![]() |
本作を制作するGPTRACK50は,2022年に設立されたゲーム開発スタジオ。代表を務めるのは「Devil May Cry」「DRAGON'S DOGMA」「バイオハザード」などのシリーズ作品に携わってきた小林裕幸氏で,スタッフにもアクションゲーム制作の経験を持つメンバーが集まっている。
Summer Game Fest 2026に合わせてロサンゼルスで行われたメディア向けセッションの取材記事で詳細をお伝えしているが,そんな本作がセガとの共同パブリッシングで2026年10月22日に発売されることが発表されたのは,およそひと月前のこと。
そして本日9月4日,製品版の冒頭約2時間をプレイできる体験版「ファーストバイトデモ」の配信が始まった。そこで本稿では,体験版で遊べる内容を通して,本作の特徴をあらためて紹介していこう。
![]() |
ゾンビが死者に恋をした。小林裕幸氏率いるGPTRACK50の新作「Stupid Never Dies」は,愛しい人のためにダンジョンへ潜り,食べて変身して強くなるアクションRPG
SGF Play Days会期中に,GPTRACK50が開発中の「Stupid Never Dies」のクローズドセッションに参加。プロデューサー小林裕幸氏らスタッフの説明と実機プレイで,死者に恋したゾンビが食べて変身して強くなるアクションRPGの手触りを確かめた。
最弱ゾンビが敵を喰らい,身体を改造して“爆速成長”。「Stupid Never Dies」の体験版が配信へ
GPTRACK50が開発するアクションRPG「ステューピッド・ネバー・ダイズ」(Stupid Never Dies)の最新トレイラーが,本日配信された「State of Play」で公開された。あわせて本作の体験版も配信される。
世界観や演出は“ゴージャスバカ”,でもアクションはさすがのしっかり本格派
主人公は,モンスター界で最弱の存在とされるゾンビのデイビィ。しかもデイビィは,そんなゾンビの中でも臆病者として知られるヘタレゾンビである。
![]() |
そんな彼が人生で初めて一目惚れした相手が,死んで氷漬けになっている女性・ジュリアだ。
デイビィの目的はジュリアを蘇らせ,彼女とデートすること。ゾンビが死者に恋をし,好きになった相手を救うために戦うという,なんとも愚直で一途な動機から物語は始まる。
こうしてデイビィは,ダンジョンで命懸け(死んでるけど)の戦いに挑むことになる。
![]() |
![]() |
製品版の冒頭から遊べる今回の体験版では,そんな物語の導入はもちろん,拠点となるショッピングモールで暮らす仲間たちとのやりとりも楽しめる。
![]() |
自らを“人類最高の知能”と称し,デイビィをダンジョンへ送り込むフランク博士。ダンジョンから愛車で地上までデリバリーしてくれるバイカーゾンビのベッシー。デイビィの肉体改造「ボディハック」を担当する,狼男ならぬチワワ男のアセリノなどなど,顔ぶれはなかなか濃い。
会話のテンポも軽快で,「見ればだいたい分かるから,説明聞くよりゲームをプレイして!」という演出やビジュアルも印象的。このほどよく力の抜けたノリは,本作の大きな魅力のひとつだ。
![]() |
![]() |
さて,そんなショッピングモールからデイビィが向かうダンジョンへの入り口は……トイレ。
体験版では,流されてたどり着いた先で,基本のゲーム進行やアクション,“食べる”を特徴とした本作ならではの戦い方,序盤のボスである「アフリート」とのバトルなどを体験できる。
![]() |
![]() |
そんな本作のアクションを一言で表すなら,かなり前のめりだ。
デイビィはゾンビなので,多少ダメージを受けても構わず敵へ突っ込んでいける。敵を殴り,蹴り,噛みつき,そして食べる。食べれば体力を回復できるので,ダメージを受けたらさらに相手へ食らいついて取り返せばいい。
