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24時間で変遷する塔に挑む「常世ノ塔」アーリーアクセス版のインプレッションをお届け。シンプルな“パターン構築”を突き詰めた2Dアクション
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印刷2020/11/13 12:00

プレイレポート

24時間で変遷する塔に挑む「常世ノ塔」アーリーアクセス版のインプレッションをお届け。シンプルな“パターン構築”を突き詰めた2Dアクション

 2020年11月7日,アクティブゲーミングメディアは,さえばし氏による個人サークル //commentoutが開発する新作タイトル「常世ノ塔」(とこよのとう)のアーリーアクセスを,Steamで開始した

画像集#001のサムネイル/24時間で変遷する塔に挑む「常世ノ塔」アーリーアクセス版のインプレッションをお届け。シンプルな“パターン構築”を突き詰めた2Dアクション

 常世ノ塔は,現実の24時間ごとに構造が変化する塔を攻略していくローグライクアクションゲームだ。発表当初からその特徴的なシステムとビジュアルで注目を集めていたが,ついにその“塔”がオープンしたというわけだ。さっそく登ってみたので,本稿でインプレッションをお届けしよう。

「常世ノ塔(とこよのとう)」公式サイト



弾幕STGに近いプレイフィールを持つ
無駄を削ぎ落としたパターン構築アクション


 ゲームの舞台になるのは,“価値ある魂”を選び出すという謎の巨大な塔「常世ノ塔」だ。プレイヤーは塔に呼び寄せられた魂の持ち主の1人となって,元の世界に帰るために塔の頂上を目指すことになる。

 最大の特徴は,「現実世界での24時間が経過するごとに塔の構造がランダムに変化する」という点だ。塔の構造はサーバー上で共有され,世界中のプレイヤーが同じダンジョンを攻略する。なお,塔の構造が変わる時間は毎日0:00となっている。

 一般的なローグライクのシステムといえば,侵入するごとに毎回ランダムに構築されるダンジョンを攻略していくものだが,本作では同じダンジョンに(制限時間内であれば)何度でも再挑戦できるのだ。

塔の入り口や,攻略中にアドバイスを与えてくれる「ヂト」(タイトル画面に登場している少女)によると,この塔は「忘れられた世界の残骸たちが寄り添ってできた積み木の塔」とのこと
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 塔に登る前には,まず操作キャラクターを1人選ぶことになる。アーリーアクセス開始段階でのプレイアブルキャラクターは4人で,それぞれ異なるスキルを所持している。特にアンロックなどの必要はないので,まずは好みで選んでOKだ。

魔界のメイド少年「ココア」。彼は立派な執事を目指していたが,そのうるわしい外見からメイド長になってしまった悲しい(?)過去を持つ。本人は新たな刺激を求めていたとのことだが,物騒な場所に放り出されて困惑しているようだ
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病弱系ヒトドラゴン「シッポ・デテール」。怪獣王の力を受け継いでいるが,小さな体ではその力を制御しきれず,常に風邪のような諸症状に悩まされている
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自走型清掃ロボット「カナエ」(正式名称:クローバード・カナエリア)。ゴミが急増した近未来世界であらゆるゴミと格闘してきたロボットは,塔を“捨てられた何か”と認識して清掃を開始した
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飯綱くノ一「菊理」。戦国の世で暗躍する忍として活躍する少女。斥候として新たに掴んだ情報を主君の元に届けようと里に走る最中,深い霧に飲まれて塔に迷い込んでしまう
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 キャラクターを選んで塔に入ったら,さっそく攻略開始だ。出現する敵やトラップをうまく退けながら,とにかく上へ上へと登っていこう。

 ゲームに触れてまず驚いたのは,なんといっても操作システムのシンプルさだ。塔の攻略で使うボタンは,基本的に「ジャンプ」「スキル発動」の2つだけ。いわゆる“通常攻撃”すらも存在しないというシンプルっぷりには潔さを感じる。

要のジャンプの感触はかなり軽快で,空中でジャンプボタンを押せば2段ジャンプも可能だ。空中で軌道制御もできるので,慣れれば自由自在に動けるようになるだろう
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押す長さを変えてもジャンプの最終的な高度は変わらない。高さは縦4マス,走ってジャンプした場合は横5マスまで移動できる。2段目のジャンプはタイミングを自由に調整できるので,連打せず必要な時にボタンを押すのが難所を切り抜けるコツだ
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 そのため,塔に出現する敵はスキルで撃破するか,もしくはジャンプで避ける必要がある。スキルは,時間経過で回復する「MP」が最大値まで溜まった状況でなければ発動できないので,いざという時にMPを切らさないように注意したい。

 スキルの効果は操作キャラクターによって異なるので,威力を発揮するタイミングを見極めるのも重要。キャラクターごとの能力差はスキル以外にないので,まずはひと通りのキャラクターに触れてみて,手に馴染むキャラクターを見つけよう。

ココアのスキルは,発動すると自分の周辺に剣が出現する。剣の攻撃力は極めて高く,接触すれば大抵の敵を一撃で倒してくれるので,突進してくる敵への対策として役立ってくれる。ただし,飛び道具は素通りしてしまうので注意が必要だ
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シッポ・デテールは,直線状に大量の光線を発射するスキルを持つ。壁を貫通するうえに威力が高く,しっかり当てれば敵を素早く撃破できる。自分が向いている方向にしか攻撃範囲がないので,上下方向には弱い
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カナエのスキルは,扇状に広がる火炎放射だ。横の攻撃範囲は少し狭いが,斜め上や斜め下の敵も攻撃できるのが強み。炎は上下に振るように放射されるため,常に攻撃判定が出ているわけではないので,ジャンプして当てに行く時はタイミングを合わせよう
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菊理のスキルは,大量の式神によるホーミング攻撃。視界内にいる敵を自動で攻撃してくれるので,敵に近付くリスクを冒さずに済むのが大きな強み。単発の威力が低いので,発射した後も油断せず慎重に立ち回らなければならない
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 塔は登れば登るほど突破が難しくなっていくが,冷静に観察すれば突破口が見えてくる構造になっている。ただし,キャラクターの初期体力は一律100で,確実な回復手段は稀に配置されているアイテム(位置固定)や,定期的に出現する回復アイテムショップだけと,かなり限定的だ。

