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セガが手掛ける大人気アクションアドベンチャー「龍が如く」シリーズの20周年を記念した舞台最新作,「舞台『龍が如く』-神室町八犬伝-」の東京公演が,2026年8月30日までシアターH(東京・品川)で上演中だ。本稿では,初回公演の直前に行われた関係者およびマスコミ向けのゲネプロ(本番直前の通し稽古)の模様をレポートしよう。
本稿はお話の結末などの決定的なネタバレに配慮した「これから観る人向け」の内容だが,物語や演出に関する記述が含まれるため,前情報を完全にカットしたい人はどうかご注意を。
キャラクター総選挙の上位陣が集結!
本作は,「龍が如く」シリーズ20周年を記念して実施されたキャラクター総選挙(投票数49万票超)の上位10名が,作品の垣根を越えて共演する完全オリジナルの内容だ。
物語の舞台は,1995年のそれによく似た,しかしミレニアムタワーの頂に妖しい天守閣がそびえ立つ「まやかしの神室町」だ。記憶を失った状態で目覚めた桐生一馬(宇野結也さん)は,体に染み付いた闘いの記憶だけで刺客を退けていく。
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そこに現れた兄弟分・錦山 彰(里中将道さん)に導かれ,桐生は春日一番(加藤 将さん),エリック・トミザワ(山田ジェームス武さん),峯 義孝(砂川脩弥さん),東 徹(塩田康平さん),杉浦文也(湊 丈瑠さん)といった,本来この時代に揃うはずのない顔ぶれと出会う。彼らもまた,それぞれの時代から呼び寄せられたらしい。
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この奇妙な世界を作り出したのは,天守閣に陣取る悪霊「玉梓」。かつて八犬士によって封印された怨念が,復活を遂げたのだ。玉梓を倒すため,八犬士の魂は時空を超えて「強者」たちを呼び寄せた。元の世界へ戻るには,残り3人の強者──真島吾朗(菊池修司さん),冴島大河(桜庭大翔さん),堂島大吾(松村龍之介さん)を集めなければならない。しかし彼らは玉梓の力によって,それぞれの「心の闇」に閉じ込められていた。
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劇は冒頭から演出の西田大輔氏が得意とするダイナミックな殺陣がこれでもかと炸裂し,役者陣は舞台狭しと,いやそれどころか客席通路まで使って縦横無尽に駆け巡る。もし通路に面した席を取れたとしたら,それはものすごくラッキーだ。万難を排してシアターHに向かおう。
アクションをスローでしっかり見せる演出や,バトル中の「ヒートモード」「ドラゴンブースト」を視覚化したような照明と演技のシンクロなど,舞台ならではのアイデアによる原作再現も見どころのひとつ。ファンはぜひそのあたりにも注目してほしい。
舞台でも主役を喰う!?
真島,一人芝居と筋肉で魅せる冴島,時代を超えた大吾と峯の対峙
3人の犬士を救い出すシークエンスでは,シリーズファンなら思わず頬がゆるむような「美味しいカラミ」が次々に展開された。
冒頭の状況説明が終わった直後,観客を迎えるのは,なんとキャバレーの支配人時代の真島吾朗だ。菊池修司さん演じる真島は,声や演技の寄せ方があまりに秀逸で,一瞬アフレコかと錯覚するほど。それでいて真島にもかかわらず,圧倒的なまでの美形ぶりを発揮しているのにも驚かされた。真島なのに!
