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会場として使われたのは,2階と3階の2フロア。前回のゲムダン12が過去最多の3フロア・約400団体だったのに比べるとやや落ち着いた印象だが,出展数は300に迫る数で,参加者も3102人を記録した。
人気ブースには列ができる時間帯がありつつも,全体としては落ち着いて試遊を楽しめ,今回も会場は和やかな活気に溢れていた。
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開催直前には台風の接近もあり,主催の岩崎氏は半年前の「ゲームダンジョン11の再来」を心配していたそうだが,当日の天気にほっと胸をなでおろしたとか。
![]() 当日は,雲ひとつない,いい天気でした |
さて,前編ではお盆や帰省時期も過ぎて夏も終盤ということで,ノスタルジーを感じた作品を中心にとりあげていきたい。
8bit・16bit機時代からそのままやってきたような作品や,この時代あえてドット絵やピクセルアートを選んだ作品,そしてテーマそのものが郷愁を誘うような作品たち。帰省時,線香を点けて拝むような……ではなくて,偶然旧友に再会したような気分にひたってもらえたら幸いだ。
![]() グラビティゲームアライズのブースで展示されていた「ジャレコアーケードコレクション」。「シティコネクション」「フィールドコンバット」といった定番どころだけでなく,「武田信玄」「ザ・ロードオブキング」「サイバトラー」などの隠れた名作(?)も収録。最近発表されたVOL.2は「エクセリオン」「アーガス」「魔魁伝説」「ソルダム」「サイキック5」などなど,これまた濃いメンツが揃う。発売は今冬予定だ |
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魔王城のミラテン
出展者:サイハテゲームス![]() |
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YouTubeで40万人以上の登録者を持つ人気チャンネル「お絵描き魔王」のディープブリザード氏(@mao_DBmiyuki)が東京ゲームダンジョンに出展するとのことで様子を見に行ったところ,そこには懐かしいスーパーファミコンとスーパーゲームボーイ(正確には2だけど),そしてカートリッジが待ち受けていた!
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「魔王城のミラテン」は,ベテランゲーマーの記憶を刺激するGB互換機向けの天使育成シミュレーションだ。魔王城に墜落してきた天使見習い「ミラ」を,1年間(48週)かけて育てていくことになる。
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バイトやレッスン,城の住民との会話でパラメータを鍛え,立派な天使を目指すのだが……なんというか,遊んでいていい意味でタイムスリップしたような感覚があった。
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エンディングは25種類ある。1周のプレイは2,3時間前後で終わるボリューム感だが,全エンディングをコンプリートするまで遊ぶとなかなか遊び応えがありそうである。
![]() 試遊版では騎士団長へと成長した |
本作はフリー版がitch.ioで公開中のほか,実際にGBやGB互換機で動作する物理カートリッジ版もBOOTHにて発売中だ。なお完全に余談だが,ブースで対応してくれたディープブリザード氏は,ちょっと緊張した様子でした。
![]() VTuberも多数コラボ出演する。写真は試遊時に登場した九猫なぎさん。カプコンのレトロゲーをクリアするまで配信するなど,硬派な配信スタイルらしい |
itch.io「魔王城のミラテン」
https://deepblizzard.itch.io/angel-in-the-demon-castle
ダンジョン・ノクス・エキゾチカ
出展者:KTN Games![]() |
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「全世界の『こういうのでいいんだよ』おじさんに贈る」との公式Xのアオリ文句のように,「こういうのでいいんだよ!」と頷いていた人をちらほら見かけた気もする本作。往年の一人称視点ダンジョンRPGを現代に蘇らせたクラシカル・ダンジョンRPGで,制作はKTN Games(@katanagamestd)だ。
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8つの職業から最大5人のパーティを組み,隊列や作戦を考えながら深淵を探索していく。80年代のホビーパソコン風のグラフィックと軽快な操作感は,まさに過不足ない感じで「今の俺にはちょうどいい」と呟きたくもなる。
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強力なモンスターもうまくスタンさせれば完封できるが,スカると逆にパーティが半壊することも。そんなシビアさがある一方で,オート探索やオートバトルといった現代的なサポート機能もしっかり搭載されていた。Steamのウィッシュリスト登録も好調で,10月のSteam Next Fest(次回開催)に合わせて体験版の配信も予定しているという。
![]() 死亡時や全滅時のペナルティはどの程度の重さにするか思案中とのこと |
ゲイトトゥダイ
出展者:マテンロウ計画![]() |
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ほんのわずかなことで死んだり,道具の使い方を誤って死んだり,罠の突破方法をあれこれ考えた挙句,ミスリードに引っかかって死ぬ。そんな懐かしいアドベンチャーやゲームブックの理不尽さを愛する人にぜひ触れてほしいのが「ゲイトトゥダイ」だ。
作者うた氏(@uta_vit999)も「タイトルにもゲイトと入れている通りダイッ!」(※若干脚色しました)と,特に悪びれた様子もなく,初見殺し連発を辞さない構えだった!