パリィや回避といったアクションも用意されているが,防御を固めてじっくり隙をうかがうだけのゲームではない。殴られたら殴り返す。ダメージを受けたら食べて回復する。そして食べること自体も攻撃になる。
とにかく前へ出て攻め続けることが,デイビィらしい戦い方なのだ。
![]() |
![]() |
ゲームの基本サイクルは,ショッピングモールを拠点にダンジョンへ潜るというもの。
ダンジョンには制限時間があり,限られた時間の中でできるだけ深い階層を目指していく。早く先へ進めば深部へ到達しやすくなるが,当然ながら奥にはより強い敵が待っている。
浅い階層で敵を倒して十分にレベルを上げるのか。それとも,推奨レベルを下回っていても自分の腕を信じて先へ急ぐのか。
制限時間は単純にプレイヤーを急かすためのものではなく,「どこまで欲張るか」を考えながら進む仕掛けになっている。
![]() |
そして,本作が掲げるジャンル名が「爆速成長アクションRPG」だ。
デイビィのレベルは,ダンジョンへ潜るたびに1へ戻る。それだけ聞くと,「せっかく強くなったのに最初から?」と思うところだが,本作で積み重なっていくのはレベルそのものだけではない。
プレイを重ねることで,“成長する速度”そのものが上がっていくのだ。
![]() |
つまり毎回レベル1からのスタートではあるものの,1回目より2回目,2回目より3回目と,それまでの積み重ねがあるぶん,そこから駆け上がっていく速度がどんどん速くなっていく。
レベルが上がるたびに派手な演出とともに新たな能力が加わっていくこともあり,文字どおりバカみたいな勢いで強くなっていくのが気持ちいい。
![]() |
もうひとつ,本作を特徴づけているのが「スタイルイート」だ。敵を倒して食べることで,その能力をデイビィが奪ってしまう。
基本となるゾンビスタイルのほか,狼男やハーピーなど,さまざまなモンスターのスタイルが存在する。たとえば狼男になれば動きが一気に軽くなり,攻撃のテンポまで大きく変化する。
単に攻撃技がひとつ増える程度ではなく,操作しているキャラクターそのものが変わったような感覚があるのが面白い。
敵を食べることでゲージを溜め,デイビィの力を一気に解放する「デイビィバースト」も用意されている。
発動すると攻撃性能が大きく上昇し,群がる敵を派手に蹴散らせる。ここでも「ピンチになったら守る」というより,「さらに攻撃して状況をひっくり返す」という,本作らしい方向性が感じられる。
![]() |
![]() |
![]() |
そして,敵の能力を食べて奪う「スタイルイート」と,自分の身体そのものを改造する「ボディハック」,レベルアップで獲得するスキルなどを組み合わせ,そのダイブごとにデイビィの戦い方を作っていく。
決まった完成形を目指すというより,そのとき手に入った能力をどう組み合わせるかを考える。デッキを組んでいくような感覚にも近い成長システムだ。
![]() |
世界観や設定はかなり“ゴージャスバカ”に振り切れている。一方で,アクションや成長システムは,その勢い任せではなく,遊びとしてしっかり噛み合うように丁寧に組み立てられている。
そして何より,最弱のヘタレゾンビの思いは一途!
好きになった女性を救うため,トイレからダンジョンへ流され,モンスターを食べながらバカみたいな勢いで強くなっていく。この先デイビィの一途な思いがどこへ向かっていくのか,続きが気になるところだ。
![]() |
ゾンビだから食べる。
食べれば回復する。
食べれば敵の能力を奪える。
そして何度もダンジョンへ潜れば,強くなるまでの速度そのものまで上がっていく。
個別に見ればさまざまな成長システムが用意されているが,それらが「食べる」というゾンビらしい行動を中心につながっているのが,「ステューピッド・ネバー・ダイズ」の面白いところだ。
体験版のセーブデータは,2026年10月22日発売予定の製品版へ引き継げる。気になっていた人は,まずデイビィと一緒にトイレへ流されてみよう。
![]() |









































