2026年3月21日,パブリッシャのGCORES PUBLISHINGは中国・北京にて,新作タイトル
「Super Meat Boy 3D」 の試遊会を開催した。
本作は,高難度アクションプラットフォームゲーム
「Super Meat Boy」 シリーズの最新作だ。タイトルにある“3D”が示すとおり,従来の2D横スクロールアクションから,見下ろし型の3Dプラットフォームアクションへと大胆に変更している。当日は製品版とほぼ同等のPC版が用意され,約2時間にわたってプレイできた。本稿では,そのインプレッションを会場で録画した映像とあわせてお届けする。
会場の飾られた一隅。試遊後,感想に基づいて紙屑を「難しい」「難しくない」の紙箱へ投げ入れるというユニークな仕掛けが用意されていた
主人公の
ミートボーイ は,その名のとおり“
肉の塊 ”だ。従来作以上に,肉が生々しく躍動しているように表現されている。恋人の
バンデージガール が
フィータス博士 にさらわれたことをきっかけに,殺意に満ちたトラップがひしめくステージを突破していく,危険な旅路へと身を投じることになる。
基本操作は従来作を踏襲しており,加速,ジャンプ,空中ダッシュなどのアクションを駆使しながら,ステージ内に配置されたのこぎりやレーザー,酸性の腐食液といった危険なトラップをかいくぐり,バンデージガールのもとへたどり着けばクリアだ。ただし,ゴールに到達してもフィータス博士が再び現れ,あと一歩のところでさらわれてしまうという定番の演出も健在である。そのバリエーションも豊富で,失敗演出さえどこかユーモラスに映る。
ビジュアル面では,温かみのあるアニメ調の3Dグラフィックスで描かれつつも,グロテスクな演出が随所に織り交ぜられており,いわば“
グロかわいい ”独特の感覚を形成している。その象徴が,ミートボーイの“
足跡 ”だ。移動するたびに地面へ残るジューシーな赤い痕跡は,血のようにも見えるが実際は肉汁という設定。前作にも存在した要素だが,3Dグラフィックスで描かれる本作ではその描写がより生々しくなり,視覚的なインパクトは格段に増している。
のこぎりやトラばさみに触れれば,身体は真っ二つになり,本物の血しぶきが四方に飛び散る
なお,この足跡は単なる演出にとどまらない。何度も挑戦と失敗を繰り返す過程で,
移動ルートを可視化する“目印” としても機能するのだ。特に難度の高いステージでは,肉汁の跡がエリア一面を埋め尽くすこともある。もっとも,本作はリトライのテンポが非常に速く,失敗のストレスを感じさせにくい設計となっている。
試行錯誤のなかで操作精度が磨かれていき,クリア後のリプレイでは,無数に散っていったミートボーイたちとゴールへ到達したミートボーイが同時に再生される。その光景が生む達成感は,言葉にしがたいほど強烈だ。
プレイアブルキャラクターを変更しても同様の演出が見られる。Headupの別作品「BRIDGE CONSTRUCTOR」から参戦するトラックも操作可能で,走行後にはなぜかタイヤ痕ではなく黒い燃料の跡が残る
シリーズ前作は2D横スクロール形式だったが,本作では自由に移動できる3D空間へと変化したことで,
難度そのものは維持しつつも,攻略の質が大きく変わっている 。
とりわけ顕著なのは空間認識の難しさだ。ジャンプ時の着地点を見極める必要があると同時に,3Dステージにおける情報量が増し,距離感の把握がよりシビアになっている。
一方で,3D化はアクションの幅も広げている。壁面に張り付いて走る新アクションが追加され,壁とのインタラクションが強化された。ステージの自由度も高まり,一見すると必須に思えるルートを大胆な操作でスキップし,
クリアタイム短縮を狙うといった攻略も可能 だ。
本作にはテーマの異なる5つのワールドが用意されており,新たなワールドを開放すると
ヴォルテックス というワープポイントを通じて行き来できるようになる。各ワールドには15のステージと1つのボス戦が収録され,ボス戦の内容もそれぞれ異なっている。例えば最初のワールドでは,ボスの攻撃を避けながら進み続ける形式で,第2ワールドでは限られた空間内でボスの多彩な攻撃をしのぐ戦いが展開される。
評価要素も健在で,規定タイム以内にクリアすればA+評価を獲得できる。A+を取得したステージでは
ダークワールド が解禁され,通常以上に過酷なチャレンジが待ち受ける。
さらに,各ステージには隠しアイテム“
バンデージ ”が配置されている。巧妙に隠されたものも多く,緊張感の高いプレイ中には見落としがちだ。一定数を集めると新たなプレイアブルキャラクターが開放され,なかには性能が大きく異なるものも存在する。より高難度に挑みたいプレイヤーは,
あえて扱いの難しいキャラクターを選ぶのも一興 であろう。
隠しキャラクターのトーフボーイは,ミートボーイよりジャンプ力が低い。彼で難関ステージに挑むには,相応の腕前と覚悟が求められる
総じて,3D化によって見た目や操作感は刷新されているものの,ステージ設計の思想は初代
「Super Meat Boy」 を色濃く継承している印象だ。高難度でありながら理不尽さは薄く,攻略の手応えがしっかりと感じられるデザインとなっている。クリア後にもタイム短縮という目標が残り,気軽に再挑戦できる設計も好印象だ。強いて難点を挙げるなら,熱中するあまり手首が悲鳴を上げかねないところだろうか。
「Super Meat Boy 3D」試遊プレイ映像
最後に,会場で収録したプレイ映像も掲載しておく。前述のとおり歯応えのあるタイトルのため,今回は本作の魅力が伝わりやすい場面を中心に編集した。なお,
「Super Meat Boy 3D」 (
PC /
Xbox Series X|S /
PS5 /
Nintendo Switch 2 )は本日(2026年3月31日)発売。辛口のアクションと極限のチャレンジで腕を磨きたい人に,ぜひ手に取ってほしい一本だ。