「真・三國無双 Online Z」初の大型アップデート「Rising 1」プレイレポート。新武器“雷鳴槍”や“戦闘条件カスタマイズ”など見どころ満載

　CJインターネットジャパンは2013年11月21日，オンラインアクション「真・三國無双 Online Z」（PC / PS3）の大型アップデート「Rising 1」を実装する。

　「真・三國無双 Online」が「真・三國無双 Online Z」へリニューアルされた2013年7月以降，「司馬昭」「鄧艾」など三国志の英雄にちなんだアップデートが行われてきた同作だが，今回の「Rising 1」は，「真・三國無双 Online Z」では初の大型アップデートとなる。本稿では，雷鳴槍やランク7武器，「激突」における戦闘条件のカスタマイズ項目など，主だったアップデート内容について紹介していこう。

「真・三國無双 Online Z」公式サイト

雷の力を宿す新武器「雷鳴槍」登場

　「Rising 1」で新たに実装される「雷鳴槍」は，槍ということでリーチが長く，振り回した場合の攻撃範囲が広い。加えて攻撃速度まで速いという，かなり使いやすい武器となっている。「真・三國無双 Online Z」では2本の武器を持てるようになっているが，リーチが長く攻撃速度が速いという特徴を持つ雷鳴槍は，さまざまな武器との相性も悪くなく，組み合わせ次第ではさらなる強さを発揮しそうだ。


　雷鳴槍にはデフォルトで「雷」属性が付いており，チャージ5になると地面に雷を落とす攻撃が放てる。雷はしばらくその場に留まり，触れた相手を一定確率で感電させる。感電した相手は10ヒット食らうまで受け身が不可能になるというのだから実に強力だ。工夫次第でさまざまな連係攻撃が繰り出せるだろう。

「雷鳴槍」の無双乱舞。武器を振り回しながらダッシュする

　もちろん「属性玉」によって任意の属性を付けることもできるため，雷鳴槍単体で複数の属性を操れることになる。もう1本の武器と組み合わせれば，属性攻撃のバリエーションが大きく広がるのだ。

「ランク7武器」の登場と一部仕様変更

　これまで武器の上限はランク6までだったが，Rising 1では雷鳴槍を含めた64種の武器すべてに，ランク7武器が登場する。ランク7武器は強いだけでなく，専用のグラフィックスが用意されている点にも注目したい。

紫龍焔蛇剣	轟咆破界甲	昇雲旋風棍
緋炎玲瓏刃	蛟龍破海鞭	飛天蟠龍牙
麒麟閃哭刃	裂世震天盤	阿修羅裂棒

　これに伴い，武器をより強化しやすくなるような改定が行われる。Rising 1では，高ランク武器や鍛錬値の高い武器の鍛錬耐久度の減少が緩和され，低ランクの武器や鍛錬値の低い武器ではこの逆となる。研磨に使う錬成炉の価格は，「錬成炉・改」以降がこれまでより安くなり，必要となる錬丹の数は，ランク5からの強化についてはより少なく，低ランクのものではやや多くなる。
　これは，高ランクの武器を使いやすくするというコンセプトに基づいての変更だという。プレイヤーの中には，武器をあえてランク5に留めておく人がいるが，これは，ランク6武器のランニングコストが高かったために起こる現象である。運営チームはそういった現状を改善すべく，高ランク武器の鍛錬や研磨について見直しを行ったのだ。

バットで粉砕！カードを投げろ！楽しい「ユニーク武器」

　戦闘が楽しくなる，というか笑ってしまうような「ユニーク武器」にも注目したい。



　「王牌」は鏢（ヒョウ）のユニーク武器だ。鏢は投げナイフのような武器だが，王牌はこれがカードになっている。裏面には「三国志」最強の英雄である呂布が描かれた特別仕様だ。

#37858;のユニーク武器「王牌」。カードを投げて攻撃する

　「罰刀」は「バット」と読む。まるっきり野球用の木製バットで，フルスイングで敵兵をかっ飛ばすと実に爽快である。ベースになっているのは「青龍刀」なのだが，青龍刀使いも新鮮な気持ちで戦えること請け合いだ。

青竜刀のユニーク武器「罰刀」（バット）

　「連池」は「レンチ」。工具のアレを二つつなげたアイデア武器で，修理どころか相手をバンバン叩いてぶっ壊していく。「両節棍」がベースということでスピーディなアクションが可能となっており，注意しないとレンチであることが分からないかもしれない。

両節棍のユニーク武器「連池」（レンチ）

　「鬼神回転槍」は「螺旋槍」のユニーク武器だ。例えるなら「中華風のトーテムポール」といったところか。鬼の顔が描かれたブロックが回転し，先端のトゲで敵ををぶち抜く様は迫力満点だ。

「鬼神回転槍」は回転する鬼面が存在感抜群

　いずれも，使用時のモーションはベースの武器と同じだが，性能が少し変更されているとのこと。具体的なところについては教えてもらえなかったが，「十分に実用的なものになっている」とのことだ。
　これらのユニーク武器は，今後のイベントやキャンペーンで配布される予定となっている。今後の発表を楽しみに待とう。

