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[TGS 2008#051]日本でのサービス展開が決まった「Battlefield Heroes」のプロデューサーにショートインタビュー
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印刷2008/10/11 02:33

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[TGS 2008#051]日本でのサービス展開が決まった「Battlefield Heroes」のプロデューサーにショートインタビュー

ついに日本展開が公式発表された「Battlefield Heroes」


 日本でも人気の高いマルチプレイFPSシリーズの最新作「Battlefield Heroes」(以下,ヒーローズ)は,従来作同様,スウェーデンのEA DICEが制作中。とはいえ,ゲームの雰囲気は轟く爆発音とともに大幅に変更され,ぐっとカジュアルになった。最大16人のプレイヤーが参加できるマッチでは,連合軍を思わせる「ロイヤルアーミー」と,ドイツ軍が思い出されてならない「ネイションアーミー」の二つの軍隊が,なんとなくのどかな雰囲気さえ漂ってくる田園風のマップを舞台に,拠点確保を巡ってのドンパチを繰り広げる。

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 兵士のクラスはわずかに三つで,キャラクターカスタマイズ機能で自分のキャラクターを飾り立てたり,基本料金無料のアイテム課金制だったりと,これまでのシリーズとは一線を画する内容だってのは,ファンならよくご存じかもしれない。
 10月9日のレポート記事にもあるように,東京ゲームショウのエレクトロニック・アーツブースでは,そんなヒーローズを実際に体験できるのである。試遊機はPCが二台っきりだが,ネットでつながった,どこの誰とも知らないEAの人々と対戦が楽しめる。
 ブースに裏や表はないけど,どちらかといえば裏側のほうにPCゲーム(Battlefield Heroesのほかに「SPORE」「FIFA Online 2」)が置いてあるので,マイクロソフトブース側から来た人は見落とさないように注意が必要かも。

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 さて,特筆すべきは,なんと試遊機のソフトが「完全日本語版」であることだ。10日掲載の記事にもあるように,本作が日本とタイ,シンガポールなどアジア諸国で正式サービスされることが決まったのである。問題は2009年のいつ頃かということだが,それについては情報が入り次第お伝えしよう。それにしても,ヒーローズに注目していたPCゲーマーとしては嬉しい話である。
EA DICEのBen Cousins氏
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 というわけで,日本(およびアジア)を視野に入れてのことかこの東京ゲームショウ,EA DICEの幹部が次々に来日している雰囲気だ。ミラーズエッジの責任者であるOwen O'Brien氏(昨日の記事を参照)に続き,バトルフィールドフランチャイズのすべてを統括するBen Cousins氏も幕張メッセに現れてブースの様子を見学したり,海外メディアの取材に答えたりしていたのだ。

 というわけで,せっかくだから4Gamerも時間をもらい,ちょこっと話を聞いてみることにした。こういうことがあるから,ゲームショウは楽しい。

4Gamer:
 名刺の肩書きが「Exctive Producer - Battlefield Franchise」となっていますが,ということは,EA DICEにおけるバトルフィールド関連のタイトルの開発状況や,内容などをすべて掌握しているんですね。

Cousins氏:
 そういう仕事をやっています。

4Gamer:
 ところで,ヒーローズの基本的な構想はどうやってできたんですか。

Cousins氏:
 そもそものアイデアは韓国へリサーチに行ったときに見たいくつかのオンラインタイトルからです。彼らのビジネスモデル(つまり基本料金無料のアイテム課金制)を非常に面白いと思ったのです。それで,我々もそういうモデルを採用したタイトルを作ってみようということになりました。

会場で直撮りしたスクリーンショット
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4Gamer:
 私もそうなんですけど,従来作のファンの中には「こんなのバトルフィールドじゃないやい」と憤慨しちゃっている人もいるのではないでしょうか。

Cousins氏:
 そのことについては最初から予想していました。ヒーローズの企画意図としては,従来作のファンというより,これまでオンラインゲームを遊んだ経験のない人や,バトルフィールドシリーズを知らなかった人達にアピールしたかったのです。バトルフィールドという名前はついていますが,従来作とは異なるタイトルというわけです。
 それに,いろいろとリサーチした結果に対する,あくまで私の印象ですが,ヒーローズに背を向ける旧作のファンはそれほど多くなく,好意的もしくは,少なくともゲームが出来上がるまで判断を保留しようという人のほうがはるかに多いと思います。