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見ての通り「シャドウゲイト」「悪魔の招待状」リスペクトなルックで,現代に突如蘇ったMacVentureシリーズ最新作といった風情でもある。
日本ではファミコンの移植版が有名なこのシリーズだが,元々はAppleのPC・Macintosh用のゲームだったりする。
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なおゲームジャンルは,素材を集めて光源や武器,食料をクラフトしながら生還を目指す「クラフトサバイバルアドベンチャー」とのこと。確かに元ネタも消費アイテムの扱いや,アイテムの組み合わせが重要だったわけで,なかなか絶妙なジャンルの再提示だ。
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本作はイベント前日となる8月7日にSteamにて無料公開されている。プレイ時間の目安は約8時間とのことで,じっくり探索と試行錯誤を楽しめそうだ。ゼロ年代の攻略サイトを思わせるテイストの攻略ページも用意されているので,こちらも要チェックだ。
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古きよき攻略サイト
https://usamimi.info/~ssproject/gtd/
グレシグレソ
出展者:NaNdFall![]() |
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ドット絵やピクセルアートなら必ずレトロ,というわけでもないのが昨今のインディーゲーム。「グレシグレソ」もまたそんな手触りの新しいゲームで,ふたりのプレイヤーが二人三脚で巨大な剣と盾を操って戦うボスバトルゲームだ。
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二人のキャラの動きは,手を繋いでお互いを引っ張りあっているような要領で干渉しあう。ダンスやペアスケートなどのように,相手を勢いよく振り回すことで攻撃したり,素早く盾で防いだりすることができる。
うまく協力できれば何よりだが,あまりかみ合わずに足の引っ張り合いになってもそれはそれで楽しい。実際,ペアで遊んでいた来場者は大盛り上がりだった。
![]() アップグレードも重要。冷やしグレソ!? |
なお,左手と右手でグレシとグレソを別々に操作する,ひとりプレイモードも存在する。「挑戦者求む」という作者(@NaNdFall)の煽り文句に誘われて触れてみたものの,あまりうまく遊べなかった。しっかり練習して,いつの日か遊びこなしてみたいものだ。
![]() うおおおお! まさかファランクス(重装歩兵による密集隊形)まで待ち受けているとは!! |
Mount Lomyst ロミスト山のてっぺん
出展者:HIKO GAME![]() |
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「Mount Lomyst ロミスト山のてっぺん」も懐かしさと新鮮さがしっかり同居する2Dアクション。プレイヤーはフックショットと崖登りだけを頼りに,冬のロミスト山の頂上を目指すことに。そう,本作にはジャンプが存在しない。
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フックを引っかけて天井や壁に飛びつき,そしてスタミナの続く限りしがみつく。歩き以外のアクションはたったそれだけ。容易にルートが見つからなかったり,フックが刺さらない壁に阻まれたりと,ロミスト踏破は決して簡単ではないが,それだけにうまく登れたときは達成感もひとしおである。
作者のHIKO氏(@HIKOkyoujurou)によれば,「ゲームを進めていくと,パズル感だけでなくまた少し手触りが変わっていく」とのことだ。
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BitSummit PUNCHでもメディア各賞を受賞するなど,すでに注目を集めつつある本作。リリースは2026年中以降を予定しているそうで,登頂はもう少しだけ待ってほしい。
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ローマ帝国の逆襲 Counter Attack Of Roman Empire
出展者:Roman Empire Tactical Games![]() |
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筆者は20年以上昔,歴史やゲームへの興味が昂じてカエサル著「ガリア戦記」などの海外の古典を読んでいたのだが,そんな時代が懐かしくなったのが「ローマ帝国の逆襲」だ。
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史実をベースにエンタテイメント性も意識して作られたステージクリア型のRTSで,プレイヤーは属州に押し寄せる蛮族を迎え撃ち,ついには逆襲に転じていくという。
