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結のほえほえゲーム演説 :第200回「記念の200回なので,連載開始から今までの(およそ)8年を振り返りたいと思います」
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印刷2023/10/28 12:00

連載

結のほえほえゲーム演説 :第200回「記念の200回なので,連載開始から今までの(およそ)8年を振り返りたいと思います」

画像集 No.001のサムネイル画像 / 結のほえほえゲーム演説 :第200回「記念の200回なので,連載開始から今までの(およそ)8年を振り返りたいと思います」

 ごきげんよう。タレントとして活動しております。です。

 「結のほえほえゲーム演説」,連載200回を達成しましたーーー!!!!

画像集 No.002のサムネイル画像 / 結のほえほえゲーム演説 :第200回「記念の200回なので,連載開始から今までの(およそ)8年を振り返りたいと思います」
 第1回の掲載が2015年の12月5日なので,連載を始めてもう8年近くになるんですね。あっという間すぎて信じられません……。いつも応援してくださる読者の皆様,4Gamer編集部の皆様,そして世の中にゲームを送り出してくださっているすべての皆様に,心から感謝の気持ちを叫びたいです。本当に本当にありがとうございます!!
 今回は,2015年12月の連載スタートからこれまでを,私自身のゲームの仕事やその考え方にも触れつつ振り返りたいと思います。


打ち切りに怯えていた連載当初


 2015年の連載当初のこと,初めて打ち明けます。とにかく,つねに「打ち切り」に怯えていました。ずっと本気で。
 そもそも私は,4Gamerの連載コラムを楽しむいち読者でした。マフィア梶田さん,男色ディーノさん,ヒャダインさんといった尊敬する執筆陣と並んで連載することを光栄に思うと同時に,とてつもないプレッシャーを感じていたのです。

 連載を始められたのは嬉しいけど,すぐに打ち切りなんてことになったら……。脳内の私が「あー,なんかよく知らないタレントがしゃしゃり出てきたけど,ゲーム好きっていうわりに,大したことも話せないまま去っていったな。フーン」と言う準備をしているんですよ。「なんだ,お前のゲーム愛はしょせんそんなものだったのか」と。
 「そんなヒネた読者いないだろ!」って思うかもしれませんが,私自身がめっちゃヒネた人間でして。だからこそ,なにがなんでも続けたい! 面白くしたい! と必死でした。


2015年の私と,2023年の私


2015年の私は,週に3本,ゲーム番組のレギュラーを抱えていました。新作ゲームのイベントや特番なども多く,プライベートの時間のほとんどを,仕事で関わるゲームの予習にあてていたのを覚えています。そんな中で,連載が始まりました。
 当時はフリーランスだったので,自分自身でやらなければならない仕事の交渉などのやり取りに悩まされることもありました。今は動画配信サービスの充実やコロナ禍の影響などもあって,フリーで活動する人も多くなりましたが,当時は本当に少なかったんですよね。過去の連載回を読み返して,「あぁ,これを書いていたとき,大変だったなぁ」と,当時を思い出すこともあります。そして,そんなときに私を助けてくれたのは,やっぱりゲームでした。だからこそ,ゲームへの愛情は大事にしていきたいとあらためて思います。
 睡眠時間がとれないほど忙しかったのですが,とにかく仕事が楽しくて,一つひとつの依頼が嬉しかったです。その気持ちは連載を始める以前,ゲームに関わる仕事を始めた2011年から今まで一度も変わったことはありません。


好きな回


 ここからは,私自身が「この回,言いたいことを伝えられたかな」と感じている回をいくつか挙げたいと思います。

 その一つが,第52回「拝啓,才能という神様を信じているあなたへ。」です。昔から「才能」という言葉にどうにも納得できなかった私が,「Bloodborne」のキャラメイクを通じて感じたことを話すという内容で,自分の気持ちを軸に思ったことを書きました。無茶苦茶な内容にも見えるかもしれませんが,原稿を提出したとき,当時の担当編集さんから「今までで一番良かったです」というひと言をいただけたんですね。それで,なんだか泣きそうになったことを覚えています。