 そのため,初見プレイでクリアを目指すのではなく,何度も何度も繰り返しプレイする中で攻略法を確立していくのが基本的なスタイルになる。道中に出現する「アーティファクト」を獲得すればキャラクターの性能を強化できるが,単体で大きな効果を発揮するアーティファクトは少ないため,引き運よりも純粋なアクションゲームの腕前を求められている印象が強い。

アイテムショップで購入できる回復アイテムは,HP回復に特化した「ぽかぽかミルク」と,HP上限を上げつつ回復する「のうこうソフト」,スキル発動に必要なMPゲージを減らす「メロンフロート」の中から1つ選んで飲むことができる
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ほかのプレイヤーがやられた場所には墓が立っており,プレイヤーが選んだ最期の言葉が綴られている。また,墓には「遺品」としてアーティファクトが添えられている場合もあるので,発見したらありがたく活用させてもらおう
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一定の階層まで登るとボスが出現する。ボスはシールドに覆われているが,一定時間が経過するとシールドが剥がれてダメージが通るようになる。その隙を見逃さず,スキルによる攻撃を叩き込もう
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ボスを撃破すると3つのアーティファクトから1つを選んで獲得できる。取捨選択ができる貴重な機会だ
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塔を登っていくと,定期的に「白い死神」「黒い悪魔」の像が出現し,どちらを選ぶかによって以降の塔の構造が変化する。とりあえず両方のパターンを調査し,自分が使っているキャラクターに合った方を選ぶと良いだろう
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 ここまでの内容を見て,「じゃあ敵が出る度にMPが溜まるまで待って,少しずつ進めば良いのでは?」と考えた人もいるだろう。しかし,塔の同じフロアに長く留まっていると“カルマ”が少しずつ増え,これが最大値になると凶悪な死神がプレイヤーにまとわりつき,一瞬でHPを奪い去ってしまう。

 次のフロアに進めばカルマは一定値が減少するが,完全に消滅するわけではない。そのため,できるだけ短時間でフロアを突破したいところだが,急ぎすぎるとMP回復が間に合わず敵を撃破することができない……。このジレンマによって,本作は高難度とテンポの良さの両立に成功している。

 最初は「ダークソウル」シリーズのような死にゲーの雰囲気を感じていたが,出現する敵の行動パターンに再現性があり,カルマによる半強制スクロールが発生するため,どちらかといえば弾幕シューティングに近いプレイフィールを感じられた。

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 そんなこんなで遊んでいたら,1日目は30階の中程まで進んだところで時間が来てしまった。この時点では「このペースで攻略を完遂するのは少し難しいかもしれない」と感じていたのだが,2日目のダンジョンは初プレイで20階近くまで進むことができた。

 というのも,敵キャラクターやギミックの挙動,スキルとアーティファクトの運用方法などは身についているため,構造が変化しても初見で対応できる場面が多いのだ。これならアクションゲームが不得意な筆者でも,いつか塔の頂上に上り詰めることができるかも……いや,きっとできる!

上へ上へと進んでいくと,フロアのビジュアルも少しずつ変化していく。同じ敵でも色が違えば行動パターンやダメージが違うので要注意だ
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ある程度進行するごとに獲得できる「こんぺいとう」を消費すると,敗北した地点から復帰できる。使用の判断は慎重に
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敗北すると,スコアランキングが表示される。ちなみに筆者の挑戦2日目(11月10日)のダンジョンは21:00時点でのクリア者が20人,総挑戦回数は4526回だった
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 2日間で8時間ほどプレイしてみて,本作は“24時間で構造が入れ替わる塔を攻略する”というコンセプトを,限界までシンプルな仕組みの中で実現しているタイトルだと感じられた。複雑な要素を排除し,攻略パターンの構築に重きを置いた本作は,それを楽しめる人にとってはまさに無限に遊べる作品と言えるだろう。

 ただ,システムのシンプルさを差し引いても,ゲーム全体がやや淡白に感じられる部分は気になる。アーティファクトは効果の重複を前提に作られているためか単体の効果が薄く,後半に入るまではゲームプレイに大きな影響を与えない。また,再構築されたダンジョンもフロア単位では同じ構造のものが多く(出現する敵は変化する),長く遊び続けた場合は単調に感じられるかもしれない。この辺りは,正式リリースに向けた拡張に期待したいポイントだ。

 あと,これはゲームプレイとは直接関係がない部分ではあるのだが,個人的にはMODサポートの手厚さも注目に値すると思う。本作はキャラクターのドットやカットインの差し替えが容易な構造になっているため,今後はワークショップなどが大いに賑わうことだろう。こういった部分を楽しめるのも,インディーズならではと言えるかもしれない。

 現時点でも歯ごたえがあり,今後の発展にも十分期待ができる作品で,ステージの攻略方法をコツコツ積み上げていく2Dアクションゲームを楽しめる人にはオススメのタイトルだ。

カットインは1人のキャラクターに対して複数用意されていて,シリアスな雰囲気の格好良いカットインだけでなく,コミカルで可愛らしいものも存在する。個人的には菊理のギャグ顔カットインがお気に入り
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「常世ノ塔」公式サイト

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