もともと2007年にPS2向けタイトルとして発売された第1作の「無双OROCHI」は,無双シリーズの10周年を記念したタイトルだったが,2008年に続編の「無双OROCHI 魔王再臨」が発売され,本格的にシリーズ化。その後は「無双OROCHI Z」や「無双OROCHI2」など,多数のプラットフォームで展開されている。
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2018年9月27日には,ナンバリングタイトルとしては7年ぶりとなる最新作「無双OROCHI3」(PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch ※PC版は10月16日発売)が発売される予定で,心待ちにしているファンも多いはずだ。
一方で,「三國と戦国の融合」というある意味ぶっ飛んだコンセプトのシリーズであるため,「『真・三國無双』と『戦国無双』はプレイしたことがあるけど,『無双OROCHI』はプレイしたことがない」という無双シリーズ経験者もいるのではないだろうか。
かくいう筆者も,初代「無双OROCHI」の発売当時は「何じゃこりゃ?」と戸惑った1人なのだが,実際にゲームをプレイしていくうちにその魅力に取りつかれていき,気がつけば1,2を争うほどに好きなシリーズになっていた。
本稿では,そんな「無双OROCHIってどこが面白いの?」と疑問を持っている人や,無双ファンに向けて,「無双OROCHI」シリーズの魅力を改めて紹介していこう。
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100を優に超えるプレイアブルキャラの多さ,そしてOROCHIにしか登場しないユニークなキャラ
「無双OROCHI」シリーズは,「真・三國無双」と「戦国無双」の両シリーズに登場した武将がオールスターで勢ぞろいしているのが特徴だ。プレイアブルキャラの数はシリーズを重ねるごとにどんどん増えており,最新作の「無双OROCHI3」では,なんとその数は170に上るという。
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筆者は,無双シリーズでプレイアブルキャラが増えていくことに対して嬉しい反面,悩みもあった。「真・三國無双」や「戦国無双」では,1度に操作できる武将が1人なので,内心「もったいない」という気持ちもありながら,結局触らないキャラが多くなってしまっていたのだ。
しかし,「無双OROCHI」シリーズは,3人のキャラを選び,チームを組んで戦うため,主力として使っているキャラを入れつつ,ちょっと気になる武将を気軽にチームに組み込める。いろいろなキャラを使えるので,「あれもこれも使ってみたい」という欲張りさんなプレイヤーにはとても嬉しいシステムだ。いろいろなキャラを使っていくうちに,今まで触れる機会の少なかった武将の思いがけない発見もあるかもしれない。
また,ステージで操作できるキャラが多いということは,攻撃の組み合わせもそれだけ多彩になるので,純粋にアクションゲームとして爽快感が増しているのもポイントだ。
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三國・戦国のキャラに加えて,ここでしか操作できないユニークなキャラが多数登場するのも魅力だ。
初代では「遠呂智」と「妲己」の2人に留まっていた「無双OROCHI」シリーズのオリジナルキャラも,第2作「魔王再臨」からは「源 義経」「平 清盛」「孫 悟空」「卑弥呼」といった三國と戦国の枠を飛び越えた,さまざまな時代の偉人や神話のキャラが登場している。
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さらに「無双OROCHI2」では,「リュウ・ハヤブサ」や「ネメア」など,他作品からコラボキャラも参戦し,ますますお祭り感が増した(「無双OROCHI3」にはコラボキャラは登場しない予定とのこと)。
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オリジナルキャラは,三國・戦国とは一味違ったプレイフィールのキャラが多い。フワフワと浮かぶ2つの球体による攻撃と,フィギュアスケートのように地表を滑りながら戦うスタイルを得意とした「妲己」,広範囲に弾幕をバラ撒く「卑弥呼」,武将固有の技「タイプアクション」で空中浮遊が可能な「渾沌」など,さまざまなキャラのアクションが楽しめる。
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いい意味でぶっ飛んだシナリオと,作品を越えた武将たちのコラボ
さて,ここで少しシリーズのシナリオについて振り返ってみよう。
「無双OROCHI」は,「真・三國無双」や「戦国無双」のように歴史をベースにした物語ではなく,完全にオリジナルのストーリーが展開される。
もともと無双シリーズ10周年を記念したお祭りゲームとして誕生した「無双OROCHI」は,突如現れた魔王「遠呂智」の手によって,「真・三國無双」の世界と「戦国無双」の世界が融合。2つの時代が入り混じった世界で,それぞれの勢力と武将の物語が描かれた。
三國と戦国の融合というコンセプトの時点でかなりぶっ飛んだ設定なのだが,第1作のカオス度は比較的おとなしめ(?)だった。
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転機となったのは第2作の「魔王再臨」だろう。「源 義経」「卑弥呼」といった,さまざまな時代の偉人に加えて,「太公望」や「女媧」「伏犠」などが参戦。神々や仙人が住む世界「仙界」を巻き込んだ戦いに発展した。三國と戦国にとらわれないシリーズ独自の発展を遂げたタイトルという点で,ターニングポイントはここだったのではないかと,改めて振り返ってみて思う。