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 日頃,なるべくゲームを軸に自分の気持ちを語ろうと心掛けているという結さん。ですが,たまには自分の気持ちを軸にゲームの話をしてみよう……ということで,2017年最後の「結のほえほえゲーム演説」では,「才能」というものについて「Bloodborne」から学んだことを語っていきます。

[2017/12/23 00:00]

 こういった,あまりにも私的な考えや体験をゲームに結びつけた話って,「これ,果たして伝わるのか?」と不安になりながら書き始めるんです。新作のゲームについて語るのとは,またちょっと違う緊張感があるというか,「こんなにエッセイみたいなこと書いていいのかな」と。
 第77回「初恋がキッカケで波動拳も出せないのに『ストII』公式大会に出場した話」と,第142回「かつて『ぼくのなつやすみ』だった僕たちへ」なんてまさにそうでした。第77回は,押切蓮介さんの漫画「ハイスコアガール」みたいな話ですけど,もちろん100%実話です。

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 結さんが小学1年生の頃にダイエーのゲームコーナーで初遭遇した「ストリートファイターII」。そしてストIIを通じて生まれた出会い……。2018年最後の「結のほえほえゲーム演説」では,そんな結さんの淡い初恋の思い出話をお届けします。

[2018/12/29 00:45]
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 「ぼくのなつやすみ」シリーズの中でも,「ぼくのなつやすみ2 海の冒険編」がとくに好きだという結さん。今回の「結のほえほえゲーム演説」では,自身の子供の頃の夏休みを振り返りつつ,なぜこの作品がとくに好きなのかを語っていきます。

[2021/08/07 00:00]

 あとは,やはり魂を削って書いたアイマスのライブレポートはどれも思い出深いです。初めてライブレポートを書いた第21回「アイドルマスター シンデレラガールズ」4thライブ1日目全曲レポ「みんなでSSAの気持ちになるですよ」は1万5千字の大ボリュームでした。SNSでは「卒論」と呼ばれたり,アイマスP界隈で話題にしていただけたりしたこともありがたかったです。


 アイマスのライブレポートを書くことについて,あらためて語ってもいいですか? アイマスって,Blu-ray / DVDが出るまでの期間がすごく長いんですよね。私がライブレポートを始めた当時は,現地参加できなかった人にとって,円盤が出るまでの間,メディアのレポート記事が現地の雰囲気を感じるためのわずかな手段でした。だからこそとても重要なんです。
 それを執筆するライターも,責任重大なんですよね。私は「起こった事実」と「主観」を明確に書き分けることを徹底しています。たとえば,カメラに抜かれていないところでキャスト同士が手をつないだ場面があれば,それを目撃した私には「起こった事実」として伝え,それを残していきたい。好きな曲や担当アイドルに対しては熱量高めでかつ主観バリバリで語っていますが,これは「ここまでは私の主観だよ」「ここからは目でみた事実だよ」と明確に分けたいという考えもあるんですね。これを徹底していることに,とある出演声優さんが気付いてくれたとき,私は泣きそうなほど嬉しかったです。
 最近はオンライン配信も当たり前になり,多くの人が「起こった事実」をすぐに共有できるようになりました。配信を見ているプロデューサーがその場でSNSで発信できる時代だとしても,私は私なりに,レポートを書き続けていけたらなと思っています。

 連載が始まった最初のころは「言いたいことがなくなったら終わりだろうな」と思っていたのですが,まだまだ書きたいことが残りまくっているんですよね。驚くべきことに。
 こうして振り返ってみて,「変わらずゲームが大好きで,ゲームについて語るのが大好き」ということが,何よりも幸せなことだと思います。そうじゃなくなったら,スパッと身を退くつもりですしね。これからも「結のほえほえゲーム演説」をよろしくお願いします。もっといっしょにあそんでね

最近プレイしているゲーム(2023/10/28)
Steam:「Among Us
Nintendo Switch:「スプラトゥーン3
Nintendo Switch:「超探偵事件簿 レインコード
PC:「インペリアル サガ エクリプス
BROWSER:「ドミニオン オンライン」
iOS:「ロマンシング サガ リ・ユニバース
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ

■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。

公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
YouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」:https://www.youtube.com/channel/UCNwmczTygyPzEnouz9tR_Fg/
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