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AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに
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印刷2018/11/07 14:10

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AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに

イベントのタイトル「AMD NEXT HORIZON」のロゴは,「Z」のなかに「7」が隠れているのがミソなのだとか
画像集 No.002のサムネイル画像 / AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに
 北米時間2018年11月6日,AMDは,米国・サンフランシスコ市でイベント「AMD NEXT HORIZON」を開催。その場で,7nmプロセス技術を採用して製造する次世代CPUおよびGPUの予告を行った。
 CPUのほうは,サーバーおよびデータセンター向けプロセッサ「EPYC」の「Zen 2」マイクロアーキテクチャ採用版となる開発コードネーム「Rome」(ローマ)で,最大64コア128スレッド対応。CPUコアの載るシリコンダイ8基が,大きなI/Oチップを挟むようなユニークな構造になっていることを,AMD社長兼CEOであるLisa Su(リサ・スー)博士は明らかにしている。
 正式発表は2019年内とのことだ。

RomeのCPUパッケージを掲げるSu氏(President and CEO,AMD)。8基の小さなシリコンダイが中央の大きなシリコンダイを挟むようなデザインに注目してほしい
画像集 No.003のサムネイル画像 / AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに

 一方GPUのほうは,「第2世代Vega」もしくは「Vega 7nm」と呼ばれたプロセッサだ。まずはワークステーションおよびサーバー向けGPU「Radeon Instinct MI50」および「Radeon Instinct MI60」として2018年内にリリース予定になっているという。


競合に先んじて7nmプロセス技術を採用


 冒頭でも紹介したとおり,AMDが次世代CPUおよびGPUの製造に用いる7nmプロセス技術は台湾TSMCのものだ。いわく,TSMCとの共同開発により実用化したもので,x86プロセッサおよびGPUの製造用としては世界初とのことである。

TSMCとの共同開発で実用化に目処が付いたという7nmプロセス技術
画像集 No.004のサムネイル画像 / AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに

 CPUパートのプレゼンテーションで登壇した上級副社長兼CTOのMark Papermaster(マーク・ペーパーマスター)氏が,7nmプロセス技術を紹介するときに強調していたのは,「我々は顧客との約束は守る」ということだった。これは,競合のIntelが10nmプロセス技術の実用化に苦労していることを念頭に置いた発言という理解でまず間違いない。
 プロセッサの世界では,競合を軽く叩くのが新製品リリース時における定番なので驚くような話ではないが,Papermaster氏は,「我々が競合に対して製造プロセス技術で先んずるのは,今回が初めてのことである」と繰り返し強調していたのは印象的だ。AMDにとって,7nmプロセス技術の採用でIntelに先んじたというのは,それほどまでに喜ばしいできことなのだろう。

Mark Papermaster氏(左,CTO and SVP, Technology & Engineering,AMD)は,「AS PROMISED」(約束どおり)というメッセージを強調していた
画像集 No.005のサムネイル画像 / AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに 画像集 No.006のサムネイル画像 / AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに

Competitor(競合),つまりIntelが10nmプロセス技術の実用化に苦戦しているうちに,製造プロセス技術競争では追い抜いたというスライド
画像集 No.007のサムネイル画像 / AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに

 さらに,Papermaster氏は「エンタープライズ向けのプロセッサは,先の先までロードマップを開示しておくことが重要だ」と述べたうえで,今回発表したZen 2ベースの新EPYCに続くロードマップについても言及した。それによると,改良型の7nmプロセス技術である「7nm+」プロセス技術を用いる次世代の「Zen 3」マイクロアーキテクチャを採用したCPUの開発と製造が予定どおり進んでおり,またAMDでは,次々世代のマイクロアーキテクチャとなる「Zen 4」の開発にも着手しているそうだ。

「我々は間髪入れず,第2世代7nmプロセス技術(7nm+)に進む」(Papermaster氏)そうで,次世代のZen 3,次々世代のZen 4と,矢継ぎ早に新世代CPUをリリースしていくと宣言した
画像集 No.008のサムネイル画像 / AMD,64コア128スレッド対応の次世代EPYC「Rome」を予告。「Zen 3」「Zen 4」マイクロアーキテクチャ開発の進捗も明らかに

 Intelが10nmプロセス技術でつまづいている間に,サーバーやデータセンター市場で地位を固めたいのだと思われるが,AMDは今回,かなり強気のプレゼンテーションを行っているように見えた。
 なお,今回発表となった7nmプロセス世代のCPUとGPU,その詳細については,稿をあらためてレポートしたいと思う。

AMD公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    EPYC

  • 関連タイトル:

    Radeon Pro,Radeon Instinct

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