連載
レトロンバーガーOrder 33:「DOOM 64」「Final DOOM」「SIGIL」が現行ゲーム機に登場で,実に倒しても倒しても「DOOM」だなあ編
「倒しても倒してもDOOM」
ソフトバンクから発売されたPlayStation/セガサターン向け国内版「DOOM」のキャッチコピーです。実質2語しか使っていないのに,「DOOM」というゲームの恐ろしさや緊迫感がよく伝わる,優れたキャッチコピーと言えるでしょう。ちなみにイマジニアから発売されたスーパーファミコン版のキャッチコピーは「そのビジュアル,サウンドが 五感の全てを呼び醒ます」でした。
「食べても食べてもハンバーグ」
どんだけデカ盛りなんだって感じですね。ちなみに筆者は肉汁たっぷり,ドミグラスどっぷりの頑張ったハンバーグより,カリッと焼いてケチャップを塗って食べるような簡単ハンバーグが好きです。
「開けても開けても大統領」
ロシアのおみやげと言ったらマトリョーシカですね。今は亡き旧友のセルゲイが,最奥の人形にマイクロチップを仕込んで送ってくれたのもいい思い出です。
「蹴っても蹴っても懐く犬」
侘(わび)しさを感じますね。犬の健気さに,それと表裏一体な卑屈さ,そして蹴りはするけど本気で蹴れるわけでもない主体者の葛藤が感じられ,何とも言えない物悲しい雰囲気が醸し出されています。
「働けど働けど猶わが生活楽にならざり」
石川啄木の「一握の砂」ですね。こんな詩を詠んでいますが,当時の石川は新聞社の編集者として平均的初任給の3倍以上の月給を得つつ,その月給の50倍以上の借金を芸妓遊びでこさえていたそうです。数年後に結核で亡くなるとはいえ,裏を知るとビミョーな心境になります。
というわけで今回は「DOOM」でやっていきましょう。
人類“に”深刻な問題
最新作「DOOM Eternal」(PC / PS4 / Xbox One)の発売日である2020年3月26日(海外では20日発売。Nintendo Switch版も後日発売)も目前に迫ってきた今日このごろ。同作は2016年に発売されたリブート版「DOOM」の直接的な続編となっていて,今回もまた“肉料理”ゲームです。やっぱり悪魔をミンチにしたりナマスにしたりハチノスにしたりします。
「DOOM」は火星と地獄が主な舞台でしたが,「DOOM Eternal」では地獄の侵攻を受けた地球が舞台。正直なところ,「DOOM」は景色の代わり映えに乏しくて筆者はプレイ中に飽きを覚えたりもしたのですが,「DOOM Eternal」のトレイラーを見るに市街地やら寒冷地やら,あるいはユニコーンやらがあるようで,見た目的にも楽しめそうです。
Doomguy(主人公を指すスラング)の攻撃手段も増えているそうで,さらに爽快&残虐になゲームプレイになりそうですね。探索シーンが減っていればもっと良いんだけど,どうかなー。
「DOOM Eternal」インプレッション。部位破壊や新兵器が加わり,よりスピーディーに,より過激に
2020年3月26日にベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジアから発売される「DOOM Eternal」。その最新ビルドでプレイする機会を得られたので,インプレッションをお届けしよう。敵を殺すのも,敵に殺されるのもあっという間。スピーディーでパワフルな「DOOM」に新たな戦略性が加わった。
リブート版「DOOM」は,クラシックなビジュアルの隠し部屋があったり,旧作での行動をなぞると出現するシークレットがあったり,旧作風の武器表示オプションがあったりと,レトロ時代のオマージュが多数含まれていました。そして「DOOM Eternal」では,1997年にニンテンドウ64でリリースされた「DOOM 64」が予約購入特典として復活。オマージュどころか旧作そのものが付いてくる!
