アメリカ生まれの温泉経営シム「Onsen Master」の最新トレイラー公開。近日中にもプレイテスト開始

　パブリッシャのWhitethorn Gamesは，シカゴのスタジオWaking Oni Gamesが開発を進めるPC向けの温泉経営シミュレーション「Onsen Master」の最新トレイラーを公開し，近日中に実施する予定のプレイテストに向けたテスター登録受付を，Steamのストアページで開始した。

「Onsen Master」公式サイト

　「Onsen Master」は，アニメ「千と千尋の神隠し」をオマージュしたような温泉繁華街を持つ架空の島「イザジマ」（Izajima）が舞台だ。突然わき出してきた黒い雲の影響で，天狗や一つ目小僧といった妖怪達が島に舞い戻り暴れ回ったせいで，イザジマに6か所ある温泉旅館もすっかり寂れている。主人公はそんな温泉街を復興させようとする少年で，湯治にやってきたさまざまな客のニーズに応えるために奔走したり，村人達との関係を深めたりしつつ，失踪した師匠の跡を継ぐ「温泉マスター」を目指すという。


　プレイヤーは濡れた床を拭いたり，客にタオルを渡したりするだけでなく，人や妖怪など，温泉にやってくるさまざまな客の求める「材料」を湯に混ぜていく。この「材料」がどのようなものなのかは不明だが，赤や青，緑といった色の湯気が立ち上っていることから，病気を治癒したり，力を取り戻したりするための物質なのかもしれない。「オンセンボス」という巨大な妖怪も登場し，プレイヤーは彼の周囲をアタフタと動き回りながら，いろいろなお世話をしていくようだ。


　「Onsen Master」に登場する温泉は，日本人の持つ温泉のイメージとはかなり違うものの，本作の開発を主導するデリック・フィールズ（Derrick Fields）氏は，地域のコミュニティで日本文化を教えたりもする大学准教授だという。和風の軽快なBGMに乗せてテンポ良くプレイするストーリーモードのほか，画面分割によるCo-op型のチャレンジモードと，一定時間内にどれだけの客をさばいて利益を挙げるかを競う対戦モードも楽しめるとのこと。現時点では日本語化の予定はないが，気になる人はテスターに登録してみよう。