名作ADV「Riven」の3Dフルリメイク版の開発をCyan Worldsが正式アナウンス。ファンによるリメイクプロジェクトのメンバーも開発に参加へ

　アメリカのワシントン州スポケーン市を拠点にするCyan Worldsは，1997年にリリースされたポイント＆クリック型アドベンチャーゲーム「Riven」（Riven: The Sequel to MYST）の3Dフルリメイク版を開発中であることを明らかにした。


　「Riven」は，高解像度の2Dアートで表現された紙芝居のようなグラフィックスの中で，一人称視点でさまざまなロケーションを散策したり，パズルを解いたりしながらストーリーを進めていく，当時は“グラフィックアドベンチャー”などと呼ばれて大ヒットした「MYST」（1993年）の続編としてリリースされた作品だ。主人公である「ストレンジャー」が，前作で親交を結んだ「アトラス」の妻が異世界「リヴン」に囚われているのを知り，救出に向かうというストーリーが展開する。

Steam（リンク）でも販売されているオリジナル版の「Riven: The Sequel to MYST」

　アメリカでは，1997年のPCゲーム最大のヒット作となり，これまで何度もさまざまなプラットフォームに移植されてきた「Riven」だが，2021年8月にリメイク版がリリースされた「MYST」（PC / Mac / Xbox One）と同様に，完全3Dグラフィックスにてリメイクされる。それにより，オリジナル版のポイント＆クリックではなく，3Dで再構築された世界をスムーズに移動していくことになると思われ，より緻密な解像度やグラフィックス効果を取り入れたさらに美しい風景を楽しめることになりそうだ。

　「Riven」については，2009年にアマチュアクリエイターたちが「Starry Expanse Project」という3Dリメイク版の開発をアナウンスしており，Cyan Worldsもその開発をサポートしていくことを表明していたが，その開発そのものは中々進展していなかった。そのため，Cyan WorldsがStarry Expanse Projectを吸収する形で今回の新たなリメイクを起動させており，その中心的な開発メンバーも“公式フルリメイク版”の開発に参加することが明らかにされている。

　「Riven」の3Dフルリメイク版のリリース予定日や対応プラットフォームなどを含む詳細は不明だが，その続報に期待しておきたい。