「DOOM 64」は,「Final DOOM」以後の時代を舞台としたスピンオフタイトルで,グラフィックスやサウンドなどが「DOOM II」世代から一新された新時代のタイトルでしたが,オフィシャルでの他機種移植版がこれまで無く,ちょっとした“幻の異色作”扱いとなっていたそうです。また,「DOOM Eternal」特典版には追加ストーリーも収録されていて,ラスボス・マザーデーモンの姉だか妹だか(英語だとどちらもsister)が登場するとか。
ドゥーム ドゥーム ドゥーム ドゥーム
あれはただのドゥーム
といった感じで「リブート版DOOMの続編と,シリーズ異色作が来る!」というわけですが,そもそも原点である「DOOM(1993)」を未プレイという人も少なくないかと思います。「DOOMと言えば移植」というハッカーのカルチャーもあるくらいですし,大抵のデバイスで「DOOM」がプレイ可能です。それなのに,何らかのデジタルガジェットを持っていながら「DOOM」をプレイしたことが無いなんて,なんと勿体無い!
家庭用ゲーム機では,2019年7月27日にNintendo SwitchとXbox One向けの「DOOM(1993)」および「DOOM II(Classic)」がリリースされました。……海外ではPS4版も出てるんだけど,なぜか日本では出てないんだよなあ。
PC版は前々からSteamでの配信が行われています。また,iOS版もあって,Android版……は,これも何でか日本向けに配信されていないんだよな。ギギギ。ただ,Androidは多少の自由が効くプラットフォーム。じゃあ,ちょっと工夫してみましょう。余談ですが,この辺を調べている中で「DOOM II RPG」(「DOOM II」のPRG版)や「DOOM Resurrection」(「DOOM 3」のサイドストーリー)の存在を今さら知りました。
さて取り出したるは筆者のDAP,ソニーのAndroid OS搭載型Walkman「NW-A100TPS」(イギリス版)。これに,まずAmazon.co.jpのAndroidアプリストアから,DOOMエンジン実行環境の「D-Touch - [Port of Doom]」をダウンロードします。
ちなみに「そのアプリ,ライセンス的に大丈夫なん?」と思われるかもしれませんが,「DOOM」(や,「ウルフェンシュタイン3D」や「QUAKE」など)はid Softwareによって,オープンソースのプログラムとしてgithubで公開されています。
ただマップデータ(WADファイル)は収録されていないので,どこかから持ってくる必要があります。例えば,Steamで購入した「Ultimate Doom」(「DOOM」+追加シナリオ「Thy Flesh Consumed」)や,「Doom 3: BFG Edition」(「Doom 3」および拡張パック+「DOOM」+「DOOM II」)から。
こういうのを……。
というわけで,Walkmanで「DOOM」がプレイ可能になりました。1979年発売の「TPS-L2」を模したカバーデザインの,2019年発売「NW-A100TPS」で,1993年発売のDOS用ソフト「DOOM」が動いてる! 今は西暦何年だ! あと名前がTPSなのにゲームはFPS! そして画面が小さくて(3.6型)プレイできないなコレ! て言うかPCで買ってるんだから素直にPCでやれよ!
僕らはいつでもドゥームでガバプレイ
現行機向けの「DOOM(1993)」および「DOOM II(Classic)」は,1月10日にアップデートが行われ,60fps対応,クイックセーブ・ロードの搭載などが施されたほか,TeamTNTが開発してid Softwareが買収・公式化した「Final DOOM」のシナリオや,ジョン・ロメロ氏の手掛けた“オリジナル版の制作者による非公式の精神的続編”な「SIGIL」も追加されました。
現行機種向け「DOOM」「DOOM II」のアップデート実施。60fps対応のほか,ジョン・ロメロ氏の「SIGIL」もプレイ可能に
Bethesda Softworksは,日本ではXbox OneとNintendo Switch向けに販売されているオリジナル版「DOOM」および「DOOM II」のアップデートを実施した。60fpsのサポートやクイックセーブなどの新機能が追加されたほか,ジョン・ロメロ氏が制作した追加エピソード「SIGIL」の正式対応も行われている。
「DOOM」をプレイするなら,まさに今が始めどき。皆さんも,この流れに便乗してしまいましょう。実のところドゥームドゥーム(2つ目の小見出し)を言いたかっただけの,今回のザ・タイマーズ風味ではありますが,ビビンビ便乗して損はなし。便所に隠れて「DOOM」をプレイする!
「DOOM Eternal」公式サイト
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