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レトロンバーガー Order 30:“美少女カメレオン”は今こそイケるのでは!? NAOMIで遊んだ「くるくるカメレオン」がSteamに来たんだ編
かわいいですよね,爬虫類。
筆者は昔,当時の職場に迷い込んだニホンヤモリを捕獲したので,しばらく自宅で飼っていました。餌用に買ったヨーロッパイエコオロギが鳴いてうるさいため,虫籠を屋外に置いてみたら,アリに襲撃されて一晩で全コオロギが行方不明になったのもいい思い出です。
ただでさえかわいい爬虫類。「これが美少女になれば,もっといいのに」と思う人も少なくないハズ(断定)。そんなわけで,今回はカメレオン美少女のゲーム「くるくるカメレオン」(Nintendo Switch / PC / PS4)でやっていきましょう。
先日,珍妙なゲームや奇怪なゲームは何か無いかとSteamをさまよっていたところ,2020年1月7日に「くるくるカメレオン」がリリースされていたのを見つけて,「うおおコレはセガのアーケード基板・NAOMIの末期にリリースされたアレではないか!」と驚かされました。調べてみたら昨年11月にNintendo Switch版,今年1月9日にPS4版も出ていたんですね。しかし,4GamerにはPS4版発売時のリリース記事しか載ってない。それなら,ここでやったろうじゃん?
ところで,筆者はゲーセン生まれコンパネ育ち,荒ぶるゲーマーは大体友達のゲーセン族なので,「くるくるカメレオン」を“NAOMIのゲーム”と記憶していたわけですが,遡ってみると2006年1月にPSP,3月にアーケード,10月にニンテンドーDSで出るという,マルチプラットフォームタイトルだったんですね。PSP版とニンテンドーDS版の公式サイトや基板ショップのサンプル画像などを見るに,ゲームのルールは共通していますが,画面構成は各プラットフォームに応じて最適化されていたようです。
※PSP版「くるくるカメレオン」公式サイトの閲覧にはFlash Playerが必要。
そしてNintendo Switch/PC/PS4版は,公式発表によるとニンテンドーDS版の移植だそうですが,画面を比較してみるとPSP/アーケード/ニンテンドーDSのどれとも違います。……ストーリーも刷新されているそうですし,移植と言うか,実質的なリビルドじゃないですか。
いやあ,なんと14年越しのリビルドですよ,14年越し。加瀬あつし氏の「カメレオン Seven Years After」どころか「くるくるカメレオン Seven×2 Years After」ですよ。まあ,「カメレオン Seven Years After」も実時間的には「カメレオン」完結から14年後の掲載でしたけど。それにしても「カメレオン Seven Years After」からスタートした「くろアゲハ」は,加瀬あつし氏の新路線といった感じで実に面白いですね。ただZ1000SR1がいわゆる“主役機”として登場するものの,筆者はカワサキ推しながら1000ccクラスは1000ccクラスでもスーチャー搭載のSEタイプに乗っているようなニンジャ派ですので,ニンジャ出せニンジャと。でも劇中は2006年だしなあ,あのころPSPやニンテンドーDSはあったけど,現行スタイルのニンジャはまだ……アレ? 何の話だっけ。
そうそう,「くるくるカメレオン」の話でした。女装レディース少年の話でも,Z派とニンジャ派の間にある溝の話でもありませんでした。まあ,こういう脱線も一種のくるくる感,加瀬あつし氏的に言えば「なにィ 爬虫類の話題が両“性”類に化けてー!!」といった感じですね。「オメーの頭がクルクルってんじゃねーか!」みたいなツッコミを受けそうな気もしますが。明日の朝刊載っちゃうぞテメー!(受動態)
ちゃんと話を「くるくるカメレオン」に戻しましょうか。本作はターン制の陣取りパズルゲームで,ヘックス式のフィールドに自陣と敵陣が1マスずつある(それ以外は中立マス)ところからラウンドがスタートします。1ターンの中で行えるのは,「スキルの使用」と「自陣カラーの変更」です。自陣カラーを変えると,自陣マスに隣接した中立マスのうち同色のものが自陣となり,ターン終了となります。要はターンごとに自陣カラーをくるくると変えながら,自陣を拡張していきます。
画像では,左端にある右向きカメレオンがスタート時点の自陣。紫を選択すると…… |
隣接する紫のマスが自陣のものに! |
囲碁のような,取り囲んだマスを自陣にできるシステムもアリ。上画像の状態から,黄色を選択すると…… |
囲まれた水色も自陣に! |
旗が立っているゴールコマの占拠を目指すレースルール |
3つあるキングコマのうち2つを先取できれば勝利となるキングルール |
ゲーム自体はキャラクター数が少なかったり,難度設定が無かったりと,「大味」ぶりは否めません。ですが基本ルールの出来がいいので,ちょっとした時間に「一口楽しむ」気分でプレイするにはオススメできるタイトルです。価格も1000円(税込)と安いし。
登場キャラクターは,カメレオンの妖精である4姉妹。長女・エボシ,次女・エリオット,三女・クレスト,四女・ディルビスの間に,仲違いからの領土争奪戦が勃発するというのが主なストーリーです。だいぶ導入部から間が空きましたが,そんなカメレオン美少女達が主役なわけです。
色を変えるパズルゲームというところからカメレオンという設定になったかと思うのですが,それにしてもカメレオン美少女というのは時代を先取りしすぎた感じが当時から否めませんでした。カメレオンて。ハエ食う女て。ゲキレンジャーより早いぞ。
ただ,最近は爬虫類美少女が脚光を浴びるシーンが増えてきています。例えばジャンプコミックス「爬虫類ちゃんは懐かない」や,ガルドコミックス「剥かせて!竜ケ崎さん」なんかもそうですね。方向性は違うものの,リュエルコミックス「マドンナはガラスケースの中」や裏サンデーコミックス「秘密のレプタイルズ」といった“爬虫類と美少女”がテーマの漫画もあります。そんな今,改めて「くるくるカメレオン」をくるくるしてみると,当時とはまた違ったテイストでカメレオン美少女というものを楽しめるのではないでしょうか。なんか今回は妙に漫画の話が多いな?
スターフィッシュ・エスディ(および前身のホット・ビィ)のタイトルは近年「中華大仙」(Nintendo Switch/PS4/PC)や「雪ん娘大旋風 〜さゆきとこゆきのひえひえ大騒動〜」(Nintendo Switch/PS4/PC),ちょっと前になりますがメビウス発売のPC版「鋼鉄帝国」やPlayStationアーカイブス版「ザ・ブルーマーリン」など,リバイバルが続いています。「くるくるカメレオン」に続くタイトルも期待できますね。
でも次は何かな……個人的には「シュマイザーロボ」が来たら小躍りで歓迎するけど,超マイナーだしな……もっと何か……ハッ! 「秘密 〜唯がいた夏〜」や「この晴れた空の下で」方面か!?
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(C)2019 Joyfulstar Inc. (C)2006 Starfish-SD Inc.
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