ポーズ！　爆発！　決めろ，戦隊エモーション！

　服飾「ダークヒーロー」を全部位揃えると「/heroes」のコマンドで「ヒーロー」エモーションが使えるようになる。輝く光と共に「かっこいいポーズ」を決め，その後に方向キーを押すと背後で大爆発が起こる。まるで戦隊ヒーローのようだ。


　赤（女性用はピンク）・青・黄・黒の4色それぞれに異なったポーズが用意されているという凝った仕様（ちなみに異なった色を混ぜて着た場合は黒のポーズになる）。4色のプレイヤーが揃ってポーズを決めればとても盛り上がりそうだ。


　残念なのは，この仕様は戦闘中に使えないということだ。敵味方が互いにポーズを決めたあとに戦闘に突入できたら，新たな楽しさが生まれそうな気がするのだが……。

ブラックの「ヒーロー」エモーション。爆発も服も真っ黒

イエローの「ヒーロー」エモーション。黄色の爆発が派手派手だ

戦略性がアップする「戦闘条件カスタマイズ」

下の3つ「無双回数制限」「攻撃力補正」「戦闘名表示」が新たな設定項目だ

　「激突」出撃時には「戦闘条件」を決めることができるのだが，Rising 1からはカスタマイズに「無双回数制限」「攻撃力補正」「戦闘名表示」という新しい項目が加わる。いずれも激突に新しい可能性をもたらしそうなものなので，細かく紹介していこう。


●「無双回数制限」

体力ゲージの上にある，ピンク色の渦巻きのようなアイコンが無双乱舞の使用可能回数。無双乱舞を使うと減少し，一度撤退するか「玉璽」を取れば回復する

　この項目を「あり」にすると，無双乱舞の回数が2回までに制限される。回数は，一度指揮官により倒されるか「玉璽」を取れば回復する。

　無双乱舞を使うには無双ゲージが必要だが，発動中は無敵状態になり，敵がいなくても自力で無双ゲージを溜められる。そのため，逃げて無双ゲージを溜めて無双乱舞を放ち，再び逃げるというような消極的なプレイスタイルが成立する原因にもなっていた。それについては運営チームも認識しており，それがこの仕様追加につながったわけだ。
　回数制限があることで，無双乱舞を使うタイミングがより重要になる。無双ゲージは武器の切り替えにも必要となるため，リソース管理がより本格的になるのだ。「なし」に設定しておけばこれまで通りのルールで戦えるので，従来どおりのプレイフィールで戦いたいという人も安心してほしい。

●「攻撃力補正」

　攻撃力が200を越えた場合，攻撃力補正がかかり，相手に与えるダメージが低くなるが，この項目を「なし」にすることで，その補正を撤廃することができる。攻撃力補正は，プレイヤー間で議論の対象となってきた仕様だが，どうしても許容できないというプレイヤーは，これを「なし」に設定するといいだろう。

●「戦闘名表示」

　これを「表示する」にすると，激突の戦闘名が他勢力からも見られるようになる。地味なようでいて結構大きな仕様変更だ。「初心者の人集まれ」「お気軽にどうぞ」など，戦闘名で他勢力に呼びかけられるようになるわけだ。使い方を工夫すればよりスムーズなマッチングが実現しそうである。

「戦闘名表示」を「表示する」とし，戦闘名を入力することで，他の勢力からも戦闘名が見られるようになる

　このほかにも，触れると音が鳴る「楽器家具」として「太鼓」「銅鑼」「箏」「二胡」など6種が追加される。

6種の「楽器家具」は触れると音が鳴る

　新服飾としては，英傑服飾「姜維」と「行脚服」が実装される。なお「行脚服」は，11月21日の時点では頭と腕の部分のみの実装となる

英傑服飾「姜維」

「行脚服」。11月21日のRising 1の実装時には，頭と腕の部分が登場する

　また，これまで累積された「義」が一定量に達すると，「累積義ボーナスマント」がもらえるようになる。「累積義」はシナリオクリアを経て蓄積されていくものなので，プレイを続けていればいつかは手に入れられるはずだ。
　さらに，Webアプリに「鍛冶職人」「アイテム錬成」「武器錬成」「骨董商」「行商」が追加され，PC以外の環境から，より多彩なコンテンツへアクセスできるようになる。そのほか，新たな調理アイテムや，複数のアイテムの効果を併せ持つ錬成アイテムなども登場し，武器バランスについても調整が行われる予定となっている。

新たな錬成アイテム

　「無双回数制限」や「攻撃力補正」に関する，現行プレイヤーの声を取り入れたディープな仕様変更に加え，「ランク7武器」や「雷鳴槍」などキャッチーな新要素追加も行われるRising 1。11月21日の13時に実装予定となっているので，プレイヤーは楽しみに待っていてほしい。

「真・三國無双 Online Z」公式サイト