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そして続編となる「無双OROCHI2」では,怪物「妖蛇」によって窮地に立たされた武将たちが,過去に戻り,歴史を変えながら妖蛇打倒を目指すというタイムリープもの。遂に中国の仙人だけでなく,「素戔嗚」や「かぐや」といった日本の神話や昔話にまつわるキャラに,他作品のコラボキャラまでもが入り乱れるオールスターゲームとなっていったわけだ。
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ここまでの話を聞くと「三国志も戦国時代も関係ないじゃん」「コラボさせる意味あるの?」と思う人もいるかもしれないが,このいい意味でのカオスっぷりがシナリオに面白さを生み出している。
「真・三國無双」と「戦国無双」は史実や伝承に沿って物語が進むため,どうしても話の大筋が見えてしまっているのだが,「無双OROCHI」シリーズはオリジナルストーリーなので先が読めない。しかも第一印象のインパクトだけでなく,物語の中身もかなりしっかりしており,「この先,一体何が起こるんだ」と夢中になって楽しめるシナリオに仕上がっている。
「真・三國無双」と「戦国無双」が「歴史をどう料理するか」を楽しむ伝統料理のようなゲームであるなら,「無双OROCHI」シリーズは純粋にシナリオの展開そのものを楽しむ創作料理のようなゲームなのだ。
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また,無双シリーズの武将たちによる作品を越えたクロスオーバーも特筆すべき見どころだ。
無双シリーズに登場する武将たちは,史実や伝承を元にしつつ,独自の個性づけがなされている。威厳たっぷりの見た目に反して,とても気さくなオジサマの夏侯淵,蹴鞠をこよなく愛する今川義元など,無双シリーズの武将達は,歴史上の人物という枠組みを越え,1人のキャラクターとして確立されていると言っていい。
その個性豊かな武将達が時代と国を越えて掛け合う姿や,友情を結ぶ様子はファンにはたまらないものとなっている。
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クロスオーバーも,シリアスあり,ギャグありと多種多様だ。曹操と織田信長が良きライバルとしてカッコよく描かれる一方で,お互いに「馬鹿め!」が口癖の司馬懿&伊達政宗コンビの珍道中が繰り広げられる。
個人的にお気に入りなのは,「無双OROCHI2」の綾御前と鍾会の掛け合いだ。生意気だった鍾会が綾御前の薫陶を受け,どんどん変わっていく姿には,思わず笑ってしまった。
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戦場を盛り上げる名曲の数々
戦場で流れる数々の名曲も,「無双OROCHI」シリーズの外せない魅力の1つだ。
初代「無双OROCHI」では,ベースとなった「真・三國無双4」と「戦国無双2」からの出典がほとんどだったが,タイトルを重ねるごとに,「小牧長久手」や「ARENA」などシリーズのさまざまなタイトルから人気楽曲が収録されるようになった。また,「無双OROCHI2」からは,DLCによる追加楽曲の配信に加え,ステージのBGMが自由に選択できるようになり,お気に入りの曲をバックに戦場を駆け巡ることが可能になったのも嬉しい。
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また,シリーズの名曲だけでなく,「無双OROCHI」シリーズのオリジナル楽曲も熱いものが揃っている。「真・三國無双」のハードロックと,「戦国無双」の和風トランスをうまく融合させたものに仕上がっており,まさに「三國と戦国の融合」を体現したような印象だ。
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ゲーム音楽というのは不思議なもので,BGMのフレーズを聞いただけで,ゲームのワンシーンが頭に浮かびあがり,気分が高揚したという経験はゲーマーなら誰しもあると思う。特に無双のように長く続くシリーズでは,ファンがそれぞれに思い出のシーンや印象深いシーンを心に持っていることだろう。
そういった記憶を呼び起こしてくれるシリーズの名曲の数々に加え,それに勝るとも劣らないオリジナルBGMで彩られるステージの数々は,終始プレイヤーを熱くさせてくれるのだ。
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積み重ねられたシリーズの歴史と,オリジナル要素の絶妙なミックス
一見イロモノなタイトルに思われがちな「無双OROCHI」シリーズだが,その実は「真・三國無双」と「戦国無双」をうまく融合させながら,独自の方向性を見出した完成度の高いアクションゲームだ。
長く続くシリーズの歴史をバックボーンにした「お祭りゲー」のポイントをしっかりと押さえながら,オリジナルのストーリーやキャラなど,「無双OROCHI」独自の要素を積極的に取り入れ,本シリーズならではの魅力を確立している。無双シリーズ作品のどれかを夢中になってプレイした経験のあるファンには特にプレイしてほしいタイトルと言えるだろう。もちろん,シリーズ未経験の初心者にもおすすめだ。
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9月27日に発売される「無双OROCHI3」では,これまでに登場したキャラクターに加え,「ゼウス」や「アテナ」といったギリシア神話におけるオリュンポスの神々や,北欧神話の最高神「オーディン」が参戦することが発表されており,「神器」や「神格化」といった新たなシステムも明らかになっている。最新作では,どんなストーリーとアクション,そして音楽でプレイヤーを楽しませてくれるのか。発売日が楽しみでならない。
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