4Gamer:
 なるほど。ところで,アイテムとしては,どんなものを売る予定ですか。

Cousins氏:
 それについては,サービスされる国や地域によって細かく設定するつもりです。例えば,アジア圏でアウトフィット,つまり衣装やサングラス,ヘルメットなどが受けるようならそれらを。欧米で武器や兵器が望まれているようならそれらを,という感じです。エモートやアクションなども,要望があれば販売することになるでしょう。

4Gamer:
 クラスが三種類で参加人数が最大で16名。武器や乗り物も少なく,ずいぶんこぢんまりした印象があるゲームです。これらは今後,拡大していく予定ですか。

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Cousins氏:
 ええ。社内には長期にわたる拡充プランが用意されていて,今後,マップやクラス,そして武器/兵器などが段階的に増えていく予定です。
 とはいえ,現在のスペックは多くのプレイヤーが遊びやすいようにと決められたことで,ハイエンドPCや高速通信環境などがない人でも手軽に始められるはずです。ファイルサイズも小さいし,オンラインアクションゲームに慣れていないプレイヤーでも覚えやすいルールになっています。

4Gamer:
 カジュアルなオンラインアクションといえば,韓国を中心にライバルの多いジャンルでもあります。勝算はありますか。

Cousins氏:
 そうですね。確かに厳しい戦いになりそうですが,親しみやすいカートゥーングラフィックスは我々の個性だと思いますし,豊富なキャラクターカスタマイズ機能も魅力的ではありませんか? なにより,我々にはバトルフィールドシリーズにおける10年以上の経験がありますので,それを生かしていきたいと考えています。


4Gamer:
 EA DICEに参加される前は,何をしてらしたのですか。

Cousins氏:
 EA DICEの前,私はSony Computer Entertainmentで「PlayStation Home」の仕事をしていました。

4Gamer:
 へええ。ちなみにどっちが面白いと思いますか,ヒーローズとPlayStation Home。

Cousins氏:
 そりゃこっち(ヒーローズ)のほうがだんぜん面白いですよ。あちらはゲームじゃないし。とはいえ,一作ごとに,よりうまく作れるようになってくるってのは興味深いですね。

4Gamer:
 ははあ,なるほど。ところで,なぜゲーム業界で働こうと思ったのですか。

Cousins氏:
 もちろんゲームが好きだからです。私はほんの小さい頃からゲーム作りを始めていました。コンピューターがないような時代だから,ボードゲームですけどね。
 10歳頃に作ったのが当時公開された映画「ローラー・ボール」(1975年版のほう)をテーマにしたボードゲームです。まあ,デキは全然ダメでした。

4Gamer:
 あんなアクション映画をどうやってボードゲームにしたのか想像も付きません。

Cousins氏:
 それから,Acclaim(2006年に再建される前のAcclaim)のロンドンスタジオでゲームのテスターになりました。いやもう,ひどいゲームばっかりテストさせられました。いや,あれはほんとにひどかった。
 それから,Lionhead Studiosに入って,ピーター・モリニュー氏と一緒に仕事をしたこともあります。もっとも,当時「Fable」を担当していたのは別の部屋の連中で,我々は,キャラクターが恐竜と戦うという内容のゲームを作っていました。なかなかよかったんですが,結局キャンセルされてしまいました。

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4Gamer:
 その後,SOEを経てEA DICEというわけですね。ところで,EA DICEでは現在,ヒーローズ以外にどんなプロジェクトを担当されているのですか。例えば「Battlefield 3」なんかはどうです?

