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[TGS 2018]えっ,漢詩×音楽ゲームって? 台湾発のスマホアプリ「陽春白雪 -Lyrica-」をプレイしてみた
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印刷2018/09/23 03:09

プレイレポート

[TGS 2018]えっ,漢詩×音楽ゲームって? 台湾発のスマホアプリ「陽春白雪 -Lyrica-」をプレイしてみた

 東京ゲームショウ2018のインディーゲームコーナーに,台湾のデベロッパRNOVA Studioが出展されていた。いくつかのスマホが置かれたテーブルをのぞき込むと,美麗なイラストとともに,漢詩と音楽ゲームを組み合わせたというスマホアプリ「陽春白雪 -Lyrica-」の試遊版が並べられていたのだ。

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 最初に正直に話しておくと,筆者は漢詩に関する知識がない。学校で習ったはずなのだが,それ自体覚えていないというくらいで,つまりゲームの題材としては馴染みのあるものではないのだ。
 RNOVA studioの女性スタッフも現地の方であったようで,残念ながら細心のコミュニケーションなど取れるはずもなく,片言の英語でメディア名を名乗り「oh, 4Gamer! 謝謝!(シェイシェイ)」と返されるくらいの交流しかできず,繊細なコンセプトを教わる術がなかった。
 というわけで,実際にプレイした感想の前に,筆者自身で調べた本作の概要をお伝えしたい。

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 まず本作は,日本において2018年内に配信が予定されている。調べたところ,台湾などの地域では配信済みのようだ。そして,これは信ぴょう性のあるソースとは言い難いのだが,台湾のApple StoreおよびGoogle Playではかなりの数の評価が送られているにもかかわらず,台湾プレイヤーの心は満場一致の「★★★★★」となっている。
 国民性の違いによるストア評価の傾向みたいな話になってしまうと何とも言えなくなるのだが,単純に「台湾ではほとんどの人が面白いと思っているゲーム」だと考えると,期待度は決して低くない。

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 プレイアブルバージョンはシンプルな作りで,おそらく漢詩に由来があるのだろう「秋の歌」「朝陽と夕陽」といった楽曲を選び,プレイするだけだ。

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 流れてくるアイコンにあわせて「タップ」「ドラッグ」「スワイプ」「ホールド」「同時押し」といった操作を行うというのは通常の音ゲーと同様だが,プレイ中に歌詞を表示する以外はとくに意味を持っていない“演出ノーツ”という,日本の音ゲーではあまり見かけない種類のものも存在した。
 この演出ノーツの存在はなかなか衝撃的である。ゲームにどんな影響を与えるものか詳しくは分からなかったが,“無視してもいいし,こなしてもいい”という要素だとしたら,同じ難度の楽曲でも,初心者と上級者それぞれの楽しみ方が用意されているということになる。ありそうでなかったというか,大変珍しいものに感じた。

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 ノーツはレーン式の落下型ではなく,昨今ではちょくちょく見かける全画面式の自由配置型に入ると言えるが,それらとの大きな違いは“矢印ガイド”が存在していることだ。画面内を縦横無尽にタップしつつも,矢印ガイドが次にノーツが出てくる場所を常に示唆してくれるため,突拍子もない配置にもかかわらず,記憶頼りのプレイをせずに済み,かつ新鮮な遊びを提供してくれる。
 また,ノーツをタップすると,その箇所になにやら文字が出てくる。説明文を読んでみると,本作には「手書き文字を取り込む画面演出」なるものが搭載されているのだとか。

 スマホから流れてくる,漢詩にちなんだのであろう楽曲の意味はよく分からなかったが,優しい音色と,それに乗せられた繊細な歌唱のニュアンスは,意味が分からずとも「音楽は世界共通」なるワードを思い起こさせてくれるほどの心地よさであった。

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 ステージの終盤,あるいは高難度の楽曲ともなると,矢印ガイドは四方八方から複数個も飛んでくる。難しいのは確かだが,筆者は「難しいほど音ゲーだ」と思っている,あまりよろしくないタイプ(?)の音ゲーマーなので,個人的には悪い印象は受けなかった。
 ともあれシステムとビジュアル,それらをフォローする矢印ガイドの存在によって,本作は少し触っただけでも“高品質な音ゲー”であることが体感できた。
 音ゲーということで実際のゲーム画面を見てみないことには,本作がどのようなゲームなのか分かりにくいかもしれない。気になる人は下記の動画を見てほしい。


 漢詩と音ゲーという大切な2つのコンセプトのうち,漢詩という一つの魅力を自身の無学さゆえお伝え出来なかったことが残念だが,音ゲー部分だけ取っても満足度にお釣りが出そうな体験ができた。日本での展開はまだ不明な部分が多いが,ゲームを遊ぶ者の大切な務めである“ゲームから学ぶ”要素が含まれた本作の今後が気になるところだ。

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    陽春白雪-Lyrica-

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