、「AMD Aシリーズ」は、人気ゲームタイトルと主要な生産性アプリケーションのエンドユーザーに現在から将来に渡り価値を提供します。

Aシリーズ APUモデル プロセッサー ターボ周波数 プロセッサーGPU コンピュートコア数 TDP/Configurable TDP サポートする機能
A10-7850K 4.0GHz RADEON R7 12
(4CPU+8GPU)
95W/65W/45W FreeSync,Windows 10 readiness,DirectX 12,OpenGL 4.4,OpenCL 2.0,AMD Mantle,HSA Features
A10-7800 3.9GHz RADEON R7 12
(4CPU+8GPU)
65W/45W Optimized FreeSync,Windows 10 readiness,DirectX 12,OpenGL 4.4,OpenCL 2.0,AMD Mantle,HSA Features
A10-7700K 3.8GHz RADEON R7 10(4CPU+6GPU) 95W FreeSync,Windows 10 readiness,DirectX 12,OpenGL 4.4,OpenCL 2.0,AMD Mantle,HSA Features
A8-7650K 3.8GHz RADEON R7 10(4CPU+6GPU) 95W FreeSync,Windows 10 readiness,DirectX 12,OpenGL 4.4,OpenCL 2.0,AMD Mantle,HSA Features
A8-7600 3.8GHz RADEON R7 10(4CPU+6GPU) 65W/45W Optimized FreeSync,Windows 10 readiness,DirectX 12,OpenGL 4.4,OpenCL 2.0,AMD Mantle,HSA Features
A6-7400K 3.9GHz RADEON R5 6(2CPU+4GPU) 65W/45W Optimized FreeSync,Windows 10 readiness,DirectX 12,OpenGL 4.4,OpenCL 2.0,AMD Mantle,HSA Features
A4-7300 4.0GHz RADEON HD-8470D N/A 65W Windows 10 readiness,DirectX 11.2,OpenGL 4.4,OpenCL 1.2

参考情報(英語)
AMDの製品ページ
AMD A シリーズAPUのテクノロジーについて
AMD Radeon GPU に関する詳細
AMD Radeonのテクノロジーについて
AMDのIR情報/a>

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    AMD A-Series(Carrizo)

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