![]() ブースに展示されていた戦略地図を見ているだけでも心躍るものがある |
プレイヤーが操るのは,後に皇帝となり「背教者」とも「英雄」とも評されるユリアヌス。歴史上の評価が割れる人物を主人公に据えているだけに,ストーリー上でもそこがしっかり回収されていると嬉しいところだ。
![]() このディテール! 期待して損はなさそう |
歩兵に対しては,投げ槍や弓などのテラ(tela。投射武器の総称)が強く,弓兵には騎兵による突撃が有効で,騎兵には歩兵戦列により防御が効果的と,兵科には3すくみの相性関係がある。
![]() 包囲により士気を崩壊させれば勝ちやすい |
作者のスギ氏(@Na23Db)によれば,「ファイアーエムブレムなどのように遊びやすい調整を目指している」そうで,スキルを駆使して敵部隊をスタンさせるといった要素もあり,骨太かつエンタメも重視していそうな手触りだった。
![]() !? スキルを使ったら竜巻が発生した?? |
またね、と言わないままでいて
出展者:超水道![]() |
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「ghostpia」シリーズなどで知られる超水道(@chosuido)の新作「またね、と言わないままでいて」は,縦書きで読ませることにとことんこだわった「デンシノベル」シリーズの新作だ。
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女を見る目がない男と,男を見る目がない女。小学校時代の同級生だったふたりが,成人式で再会するところから物語は始まる。
帰省のたびに顔を合わせては近況を語り合い,相手が失恋したと聞けば,なんとなく友情以上のものが首をもたげ……といった,どこかリアルかつ,それでいてファンタジックな心模様が描かれる。
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お盆中に帰省していた人であれば,「そういえば旧友に連絡しておけばよかったかな」などと思ってしまいそうな,郷愁を誘う物語。女の子と,いやこの際野郎とだっていい,誰かとつるんでパチやスロを打ち散らかして,サイゼあたりでダベるなんて,もうずいぶん遠い日の話だ……。
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本作は2026年内のリリースを目指して制作中とのことで,会場では試遊のほか,ghostpia関連のグッズ販売やノベルティ配布も行われていた。ちなみに本作には「紙の本」の版もあり,100部ほど刷っているとのこと。
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超水道 公式サイト
https://chosuido.jp/
リスパーク
出展者:Enigmatic Network(えにぐみ)![]() |
「空になんちゃらな〜 うちあ〜げ〜HANABI〜♪」……ではないが,前編の最後は花火を扱った,夏らしく,華やかで,どこか儚さも感じられた一本を紹介したい。
nokoyama氏(@nokoyama_en)が制作する「リスパーク」は,手持ち花火やクラッカー,爆竹,ロケット花火,打ち上げ花火といった「ハナビ」を武器に戦う,ローグライト横スクロールアクションだ。
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コースやアイテムはランダム生成で,個性豊かなハナビを次々と手に取りながら爽快に敵をなぎ倒していく。2025年末にSteamでリリース済みで,レビューも好評である。
華やかかつ哀愁も漂うBGMを手掛けるのは実力派・ああああ氏(@q07a_)ということもあり,サウンド面のクオリティも素晴らしい。
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会場では,製品版より短めに調整された特別バージョンが試遊できるようになっていた。とにかく見た目が華やかで爽快感もあるため,目にした人が足を止めてしばし眺めていることも多く,ちょっとした夏祭り気分を味わえたような気がする。
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以上,郷愁をくすぐる作品の数々を紹介してきた前編はここまで。後編では,「夏だ! 怪奇だ! アナタの知らないかもしれない世界」と題して,インディーゲームならではの尖っていて,怪しく,どこか奇妙な作品たちを紹介していきたい。
![]() 「古き良きギャルゲーを目指して──」確かに,こういう直球なノリは一周して新鮮かもしれないと思ったディアソフトウェアの「ビタースイート・メモリー」 |
![]() 221GAMESの「プニヒ運輸(仮)」をプレイしていた犯人メイド(「ミステリーアドベンチャー 犯人はメイド」より)。あまりに怪しかったので後編の先取り的にお見せしておこう |









































