Cousins氏:
 さすがにそれは言えませんよ。とはいえ今,社内では七つのチームが動いています。発表できるときがきたらお教えできるはずです。ところで,ミラーズエッジはいいと思いません? 私が担当しているわけではないですが,とてもよくできているでしょ。

4Gamer:
 七つも! いや,Battlefield 3が知りたいだけなんです。

Cousins氏:
 ふーむ。

4Gamer:
 本日はどうもありがとうございました。

 というあたりでインタビューも時間がきてしまった。もっとも,Battlefield 3についてではないものの,今後の展開にはさまざまなアイデアが出ているそうだ。剣と魔法の世界を舞台にしたバトルフィールドや,侍バトルフィールド。中世を舞台にするのも面白そうだ。筆者はとりあえず石器時代バトルフィールドを提案してみたが,よく考えたらあまり面白くなさそうである。
 いずれにしろ,そんなEA DICEが作り,日本での展開も無事に決まったヒーローズ。上の日本語版のムービーを見つつ,機会があればぜひEAブースに足を運んでみよう。

「ぼくとシムのまちキングダム」で,
またまたエッセンスを集めよう


EAのプロデューサー……。違った,ローランド王だった
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 ヒーローズが従来作から大きく変身したように,本家を巧みに換骨奪胎して制作され,軽くヒットしたのが昨年(2007年)にリリースされた「ぼくとシムのまち」。PC版は約1年遅れて,2008年の10月に発売される予定になっているが,それはともかく,そんなボクとシムのまちの続編が「ぼくとシムのまちキングダム」。対応機種はWiiとDSだ。

 今回は,ローランド王に頼まれたプレイヤーキャラクターが,新発明の「チューチューマシン」を使ってエッセンスを集めたり(DS版),魔法の杖使い「ワンドリア」となって,エッセンスを集めたりする(Wii版)というもの。
 かわいらしいキャラクターと簡単な操作で,「ザ・シムズ2」でゴージャスなナイトライフやドロドロした人間関係を楽しんでいるプレイヤーには物足りないかもしれないが,お子様や,お子様の心を忘れない大人の人にはいいかも。「なんじゃそりゃ?」的なユーモアは間違いなくシムズゆずりだ。
 EAブースではDS版,Wii版とも試遊が可能になっている。

DS版のスクリーンショット
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Wii版のスクリーンショット
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「FIFA 09 ワールドクラス サッカー」で
大規模オンラインプレイを体験


 「オンラインでサッカーゲーム」と聞いて,(おそらく)誰もが思い浮かべるのが11人vs.11人対戦。これならもうリアルこのうえないだろうという気がするものの,さらに考えると,ちゃんと機能するのかどうか,たいへん疑わしい。
 一体全体,誰がディフェンダーやミッドフィルダーなんかやりたがるのだろう。どいつもこいつも前線に駆け上がって,けっきょくしっちゃかめっちゃかになっちゃうんじゃないの,というわけだ。

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Senia ProducerのKazuya Makita氏
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 その疑問に果敢に挑戦したのが,エレクトロニック・アーツが11月の発売を予定している「FIFA 09 ワールドクラス サッカー」である。詳しくは8月22日に掲載した速報記事を参照してほしいが,ともあれ本作では,10人対10人でのオンライン対戦ができるのである。
 デベロッパは,EA Sportsの開発拠点の中核であるカナダのバンクーバースタジオで,Senia ProducerのKazuya Makita氏(実は日本人なのである。EA Sportsには多数の日本人開発者がいることでも知られている)によれば,実際にテストしてみたところ,けしてめちゃくちゃになることはなく,たとえ地味なポジションであっても――たまに例外はあるものの,決められた役割をちゃんと果たそうとするのだそうだ。へええ。

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 FIFAのオフィシャルら緯線を取得しているだけに各国リーグのプレイヤーはすべて実名で登場。「ADIDAS ライブ・シーズン」と呼ばれる新機能によって,2008年〜2009年のシーズンにおける毎週の結果がゲームに反映されるなど,サッカーファンにとってかなり見どころの多いタイトルに仕上がっているのだ。

 対応機種はPCのほか,Xbox 360とプレイステーション3。さらにはプレイ感覚はやや異なるものの,PSP版とWii版がほぼ同時に発売される予定になっている。
 東京ゲームショウのEAブースでは,Xbox 360を10台並べたオンライン対戦が可能になっている(相手はEAの担当者1名とAIプレイヤー)。椅子の並びが3-4-4になっているところにも地味なこだわりが見られるが,サッカーゲーム史上ほぼ初の「キーパー以外,一人一ポジション」を実現した本作を体験してみよう。

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写真はすべてXbox360版です
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