まさに“主役を喰う男”真島吾朗の面目躍如たる佇まいを見せてくれる。
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続く冴島大河の「18人殺し」のエピソードは,映画「デスペラード」当時のアントニオ・バンデラスを思わせる凄絶なガンアクション仕立てになっていた。そこに春日一番とトミザワが関わっていく展開も意外だったが,確かにこの「修羅と化した冴島」と対峙できるヤツは一番くらいしかいなさそうだと,どこか納得感もある。
冴島は自責の念と文字通り「格闘」することになるのだが,その場面は一人芝居で表現され,まるでもうひとりの冴島がその場にいるような感覚だった。演出的にも見応えがあり,特にスポットライトの位置にも注目してみるといいかも。
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さらに,堂島大吾と峯 義孝の関係性のアレンジも面白い。関東一円に大きな影響力を持つ組織・東城会を束ねる堂島大吾から,大きな影響を受けた峯。その彼が,時の因果を超えて「荒れていた若き日の大吾」とぶつかり合う。この運命の悪戯とも言えるやり取りは,「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」をプレイした人には特に胸に来るものがあるはずだ。
2人の橋渡し役として振り回される,東 徹の苦労人っぷりも微笑ましい。いや,意外とノリノリだったような気もするが。
同じく「ジャッジアイズ」シリーズから参戦する杉浦文也も,持ち前の軽やかなアクロバットも含め,しっかり見せ場が用意されている。
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と,以降も劇はまだまだ続くのだが,本稿ではここまでにしておこう。もちろん本作でも,桐生と錦の絆はしっかりクローズアップされる。
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「八犬伝」をなぞりつつも,「龍が如く」シリーズらしい意外すぎるどんでん返しや驚きの展開がこれでもかと畳み掛けてくる,あっという間の約2時間。これぞ「龍が如く」,いや「如く」でなくとも満足していたかもしれないクオリティだった。
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「舞台『龍が如く』-神室町八犬伝-」のチケットは一般発売中で,カチコミシート(最前列)が1万5000円,一般席は平日1万2000円/土日1万3000円(いずれも税込)。公式サイトやローソンチケットから購入可能だ。
また,本公演の配信やイベント情報の詳細については,公式サイトおよび公式SNSにて随時更新されているため,観劇を検討している人はぜひそちらもチェックしてほしい。
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ちなみに開演直前,場内にはファンにおなじみの名曲「ばかみたい」のピアノアレンジなどが静かに流れていた。直前まで仕事モードだった筆者も,そこでフッと気持ちが和らぎ,力を抜いて観劇を楽しめたような気がする。このピアノアレンジ,公演期間中も聴けるかもしれないのでお楽しみに。
最後は,出演陣のコメントの抜粋にて締めくくらせていただこう。
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宇野結也さん(桐生一馬役)
「桐生一馬という役を任せていただけることに,心から感謝しております。原作へのリスペクトを忘れずに一丸となって作品作りをしてきました。背中の“龍”に見合った身体になるよう,半年間筋トレをがんばってきたので,ぜひ楽しんでいただければと思います」
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菊池修司さん(真島吾朗役)
「真島の生き様や思いの強さをどう表現できるか,一生懸命考えて臨みました。ゲームの要素をふんだんに取り入れたオリジナルストーリーで,作品を知っている方もそうでない方も楽しめます。交わらないはずの10人がどう交わるのかも見どころです!」
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里中将道さん(錦山 彰役)
「舞台オリジナルストーリーではありますが,原作ゲームのシーンも随所にちりばめられているので,原作ゲームの世界に入り込んだような感覚になっていただけるのではないかと思います」
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桜庭大翔さん(冴島大河役)
「同時代に存在し得ないキャラクター同士が共演する様を観て,『龍が如く』シリーズのいちプレイヤーとしても楽しい稽古期間でした。演出の西田さんとキャストで,原作ゲームのモーションに忠実なアクションを研究して作り上げてきたので,ぜひ楽しみにしてください」
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公演概要
舞台『龍が如く』-神室町八犬伝-
公演期間:
2026年8月21日(金)〜8月30日(日)全14公演(※8月24日は休演日)
会場:
シアターH(東京都品川区勝島1-6-29)
■出演(敬称略)
桐生一馬役:宇野結也
真島吾朗役:菊池修司
春日一番役:加藤 将
錦山 彰役:里中将道
冴島大河役:桜庭大翔
堂島大吾役:松村龍之介
エリック・トミザワ役:山田ジェームス武
東 徹役:塩田康平
峯 義孝役:砂川脩弥
杉浦文也役:湊 丈瑠
AI(ムラサメ)/狗皇役:加藤靖久
アンサンブル:白崎誠也,書川勇輝,田上健太,KENTA,中土井俊允,成尾征吾,長谷部瑞季
■STAFF(敬称略)
原作:「龍が如く」シリーズ/セガ
演出:西田大輔
脚本:米山和仁
美術:秋山光洋
照明:鶴田美鈴
音響:ヨシモトシンヤ
映像:O-beron inc.
衣裳:惠藤高清
ヘアメイク:城本麻紀
小道具:平野雅史
演出助手:佐久間祐人
演出補佐:梅澤良太
舞台監督:伊藤清一












































