下記の記事は,GAMEVU(→リンク)に掲載された記事を,許可を得て翻訳したものです。可能な限りオリジナルのまま翻訳することに注力していますが,一部日本の読者の理解を深めるために,注釈の追記や,本文や画面写真の追加・変更をしている箇所もあります。(→元記事)
NCは8月15日から開催された日本のコミックマーケットに「アストラエ・オラティオ」のビジュアルブースを出展し,本作初のオフラインイベントを盛況のうちに終えた。
正式リリース前にもかかわらず,会場で用意されたティザーアートブックが完売するなど,現地ファンから高い関心が寄せられた。
本作は,「叙情的なアナログ感」で描かれた1989年の東京を舞台とする,ビジュアル表現に力を入れたサブカルチャー系の新作タイトルだ。
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作品のアート全般を統括するキム・インADが書面インタビューを通じて,本作のビジュアルの方向性や開発の舞台裏について語った。
キム・インADは,コンセプトアーティスト「hwansang」(ペンネーム:환상/ファンサン)として知られるベテランで,本作では「叙情的なアナログ感」をビジュアル面における中核的なキーワードとして掲げている。魔法と新伝奇というクラシックなジャンルの魅力を無理にひねるのではなく,その時代の質感をそのまま取り入れようとした結果だという。
とくに,シナリオディレクターのisakusan(イサクサン)が手掛けたプロローグの叙情的な雰囲気から着想を得て,「記憶のなかに心地よい感覚として残っているアナログへのノスタルジー」を,現代のトレンドに合わせて再現することに力を注いだ。
世界やキャラクターが飾り気なく描かれ,自然に息づき,そこで生きているように感じられることを伝えるのが,制作における重要な原則だという。
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作品全体を貫く主要なモチーフである「魔法」「新伝奇」「行政」についても,それぞれを象徴するビジュアルが具体化されている。
ファンタジー色の強い「魔法」は,ビル群の合間に草木の生い茂った家が入り込んでいたり,人混みのなかに魔女の格好をしたキャラクターに市民が気づかなかったりするといった,日常に溶け込んだ軽妙な違和感を起点としている。
「新伝奇」のイメージは,冬の冷たい空気感を表現するため,青を中心に全体のトーンを構成しつつ,春を思わせるピンクや緑を混ぜることでバランスを取った。また,白と黒のコントラストを用いて,昼と夜を演出している。
作品独自の特色を担う「行政」については,地図やランドマーク,スーツ,書類,IDカード,印鑑,ネームプレートといった,官僚機構を思わせる整然としたアナログ小物を通じて,現実感を与えている。
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舞台を「1989年の東京」に設定した理由について,キム・インADはノスタルジーへの憧れを挙げた。これまでのプロジェクトで近未来的な世界観は十分に扱ってきたため,市場で多く見られる近未来や西洋を舞台とした作品から離れ,新しい試みに挑戦しようと開発陣で意見が一致したという。
港区や東京タワーなど,実在する街並みやランドマークの再現度を高めるため,シナリオチームと背景原画チームが実際に現地を歩いて取材し,細部を作り込んでいった。
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画風についても,これまでの作品とは明確な差別化が図られている。極端にキャラクター性を強調した表現や,デジタル時代らしい線の細いクリーンな作画感を追求していた従来作とは異なり,本作ではアナログやレトロという時代性やテーマに合わせ,セル画からデジタルへ移行していく時代の手触りが残るような,厚みと質感のある作画を目指した。
これはDoReMi(ドレミ)ADが全体の作画テイストを定め,背景を担当するfeev99(フィーブ99)をはじめとしたアーティストたちと協力することで,「アストラエ・オラティオ」ならではの作画表現へと仕上げられたという。
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正式リリース前にコミックマーケットへ出展した背景には,ユーザーと直接交流したいという思いがあった。キム・インADは,オタク文化の頂点ともいえる日本で,自分たちが制作したものを直接披露したかったという個人的な思いも明かした。
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会場で完売した「ティザーアートブック」は,もともと開発チーム内で認識をそろえるために作られたガイドブックだったという。その後,ファンに映画のパンフレットを読むような感覚で,作品の世界観をひと足先に知ってもらうためのプレゼントへと企画を切り替えたという制作の舞台裏も明かされた。
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最後にキム・インADは,「日本のコミックマーケットのような現場を訪れることは重要だと思います。自分たちが何を目指し,どのようにユーザーと交流していきたいのかを伝えられる場だからです」と語った。
そして,「開発チーム全員が全力で取り組んでいます。私自身が感じている本作の魅力や楽しさを,ユーザーの皆さんと分かち合える日が近づいてくることを,心から楽しみにしています」と締めくくった。
(著者:キム・テマン)



























