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[GDC 2016]理科の先生達が考え出した,元素を集めてモンスターを召喚するエデュテイメントRPG「ChemCaper」が意外とアツい
2016年1月にKickstarterのクラウドファンディングで得た資金により,国外でのリリースにこぎ着けたという本作は,異世界の月の住人であるルーブを主人公にした作品だ。失踪した天帝を捜すため,月を留守にしていたルーブだが,その間に何らかの異変によって月の生き物達が魔物に変化してしまう。異変を聞きつけて急ぎ戻ったルーブは,仲間や家族を魔物から開放するため,持てる知識を使っての大冒険を繰り広げることになる。
ChemCaperは,マレーシアの学校で教える理科の先生達が,子供達に遊びながら元素記号や,その組み合わせから起こる化学反応を理解してもらおうとして始まったプロジェクトから生まれた作品だ。
ゲームには,元素の“オーブ”を組み合わせることでモンスターを召喚し,自分の仲間として戦わせるといったリアルタイムのバトルシステムが採用されている。例えば,2つの酸素(oxygen)オーブを合成すれば,タコのような妖精“オキシート”を召喚できるといった感じだ。
また,「メタルギアソリッド」や「ベヨネッタ」などに楽曲提供をした作曲家,日比野則彦氏の賛同を受けて,彼の手掛けたサウンドトラックがゲームに使用されているというのも,日本人ゲーマーにとっては気になるところ。「そう言えば,元素の組み合わせって,魔法の調合みたいだなあ」と,目から鱗のアイデアを持つ本作だが,その反響によっては英語以外の言語にも対応していきたいとのこと。エデュテイメントの分野に興味のある人は,今後の動向に注目しておこう。
「ChemCaper」公式サイト
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